嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

リニューアル2020 さらに改装をすすめておく

2020-12-26 07:59:01 | 今日の逸品

画像は、冬眠真っ只中のももちゃん。この寒さにはいつまでたっても慣れることがない模様。猫の習性で、いつあってもキレイにしておられるのはまったくミゴトなワザっす。

12月に入ってすぐに、地元自治体から固定資産税減額、または全額免除のニュースが流れました。やった、こりゃあ乗るしかないわ。というので、ほんの2時間で書類をそろえて今年になってからはすでに常連となった商工会議所へと出向き、確認書類を作成していただきました。

年明けに市の税務課にこいつを持参いたしますと、来年の固定資産税が免除となる仕組み。ううむ、助かる〜(感涙にむせぶ)。

あまりのジョーレンぶりに、先日はここの取材を受けてしまい、ちゃっかり補助金を生かした事業の在り方、のようなお話をぶち上げてしまい恐縮至極(爆)。んま、Aさんの受け売りですけどね(汗)。

このところ、キーボードも新しくなったことですし(関係ないから)売り上げの減少データですとか、今後のV字回復(希望にすぎません)に向けたプランなどなどはすでにファイルにしてマック内に「ずらりと」保管してありますから、企画書や今回のような申請、さらに詳細なデータの取り出しなどが瞬時に可能

な体制を作り上げました(役に立つのかい)。

折々に気がついたポイントやニュースだとか動画を見てインスパイアされたことなどを、i pad経由で更新したり、資料やグラフの更新なども抜かりないので、補助金や給付金、税金や会費の減額や免除、だなどというニュースを発見するが早いか、申請書類の作成まではほんの1時間もありゃあ済んでし

まいます(爆)。以前の私からは想像もつかないことでございます、はい。

ちょっとした資料や申請書の作成に3日から1週間もかかっていたことを考えますと、夢のよう。コロナ禍で得ることのできた、ある意味スキルと言えるか(爆)。

ただーし、これら苦労して作成した資料そのものの内容は、保存した瞬間に忘却の彼方(ダメぢゃん)。あれ、こんなの作ってあったんぢゃーん、といって毎回くやしがる。の繰り返し(爆)。ううむ。PCに使われてるだけ?

この状況ですと、感染拡大のピークはこれから。来年は想像もつかない恐ろしいことが起きる予感がいたしますが、アフターコロナを見据えた事業にも手をつけておかねばなりません。

2度目の給付金は多分、あり得ないけれど、間違いなく連発されるはずの補助金をターゲットにすでに企画書を書き始めている有様(気がはやすぎ)。ここへきて司法書士系ユーチューバーのみなさまがフォロアー欲しさに配信してくださった補助金申請書の書き方、みたいな動画を

見て応募されてくる申請書のレベルがどかーんと上がっちゃってるらしい(爆)。まあね、レベルが上がるのは結構なことですけれど、そういう中で勝ち残ってゆくためにはやはり内容勝負、というわけっす。ううむ、ハードルたけーわ。

というわけで、画像はこの夏に完成をみた客室の新インテリア。お客様にはおおむね好評ですが、改装はまだ全10室のうち、3室にとどまっております。主に資金面の問題からですが(爆)つい先日、めでたくもコロナ特別対応型の持続化補助金の支払決定がなされましたので、年末のここへきて

改装計画を始動させることになりますた。さよう、資金の目処さえたちゃあ、こちらのもの。ホテルにはクリスマスも正月もありゃあしないのです(きつぱり)。開始は、皮肉にも御用納の28日ときた(涙)。

当初は内装と照明の両方に手をつけて客室内を一新する計画でしたけれど、なんと年明け早々に大量の予約が舞い込んでしまい(うれしい悲鳴)1月はすでに全館満室。急遽、電気工事のみおこなうこととなりました。

忙しがっている電気屋さんの尻をひっぱたいて出動をお願いし、とりあえず照明のアップデートと暖房強化型エアコン導入、テレビの大型化を進めておきます。

お客様、2月以降のご予約、ぜひともお待ちしております(そうくるか)。

 


