嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

湯田中温泉 よろづや

2017-02-15 16:50:40 | ももちゃんの遠足

ホテルメンズアソシエイション(謎)の集まりのあとに、時間をいただいて長野県北部の湯田中温泉に寄ってまいりますた。かれこれ、10回ほどは通っている湯田中温泉のよろづやさんにまたしてもご厄介になって冬の寒さを楽しんできますた。

湯田中は、志賀高原への登り口にある温泉街。長野県北部は、連日の降雪に見舞われているとのことでしたので、まともに走行できるのか、と案じておりましたが、どっこいノーマルタイアでも全くおっけいなレベルの除雪がされております。

夕暮れ前の到着でしたけれど、期待通りの小雪が舞う中のドライブで、全く楽しいったらありゃあしない。横浜界隈から、一気に湯田中までやってきてしまいましたので、ざっと450kmほどのドライブでしたけれど、トクイチオート謹製のB子さんには朝飯前の旅程。あと500kmほど走っても、どうってことない、という

感じの疲れのなさです。安定感とリニアリティが効いているのだと思われます。

夕焼けが始まるか、という時間帯にお風呂から上がって、お部屋でビイル、などという「お約束」もこのような古典的な温泉街ではハマります。

よろづやの名物とくれば、

 

この「桃山」と呼ばれる、登録有形文化財にも指定されているアンティーク円形風呂であるともっぱらの評判ですけれど、個人的には

こちらの露店風呂のファン。池の鯉になった気分で、深夜、それも2時3時に出向いては、貸切りの浴槽を楽しむのは無常のヨロコビというものです。折から、雪などもちらついて、そりゃもう情緒満点。

外気温、マイナス5度を下回るレベルでの、この広大な露天風呂ってのまったく贅沢の極み、と言えるでしょう。ああ、経営者でなくてよかった、と(爆)。湯田中温泉は、県内でも比較的、高温の源泉を有することで有名な温泉場ですけれど、その湯田中でも、これだけの表面積をもつ露天風呂を適温に保つってのは並々ならぬ努力(=超高コスト)あってこそだと思われます。

さらに

こちらが、「東雲(しののめ)」と呼ばれる、もうひとつのパラダイス(爆)。このての昭和の温泉宿にありがちな、高級浴槽にお目にかかれます。一部、バブルのかほりも漂っていて、これはこれで秀逸でございます。

まったくよく維持されている施設で、行くたびに感心するのですが、これらのお風呂は同じよろづやでも実質、3軒の旅館の共同利用です。

高級、普通、ビジホなみ、と料金べつに巧妙にランク分けされた3つの建物から構成されるよろづやですが、私が泊まるのはもちろん最安のビジホなみの棟(でたっ)。泊食分離を、温泉地ではいち早く導入したビジネスモデルとしても有名ですが、そいつがうまくいっている、どころかこのビジホ棟こそが、現在のよろづやさんの牽引役でございますよ。

私が泊まった晩に露天風呂から眺めたところでは、文化財級の高級棟は、稼働ほぼゼロなのに対して、フツー棟は3割、ビジホ棟は9割、という稼働率。湯田中のトップシーズンはじつに真冬の今ですからして、今後は採算の足を引っ張り続ける高級棟の扱いが課題でしょうなあ。

このビジホ棟は想像しますに、廃業するというお向かいさんを買収して、よろづやの看板を掲げたものと推察されるのですが、まさに経営手腕というやつでしょうか。

周辺の、温泉宿が軒並み廃業に追い込まれる中、定期的に強いられるはずの施設改修の重圧に耐えている。もって他山の石。ううむ、当ホテルも見習わなければ(爆)。

画像は、R117沿いから新潟県境方面を望む、の図。今年は、例年になく積雪が多く、除雪に難儀しているそうな。

 

 


「遊んだあとはお勉強(爆)」いきなり現実に連れ戻されるの巻

2017-02-10 09:00:57 | ももちゃんの遠足

どは〜、ことしの冬の寒さはキビシーっす!

寒いのは厳冬期の2月なのですから、こちら信州では当たり前。騒ぐだけソン。その寒さが長く続くのがことしの特徴。寒気の居座り、というやつですね。

朝から晩までほぼ1、2度で推移するので、それなりの装備が必要です。ヒートテックのウルトラウォーム、まんざら無駄でもありませんでした。どころかドンズバ。それくらいの寒さが押し寄せております。

できれば冬眠したい(爆)ところですが、それどころではなく、意外に忙しいのもこの季節。

そう、所得税確定申告をはじめ、4月の中盤にかけてやってくる一連のゼーキン騒ぎでございますよ。

が、まあね、うちの会計は特にシンプル。おまけに20年前から、会計事務所に申告の依頼をするなどという「費用の無駄」は一切行っておらず、自力申告を行なっておりますので、マイペースを保てるぶん、気が楽です。

国税庁も、自力申告を促しておられますし。

思い起こせば、この申告の費用にも、まさにジョンロブ、それもプレステージ一足ぶん(例異常)の費用を支払っていたのですから、口あんぐりですよ。小学生でもできちゃうこんな計算になんでまた、とね。

いい加減慣れそうなものですけれど、こればかりは慣れも危険。

提出まであと1週間ほどありますからして、最後のチェックを怠らないようにいたしましょう。

 

画像は、そんな会計作業に目を光らせるもも監督(爆)。遠足の疲れもようやく癒えて、毎日夜勤ならぬ、ニャキンに精を出しておられます。

 

 


最強寒波キタ!!

