嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

FELISIをレストアする

2024-03-21 20:51:45 | 今日の逸品

画像は、⭕️ルカリで買った(またか)FELISIのトートバッグ。3236と呼ばれるロングセラーで、通称ヘルメットバッグというやつです。お値段、聞いて驚けの2000円。

私も80年代からアコガレ続けていたモデルですけれど、いかんせん新品は高いw。定価で6万円強。ナイロントートとしては非常に凝った作りと上質なレザー使いで、何色を選んでもセンス抜群。それ考えてもまだ高くて買えない(けち)。

先日お見えになったお客様がこれの大型版=3237をお持ちになっていたのですが、それを見るにつけ細部の作りの良さや雰囲気のよさをあらためて思い出してしまいまして、ふらりと⭕️ルカリを覗いたらこの個体が転がっておりましたw。

お値段がお値段ですから、ズタズタなのかと思いきや、どこかが壊れていたり傷んでいたり、という様子がなく画像からはただ汚れているだけに思えましたので、発見からほんの数分で買ってしまいました。

2日後、じつに40年越しに欲しかったフェリージ殿下がお出ましになられましたw。ちょい汚れてますけどwダメもとでやってみましょう。2000円だもんw。

ライト系の色合いで、ナイロン製の普段もちのバッグにあるあるの汚れ方です。ホコリ、泥、アブラ汚れが混ざった厄介なやつ。強めの雨の日に歩きますと路面からの雨水の跳ね返りで大抵こうなりますw。

直後には拭き取って、それでおっけいなんですが、時間が経って気がつくとこうなってる、とw。

取っ手もお約束通りに真っ黒に染め上がっております。手垢とホコリと汗が体温で練り込まれた、あの感じですw。

ですが、キズがあるとか変形しているなどということもなく、ぜんたいに程度がよいご様子です。作りのよい高級品はこうなってからが勝負。安物との違いが出てくるのはこれからです。

⭕️ニクロのセールで買ったトートバッグばっかり使ってたのでよくわかるんですよ、はいw。

そりゃそうです。フェリージのような高級バッグともなれば、そもそも丁寧に扱われていて、素材も作りも細部に至るまで入念。つまり、キホンの耐久性は高い。この個体はざっと15年くらい前のものでしょうか?

私も普段もちのバッグはこれまでに各ブランドw、各種素材取り混ぜて、40個以上は使い込んできておりますから、お手入れも任せとけ、ってなもんですw。

ナイロンの汚れには、石鹸と大根(ほんとかよ)で対処します。大根の酵素成分を利用したやり方ですが、フシギなほど汚れが落ちるので長年の定番。あとはお馴染みのクイックブライトにアクリルで巻いたスポンジを使いながらぬるま湯で軽く洗い流すやり方です。

こいつで根気よく何周かするうちに汚れが取れてきて全体がシャキッとする瞬間があります。そこを目指してひたすらやさしくナデナデすると、細部のヨレやヤレが解消されるのが目に見えてまいります。

すすぎの水はすぐにこんな状態です。主にクイックブライトの洗浄力でこうなります。おもにレザーパーツから染み出した手垢とホコリ、アブラですが、根気よくやるうちにこの水が汚れなくなってきます。

そうなるまで、まあ時間にして5日ほどは取り組まなければなりませんw。ゆっくり自然乾燥させて、汚れを再確認するのも重要な作業です。

持ち手の黒ずみがすっかり取れて、新品時の風合いが戻りかけています。ステッチの見事な加減が見て取れます。フェリージすごい!この作り込みにやられて、大枚叩くんですよねえw。

ソリッドブラス(真鍮)製の金具も

専用の薬品で磨き上げます。

ううむ、このようにアップで見ると作りの良さが際立ってますね。さすが高級バッグ。

レザーパーツもこんなだったのが、

ここまで戻っております。カラッとして、ギトギトした感じがなくなっています。脱脂した状態ですから、ここへオイルを染み込ませてもよいのですが、しばらく通気させてやりましょうw。ステッチの見事さはどこまでも入念。

フェリージは、⭕️ルカリの中でも超人気カテゴリーだと見えて、過去の出品物はほぼSOLDとなっておりますし、新規に出てくるのも結構なスピードで売れてゆきます。

ぜんたいに買いやすい値段には違いないですが、そんな中でも掘り出し物が数々あって、モノ好きには楽しい世界です。

次はキャンバストートか、と(あほ)。

 