履き道楽2020 JOHN LOBB DEEP BLUE の発色について

2020-12-20 08:27:57 | 履き道楽

画像は懐かしい、John Lobb Paris St.Germain。まだ店頭のコーポレートカラーがレモンイエローだった頃。今ぢゃ行きたくても、近寄れやしない、ときた。

画像はJOHN LOBBのバイリクエストで使われているカラーサンプルです。ルビコンを渡ったものだけが手にする聖書です(爆)。

各帳面は素材ごとにこれだけあるんですよ。なにも決めずにお店に入ったが最後、客は素材とカラーの迷宮に溺れることになるのですが、これがまた至福ときています(勝手にすれば)。

あれやこれや、と好き放題やってると、あっという間に30〜400万円程度がクツ一足に吹き飛ぶことになるわけですが、それもまたよし(ほんとうかい)。靴好きにとりましてはこのバイリクエスト時の店内は竜宮城のような存在といえるでしょう。

バイリクエスト経験者は、ああ、あの分厚いやつね、ということになるのですが、熱心な読者の方から、つぎのバイリクエストでDEEP BLUEを検討中だが、実際どんな色なのか、とダイレクトに質問をいただきましたので、許可をいただいたうえで詳細な記事にしてみます。

この色に出会ったのは初めてパリに出向いたときに泊まったホテルのロビーのガラスケースにディスプレイされていたイヤーモデル2007に目が留まったのが最初。スポットライトで照らされていたので、画像のようにだいぶハデな印象でした。

ですが、実際に色見本帳で眺めてみるとぜんぜんちがう色。ブルーと呼ぶよりはネイビー、角度によってはブラックか、とまことにあいまいな色調です。実際、見本帳にはネイビーも存在しているし、なんちゃらブルーなんてえのも多数あってまさに迷宮。

この辺りの顛末は、この年のパリ旅行記に詳細に記してありますので、ご興味おありの方はぜひどうぞ。

店頭でいくら眺めてみたところで、ダークネイビーか、とそんな印象しかない暗く沈んだ色です。実際にこの色が塗られた靴はないのかい、といって所望したところで、パリはもちろんロンドンでもまずムリ。店頭にはないでしょう。

納品待ちの注文品が偶然にあったとしたらまさに奇跡。ご縁と捉えていただきソク注文か、とそれくらいなレアぶりです。僕の場合は名前のイメージで決めたようなものです、はい。

外で見た印象は、まず画像の通りなんです。ところが

これ、ついさっき、おなじクツを冬のよわーい日光に当ててみた、の図。完全なブラックに見えます。右足の甲部分にハイライトがきて、ネイビーがビミョーに透けているのがわかりますでしょうか?このあたりがDEEP BLUEの所以です。

革の肌理も霧を吹いたように見えており、これが Misty Calfというネーミングの由来です。ワックスで埋めずに、水性クリームのみで仕上げていると、数年後にこのように仕上がります。さらに

これ、パリからロンドンにユーロスターに揺られながらヘロヘロになりつつ持ち帰った翌日にカンパイした時のもの(爆)。うれしさのあまり、これ履いてバスに乗ってジャーミンの店にビラかしに行って、戻ってきたときのショットです(ばかだわー)。このような光線下ではこれまた完全なブラックに見えます。

ちなみに直上の画像とその上の画像の間には5年の使用期間が経っています。月一程度で塗り込む水性クリームのみで維持している関係で、パッと見の外観は、ほぼ変化なく推移しております。

履きじわも水分を浸透させると、このように見えなくなってしまいます。クツそのものも柔らかく感じられて、全体に水分をたたえた感じ。5年後のほうがツヤが若干失せていますね。

かようにDEEP BLUEは、ビミョーな色調です。私的に表現するとインクのブルーブラックがちかいか。

珍しくもないたとえですが、わかりやすいところでいうとモンブランのブルーブラックそっくり(万年筆用インクね)。商品名Royal Blue。

もちろんたとえに過ぎませんけれど、色調、濃度共にかなりなところで似通っている印象っす。

経年劣化でミスティカーブの細部はこのようにだいぶ傷んできましたけれど、なにこれが味わいというもの。この個体もそろそろカカトが、という状態ですが、せいぜい履き込んでやるといたしましょう。