2017-01-14 08:33:48 | ももちゃんの遠足

例外的に暖かかったお正月も過ぎて、やれやれ、のんびりとサボってやるかと考えていたのですが、そこは性分(爆)。

3月に提出予定の所得税確定申告にむけた、数字の準備に余念がない昨今でございます。

んが、ここへきて、今期最強クラスの寒波が襲来!!

普通の冬型でしたら、長野県北部中心に降雪があって、こちら県の中部では晴れる、というパターンですが、上空5000mでマイナス40度を下回るクラスのやつが来た場合には、中部でも降雪となります。

南岸低気圧とはまた違う、本物の寒さをともなったやつですから、最低気温マイナス10度をうかがうレベルの冷えがやってまいります。

じつは、今年は元旦から水道関連のトラブルに見舞われて、大騒ぎ(涙)。

え?なに凍結?

いへ、そこも心配ですが、さすがに対策済み。

客室の水の出具合がどうもおかしい、というお客様からのクレームがあって、さてわフィルターのつまりか、という訳でお部屋にうかがって、水栓の様子を見ながら、地下40mの井戸から水を汲み上げている本元のバルブを閉めて、フィルターの掃除をおこない、さてこれでいいぞ、というわけで

再びバルブを開けるのですが、あれ、感触がおかしい!

バルブがくるくる回っちゃう。しまっているのを開けているはずなのに、その感触がないぜ(滝汗)。もしかして、すでにバルブは開いているのか、と考えてポンプのスイッチを入れてみるのですが、水は汲み上がっておりません。

そりゃそうだ、さっきしめたぢゃん(爆)!

この時点で、午前10時過ぎ。それも元旦の、ですよっ!!日本国民、ほぼ8割のみなさまが元旦ののんびり気分、通称「お屠蘇気分」を味わっているそのさなかに、この降って湧いたような生き地獄が目前に出現したのでございます〜。

ううむ、困った、このままですと、全館送水ストップ。万が一の場合には水道水の送水を、といいたいところですが、一本の水道管に井戸水と水道水を交互に送り込むことは、クロス配管と呼ばれ、実に法律で禁止されております。

客室の予約は今日も満室!!このままですと、お客様全員、宿泊をお断りする始末となって、さらにぢごくを見ます。

とりあえず、自分でなんとかするしかない、というわけでバルブをくるくるやってみるのですが、感触は変わらない。というかそれしかできることがないわけで、過去のキヲクを頼りにポンプに差し水をして、起動を誘致する、だとか色々やるのですが、改善いたしません。

困り果てて、とりあえず部屋にいるお客様に電話をして、送水が止まっている旨を知らせておき、馴染みの設備屋さんに電話をしてみるのですが、危惧した通り、そこは元旦ですよっ! 案の定、旅先である由。

同業者に出張できそうな(奇特な)お方はいませんか、と言っておすがりしてみましたら、ひとりだけ、奇跡的に地元にいる人がつかまったというわけで、派遣していただきますた。

待つこと40分で到着した、見覚えのある青年に事情を説明して、あれやこれやとポンプをいぢるのですが、改善いたしません。もしかしてポンプではなく、バルブ本体の問題なの?というわけで、みたこともない巨大なレンチでバルブを取り外してみますと〜

ガーン、送水管の開閉を行うバルブの内部パーツが折れて送水管の中に落っこちているでわありませんかぁ〜〜(エコーがかかる)!!閉めた状態のまま、ポキリと折れて沈んでしまったので、どんなに回してみても、そりゃあ再開通はいたしませんわな。

原因は腐食。数えれば設置からは30年(爆)。

バルブの代替えが現場にあれば良いのですが、そんなもの、あるわきゃない。さいわい、ドライバーでバルブ内をほじってみますと、パーツを取り出せそう。落っこちた本体を取り除き、開閉バルブそのものを開けたままの状態で、組み上げて急場をしのぐという起死回生策だぁ〜!

というわけで、ポンプへの通電と同時にめでたく送水再開!!

約2時間の断水でコトは収まったのですが、ハァ〜、やれやれ。

まさか元旦の朝一にこれかい、と前途が思いやられる2017の年明けの珍事でございましたとさ。

ちなみに、設備屋さんによれば、長野県内での水道管埋設にあたっては、地表面から60〜70cmのところまで掘り下げて埋めるのが常識。

それよりも浅いと地面自体が凍りついてしまって、一発で凍結する由。

山梨県の一部や静岡、関東などの温暖な地方では30cm程度が一般的であるが、それでもマイナス5度いへ、4度程度でも、凍結の可能性があるそうな。

温暖な関東方面にお住いの方でも、水道管への凍結防止帯の装備は、保険のつもりで是非とも、との伝言がございました。

凍結防止帯は、いまどきホームセンターで1000円(1m)も出せば買えちゃいます。

仮に、水道管凍結→放置→水道管破裂→放水(爆)という最悪の事態に陥った場合、復旧には内外装一式含めて50万円程度が請求される場合があることから、まさに保険ですね、これ。