ロレ道2024 原点回帰

2024-03-17 08:46:28 | 今日の逸品

イキナリの結論、申し訳ございませんw。そうなんですよ、原点回帰を果たしてしまいますた。リファレンスナンバー16710ことモデル名GMTマスター2は、新宿にある並行輸入店でこれでもかの高額下取りとなりまして、モデル名デイトジャスト36へと化けました。

あまりの高額査定がついたおかげでハンパないお釣りまでいただいてしまい、全く恐縮ですが16710は購入価格の7倍にもなる金額での査定。

耳を疑うレベルのお値段がついたのは、付属品がすべてそろっていたのと、あとはオプションで交換可能だったパーツがすべてセットになっていたことや、ブレスレットの形状がシングルクラスプと呼ぶ、たまたまニンキのある形状だったのが奏功しております。

ここまで高いお値段つけていただくと、ロレ投資だといって騒ぐ人たちの気持ちも理解できる気がw。

現実には16710のような廃盤モデルはこのまま手元に残しておけば査定額はどんどん上がります。とくにGMTシリーズには毎年テコ入れが図られており、その都度話題をかっさらう仕組み。

新型は到底、入手不能。まさに先代にあたる16710の中古相場がどんどん上がってゆく仕組みですw。

私はコレクターではありませんから(そうか)、ここでは生活の道具のはなしをしております。機能がここまで落ちた時点でお役御免。それでも丁重に30年のお礼を言って、お別れしました。

このうえはどこかの愛好家さんの手元にでも(更なる高額でw)流れつくことを願いたいものでございます。

ところでデイトジャストが手元にやってくるのはこれで2度目(汗)。2017年の夏前に買ったデイトジャスト2が一本目です。わずか3年で売り払っちゃったのですが、そいつの再来、というかケース径が41→36mmに小さくなっただけ。

時計のサイズは簡単には語り尽くせませんがw、同一サイズでも重さや造り、厚みなどなどによって大きく感じたり、小さく感じたり。まことにビミョーなのはみなさまご理解いただけることでしょう。

デイトジャストのようなシンプルな文字盤では、ほんの数ミリの違いが効きまくりで、私の腕には若干デカめのデイトジャスト2に違和感を感じつつ、それでも今でいうラグスポ(ラグジュアリースポーツという造語です)感満点のスポーティネスにやられて数年間お付き合い願った、というわけです。

売却から5年もたったいまごろになってサイズ違いをようやく買い直しているあたり、私のコーカイの程がわかるでしょう(爆)?デイトジャスト2の印象もそれはそれはキョーレツなものでした。ようやくリカバーできたここまで、長かった〜(アホやわ)。

ところで36mmのデイトジャストは実際には1945年から現在にいたるまで一貫して生産されております(爆)。ぢゃなんで2017当時に買わなかったの、となりますが、当時の私には王道のデイトジャストはただのビジネス時計に映ってしまったのです。

同時に売られていたデイトジャスト2のスポーティな仕立てはやはりアピールが強かった。

当時は、(今もシツコク続いてますけど)デカアツ時計が流行りで、41mmケースの抵抗が少なかったのも効いているかw。

2の太くて大きめなインデックスや、5連ジュビリーの印象が強いデイトジャストなのに3連のオイスターブレスのみで売られていたのも印象的で力強く映りました。

ゴージャスな印象の中にスポーティな意匠が落とし込まれていて、今でいうラグスポど真ん中w。ケースサイズ以外は理想的なモデルがデイトジャスト2です。

今回買い直したデイトジャスト36は2019年のリリースでして、デイトジャスト2を使っている真っ只中に発表されたモデルです。

もちろん発表と同時に、ショーゲキを受けた私はトーゼン目をつけていたのですが、まあ入手はムリムリ。当時の新品定価は80ちょぼなくせにプレ値で120でした。

直後にコロナが蔓延して、スイス工場での生産もストップ、もちろん流通もほぼ止まったまま現在に至るわけですが、その間の度重なる値上げのせいで今や正規店定価ですら120越え、プレ値ときたら140オーバーの超高額レンジ入りしております(苦笑)。

が、この世界、お値段だけでは語れません。GMT2の査定額もそうですが、このロレ道はまだまだ奥が深い。私のアホはこのまま治りそうにありませんけど、別に良いと考えております(懲りてねーし)。

というわけで、まことにつまらない結論ご容赦(爆)。

サブマリーナ+エクスプローラー1ときて、+デイトジャスト36。無敵の(あほの)ラインナップが完成した、というお話ですたw。

え、なぜそんなにロレックスばかり使いたがるのか、って?

