画像は、輝かしい「N1」刻印。さよう、ポルシェがタイアメーカーに与えた、認証マークです。キホン、ポルシェのクルマにはこの刻印のあるタイアを履かせなさい、というご託宣でございます。
そいつを履かせていただいたうちのボクスター、通称僕ちゃんを今回はトクイチオートから引き取って参りました。
新品タイア、それもN1刻印入りのものを慣らしながら、だなどというのはまさにレアな体験。しかもテクノフィットと呼ばれるトクイチオート謹製のバランスとフィッティングが施されているのですから、通常のタイア交換とは意味が違います。
ううむ、ヒジョーに楽しみだわ、と言ってタイミングをうかがっていたのですが、いかんせんこのところ忙しい(涙)。
延ばし延ばしにしていたところにやっと日程も決まり、ワクワクしていたところへ、なんとあのAさんから連絡があり、トクイチに用事があるからクルマを持ち込んだ帰路に、ボクスターに自分を乗せて長野へ帰還させよ、と(完全意味明瞭)。
断れるわけもございませんから(爆)、あのAさんを助手席に乗せて、250kmのドライブを敢行して参りましたが、いやあクルマに助けられますた!
画像は、987ボクスターの黄金分割比といってよい、ボンネット、ルーフ、トランクのサイドビュー。
ううむ、マリーンカラーがニクい、と(自画自賛御容赦)。
通称、ア○ドラインビンスクールと呼ばれるほどに有名な、体育会系のドラテクを叩き込むことで有名な流派の「家元」を誇るAさんを横っちょに乗っけてドライブ、というのは私といたしましてもヒジョーにハードルが高い。しかも久々にお会いする、というのもあって、キンチョーしまくりでっせ(汗)
が、今回の仕上がりはすごかった!
いちばんきいたのは、新品のパイロットスポーツ2だとしても、そのほかのブレーキやバッテリーのメンテナンスなどなどの相乗効果でもって、クルマ全体が「嵩上げ」されている印象がさまざまなアクションごとにじわじわ伝わって参ります。
ここ、トクイチオートの整備の味わいどころでして、クルマは家電製品とは違いますから、置かれた状況に応じてクルマが見せてくれるさまざまなリアクションを味わううちに本当のところが見えてくるわけです。
特にすごかったのが、ブレーキ。
たいそうなお手間をおかけしたそうですが、その甲斐があった。
猫の飛び出しや、超高速からのブレーキングなどなど、リフレッシュしてみて初めてわかる領域のお話ですけれど、本当にすごいのが、ほんの250km程度の走行でもなんども実感できてしまったのですた。
タイアも走行200kmをこえる頃から、俄然グリップが増してきて、「あの」PS2のフィールが顔をのぞかせてまいります、がっ、隣に乗っておられるのはあのAさんですから、一刻も気が抜けません(爆)。
ちょうど夕刻のラッシュ時に当たる時間帯でしたので、いくつかある中から山越えのルートを取ったのですが、ここで2→3の全開を何度か試す中、すばらしいトレース性能を感じることができました。
アンダーもオーバーもねえわ、とのコメントをいただきましたが、本当にそう。
とことんオンザレールで、気持ち良い旋回を維持するボクスターのポテンシャルおそるべし。981いらないわ、と言いたい(爆)ほどの出来上がりでございます。さらに、今回は助手席に100kgもの重量物(爆)を背負っていたことを考えますと、そのパフォーマンスやおそるべし。
ボディのシェイプを含め、クラシックともいえるレイアウトに、とんがったところがどこにもない仕様のこの一台ですけれど、なんというか「程よい」。
現代の日本のこの路上環境でも一瞬でもパワーを使い切れる上に、あのサウンドと乗り心地を伴っているあたり、ひとつの落としどころではないか、といって盛り上がったことでございました。
竹刀でぶっ叩かれる(ウソ)というウワサのドライビングスクール主宰のAさんからも、これと言ったクレームが出ないまま(ほんとうかよ)250kmをやり過ごせたのもトクイチオートの整備のおかげでございます。
旋回中にここまで攻めたらいい加減にタイア鳴くでしょうよ、というレベルまで到達してもタイア鳴かず。
ボクスターに搭載される2.7エンジンと車重+Aさんという要素が絡んで、なんというか本当にキモチよいドライブです。
ほぼ新車時から、ここまで、連綿と施してきた整備が本当に効いているなあ、と実感することができます。
画像は、自宅前の道路。到着と同時に千曲川沿いに花火が打ち上がっておりました(なんか象徴的)。
ここで気がついたのは、排気音が今までになく大きいこと。
これ、実にエンジンが異様に静かになったせいで、排気音が目立ってしまったのだ、と気がつくのに2分ほどかかりますた(爆)。申すまでもなく、トクイチの最新整備、インダクションクリーニングの成果です。
いまやふたつ前のモデルとなったこの987ですけれど、このクルマの本当の味わいどころは、40000kmを目前にして、まだまだこれからなのでわないか、と実感する昨今。本来の意味でキカイとしてのクルマを楽しむ、というのはこういうことをいうのではないか、と強く感じる次第でございます。
トクイチのみなさま、本当にありがとうございます。