また、マンションなどの高層建築においては、タンクの位置によりますが、上層階、下層階への被害も予測されることから、さらにヒサンな結果が待っています。ヘタすると、損害賠償請求がまわってきて、調停ののち裁判沙汰だ、なんてえのもまんざら冗談ぢゃない。

また、「放水」によって、水道料金が、ひっくり返るような高額になる場合があるわけですが、設備屋の書類提出があれば、その半額(額は自治体による)が払い戻される場合がございます。

寒冷地においては、度重なる冷えで凍結と解凍を繰り返すうちに水道管が徐々に破損、そこから「有料の」水道水がにじみ出るような感じで垂れ流された結果、メーターの指針が前月比1200パーセントだ、などという請求書が回ることすらあるのです。

テキは目に見えない壁の裏側。水道管の破損とくれば、ポタポタ漏れる、というイメージですが、必ずしも目に見えるケースばかりではない、ということですね。

つい昨日見かけたフェイスブックのさるページには、かように徐々に漏れ出した水が氷となって体積が増した挙句に壁を変形させている、というオソロシー画像が上がっておりました。

というか、これらすべて経験済みだというから、私の人生も全く空恐ろしいことでございます(苦爆)。

 

 


加齢なる遠足 湯治2016 おんせん県大分へ−1

2016-12-10 13:56:36 | ももちゃんの遠足

12月もすでに中旬。ことしもいよいよカウントダウンでございます。

そんな慌ただしい世間さまのコヨミに逆行するかのように、アコガレのおんせん県=大分県に上陸をばいたし、思う存分楽しんでまいりましたので、ご報告。

今回は、別府と阿蘇、さらに長湯温泉をめぐる旅でしたが、大分空港からレンタカーで思いつくままに、いぜん辿った名泉に浸かりまくる旅でございました。レンタカー返却時のオドメーターはじつに500kmを超えておりましたので、そのハリキリぶりがうかがえるというものでございます。

旅の相棒は、フィットくん。アイドルストップを備える、エコ方面コンシャスな優等生ですが、運転感覚が絶無で、慣れるまでは気を遣いました。フロント周りの造形が独特で、ショートノーズのデザインの割に着座位置が後方に思える。クラッシャブルゾーンの関係かと思われるのですが、

非常に大きなクルマを転がしているのではないか、という錯覚が生まれてしまい、慎重な運転につながる仕組み(爆)。

走行はたったの10000kmちょぼで、まだ新車の硬さが残っています。CVTの、メリハリに欠ける伝達感覚は独特ですが、自分なりにアクセル開度に注意を払って、事細かにコントロールしてやると、楽しめます。

んま、どうやってもアンダーパワーなので、安全そのものっす。

深夜の別府、鉄輪(かんなわ)湯けむり坂界隈。酔客も一切おらず、寂しい限りでございます。お宿の稼働率はそれなりにあるようですが、時期が時期なだけに閑散としておりました。ま、私もそれを期待して出向いたのですがね。

お宿はいつもの安宿。ですが、wifi完備に、24時間自家源泉完備ですから、申し分なし。ビールとi padに手ぬぐい一丁ありゃあ、極上ステイが約束されるのでございます(爆)。素泊まりだったので、到着直後から宿のお風呂を堪能したのちにビールを飲みまくって、覚めた頃にひょうたん温泉に出向き、深夜まで入り浸っておりました。

ミシュランひとつ星の施設だ、というので、中華密度が濃く、ざわついていましたけれど、すぐに何処かへ行ってしまいました。曜日や時間帯を選べば、非常に快適に過ごせるはずです。

食堂のメニューも別府定番のとり天から始まる、アレですが、それがどうしたというのでしょう。こちとら観光で来ているのでむしろ喜ばしいわけです。この夜はカボスを麺に練りこんであるという凝ったうどんと、ポン酢で食べるとり天をいただいたのでございました。

翌日は、朝から山を越えてすぐの湯布院まで出向き、湯布院御三家のひとつ、無量塔(むらた)に寄って、バーでコーヒーをいただき、空気感だけ味ってまいりますた。

バーの中央に鎮座しておられるスピーカーの前に陣取って、コーヒーをすすっていたら、チェックアウト後の3人連れのご家族が、お父さんいくら払ったの、と言って囁いているので、耳ダンボで聞いていたら、25万、とかなんとか。ドヒャ〜。

このうちの子供になりたや、と(爆)。

無量塔は、広大な敷地内に、集落を形成するかのように、各施設を点在させて客を飽きさせない仕組みです。のんびり過ごせるのは言わずもがなでしょうが、それにはある覚悟が必要(爆)。駐車場の奥にひっそりと停められた黒塗りのセンチュリーが妙に似合っているのでした(完全意味明瞭)。私のようにコーヒー一杯でも、それなりに楽しめるのですが、あくまでも空気を吸うだけ(爆)。あるクラスの居場所なのわ間違いない。