夜の梅を食べたら、おもかげだって食べてみたくなるでしょう?

で、これだけおいしくて奥が深いんだったら、話題の新作、はちみつやラムレーズン(パリ店限定品)も食ってみたくなる、そういうことですよ(わがんねーし)。嗜好品の世界だってばさw。

 

 

 

 

 


ロレ道2024 楽しいなw次期モデル選定作業

2024-03-16 11:43:53 | 今日の逸品

ドーン、これ最新のGMTマスターです。コロナ突入前から品薄だったところへ、このベゼルカラーの組み合わせ(=赤青なのでペプシと呼びます)モデルだけがなぜか流通が止まってしまい、その瞬間からポンと100万円値が上がったという話題のモデル。

たしかにカッコ良いのですが、30年前には一番の不人気モデルだったんですから、市場の動向ってのはわかりませんw。

私の個体のオリジナルは赤黒(=通称コーク)だったのですが、入手後一年目で丸の内の日本ロレックスに出向いて赤青ベゼルに交換したのは懐かしい思い出です。当時はこの鮮やかすぎるコントラストが現在とは真逆に、「派手だ」という理由で不人気でしたねぇ〜w。費用4500円(!)プラス技術料w。

ただし、1ヶ月待ち(爆)。

ちなみに私の旧型ではベゼルはアルミ製。なんども着脱を繰り返すうちに裏側の樹脂部分から割れてしまう恐れがあるため、制限なしに交換が可能なわけではありません。僕の場合、交換は各色それぞれ5回くらいはやってますから、これ以上の交換は危険、ということでそんな面からも寿命ですw。

ブレスレットも同様で、純正の交換パーツは20年前で75000円でしたけれど、これもそれぞれに真ん中の列が重量対策から中空になっており、そいつが10年目くらいから伸びてきます。おおむね1cm以上のタルミがみえたら、まあこれも寿命といえるでしょう。私は2本とも使い尽くしました。

新型はここもすべてムクのステンレスになっていて、重量感が出たのですが、新世代マニアはそいつが高級感であると勘違いしてます。耐久性も伸びてるし、重量感はありがたみに通じますからある意味正解かw?

交換自由だったベゼルも現行モデルではアルミがセラミックになった関係でしょうか、交換は不可。現行モデルではロレックスが製法にパテント取得済みだというセラミックが使われています。まあなにかの事情で交換ともなれば、40はいくのではないでしょうかw。

旧型はアルミに24時間計の数字がプリントされているのに対して、現行新型ではセラミック製ベゼルに立体的に彫られた文字にプラチナ蒸着ときて、段違いに高級化しておりますが、これまるっきりサブマリーナの世代交代の手法なのに気がつくとデンキが走る仕組みw。

こういうところでモダナイズの手法に一定の統一感を持たせているあたりがロレックスの非常にうまいところです。気がついた瞬間に、ユーザーとしては改めてホレ直すわけっすね(あほと呼んでください)。さらに新型こうたるでー、とw。

旧型の中古品相場でも、3通りある色のコンビネーション中、お値段がそれぞれに5万円以上も違うのも興味深いです。私、ベゼル3パターンとブレスレット2パターンを全部所有しているので(爆)、一番高い組み合わせで査定しないとソンか、とw。

このところロレ詐欺やら、円安やら期末やら(関係ねーし)でロレックスのプレ値(プレミアムがついた値段)が取り沙汰されておりますが、じつはご本尊が度重なる値上げを敢行してくださった結果(涙)、中古並行の相場と新品の正規店定価の差が気にならなくなってきてるのは、一部モデルで皮肉な事実。

ロレックスマラソン(苦笑)なんてハナから不可能な環境と性格の私には、あまり抵抗なく並行のプレ値でも買える空気なのは気がラクです。

こうしてみてみると、このGMTシリーズはラインナップ中、唯一の「入手後に」着せ替え可能なモデルということができます。30年間の使用期間中、飽きたと思ったことはありませんが、それでも気分転換くらいはしたくて、いろいろと交換パーツを調達してきたわけですが、こうして手放す段階になって振り返っ