期待していた色アセはほぼ見られません。10年経てば、もう少し味が出るか、期待しつつ「履いて」待ちましょう。

コロナ禍の昨今の状況では、そもそもバイリクエストイベントの開催もあやしいものです。本国では、変異して感染力をあげた新型が蔓延っているとのニュースですし、工場はおそらく閉鎖。

じつは今年の春先にAさんにお願いしたRolex Explorer もまだてもとにきておりません。おそらく工場ごと生産停止しているのでしょう。

三越の「お帳場」に依頼してあるのに、この有様です。決定的な品薄状態がつづき、新品はもちろん、中古市場でも入手不可というのが実情。中古相場もここ6ヶ月で20万円近くの上昇で、プレミヤムつきまくり。

定価で買う方法は正規代理店頭のみ。というのですから、皮肉なことです。並行輸入のタマもプレミアムつきなのにも関わらず、完全に枯渇しています。

エクスプローラー1にはモデルチェンジの噂があるので、この先の展開も楽しみ。ちなみに三越伊勢丹ホールディングスへのEX1 の入荷数はいまや年間数本にまで落ち込んでいるので、ペーペー(=私みたいな新参者)が購入依頼してみたところでリストにすら加えてもらえないのだそうです。

 

 


履き道楽2020 ここへきてJOHN LOBB プレステージラインに新作リリースの模様

2020-12-19 20:15:20 | 今日の逸品

みなさま、お元気でしょうか?画像は、ご存知資生堂パーラー謹製のいちごショート。お値段なんと11880円(!)。強気もいいところですけど、食ってみてぇ〜!!

ほとんど初雪にして、豪雪となった新潟方面の積雪ですが、どうやら落ち着いてきた模様。まさにドカ雪とはこのことで、短時間にものすごい量が降るとこうなる、の見本。その降り始めを私も東北自動車道で200kmにわたってイヤになるほど味わったわけですが、まさかここまでになるとわ。

除雪に関してはおそらく日本一の体制を備えるあのエリアで40時間もの立ち往生だ、ってんですから手に負えません。2015年にこの辺りでもあった豪雪に近いものを感じました。

そんななか、当ホテルはそろそろ着陸体制。8月からお見えになっていた、災害復旧工事のみなさまがいよいよチェックアウトまぢか。コロナ禍のなか、お互いに神経をすり減らしながらの滞在となってしまいましたけれど、ここまでよくもった。無事故でこられたことに感謝でございます。

思えば、年明けからここまで、まったくながい一年でございました。

各種の給付金、補助金にも助けられたことにも感謝です。アナログの書類申請に加えて、電子媒体も添える必要がある関係で、パソコンスキルもちっとわ上がったのか(なわきゃねーし)。なんにせよ、よい経験となりました。

12月に入ってから、shiftキーがアヤしくなってきたご愛用のi macのテンキーつきキーボードをアコガレのスペースグレーへと交換して、自分へのねぎらいといたしましたw。2000円高いだけあって、ホワイトにシルバーカラーの通常モデルに比べて高級感これでもか。

ご存知、i mac pro に標準装備されるものと一緒ですw。あたらしいキーボードはテカリがなくて、気持ちがよいものです。

昨日、変異種感染拡大のロンドンから届いたご案内にあったコアコレクションの新作。EARLさまです。3アイレットの平紐仕様。プレーントゥオクスフォードでラスト#7000か、と思いきや、#0118と呼ぶ、新参ラスト(爆)でした。

フォーマルな印象が強く、パーティシーズンに向けたリリースかと思われますが、ロンドンでこんなの履いてる人、みたことないです(きつぱり)。

jewelled calfと呼ぶ、新素材が見せどころですが、色がまたこれまでにない発色で、ハデさを感じます。イタリヤものみたいでこっぱずかしい系。パーティー限定、という印象。