美味しいコーヒーをいただいた後には、やはりこちら

でございます。無量塔からは、クルマで2分。

画像でもわかるように、大幅なリニューアルが図られていて、動画の効果のデカさが伺い知れます。上質な素朴って?と、考え続けておりましたら、思わず湯あたりしそうになりますた(爆)。有名なあの大浴場が完全貸切だったのにわたまげましたが、これもご褒美か。乳白色にブルーが混じった、絶妙な色合いは日替わり。こんなの何時間眺めていても飽きませんなあ〜。

以下次号

 

 

 

 


収穫順調!!ふじ2016

2016-11-29 14:41:41 | ももちゃんの遠足

画像は、立科町の五輪久保と呼ばれる、一帯。「ふじ」の産地といたしましては、知る人ぞ知る、の名産地です。

画面左側に見えているのが、浅間山。

手前の里山が、ワインディングの宝庫となっておりまして、交通もまばらな関係で、やりたい放題の一帯でございます(運転はマナーを守って安全に)。

つい、先週末、20年来のおともだちが、りんごを買うためだけに、やってこられたので、小諸、立科界隈をめぐるワインディングをひさびさに流しながら、りんごを買ったり温泉につかったりして楽しんでまいりました。

その前日に、季節外れの大雪に見舞われたので、路面どうかな、とも思ったのですが、なにうちのB子さんはすでに冬タイア装着済みですから、無問題。

こういう目的で連れ出す時には、B子さんもほとんどSレンジに入れっぱなしなのですが、こうなりますと普段はあまり感じないスポーティネスが出てきて出色。

DSGのSもうどは、初期の頃の制御に比べますと、格段に洗練されていて、極上。

トルクのオイシイところだけを執拗に使う設定が効いて、効率よく速い、とそんな印象です。エアボリュームたっぷりのタイアサイズや、トクイチのセッティングが効いて、キモチの良さが印象に残る仕上がりです。距離35000km超。

もちろん1.2リットルの排気量にパワーはたったの100HP。20kgmに足らないトルクのところへ大柄なB子さんの車体ですから、絶対的には大したことないわけですが、どっこいクルマはスペックで判断してはなりません。

MTなどよりも5倍は速いギヤの選定とシフトアップにダウン、そこへ低圧ターボが巧妙に絡むおかげで速いのもありますが、このキモチ良さは効きます。ドイツならばともかく、ここニッポンのワインディングでは、じつにこのような性格はドンズバ。

一瞬ですが、床までアクセルを開けるのも別段珍しくもなく、パワーを使いきる感触が味わえるのが楽しさの要因でしょうか?

スタッドレスだからといって、遠慮はいりません(ほんとかよ)。

トクイチオート謹製の、エアソリューション装備のこの個体では、タイアすら鳴かさずに、恐ろしいイキオイで、ワインディングを駆け巡ります。タイアが鳴くのは滑ってるから。滑ってないタイアは減らない、とそういうリクツですね。

ちなみに、今年のリンゴは産直、というか生産者直売!このブログでもおなじみのくりくりさんが手塩にかけて育て上げた「作品」をお譲りいただきました!

え?デキですか、そりゃあもう、ゲージツの域です。りんごの範疇を超えるか、という究極の旨みと甘み、さらにジューシーなほとばしり、と。

くりくりさん、来年もまたよろしくお願いいたします。と今から予約したくなるくらいの出来である、と申しておきましょう。

さあて、リンゴも買ったし、今年もいよいよ師走!

これからが慌ただしさ本番の世間さまとは逆行するようですが、ひたすらのんびり過ごさせていただくといたしましょう(大丈夫なのかい?)。

 


ももちゃんの遠足? Day 7 発見〜保護の朝

2016-11-08 16:52:42 | ももちゃんの遠足

画像は、庭に生えているドウダンツツジ。このように、寒気にさらされる中、うちのお庭でも紅葉が始まっています。標高700m弱。

ももちゃんが帰れなくなったのは10月12日の夜。あれから3週間が過ぎ、気温も乱高下しながら、徐々に低下傾向。このまま冬になってしまうと、生存すら危ぶまれる事態になってしまう、というわけで、私もまた身体はもとより、精神的にも追い詰められておりました。

さいわい、秋のイヴェントも無事に終了して、仕事面ではひと段落。

これから数日間は、ももちゃんの捜索に朝から晩まで充てられるな、と計画していたところに、一本の電話がかかります。

家の塀の上に、見慣れない猫が座って、動かないでいる。

東の方角を見つめたまま、考え事をしているようにみえるが、もしかしてと思い、ポスティングされていたチラシを見てみるとももちゃんに酷似しているんですが、という内容でした。

家からは徒歩5分ほどのお宅です。

すわ、ももちゃんが戻ってこようとしているのかもしれない、というわけでお宅を訪ねて件のご婦人に話を聴きますと、どうやらももちゃんのようにも思えます。

塀の上には、すでに猫の姿はありませんでした。

未だに確認は取れておりませんが、この情報のおかげで、僕らも諦めずにすみました。踏ん張れたわけね。

その日からは、この目撃のあった周辺をくまなく探してみるのですが、でもいつも通りかかっているエリアですし、時間帯によっては、猫一匹にも出会えずに、という状況が続きます。それでも、きっと生きている、と思えたのはこの情報があったからでした。

と、まあそういう不確定な情報にすがるしかないほど、追い詰められていたのだ、という見方もできます。

朝の仕事がひと段落してから、今日は、原点に還って、いなくなった付近を捜索してみようと思うんだよね〜、と言って先に捜索に出かけるというマダムに伝えてから、ひと仕事やるか、というので自宅でMacに向かっていたのですが、いきなりマダムから電話がかかりました。

なんと見つかった、というでわありませんかっ!