てみますとバリエーション面で非常にユニークな存在なのに気がつきます。

ブレスレットもジュビリーはドレッシーで、オイスターと呼ぶ3連はスポーティな扱い。それを行ったり来たりの交換が可能だというあたりでモデルの位置づけを知ることができます(おせーよ)。

 


そろそろ春?いろいろと動きだしているらしいw

2024-03-16 09:05:02 | 今日の逸品

気がつけばすでに3月もなかば。いよいよ「期末」もうどに突入しているのですが、去年と大きく違うのは、2年目の項目が増えたことw。去年はすべてがはじめてで、作業やお役目の内容が知れずに落ち着かない日々を送っていたのですが、それも昔。

今年は打って変わってヨユー、とかいってると、いろいろと忘れたり、穴をあけたりとなりそうですからご用心(爆)。初心に帰って、慎重にこなすことにいたしましょうw。

画像は30年使ってきた私のナイフ類。ステンレス製のもので毎日の調理作業に使っているのですが、毎日、2〜3度は研いでいる関係でいよいよ刃の部分が小さくなりかけてきており、買い換えをここ数年間考えておりました。

そもそもがヘボ料理人ですから、道具にこだわってみたところでお料理の味が良くなるワケもないのですが、そこはモノ好きな私のことです。

30年前の秋に出かけた浅草、河童橋の道具屋でセールにかかっていたポルシェデザインの家庭用汎用ナイフセットを長年使ってまいりました。

使い込んでいるだけあって、現在でもコワイくらいな切れ味を誇りますがw、使い方が通常の20倍程度ともなるとw研ぎシロがいよいよ少なくなって、どこか頼りなくなってまいりました。

プロの道具としてはさすがに寿命。

当ホテルでお出しする料理の内容に照らしますと、シェフズナイフと呼ばれる洋包丁を用途ごとに揃えるのが理想ですが、先代から受け継いだ和包丁も数多く残っている関係で、もったいないw。

ここまで通称「三徳」と呼ばれる全長30センチ前後の家庭用を中心にしてここまで延々使い込んでまいりました。

包丁も使いようです。家庭用とされる三徳でもスネ一本から煮込み用のブロックを切り出したりする程度でしたら全然オッケー。むしろ一本で済むので効率が上がります。

今回も

ドーン、家庭用の三徳w。ただしデザイナーものです。先代がポルシェデザインだったので、今回も踏襲してやるかとかんがえたのですが、現行型は高価すぎて無理(爆)。

デザイナーものだなんて、いかにもヘボが選びそうなモデルですけれど、道具にこのような洒落っ気があると仕事が楽しいし、このように美しい道具にはかならず機能が伴っているはずだ、という根拠のない確信があったのでw、見た瞬間に抵抗なく選びました。

性能も未知数ですが、和包丁に通じる刃の形状などなど、期待大です。

1970年にデザインされて、現在もロングセラーを続けているという知る人ぞ知る、なモデルですがいかがでしょうか?

これで料理もグレードアップされると良いのですがw。ご予約はoldpine0964@gmail.com までどうぞ。

新たな調理方法などご用意して、お待ちしております。

 

 


あの頃はえがった〜w w くるまにあ 99年12月号をめくって思い出す当時w

2024-03-02 10:44:15 | 今日の逸品

これ、押し入れに今もある、四半世紀前のわたしの愛読書(爆)。だって〜、もしかして買うことになるかも知れないぢゃないですかい(ないない)。いちお、保管しておかないとねw。

クルマ好きなみなさまも一度はお世話になったのでわないか、と思われるザッシ「くるまにあ」ですけど、深夜のファミレスに集まって毎夜の如く行われたクルマ好き口プロレス大会のネタとして活用された方も多いのではないでしょうか?