GBP1350ですから、イヤーモデルの無茶苦茶ぶりに比べれば良心的にうつりますけれど、国内定価は20前後に落ち着いてしまうのでしょう。高貴な印象を持つフォーマルな一足なので、このお値段はブランドとしてはリーズナブルです。

でも、ガルニエ2のような汎用性には欠けるので、CPは悪いか。

ガルニエ2へのオマージュともいえる、グログランリボンが装備されています。ガルニエの事実上の後継モデル=SEATONでは省略されてしまったディテールですが、廃盤から数年たったここでシャレっけたっぷりの意匠が復活しているのです。すばらしいセンス!!

SEATONでは、このようにどちらかといえば硬派で実用的な空気がただようのに対して、GARNIER 2では、どこか華やかな空気が漂うのです。このような細部の意匠の積み重ねで成り立っているのがこの世界。持ち主にしかわからん世界かもしれませんけれど、大事にしたいものですw。

新木型#0118は、画像で見る限り、#7000のリメイクに思えますが、キモチ、ロングノーズで、甲低めに見えます。フォーマルよりに振っているのかも。このあたりの検証も含めてロンドンにでも遠征したいところですが、まあ最短で行けたとしても5年後がせいぜいでしょうなあ(爆)。

それまではせいぜい現行ラインナップをみがいて履き込んでおくといたしましょう。

 

 


加齢なる遠足2020 鳴子温泉湯治のたび

2020-12-15 18:54:24 | 加齢なる遠足(爆)

コロナがいよいよ蔓延するなか、宮城県の鳴子温泉郷に出向いてまいりますた。超零細、とはいえ私も一個人事業主。万が一にも感染だ、などということがあってはなりませんから、極端にシンプルな旅、というのを考えて実践してみました。

感染が急拡大しているこの時期にばっかぢゃねえの、とお考えかもしれませんけれど、なるべくまばらなエリアを選び抜いて、単独での移動、それも自宅とお宿のあいだをクルマで移動したのに過ぎませんから、抵抗はあまり感じておりません。

5年ぶりにお世話になった東鳴子温泉 いさぜん旅館は東鳴子に特有の湯治スタイルを継承する人気のお宿ですから出入りも激しいのかと思いきや、そこはさすがに師走のホリデーシーズン直前の平日。不要不急ではなく、要急の人々のみ受け入れている関係でヒジョーなまばらさでございました。

定員は70程度はあるところへ、ほんの5、6名の宿泊客なのですから推して知るべしw。お風呂なんて毎回貸切だし、夜も20時過ぎにはネコ以外は、みなさん寝静まっておられます。

これわヘボとわいえ、料理人の旅でもありますからw、いさぜん旅館のようなフルキッチン装備の宿に泊まった場合には、3食を自炊するのが当然。朝から晩まで、望めば完全な非対面、非接触が可能ですからコロナ禍の昨今、旅先での理想的な環境といえるでしょう。

ダッチオーブンをはじめ、各種調理器具、そこへ新米(爆)を持参しておりますからして、毎食やたらとコリまくってもう大変。宿のネコが異様に香ばしいかほりにつられて毎食ごとに部屋へと偵察に来ておられますた(爆)。ヒラメのエンガワをご挨拶がわりに謹呈しましたら、狂喜しておられますた。

東鳴子からはちょうど100kmのところにある日本海岸の酒田へも遠征して、とれたての平目や牡蠣を市場で買って、大崎の有名どころ=宮寒梅などを蔵元直販で(一般の酒屋では入手不可)持ち帰ってお部屋でいただけば、もう極楽浄土への高速道路(爆)。

飛島特産のイカの塩辛も忘れちゃあいけやせんw。イカの身を食べる、というのではなくイカわたの魚醤がなんともいえず上品な風味の逸品です。サザエのバージョンもあるのですが、まだ未体験。イカの塩辛の倍近いお値段で売られております。