様子をききますと、だいぶ痩せてはいるが、名前を呼ぶと、ももちゃんには非常に珍しく返事をして、マダムにスリスリしているというでわありませんかっ(ここからSHEBAのBGMがかかる)!

待ちに待った瞬間です!

私も物事を前向きに考えるたちではありますけれど、今回ばかりは、ねえ。ほんとうに。

などと、感慨にふけっているばわいでわありません!

あわてて、B子さんにキャリーバッグや、毛布、カリカリ(爆)、猫缶一式を積んで、現場に向かいます。クルマで2分ほどの距離。なのに、なんとJR小海線の踏切が閉まってやがる(爆)。ドハ〜1時間に一本しかこないくせに〜、といって普段は地団駄踏むところですけれど、この日の私は違いました。

それこそ感謝のカタマリ(珍しいな、おい)。なにに対しても感謝しちゃう(爆)。ありがとう、みなさま。ありがとう、小海線さん(違うだろさ)。

現場に着きますと、やせ細ってはいますけれど、探しあぐねていたももちゃんに間違いありません!やった、生きていたんだ!ももちゃん、ほんとうにごめん。頑張ったねぇぇ〜(涙声)!

風邪をひいているのか、ガラガラ声ですけれど、フニャフニャ返事をしながらおとなしくマダムに抱かれています。

夢にまで見た、それも何度となく、ですが、ももちゃんとの再会はこうして不意に実現したのです。11月7日、午前11時ジャスト。

失踪からはじつに24日目の朝のことでした。

保護現場の画像。失踪場所からは、ほんの20mほどでした(!)。

このU字溝の奥の方に溜まっていた水を飲みに来ていたももちゃんに、ほんとうに偶然に通りかかったマダムが気がついて、似ているな、というわけで、声をかけたら近よって来たんだそうです。映画のワンシーンのようだった、というからうらやましいではありませんかっ。

あきらめずにいてよかった。ももちゃんは、おそらくほとんど飲まず食わずで、どこかに固まっていたのだと思われますが、なんとか生還を果たし、怪我もなく、現在は順調に回復しつつあります。

私がももちゃんにつけてしまった心の傷は、多分一生消えることはないかと思いますが、ひたすら反省しつつ、2度と同じ過ちを繰り返すことがないよう、注意深く一緒に暮らしてゆければ、と考える次第でございます。

まとめて書き綴ってまいりました「ももちゃんの遠足?」はこれで終わりますが、ももちゃんはみなさまのお目にかかれるのを楽しみに元気においまつえんの看板ネコを勤めています。

お世話になった、平賀新町界隈のみなさま、ならびに温かいお言葉を頂戴したゲストのみなさま、さらにブログをここまで読まれた方々すべてに、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

みなさま、元気に復帰したももちゃんに会いに、シーズンオフのおいまつえんへとお出かけくださいませ(セールスしちゃうのかよ)。

 

 


ももちゃんの遠足? Day 6 うちのマダム

2016-11-08 16:24:17 | ももちゃんの遠足

画像は、帰還後のももちゃん。24日間の遠足のあととは思えないほどキレイ(手前味噌ならぬ手前ネコご容赦)。保護からは4日目ですが、このかん栄養補給と睡眠で自力で回復しました。

このあと、ももちゃんはお風呂に入りました。騒ぎもせずに、気持ち良さそうにしておられました。

おいまつえんは、事実上僕とマダムで回しているお宿です。世間一般には、超高級オーベルジュだと思われておりますが(いつから)、とんでもございません。ただの父ちゃん母ちゃんでやってる気取りのない安宿です。で、そこのアイドルももちゃんが失踪、となればもうね、私たちにものすごい衝撃が走るわけですよ。

しかも、今回のことは、私一人のどうしようもないバカなミスが原因。

が、それを責めようともせずに、必死こいて一緒にももちゃんを探してくれたマダムには救われました!

秋のゲキムのさなか、ももちゃんが見つからないままの日々が続いた、2週間目から3週間目、というのはもうね、身も心もボロボロ。ここで責められたら、いくらなんでも私もポッキリ折れていたと思われます。

そんな状態でしたけれど、そんな中、諦めてはダメよ、といってはげましてくれたマダムがいたからこそ、ももちゃんの発見につながったのだと思います。実際の発見者もマダムだったのです。この場を借りて(実際にも言ってますが)厚く御礼申し上げておきましょう(爆)。

失踪中になくなっていた首輪も新調して、味わい深い(爆)庭の水を飲むももちゃん。

 


ももちゃんの遠足? Day 5~20 助っ人あらわる!

