8時半、起床。
チーズトースト、ハッシュドビーフ、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。
食事をしながら本日の『ブギウギ』(録画)を観る。六郎の死と日米開戦。体が変調を起こしながら、スズ子は
「万歳!」と叫ぶ。当時、日米開戦は国民に朗報として迎えられたのは確かなことである。清水幾太郎は『わが人生の断片』の中で当時のことをこう書いている。
開戦前の長い期間、日本中の人間は、日本が「ABCD包囲陣」の鉄の環に締めつけられて行く息苦しい空気を吸っていた。Aはアメリカ、Bはイギリス、Cは中国、Dはオランダ。この空気は日本の全体を浸していたが、諸外国の短波放送が聴ける新聞社では、廊下を流れる空気は特別息苦しく、その息苦しさは日を逐って増して来ていた。あまり息苦しかったので、十二月八日の開戦を知った時、飛んでもないことになったと思うのと同時に、軽率で下品な比喩を許して戴けるなら、やっと便通があったという感じがした。この感じは、恐らく、日本中にあったであろう。便通から悪性の下痢になり、脱水症状に陥り、終には死に至るかも知れぬという危険を遠くの方に感じながら、しかし、長い間の苦しい便秘の後に漸く便通があったという気持があった。(徴用と三木清)
敗戦間近の悲惨さは朝ドラでもよく描かれるが、開戦当初の沸き立つ気分は積極的には描かれない。戦争は反対すべきものという通念があるからだろう。しかし、多くの戦争というものは国民の反対にもかかわらずではなく、国民の支持の中で始まるのだということは忘れない方がよい。
チャイは、昨日の朝よりも落ち着いてはいるが、まだ落ち着きを取り戻しているとはいえない。
昨日のブログを書いてアップする。
庭先に山茶花が咲き始めている。散り落ちるものあれば、咲き出すものあり。
1時を回った頃、昼食を食べに出る。「とん清」へ行こう。
木がらしや東京の日のありどころ 芥川龍之介
多摩川線で鵜の木に行く。
改札を出て左へ。
多摩堤通りを渡って、左に行って、最初の角を右に入ると「とん清」の幟が見える。営業中である。私は長い間、「とんきよ」だと思っていたが、「とんせい」である。
清潔感のあるお店である。訪問するのは10月末に続いて二度目。
前回同様、カキフライ定食(1980円)を注文する。
頼もしや五つ並んだ牡蠣フライ たかじ
本来はとんかつのお店だから、次回はカキフライ以外のもの、あるいはカキフライとミックスのものも注文してみよう。
フライものを食べた後は珈琲が飲みたくなる。
線路を渡ったすぐのところにある「福井珈琲店」。ここも前回、「とん清」の後に来た。
カウンターだけの店に先客はいなかった。グァテマラを注文する。
前回は初回だったこともあり、常連さんもおり、マダムに話しかけることは「美味しいですね」くらいしかしなかったが、今回は、「福井というのは店主さんのお名前ですか?」という私の質問を皮切りに、たくさん話をした。メモを取りながら聞いたわけではないので、記憶違いがあるかもしれないが、「福井」というのは親戚(旦那さんのおじさん)の苗字で、40年くらい前に尾久の方で珈琲の焙煎店「福井珈琲」をやっていた。マダムはそこで手伝いをさせてもらってから、32年前、ここ鵜の木で喫茶店を始めた。以前は金魚屋さんだった場所だそうだ。店名は暖簾分けの感覚で「福井珈琲鵜の木店」としたのだそうだ。
こういう仕事をしているとなかなか旅行に行けないが、古木の桜を観るのがお好きとのこと。一番は山形の山高神代桜だそうである。東急沿線の桜の名所についておしゃべりをする。
鵜の木駅周辺にはチェーン店のカフェはない。常連は地元の女性客が多い。「前回いらしたときも女性客ばかりでしたでしょ。入りづらくはなかったですか」と聞かれたが、女湯に入るわけではないから、全然そんなことはなかった(そういう状況には慣れているのである)。「こういう個人経営の地元カフェって大切だと思います」と私が持論を述べると、大きくうなづいていただいた。今回も前回も「とん清」でカキフライを食べた帰りに寄らせていただきましたと話すと、「とん清さんはいいお店ね。鵜の木だとほかにはあみ吉という天ぷら屋さんがおすすめです。息子さんと一緒にやっていて、息子さんは鮨を握るの」と説明してくれた。今度は天ぷらを食べた後に珈琲を飲みに来ますねと言って店を出た。
「あみ吉」の場所を確認する。ほんとだ、天ぷらと鮨が同居している。小綺麗な店構えである。
値段も手ごろである。たぶん「上」もあるんでしょうね。水曜が定休日だ。
帰宅して、玄関を上がる前に、落葉の掃除。
紅葉のグラデーション。
林檎(こうこう)を剥いて食べる。
「これは?」
関心はあるようだったが、食べようとはしなかった。
オンデマンド授業の準備。
夕食は広島菜のチャーハン、ゴボウのサラダ、味噌汁。
食事をしながら『下剋上球児』第8話(録画)を観る。これで追いついた。夏の甲子園県大会ベスト4まで来た。次は優勝候補の星葉高校との準決勝だ。ここでぶつかるのか。決勝ではないのか。『スラムダンク』みたいじゃないか。
オンデマンド授業の準備。収録まではいかなかった。収録は明日だ。
レビューシートのチェック。
風呂から出て、今日の日記を付ける。
2時、就寝。