鳴子から酒田へは、往復200kmのドライブな訳ですが、本州でも随一のまばらさをもってなるエリアですからこれまた推して知るべし。一般道としてはありえない平均速度を維持できるのでした。また、この沿線には

中山平、赤倉、瀬見、肘折、銀山などという名だたる温泉街も点在しており、気が向けばちょいと寄り道、なんてえのもたやすく可能。銀山と肘折は国道からはだいぶ奥まった位置関係ですけれど、極端にまばらな交通量のため、速度が上がるので田舎の風景と路面を楽しみたい場合にはおすすめです。

銀山はR47の分岐点から40分、肘折も同様です。今頃は屋根まで雪に埋もれていることでしょうw。

クルマ、それも単独での移動ならではの、これからちょいと行くか、と思いついたら即行ける、だなんてまったくゼータクな旅というものです。東北でも指折りの豪雪地帯でわございますが、この日は初雪にして豪雪となった日の前日でした。

同行のB子さんはゼッコーチョーw。ドライ、ウエット、スノーと全ての路面でフィールはまったく変わらず、クルマからのインフォメーションというか路面情報が特に多く感じられるのが特徴といえばそうか。

あまりにもキモチがよいので、全行程の総走行距離は5日間で2000km近く行ってしまいますた(アホか)。

帰る日にミゴト今年最初にやってきた大寒波に出くわしてしまい、福島まで200kmのあいだ大雪に遭遇したのですが、ダッチオーブンのような重量物を後部トランクに積んでいることもあって、安定感とトラクションのかかり、これでもか。なかなか楽しい冬のドライブとなったことでございました。

トクイチオートのエアソリューションの真価がこういう場面で発揮されるのですが、笑っちゃうくらいのリニアリティに助けられて、安定感これでもか。極低速のトルクはこんなシーンでも効くんだ〜、というのが実感されます。

前夜からの雪で宮城県内でも衝突事故55件というニュースが流れましたけれど、事実上の初雪にして、この大雪となった模様。気温もほぼマイナス5度前後と低く、凍結路面も絡んでいたのでしょう。場所によっては結構厄介な路面でしたがB子さんはまったくの無問題で切り抜けました。

こんなとき、4輪からのインフォメーションがモノを言うのです。

というわけで、年の瀬に迷いつつも敢行した私の湯治たびではございますが、帰着当日の運転中にカーラジオからGo To Travel 事業一旦中止の全国ニュースが流れました。やっぱりねえ〜(爆)。

加齢なる遠足は、このあと厳冬期のホテルの閑散期を利用して、さらに新潟方面の豪雪地帯へと向かう予定。

コロナ禍のもとではございますが、なにごとも創意工夫次第で切り抜けましょう。きっちりと恐れながらも恐れ過ぎず、適切に対応しながらやってまいります。コロナを恐れ過ぎて引きこもってしまうのではなく、安全な方策を考え抜いて対処する。

これをお読みのみなさまも、どうかご無事で過ごされますよう、願ってやみません。

 

 


2020AW ユニクロ+J ライトダウンボリューム ロングフーデッドコート(なげー)インプレッション

2020-12-02 19:22:11 | 今日の逸品

さて、鳴り物入りでリリースされたこの2020+J。その中でも一番ハデなのではないか、と思われるモデルを、この+Jでゲキ混みの中、ねばり強くオンラインショップへとリピートした挙句に、ようやくゲットして着はじめているわけですが、価格、クオリティ、デザインすべてにおいて、おミゴト。

80年台初頭。日本国内でダウンが一般向けに販売されるようになって、最初にブームがきた当時、まさにその渦中にいたこの私ですが(爆)、おもにジーンズメーカーから数多くリリースされていた印象。輸入のダウンジャケットなんてえのは別格あつかいで、当時でも5万円以上はしていたと思います。

そこまでゆかずに1万円前後でなんとか買えるか、というレベルが中心でした。山手線の一両に5、6人は赤いダウンの青少年がいましたっけ(爆)。

全員ビバンダム状態で、この肥大ぶりがジマンのタネでございました(爆)。今でいう、フィルパワーが競合材料でして、帰宅すれば綿入半纏着てるくせに外ではダウン着て大いばり、ってわけっす。