2016-11-08 15:37:38 | ももちゃんの遠足

ポスティングを終えた日の翌朝。午前6時過ぎのことです。いきなり電話が鳴り、早速ももちゃんに関する情報が寄せられてきました。そのあまりの早さに驚いたのですが、チラシの効き目はやはりあるようです。

チラシはさまざまな方の手に渡ったようで、なかには外出時に持ち歩いて、知り合いに訊いて回ってくださった、というご婦人までいらして、こちらが感動してしまう始末。

申すまでもなく、後日伺って、丁重にお礼申し上げましたが、捜索中のそういうふれあいこそがありがたかったです。情報などなくとも、協力してくださる方が、ここにいる、というだけでありがたい。

探すこちらは、全くの孤立無援だと思っていたところへ、これってのはとにかく効きます!

いやあ、世の中本当に素晴らしい。ももちゃんのことは、ま、私が無知で愚かだから起きてしまった、事故ですが、それがきっかけでこのような素晴らしい人々に会えるってのは、ももちゃんがもたらしてくれた僥倖というものでしょう。

毎日、しみじみと反省するとともに、うれしいこと、感動することの連続でした。

画像は、Uさん宅。失踪現場からは30m。こちらは奥様が、野良猫に餌場を提供している由。チラシ配布後の第一報は、こちらの奥様から頂戴しました。犬も飼っていて、朝の散歩が4時ごろだというのですが、見慣れない猫がいた、というものでした。

もちろんももちゃんなのかどうかは未確認。ですが、一応出向いて、お話をさせていただき、今後もどのような情報でもお寄せください、と言って、マダム自製のクッキーを手渡してまいりました。

Uさんご一家も、孫が自転車でそこら中を走り回って、捜索してくださり感謝感激でした。見つけてくれたら、家族揃って、超豪華和牛ディナーに無料招待するよ、といって固い約束を交わしたのでした(爆)。

見つけただけで、逃げられたらどうなるの、というのでその場合はオーストラリア牛だね、といっておきました(けち)。

その後も、現場からは50mほど離れた場所で、そっくりな猫を見た、という電話情報もあり、直後に電話をかけてくださったご婦人と待ち合わせて駆けつけたのですが、見事なそっくりさんがいてたまげたりしたものです。首輪がなく、若干小ぶりでしたが、本当にそっくり。いっそ連れて帰ろうか、と(違うから)。

こちらの通報者さんは、なんと高校の同級生のお母様だったりして、これまた感激でございました。

みなさま一様に、ペットに対しては思い入れがあり、過去に同様の経験があったり、つらい思い出もあったりするのが話の中から窺い知れて、申し訳ないやらありがたいやら。励まされました。本当に。

これまで、電柱やゴミ捨て場の壁などにペット探しのチラシなどが貼り付けてあるのを横目で眺めたこともありますけれど、他人事としてしか捉えていなかったと思います。今後は僕もなにかご恩返しができれば、とガラにもなく誓ったことでございました。

ペット失踪の折には、チラシのポスティングは間違いなく有効です。

また、猫を探している人がいる、というのが集落中に知れ渡る関係で、こちらもある程度は動きやすくなる、というのは事実。もちろん迷惑をかけてはなりませんが、そこら中をうろうろと探し回るだけでメーワクでしょうから、一刻も早く結果を出すことがなによりも大切ですね。

 


ももちゃんの遠足? Day 4  ポスティング

2016-11-08 15:09:30 | ももちゃんの遠足

画像は、ももちゃんが行方不明となった現場のすぐ近くのもの。

ご覧のような田畑が広がって、風景が開ける場所です。周辺には、農機具置き場になっている物置や納屋がたくさんあり、野良猫さまたちもその物陰で多数暮らしておられます。

さて、ビスタプリントから上がってきたももちゃん捜索チラシを、朝の仕事が終わるのももどかしく、配り始めます。

こんな田舎にこんなにたくさん家があったか、というくらいに知らない家が出てきて、全くたまげるばかり(そりゃそうだ)。

犬の散歩に出てきている方々にも、かたっぱしから手渡して、事情を説明するのですが、猫を探している、というとそりゃタイヘンだ、よっしゃわかった、といってみなさまものすごく優しいのです。

こちらもほぼ初対面で、キンチョーしているものですから、この界隈のみなさまの優しさには本当に救われました。

田畑が広がるエリアを囲むようにして建っている家々に一軒ずつポスティングしてゆくのですが、これがまたタイヘン。

これまでは、ことさら意識もせずにノンキに散歩していたのとは訳が違い、一軒ごとに違うポストの位置やタイプを確認したり、不審者に間違われないように気をつけたり、あと玄関まで歩くうちに犬に吠えられたり、とまったく絵に描いたような不審者ぶりっすよ。しばらくで慣れましたけどね〜。

新聞の折り込みチラシのほかに、ポスティング、という仕事がある、と知ったのはもう数年前ですけれど、そいつを自分でやることになろうとはねえ、と感慨深いものがありましたけれど(爆)、そんな感慨に浸っている場合ではありません。

とにかく最初の印刷分を2日で配り終えて、家に戻り、そこからは通常業務。

折良く、というか折悪しくというか、秋は忙しい(お客様ありがとうございます)。

朝、昼、晩とモーレツに働く中で、その合間に外出して、ひたすら捜索。晩ごはんを食べるのは毎晩9時過ぎですが、その後また現場に出向いて、捜索。12時ごろに眠りにつこうとするのですが、ほとんど眠れず、明け方にはまた出動、などというパターンを繰り返すうちに、どんどん消耗してくるのがわかります。

以下次号。


ももちゃんの遠足? Day 3  「猫はブログを書かない」というブログ

2016-11-08 08:59:55 | ももちゃんの遠足

立冬をすぎて、こちら長野県中部には、まさしく暦どおりに冬がやってまいりました。今朝の気温1度。ももちゃんは、すでに家に戻り、現在リハビリ中。

昼夜を問わず、1時間おきに目覚めては、栄養分と水分の補給に勤しんでおられます。

売り場でいちばんのプレミヤム路線だと思われるSHEBAの全商品をラインナップして、惜しげも無く与えられておりますが(爆)、保護から4日目ですでに通常業務のご様子。ほんとうによかった!

