フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月14日(日) 薄曇り

2010-11-15 23:16:05 | Weblog

  薄曇りの穏やかな秋の一日だった。
  9時、起床。パンを買いに近所のコンビニに行く。街路樹のハナミズキが赤く色づいている。ご近所の庭の南天が赤い実を付けている。昨夜の残りのフライ、トースト、アイスティーの朝食。

   午後、散歩に出る。鞄に本を二冊入れる。一冊は植村和秀『昭和の思想』(講談社選書メチエ)、もう一冊は宮脇俊文『村上春樹を読む』(文庫ぎんが堂)。前者を読むつもりだが、後者は前者がそれほど面白くなかったときのためのバックアップ用である。
  池上線に乗って蒲田の二つ隣の池上で降りる。今日は池上散策と決めている。とりあえず「甘味あらい」を目指す。


池上駅の改札を出る。


池上通りの交差点を渡る。


「アン」の後の「、」が面白い。


私も何かお店を始めるなら「たか(じ)」は候補となる名前である。
呑川を渡る。


そのうち入ってみようと思っているお店


「甘味あらい」に到着(徒歩8分)。


今日も栗あんみつ(白玉は別注文)

  ちょうどお客の途切れた時間帯で、客は私一人だったので、ご主人と奥様と小雀の話をする。


今日は薄曇り 黄砂ではないかとの声あり。


淡々と歩く。

  駅に戻る途中、池上文化センターまつりというのをやっていたので覗いてみる。地域の小学校から老人会までいろいろグループが展示や出し物をやっていた。



  「薫風」という名前の前から気になっていたカフェ・レストランがあるのだが、今日はそこに入ってみる。本日のランチのスープカレー(サラダと珈琲付き)を注文したのだが、びっくりするくらい美味しかった。まず野菜がいい。有機栽培の野菜だそうだが、たんに素材がいいだけでなく、調理の方もしっかりしている。スープカレーもカレー専門店のレベルである。ご飯は雑穀米。食後の珈琲も珈琲専門店のレベル。これで千円でお釣りが来る。また、来よう。「甘味あらい」と「薫風」は黄金のツートップになる可能性大である。


ご馳走様でした。大満足。

  食後の散歩は池上駅前商店街。大黒で以下の古本を購入。

  長田弘『風のある生活』(講談社)
  『想い出のカフェ ドゥマゴからの贈り物』(Bunkamura)
  林房雄『緑の日本列島』(文藝春秋)
  ジョージ・オーウェル『ビルマの日々』(音羽書房)  


奇妙な名前の花屋さん。


古本用に100円ショップでカラフルな紙バッグを購入。


今夜の夕食の副菜用に出汁巻き卵とさつま揚げを購入。


八百屋の店先は花屋さんよりも花やいでいる。


店先にベンチのあるパン屋さんはいいパン屋さんだと思う。


以前は何屋さんだったのだろう。


この街で一人暮らしをするなら家賃は7、8万円というところだ。


池上線は街に溶け込んでいる。


振り出しに戻る。本日の池上散歩はこれでおしまい。


11月13日(土) 曇り

2010-11-14 02:32:02 | Weblog

  10時、起床。よく寝た。やはり疲れがたまっていたのだろう。先週の土日は学会で名古屋に出張していたから、二週間ぶりの自宅での週末である。卵かけご飯の朝食。メールを書いたり、ブログの更新をしていたら、お昼になった。昼食はジムから帰った妻が買ってきたお寿司。
  夕方、ジムへ行く。筋トレ2セットと有酸素運動35分。しばらくぶりのトレーニングのときは、筋トレがしんどいが、しばらくぶりだということを身体には黙っていなくてはならない。「しばらくぶりだからな」とつぶやいてしまうと、身体が「そうだよね」と相槌を打ってしまって、100の力が80くらいに落ちてしまう。いつものような顔で取り組むと、90くらいの力は出る。
  ジムの後は「シャノアール」で読書。それから栄松堂に寄って文庫本を数冊購入。駅前の広場の木立にいつの間にかイルミネーションが施されていた。

  夜、ゼミの3年生からインタビュー調査の完了の報告のメールが相次いで届く。インタビューが終ったらその日のうちに完了の報告をすることになっているのだ。インタビューを文章化するとき、対象者の氏名は仮名にする場合が多いのだが、その仮名をどうするか、対象者のリクエストを聞いておく。今日のケースで「ルパン三世」というのがあった。ユーモアのある方だが(年齢は私よりも上だ)、仮名といえども、姓と名は必要なので、「次元大介」ではダメですかと問い合わせてもらうことにした。