わたしもど真ん中っす(爆)。中には

これすごい!当時ですでに12年落ちの930カレラ、走行15000km(!)、468万円だって。夢のようですが、現実にあったのですねえ、こんなのがw。ちなみに、911関連の専門書や雑誌、ムックの類などは全てまとめて売り払ってしまいましたとさw。

さらにページをめくると

どーん、今でもきっちり営業中のお店の広告ですが、スポーツ系ロレックスの売値がかわいらしいっすw。新品並行輸入品でコレですからねw。

さらに

買取金額に注目!でも、これが正常値ですよね〜。私が件のGMTを買ったのも25万円でしたから、まあ相場通り、というか当時のスポーツロレックスのラインナップ中、最も不人気で、トーゼン最安だったのがGMTマスターなのでした。

良い時代ですって、ホントw。スポーツ系の買取り相場はどのモデルでもデイトナ以外はなべて10〜25ってところですね。デイトナでも50〜100には届かなかったはず

まったく夢のようですが現実。現在の5分の1程度。本来ロレックスはそういう価格帯(それでも実用時計としてはトップエンドに高かったけど)の実用時計だったし、お値段以外は今もそうなのです。そこを忘れないようにいたしましょう。

人気モデルを定価で買って仕舞い込んでおいて、高額で売り抜けるみたいなスキームが昨今きかれますが、うまいことやって不労所得を得ようなんて気になるから、途端にバチがあたって報道されてるようなヒサンなメに遭うのです。

ちなみにオメガのスピードマスターの中古は5〜6万円で売られておりました。ETAムーブメントの個体を買おうとしたのを、友人に止められて、泣く泣く我慢してヘソクリやってやっと買ったのがGMTなわけです。でも、6か月の我慢で買えたあたりが時代ですのうw。

さて

現在の手元のラインナップw。こんなにいらねえぢゃねえか、って?ごもっともっすw。

この上はドレス系か、となりますが貴金属つかいは実用になりません、というか高価すぎるのでハナから除外、仕舞い込むに決まってます。とくればDateJustのベーシックラインなのか。

つまり結局、ベーシック実用度マックスのあのラインに戻るしかなくなっちゃうわけなんすよ。

レキシを遡ったり、市場価格を眺めたり、こういう時間がロレ道の楽しさのピーク(あほと呼んでください)。

果たして、結果は〜(ジャカジャン=鑑定団調)。

 

 


ロレックス道 次のステップへw

2024-03-02 08:32:03 | 今日の逸品

さて、ハナから新品未使用ものにはご縁がないこの私のことですから(爆)、目がゆくのはロレックスの中古並行市場ですよ。

といっても、近年のこの状況では正規販売店経由の新品こそが最安値、という状態がここ5年は続いています。ただし、お店に行ったところでなにしに来たの?という始末です。店によっては整理券配布で、抽選で行列に加われるかどうかというところ(苦笑)。

200万円もの買い物をしようってのに、行列した挙句にお店に入っても世間話すらご予約制ときたもんだw。滑稽を通り越して、惨めな気持ちになるのではないか、と想像できるので私にはムリ。

2019年以降に本格化したコロナ禍では、スイスの工場稼働停止がモロにきいて、世界的な品薄状態。腕時計市場も新品中古、ともに高騰に次ぐ高騰。

コロナ明けとされる(?)近年ではそいつが解消したか、というとまったくそのようなことはないうえに、原材料高その他の事情からでしょう、なんとご本尊が年に2度の大幅値上げをここ2年にわたり続けて敢行なさいました。通算4回それぞれ10%弱。

複利的なこの値上げは効きました。結果、ロレックス全体で100万円以下のモデルは数えるほどしかないのが現状です。

こうなると、アチラ側に行っちゃう前に、という駆け込み需要すら生まれて、さらに買いに拍車がかかります。そこへこの円安傾向w。海外の時計系ユーチューバーが新宿や中野あたりにやってきて日本はロレ天国だといって騒ぐのもトーゼン。ドル決済でゆけば大バーゲンなんてもんぢゃないもん。

事情通によれば、オメガに群がっていた中華もロレックス買いに走っている模様である由。そう、新品、中古ともに市場はアゲ傾向にあって、ブツは枯渇気味なのです。たぶん。

これ、うちのマダムの16622。ヨットマスターロレジウムというモデルですが、最近わたしこれをお借りしておりまして、ヒジョーに優雅な気分ですw。サブマリーナの一部プラチナバージョンなのか、といえばまったくのマチガイ。

サブを持ったからこそわかる、サブにないゴージャス感と立体感が秀逸。プラチナとWGをチラつかせるポリッシュ仕上げの使い方があざとく、使っているものだけに伝わる独特の華やかな雰囲気が二重丸の傑作です。