このSHEBAの動画ね〜。こんかいの私のような状況で観てしまいますと、まったく切ない限りでねぇ〜。本当に辛かったっす。

さて、ことは一刻を争います。いろいろと情報収集をおこなううちにたどり着いたのが、「猫はブログを書かない」というブログでした。

旅先の高速道路のSAで、飼い猫に逃げられてしまい、必死の捜索を続けて55日!

人間、本気になれば、ここまでやれるのだ。という、壮絶なストーリーが綴られているブログですが、アニマルコミュニケーターと呼ばれる、スピリチャル系の方も動員しての、必死の捜索ぶりには、驚きとともに、飼い主は決して諦めてはいけない、との強いメッセージが込められており、たいへんに勇気づけられたものです。

猫探しの細かいノウハウも、このブログから教えていただきました。

クルマで自宅から2時間の距離をほぼ毎日通って、まったく見ず知らずの土地で、迷い猫を探す、ってんですからすごい。

考えただけで気が遠くなりそうですけれど、このブログの筆者は、それを成功させています!

徒歩10分のところではぐれたももちゃん探しが、私にもできないわけがない、といって自分にいいきかせて、ブログや掲示板の情報を総合してまいりますと、やるべきことがはっきりしてきます。

1 チラシづくりとポスティング

2 保健所、警察署、自治体への届け出

3 必死の捜索(そりゃそうだ)

チラシづくりに関しては、まったくのシロート。おまけにプリンターも自宅には装備しておりませんから、印刷所に、などと考えたのですが、地元の印刷会社に依頼するのも随分と手間がかかりそう。それに、準備段階から他人の力をあてにしているようでは、見つかるものも見つからなくなってしまいます。自分でできることは、とことん自分でやる!それも一刻を争うスピードで、です。

また、チラシに関しては、屋外掲示、となった場合にはパソコンのプリンターごときでは、3日でダメになってしまうそうです。

と、ふと去年ショップカードの製作でお世話になったサイトが非常に使いやすく、かつスピーディだったのを思い出して、早速依頼いたしました。

ビスタプリントさま。

非常に使いやすいHPのおかげで、ほんの30分で編集が完了。手っ取り早く300部ほどのチラシを作っていただき、3日後に届いたのを仕事の合間にポスティングしてゆきます。

ゼツボーのさなか、繁忙期の仕事をこなしながらここまでやれたのも、「猫はブログを書かない」を読んでいたおかげかもしれません。

以下次号

 


ももちゃんの遠足? Day 1-2  ももちゃん

2016-11-06 11:30:07 | ももちゃんの遠足

ももちゃんは、推定年齢(爆)14歳前後。大阪の豊中で、ペット禁止のアパートで、おばあちゃんと二人暮らしをしていたところが、大家さんに見つかってしまい、里親募集をしていたところにご縁があって、私がひきとってからこちら、12年間一緒に暮らしてまいりました。

エサ用の器ひとつで(爆)単身こちらにいらして以降、おいまつえんの看板ネコとして(爆)、お客様にも可愛がられ、800坪の敷地をとり仕切りながら、ここまでやってまいりました。

よく、ネコは家につく、といわれる通り、たとえ外出しても、おそらくは敷地の周辺のみにしか行っていない。

きっちりテリトリーを守って、周辺の他の猫との間合いもうまく取りながら、単なるペットとしてではなく、「猫」としての生活をやってきた(はず)。

 

それをですよ。この私が、木っ端微塵に打ち砕いてしまったのです。もうね、ハンセーなんてもんぢゃない。居ても立っても居られないわけで、早速次の朝から、捜索開始をしたのでございます。もちろん、その夜は一睡もできません。眠りに落ちても、非常に浅く、嫌な予感ばかりがして、前向きにものを考えることができませんでした。

現場は、JR小海線の踏切を渡った向こう側。

いままで気がついておりませんでしたが、直線距離では、ほんの150mほどの場所でした。登校途中の、小学生たちに訊いてみるのですが、彼らも当然、急いでいるし、最近では、集団登校といって両親が付き添って集合場所まで連れてゆき、そこから一団となって学校まで、という部外者立ち入り禁止、のような

空気がうかがえて、非常にやりにくい。

というか、そんなところに、思いつめた顔して話しかけようものなら、もろに「不審者」なわけで、話しかけるのすらためらわれる空気が横溢していますぜ(爆)。

いなくなった翌朝は、非常に寒くて、曇った日で、どんよりと薄暗くて、前途を思わせるにふさわしいお天気なのでございました。

以下次号。

 

