先日来、ボクスターのブレーキペダルのフィールが重くなり、こりゃあお手入れの時期なのかなと考えて、さっそくトクイチオートへと出向いて参りました。北海道のU教授にも念のために試乗していただいたのですが、やはり効きが甘いとのインプレッションでございました。
ダストがたまって、キャリパー内の動きが渋くなっているのかな?クリーニングで治るかも、と根拠のない期待を秘めてマイスター直々にインプレッションしていただきました(怖)。
ガレージからバックで出るおりにほんの1m下がって、ブレーキング。
この瞬間に、すべての診断がくだされました(滝汗)!
「パッドの表面のみ炭化が起きてカサカサんなってまっとるがね(岐阜弁ご容赦)。試乗にいくまでもにゃーわ(一部脚色を含みます)」。
パッドの油分が表面から3mm程度の部分まで失せてしまって、炭化が起きているはずである。というわけです。これはパッド全体の温度をじゅうぶんに上げずにハードブレーキングを行うとこうなる、の見本だそうです。ようはパッドの暖気不足。
なんということでしょう!パッドにも暖気運転が必要だったのです(汗)。
あうーん!たしか1年前の車検時にも同様、いや、あのときはクラック入りだったからさらにひどかったか?で、フロントのみ交換していたのですが、まあね~、厚みも残しているし、つかって使えなくはないが、こうなるとパッドだけではなく、ローターのほうも厚みが心配、ということになってお預けする始末となりました。
2.7のベーシックエンジンにTIP-S装備という、一番「走り」に振られていないモデルに想定されているブレーキングのレンジを超えた使用環境の結果、であるという分析ですから、ここはパッドをきっちりそれ用のものに変更してやる必要がある、というのが見えてきます。
画面で見せていただくと、ポルシェからは何種類ものパッドがリリースされており、たまげてしまいました。
反省いたしますに、得意になってやってる、ド下手な左足ブレーキングのコントロールが雑な上に、一連の整備からくる車両の安定感に助けられて、レイトブレーキング=ハードなブレーキングが頻繁に行われている。
さらに山道の下りなどで高速からシフトダウンを起こさせるのに、ブレーキングGでシフトダウンを起こさせるような使用、などなど。考えうる原因は無数にあるのでした(涙)。
というわけで、使用方法にあわせた、ブレーキ系のチューンナップが行われることとなりました。
ううむ、つかった包丁は研いでおく、とまさにその通りですが、私のように使い方に難があってもまたヒジョーにアレですわねえ(フクザツな心境)。研いでるうちに包丁がすり減って細くなっちゃったりしてね(自虐ネタご容赦)。
ううむ、ポルシェの楽しみ、ってのはこういう部分にもあるか、と感慨しきりですが、いつまでたってもクルマのパフォーマンスに合わせた扱いができない自分にもいらつきますねえ~。
んま、まだまだ3台目。これからも精進あるのみ。上を向いて歩きましょう、ってねえ(いいのか)。
それにしてもこのブレーキ系はうつくしい!こんかいはこの穴あきディスクローターも新品に換装される見込み。ううむ、どうなっちゃうのかっ!
ボクスター名物の4輪ストラットのシンプルな足回りがよくわかるショットですが、この簡素なリアサスペンションで、あの走りと乗り味を醸す、というのはやはり素晴らしいと思います。マルチリンクの997と比べるとコストダウンありありなのがみてとれますが、だからなに、と、強がっておきましょう(爆)。
トクイチオート整備に特有の、リアサスペンションが積極的に動かされているな、頻繁に感じるときにああ、なんて楽しいんだろう、とシビレるわけでございます。
4輪を取り去って、リフトに上げられていると、なんだかボートみたいなボクスター様。通称僕ちゃん(爆)。こうしてトクイチオートにで向いて、その都度ソリューションが提示されるカーライフでは、次のステップも非常に楽しみにしていられる、というものでございます。
クルマもニンゲンも、といでナンボ。まったく奥深いことでございます。
以下次号。