5、6年で量産効果が出てきて、価格もさがり、スタイルも様々なのが蔓延るようになりましたけれど、中には綿入れみたいな、ペナペナのダウンベストやマフラーなんかもあって、とにかくアヤしかった。

これでもかとダウンが詰め込まれているので、羽根が飛び出しているのなんてしょっちゅう。よく、友人のジャケットから飛び出したダウンをむしって遊んだもんです。そういえばこのダウンの飛び出しも最近、あまりみなくなりましたねえ。

さて、モンダイの+Jですが、全体に薄く、軽めの造りです。極寒の気候下では心許ないか、というレベル。ライトダウン、てんですからその名の通りですけれど、これは標高のないエリアで街歩きをしたり、そこから暖房が効いている屋内に入っても実は快適に過ごせる落とし所を追求した結果だと思います。

かといって、厳寒の長野で使えないかといえば、なことわなく、試しに今日の夕暮れ時にコットンのタートルネックTシャツを着た上に羽織って、4kmほど歩いてみたのですが、寒さを感じませんでした。外気温2度で、この性能は立派。

分厚く詰めるばかりがダウンジャケットぢゃない、ってわけっすね。そもそもライトダウン、という発想自体がダウンの性能の高さを物語っております。

+Jのこれでも下にカシミヤのセーターを着れば、厳寒期の長野でも全然おっけいという印象。

オーバーサイズなのは実は歩行に好適で、ダブルジッパーを下まで完全密封した状態でも歩きやすいのには納得。オーバーサイズのメリットといえるか。

さらにフードの造形が秀逸。じっさいにフードを使うのはもちろん稀で、たいていが畳んだまま後頭部に引きずっている状態なわけですが、ここの被っていない状態のカタチこそがジャケットの印象を決めるのです。

ペナペナのつぶれたパーカー状態だと安物に見えるし、ふんわりぷっくらしていればいかにもデキがよくて暖かそうな印象をもたらすのです。

このあたりが多分、+Jならではの配慮なのでわないか、と個人的には想像いたします。被ってみるとこれまた快適で、とことん使えるフードなのは今となっては当たり前かもしれませんが、80年代には絶対になかったクオリティですぜ。

ちなみにRLのヒマラヤジャケットは、この部分イマイチ。被ったときの高さが足りずに首がつっかえる印象があって、全然ダメ。カタチだけのフード、というわけです。ううむ。

Ralph Laurenは、デザイナーブランドとはいえ、トラッド系アイテムを長年作り込んでアップデートを図ってきたブランドといえるでしょう。ご存知の通りですが、70年代半ばのデビューからここまで、よくぞもった、と(爆)。

ユニクロもファストファッションブランドの中では珍しく、独自のアイテムを磨き上げながら作り込んできたブランドなわけで、お値段以外は両者の共通点は数多いわけですが、それがここへきて大きく明暗を分けているのは周知の通りでございます。

RL御本尊なんて、ハッキリいって銀行の奴隷でしょうな(一部意味明瞭)。私も大ファンでして、NYのマディソンの店に入ったときにはちびりそうになり(爆)、思わず地下のトイレに駆け込んだのですが、そこにもRLワールドが展開されていて(そりゃそうだ)、おしっこが止まったキヲクがございますw。

というわけで、2020+Jのライトダウンコートのインプレッションは以上でございます。完売したけど、メルカリではほんの数千円増しで買うことができます。プレミア払ってまで買う価値があんのかよ、という質問にはイエスとお答えしておきましょう。

 

 

 


11月29日は「いい服の日」? ダウンジャケットを買い足してみる

2020-12-01 19:27:22 | コスメ・ファッション

気がつけば師走。1月からここまで、目まぐるしく活動を続けてまいりますたが、今年もあとひとつき。前代未聞のこのコロナ禍。無事にやり過ごせるのかどうなのか、まだまだスリリングな毎日でございます(爆)。

