お待たせいたしました!って待ってないわな(爆死)。新シリーズ登場。「イタ車はこんなものですよ」はどうしたい、と愛読者のみなさまからの矢のような催促(爆)も頂戴しておりますが、肝心のマセラーティシャマルはエンジンにようやく火が入ったところで現在トータルバランスのセッティング中。結果が出次第続きますので少々お待ちください。
というわけで間違いだらけのTTドライビングマニュアルをシリーズ化いたします。前代未聞だぜ、んな乗用車ベースの「スポーティ」クーペにドライビングマニュアルが必要か、という議論もございましょうが、独自路線を走るのが私のスタイルですから、まあひとつ暖かい目で見守ってやってくださいませ(爆)。
DSGがゴルフ5GTIに搭載されるようになり、イッキに市民権を得ようとしている昨今、その夢のシーケンシャルMTをいち早く搭載したTT3・2の「まちがいだらけ」のころがし方は現在どなたも言っておられません。
たったの1年16000キロ乗っただけでなにがわかるんだい、という意見もございましょうが、私なりにTTの姿が見えてきたところで「まちがいだらけの」私的マニュアルを展開してまいります。識者のみなさまには、なにをいまさらわかりきったことを、の連続ですからお読みになる必要はないです(きつぱり)。が、アラ探しはナカナカ楽しいかも(爆死)。また、他のモデルに乗られる方にとっても突っ込みどころ満載の内容になる予定ですからそれはそれで楽しいのではないでしょうか?
というわけで第1章、ウォームアップ・・・とかく暖気、などというとエンジンにばかり気を取られてしまいますが、エンジンの暖気などかけてしまえばそれでよろしい。冬の信州など15分もクルマを放置して暖機運転ではなく暖房運転(一部意味明瞭)をなさっておられる方もいらっしゃいますが、反社会的なので即刻クルマを処分して自転車で通勤しなさい、といいたい(爆)。クルマをとめたままするウォームアップは季節を問わず一切必要ない、と断言しておきましょう。エンジンだけ温めてみてもまったく意味はないのです。そうではなく、タイア、ブッシュ、ダンパー、エンジン、排気管、ブレーキそいったパーツのウォームアップにこそ心血を注ぎます。エンジンかけたらソク発進、TT3・2でいえばキュルキュル・・・ブオオ~ンで15ないし30秒後位に回転が落ちてエンジン音量が収まってきますからそしたらまずはDに入れてブレーキリリースです。
タイアをはじめサスペンション周りにはゴムが大量に使われています。これらを意識的に暖気してやるのとそうでないのとではコーナー進入時の切れ味に違いが生じます。暖気せずにトラクションを与えられたタイアはもうそれだけでダメージを受けています。トレッド表面にもそのあとがありあり、なのでけして良いことはありません。タイアをはじめ、ゴム系部品の暖気には想像以上の時間がかかる、肝に銘じてください。
路地を曲がるのでもステアリングをこじり気味にしてタイアをグリグリしてやるなんつうのもまんざらジョーダンではなくブッシュ、タイアの暖気につながります。かといって路上でF1のパレードラップみたいにジグザクに走って暖気するのも、ヴァカがキター!!というわけで車間距離をとってもらえるのでまんざら悪いことばかりではありません。ただしそいつを知人や同僚に見られた場合はその後のあなたへの視線は一生冷たいものに変わることはこの私が保証します(なみだ目)
さらに忘れてならないのがブレーキの暖気です。その日最初のブレーキングで信じられないくらい効きが甘くて大汗かいた、なんつう体験をお持ちの方も中にはいらっしゃると思いますがこれもブレーキが適正温度になっていない証拠ですね。ブレーキの場合はそれほど意識せずとも信号前の停止などを繰り返すうちに暖気は完了してしまいますが、ダストの少ないタイプや鳴きのでにくいタイプ、さらにレーシングパッド(!)などに変更なさっている場合はブレーキは「一生」効きません(完全意味明瞭)。すぐに純正に戻しましょう。純正「タイプ」でもダメです。死にたくなかったら純正にしましょう。何度も死にそうになったこの私が言うんだから本当です(爆死)