実はこのモデルもすでに新品では入手不能でして、市場でも枯渇しかけております。というか文字盤の色がこれ一色なくなるだけなんですけど、お値段も徐々に上がって、まあ来年には200の大台は間違いないところでしょう、とそんな予測がシロートのわたしでもできちゃう。

狭いモデルラインナップの中でもきっちりヒエラルキーができており、それぞれに熱狂的な信者がいるあたりも興味深い。毎年、この時期になるとロレックスのモデルチェンジをめぐってギョーカイで予測大会が行われるのも楽しいイベントっすw。

コンサバに見えるラインナップですが、毎年、驚くような仕様変更を繰り出してブラッシュアップを怠らないあたりもファンにはたまらない姿勢です。

よく、アナタ時計好きですか?と訊かれるのですが違うでしょうねえ〜w。いわゆる、ロレックス好き、とお答えすることにしております、はい〜(うやむやにしておいて、さらに次号へ)

 


ROLEX 道 さらなるステップへw

2024-03-01 18:29:08 | 通販・買い物

画像は所有してちょうど30年目のGMTマスター16710。ネオクラシック(=古時計)の味わいがずいぶん出てきた(気がする)一本です。

このところ、エクスプローラーやサブマリーナを手に入れてしまったせいで、登場回数が減り、引き出しの奥で冷たくなっておられましたw。

30年といえば、赤ちゃんがおじさんになる年月(爆)。ジュビリーと呼ぶ5連ブレスレットの絶妙なフィットや、シングルクラスプと呼ぶロック機構。現行モデルにはない赤黒ベゼルなどなどキャラの立った個体ですが、さすがに毎日使い倒しますと文字盤を中心に傷みというか、劣化が観られるようになります。

本体やブレスレットもトーゼンですけどハンパないキズキズ状態。このあたりは、全体にヘアライン仕上げというのでしょうか、目立たないように工夫されているのがまたロレックスのニクいところです。贔屓目ですが、とてもぢゃないけど30年目のボロとは思えない仕立て。

トリチウムというフクシマで問題になっている放射性物質が夜行塗料として使われている文字盤は、交換してないという、ただそれだけで価値が爆上がりするという不思議な仕様ですがw、この夜光表示機能が寿命を迎えて、明け方などに時間の確認ができなくなってしまいました。

毎日がホテルの夜勤業務の私にとりましては、プライオリティナンバー1の機能です。

この機能を回復させるのには、文字盤ごとの交換が必要で、そいつをやると価値が激減してしまうのだそうです。トリチウム文字盤では経年劣化で、インデックスがクリーム色に変色するのですが、そいつがアジなんだって(爆)。

なもの気にせずに改良後のルミノバと呼ばれる性能を上げた夜光塗料使用の文字盤に換装して使い続けるのがヲトコの道というものですがw、文字盤交換に多額の費用(ホワイトゴールド使いのハリ+本体OH込みで35万円)をかけた挙句に、市場価値を落としてどうするの、となるわけw。

また、トリチウム自体を文字盤に再塗布して、リバイバルさせる通称リダンと呼ぶ改修方法もないではないですが、これは行った時点で規格外修理(改造)とみなされてしまい、流通市場では値がつかなくなります。つまりニセモノ扱いになっちゃうわけ。

そんな事情でしかたなく引退させておりました。ある意味、寿命です。まさに分岐点。使い尽くした感もあります。なによりロレックスのような実用時計をしまいこむ、ってのはポリシーに反するのでw、売りに出すことにしました。

といって手放したところで、30年もののただの腕時計なんですから価値なんて知れてるw。てのは、ついへーセイまでのジョーシキ。

このモデルに限っては数あるロレックスの中でも中古市場で突出して相場が上がっているのが今の状態。現行の青赤ベゼルモデルが製造上の問題からカタログ落ち。結果、超品薄になって定価の300%で売り買いされている影響で、旧型のこれの人気まで上がっちゃった、という稀有な例です。

ここへきてロレックス絡みの詐欺事件や海外買付詐欺などのニュースが取り沙汰されている他に、2024年モデルの現行モデルの新型にあたるモデルに赤黒ベゼルが追加されるのではないかという噂が飛び交うこのタイミングでの売買はまことにビミョーですが、善は急げw

フィーバーが来るかもしれないという期待を込めて、次期モデル選定を抜かりなく始めておくのでしたw         詳細次号