祝!梅雨入り(爆)・・・まあお出かけには雨天よりも晴天のほうが望ましいわけですが、降るものはしっかり降っていただきませんと今後に差し支えるので適度にお願いしたいところでございますね。さて、あいかわらずの図書館通いは続けております。週にいっぺんは行ってますね。おかげさまで週に5冊ペースは崩してません。
このところ館内閲覧シールつきの「家庭画報」系の激オモグラフィックザッシなどにハマっておりましたんですが、前半というか巻頭に掲載の写真記事のみでイッキに盛り上げておいて、シュフをセレブ気分にさせるのはよいのですが、そのあとが続かないのがなんとも悲しいのがうけますた(爆)。
ジュエリーだエステだなんだとコラボ記事のみで押しまくるわけですが、内容が希薄だという点で共通するカーグラフィックの2倍はあろうかというあの重量に耐えかねて棚に戻すのすら億劫になるこの資源の浪費。こんなのそれこそネットでやっとくれよ(爆)と。
さて、そんな入梅にぴったりな「和製ハードボイルド(爆)」
北方謙三センセの「汚名の広場」こりゃ傑作です!オススメ度★★★★!!アル中のレーサー崩れのバーテンが
サーキットを回想しつつ、徐々に、というもどかしい展開なのですが、他の一連の作品とは違ってハードボイルド色が色濃く、チャンドラーの和訳を彷彿とさせる文体は矢作俊彦ほどシニカルに過ぎず、カナーリよい!
たしか北方センセは40過ぎに免許取るなりイキナリ、マセのスパイダーに手を出して、「私はマセ以外は乗らない」と豪語しておられたそうですが、スタイルからはいるのもここまでくればだあれもモンクなんか言えませんぜ。ドライビングの描写はすばらしいのですが、センセ急にうまくなったってこと(爆)?
チャンドラーとくればさいきん村上春樹センセがかの太古作「長いお別れ」を「ロンググッドバイ」と改めながら再邦訳を試みられたのですが、これは図書館に「(自分では買いたくないので)買ってくれい」とリクエストしておいたところがリクエストかなって借りることができますた。こちらはまたさらに展開が遅く、まあ原作が書かれた時代が時代なので致し方ないのですが、ハリウッド映画なんか見慣れちゃってるきょうびのDVDコゾーには見向きもされないジミーなお話。随所に名セリフがちりばめてあって、そいつを村上センセがどう訳すのか、という興味もあってガマンして読んではみたのですが、まあ原作に対する敬意というやつでしょうか、けして「ハヤカワミステリ」の訳をこえてはいないです。かといってモダーンかといえばそれもギモン、というわけでまったくの期待はずれに終わりますた。
ハードボイルドマニヤさまには響くのか、といえばむしろ逆でより現代的に読みやすくなったか、という功績はすばらしいですが、これだったら矢作俊彦訳もよんでみたいぞ・・・ってムリでしょうけどね。