そんなこんなでウォームアップモードのまま気温にもよるのですが最低10キロは走ってください。もちろんエンジン回転も控えめに保ちます。DSGのDではアクセルをジンワリ踏んでいる限りシフトアップは1400rpm程度で起きてしまい、50kもでていれば6速にはいってしまいます。そんな低回転でエンジンに負荷をかけていたのではなんとも不安になりますが、そこは最新テクノロジー満載のTT3・2のことです。なんの心配も要りません。加速時には5なり4なり2なり(爆)をアクセルの状態、ペダルの踏み込み速度、車速などから自動的に選び出してきますし、燃焼も理想的な状態にコントロールされます。キカイ任せでオッケイです。
ここで回転履歴を与えないとカーボンたまるの回らないエンジンになるのと80年代のジョーシキなどふりかざして騒いでもいけません。気になる場合はそれこそ暖気終了後に楽しみがまっているのです(一部謎)。
さて、水温系も正常の位置・・・というかニッポン向けのTTの水温系は90度以上にふれない仕様になっているそうですね。110度だの130度だのといって不安になったユーザーが何も起きないのにクレームつけてくるから、が理由のようですが、なんとも情けない措置です。使えないメータをつけてくるんぢゃねえ(血叫)、とも思うんですが、きっと見なくてもよいくらいのものなんでしょう>水温計(違)。たまに高い「油温」で走行することが多い私ですからこのあたりは本国のものに換装してしまおうかと考えております。こういった子供だましの措置をしてくるアウディがいかにニッポンジンをナメているか、その表れですね>水温計
この頃にはタイアのフィーリングも柔らかく、シャシー全体が温まってきてしなやかな乗り心地に変化しはじめますが、それでも18インチのとてつもなく硬いサイドウォールを持つタイアは完全には温まっていないはずです。BSなどの国産ブランドは概してウォームアップはやめ。たいしてヨーロッパ系のピレリ、ミシュラン、コンチネンタルなどは暖気には時間がかかります。特にピレリなんて温まらないまま突っ込む(一部意味明瞭)とどこへとんでゆくかわからない性格を持っていますから、その日の運勢を占うにはもってこいです(爆)。
700Z、MXX2,3、PS1、スポコン1などというスポーツ系ハイグリップ(なつかしい)などは各1~2セット、700にいたっては4セットもはきましたが(安かった)、やはり暖気は遅い、と感じました。半分の距離でエクスペディア1、2,3や711、86M(爆)などは温まってましたねえ(とほいめ)。
特にエクスペディアの万能ともいえる性能にはホレボレしたもんです。高いっすけどね。
ハイグリップタイアほどこの温まりにくい傾向が強いです。ご用心。現在はコンチスポコン2、ライン装着もの。TT3・2にはもう少しマイルドな当たりのものが適しているのではないでしょうか?現状ではタイアががんばりすぎで旋回など楽しくもなんともありません。速いことは速いんだけどそれだけ、って感じですね。バランス的には17インチ、あるいは16でもオッケイでしょう。そのほうが楽しいはずです。暖気した後も超高速でしごいてやらないと(完全謎)、オイシイところが出てこないような、本当に硬いタイアです。700Zもそうでした。
最後に排気管です。あまり知られていない事実ですが、マフラーの内部はどのクルマでも水びたしです。で、走行中に少しづつ水が排出されてゆくように全体の形状も考えられています。ちょい乗りを続ける限りこの水がなくなることはありません。だからといって現在ではほとんどのクルマの排気管はステンレスでできていますからサビの心配もまずないです。TTのようなクルマではできれば強い排圧を与えて水気を払っておきたいものですが、実はそんな必要もないほど排気管というか吸気から始まって燃焼、排気にいたる「一本の」流れは計算されつくしています。マフラーのみの交換などしてみてもこの精密な流れが乱れるだけのことです。などとエラソーなことホザいてますが、過去に何本もとっかえひっかえやりくらかして(完全謎)なにも得るもののなかったこの私が言うのですから事実です(爆死)。けして否定しているわけではないです。意味がない、といっているだけです(爆)。
暖気完了のめどをつけるには帰宅時のクルマのフィーリングを思い出します。あの「トータルな感じ」が出ておればオッケイ、そうでないのならばまだまだジンワリ走ります。
というわけで暖気終了(爆)。はあ~、マニュアル作るってタイヘンっすねえ(爆)