11月12日(金) 晴れ

2010-11-13 13:12:36 | Weblog

  9時、起床。安定した秋日和が続いている。秋から冬への動きも小休止。ハンバーグとご飯の朝食。12時に家を出て、大学へ。

  1時から教務・事務打合せ。それが3時に終って、「maruharu」へ昼食をとりにいく。本日のサンドウィッチ(カボチャのサラダ)とスープ(セロリと鶏肉)を注文。肥田先生はお昼にここにいらして、私と同じメニューに、追加でもう一品、ホットドックを注文されたのである。マダム曰く、「サンドウィッチとスープを注文されてから、まだメニューを見て考えておられるので、珈琲を注文されるのかと思っていたら、ホットドッグを注文されたのでびっくりしました」。実は、肥田先生、カボチャのサラダをサンドウィッチの具ではなく普通のサラダと勘違いされたのだ。つまり、ホットドックとサラダとスープを注文されたつもりでいたのだ。運ばれてきたものをみて、自分の勘違いに気づき、びっくりされたのだが、それは微塵も表情には出さず、全部平らげたのである。

  教務室に戻って、夕方まで雑用をして、ゼミに臨む。6限は4年生クラスでゼミ論の中間報告を3件。7限は現在進行中のライフストーリー・インタビュー調査の経過報告。ゼミ論は12月17日に教場提出。12月22日から2泊3日で3・4年生合同の合宿(鴨川セミナーハウス)を予定しており、そこで4年生はゼミ論の概要の報告、3年生は自分が担当したインタビューのケース報告を行うことになっている。これからの一ヵ月、4年生はゼミ論の執筆、3年生はテープ起こしと編集で大いに忙しくなる。風邪にはご用心。


4年生クラスの「シャカシャカ君」(私が勝手に命名)+ラムネ


3年生クラスのたこ焼き君


11月11日(木) 晴れ

2010-11-12 01:14:02 | Weblog

  7時、起床。窓から差し込む光で不必要に早く目が覚めてしまう。あと1時間は寝ていてよいのだが・・・。豚肉と椎茸とサヤエンドウの炒め、トースト、牛乳の朝食。

  10時半に家を出て、大学へ。12時半から新棟協議会(2時半まで)。お弁当を食べながらの会議だが、暖かいものが食べたいなと思う。出前のラーメンとか。しばらく食べていないな、出前のラーメン。

  4限は大学院の演習。だんだん気温が下がってくるのがわかる。少々寒い。事務所で短い打合せをすませてから、「maruharu」へ早めの夕食をとりに行く。カレーサンドとキノコのポタージュ。暖かなスープが五臓六腑に染み渡る。身体も暖かくなり、生き返る心地がした。

  6限は講義「ライフストーリーの社会学」。講義の始まる前の時間に文学部の1年生と思しき学生たちが明日の社会学コースのオリエンテーションに出るとか出ないとか話しているのが耳に入ったので、講義のイントロで論系・コースの選択について話をする。趣旨は生協の論系進級パンフレットに寄稿した内容と同じである。参考までにその原稿を貼り付けておく。

  「文化構想学部に入学した学生にとって、論系進級は大きな出来事です。どの論系に進むかをすでに入学の時点で決めている人もいるでしょうが、そうでない人も多いでしょう。入学の時点で決めていた人も、実際にあれこれの授業を受けてみて、志望が変わる、気持ちに迷いが生じるというのはよくあることです。
  
迷うことは大切です。迷うということは考えるということだからです。人が本当に考えるのは、岐路に立たされたときです。そのはるか手前にいるときは、漠然と考えていたことが、より明確に考えることを求められるのです。
  
考えることは、自己との対話ですが、同時に、考えるための材料を仕入れるための外部との交渉でもあります。論系進級を考えるための材料を入手するルートは複数用意されています。

 (1)論系別の進級ガイダンスに出る
 
(2)
各論系のホームページを見てみる
 
(3)
論系室(助手さんが在室している)を訪問する
 
(4)
論系の先生の研究室を訪問する
 
(5)論系の先輩の話を聞く

  他にもあるかもしれません。大いに迷い、そして考えてください。
  と同時に、反対のことを言うようですが、あまり迷いすぎないことが賢明です。論系進級で人生が決まるということはありません。所詮は同じ大学の同じ学部の中にある6つの論系です。ある論系に進んだからといって、他の論系に関連したテーマの勉強ができなくなるわけではありません。学問の基本は独学です。本を読むことです。どの論系に進もうが、あなたのやりたい勉強をすればいい。あなたの読みたい本を読めばいい。それだけのことです。」

  講義を終えて、今日は遅くならないうちに大学を出る。いまからなら飯田橋ギンレイホールで『幸福の黄色いハンカチ』の8時25分からの回を観られるなと思ったが、その一方で、蒲田の駅ビル(9時閉店)で妻の好きなケーキを買って帰って二人で食べるというもいいかなと思う。迷ったが、迷い過ぎることはなく、後者を選択する。


11月10日(水) 晴れ

2010-11-11 01:26:48 | Weblog

  8時半、起床。ポークライスの朝食。9時半に家を出て、大学へ。今日は会議日。

  10時40分からカリキュラム委員会(「たかはし」のお弁当を食べながら)。
  1時から文化構想学部運営主任会
  2時から文学学術院運営主任会
  5時から現代人間論系教室会議
  7時から教務全体会(仕出し弁当=写真を食べながら)

  最後の会議が終ったのが10時。ほぼ一日中、会議をしていたことになる。雑用を片付けて、11時に大学を出る。12時、帰宅。明日の授業の準備やメールチェックをすませてから、風呂に入る。長い一日だった。