ももちゃんの遠足? Day 2 猫を探すといったって

2016-11-06 11:17:55 | ももちゃんの遠足

じつは、ももちゃんの失踪は、これがはじめてではありません。すでに10年ほど前の出来事ですが、3日間ほどお留守になったことがございます。

お向かいの医院が廃業なさり、その解体工事の現場に迷い込んだ挙句に、解体前の建物に閉じ込められてしまった、というのがその顛末ですが、この時もアセりました。

幸い、うちのマダムが何の気なしに、解体前のお向かいの窓からこちらを見て、鳴いているいるももちゃんを偶然発見して、無事に保護できました。まさに偶然。

 

さて、猫をさがす、といっても一筋縄ではゆかないんですよ、これが。

だいたい、普段からネコの生態など知る由もなく、探す、と言ってもその行動パターンや、居場所などなど、全くの無知もよいところで、手がつけられなかった当時の記憶がまざまざと蘇ります。

つい、ニンゲンの行動原則に則って、つまり道なりに探してしまうのですが、ムダ。そうではなく、建物のスキマや物陰を伝ったルートだとか、なるべく人目につきにくい場所を選ぶのが猫の習性ですから、厄介至極。

また、そういう場所に立ち入る、というのも基本無理なこと。

それこそ民家の裏側や、軒先から「侵入」して、ということになりますから、場合によっては通報されてもあたりまえ。

大げさにいうと絶望感、といったら近いでしょうか。ただ歩き回るしかない、というね。そういう過去の経験を思い出しますと、さらにまた辛いわけです(涙)。

 

ペットロス、という言葉も、最近よく聞かれるようになりましたけれど、飼っていたペットが寿命を迎えて、というのでしたら、むしろ諦めがついて助かる、というか「救われる」わけですね。そういう覚悟も、飼い始めた時点で、いつかはお別れするのだ、といってちゃんと持っております。

が、今回はそれとは事情が違います。私の愚かなミスで、こうなった、というのは非常にきつい。救われない。

10月なかばとはいえ、標高は700m強。外気温はすでに一桁で推移しておりますから、一刻も早く保護しなければならない、というわけで、オロオロ、グズグズしている場合ではない。季節的には、日々寒くなるわけですから、タイミングとしてもサイアクですよ、これは。

こんな時にはネットで情報収集してみよう、と考えて涙目を堪えてググりますと。

以下次号。


ももちゃんの遠足? Day 1 失踪

2016-11-06 10:30:45 | ももちゃんの遠足

さて、あらためて書くのも苦痛で、お恥ずかしい限りなのですが、書いてみましょう。

10月13日の晩に、ももちゃんを散歩に連れ出したところが、途中で暴れ出してしまい、抱きかかえていたのですが、思わず手を離したすきに、民家のあいだのスキマに逃げ込んでしまった。と書けば、ほんの一行ですが、これが辛い(自業自得だからな)。

大きな音に驚いたというのではなく、なにかの気配があって、それに怯えて、というのが直接のきっかけだったと思いますが、今となっては不明です。

以前にも、なんども散歩には出かけており、外出には慣れている、と勘違いした私が大バカでした。悔やんでも悔やみきれない過ちです。

それに基本、室内飼いをしていた猫を、見ず知らずの界隈に連れ出して、というのもあまりにも無謀。

が、あとから反省など、どんなにしてみたところで、なんの役にも立ちませんて。

今ここで、ももちゃんを離したら、それこそ大変なことになる、と思い、必死に抑えようとするのですが、猫の爪はものすごい凶器です。

血まみれになった両手、両腕を庇いつつ、いなくなった場所周辺を小一時間探してみるのですが、ももちゃんは気配を押し殺してしまっていて、出てくる様子がありません。おそらく怯えているのでしょう。この日は、秋の終わりの寒波がやってきていて、外気温すでに5度。時刻は午後9時を回っていました。

周辺は、フツーの住宅街ですから、大声で名前を呼ぶわけにもゆかず、出血もひどかったので、ついその場を後にしてしまいました。

というわけで、ここからがぢごくの始まりでしたとさ。

 

 

 

 


ももちゃんの遠足? 

2016-11-06 09:58:26 | ももちゃんの遠足

気がつけば11月。お米をはじめ、さまざまな農産物の収穫もようやく終盤。週末ごとに収穫祭の名残といえるイヴェントがあったり、紅葉の見頃が標高ごとに降りてきたり、と季節感もたっぷりの個人的にも大好きな季節でございます。

そんな秋まっさかりの信州ですが、今年はそれどころではない出来事が、10月半ばに発生しておりました(がーん)。

顧客のみなさまにはすでにおなじみの、うちのアイドル、ももちゃんがいなくなってしまったのです。

ホテル、ってのは実にお客様に、くつろぎを提供する商売ですから、このような話題を記事にするのは、ためらわれるのですが、ももちゃんは失踪からじつに24日目に、無事に生還いたしましたので、ここに備忘録として記しておくことにいたしました。

保護できなかったら、こんな記事、書けるわけもありませんしね。この記事群が、どなたかの、なにかのお役に立てば、という思いもあり、少しのあいだ続けてまいります。

以下次号