毎日の散歩だけが唯一の息抜きだでかんわ〜(なぜか岐阜弁)、というので天気の良い日も悪い日も出かけるのを楽しみにしているのですが、ここへきて画像のRL、ヒマラヤジャケットがだいぶヤレてきてしまいました。

極寒時の毎日のお散歩や、ロンドン詣でなどにも動員して、着用頻度は冬季のほぼ毎日でしたから無理もありませんが、袖部分の内側、胴体と擦れる部分がそろそろみすぼらしい感じ。これが味なのだ、といえばそうですが、まあこのまま温存するとして、去年あたりからモンクレールXコムデギャルソン

ジュンヤワタナベなども買い足してローテーションを組んでおりました。

今年は秋の終わり頃からユニクロが伝説のジルサンダーコラボ、ひさびさにやるからな、とサイト上で予告していたので、そいつを待ってから動く作戦でおりました。

ジルサンダーは泣く子も黙る、素材の鬼。ミラノコレクション以降、爆発的にヒットしたのはよいが、プラダグループに買収されてからはコストダウン、つまり素材と造りのグレードダウンを強要されそうになってグループを自分から出てしまったくらいの情熱とポリシーのあるデザイナーさんです。

ちなみに現在あるジルサンダーは、御本尊抜きで企画、制作されているまがいものである、という意見もあります。

モードだけではない、ドイツぽいドンくささもあるけど、よく吟味された当時のコレクションはいまだに人気。特にユニクロとのコラボものは、価格からいってありえない伝説となっております。あの価格だったからこそ、ここまで話題になった、といえると思います。

でなけりゃあ、服好き以外には認知されないクラスのデザイナーさんのはずが、いまやグローバルクラスのトップデザイナー扱いなわけですから。

その素材に関しては鬼なデザイナーさんが、なんとわれらがユニクロと9年ぶり3度目のコラボレーションをやろう、てんですからこりゃ騒ぎますわな(爆)。

ジルサンダーはたしかにポリシーあってリッパだけど、ファストファッションブランドのくせに彼女に3度も選ばれたユニクロもまたすげーわ、となるわけ。しかもご存知の通りのあのお値段レベルで、ですぜw。まさに唯一無二。初回のコラボの折には総毛立ったものですw。

というわけで、

どかーん、シリーズで一番ハデなモデル(爆)をチョイスしてしまいますた。宇宙服みたいな仕上げのマットなホワイト。

同型モデルにはキレイな裏地を使ったネイビーとブラックがありましたけれど、それだとすれ違っても、わかっていただけない(爆)ので、これにしてみますた。

万が一、このモデルが本家ジルサンダーからリリースされたら、70〜80万円はくだらない、ってなもんですよ、ホント。ある意味、モンクレールよりもずっとハデ。今年限定っすけどね〜(ばか)。

え、なにアンタが着たんぢゃ、キャバレーの呼び込みにしか見えねえ、って?「シャチョー、いい子いますけど」てかい。あ、そりゃそーだ(ここ故 志村けん調)。

一見、ハデに思えるホワイトですが、標高の低い関東関西あたりの都市部はともかく、この辺りでは一度でも雪が降ってごらんなさい。ミゴト、風景と同化して目立たなくなります。

ここへきて殊更に暗くなるのが早くなってきた晩秋〜初冬の夕暮れ時のお散歩時には絶好のアイテムとなっております(爆)。コストとの兼ね合いか、ダウンのフィルパワーも絶妙。必要最小限、ともいいます。

このあたり、わざとビバンダム化させるデザイン手法もありますけれど、今季からのユニクロではハイブリッドと呼ぶ、袖部分のみダウンを使わずに保温性能を確保したモデルに見えるようなスタイルのものも散見されて興味深いです。

ちなみにオンラインショップではこのコラボシリーズは一瞬でマボロシと化しました。全色、全サイズ、1分で完売でした。

コロナをおしてマスクかけながら実店舗に駆けつけたエンスーのみなさまの様子がテレビで中継されてましたっけ(完全他人事)。名古屋の店ではガラス割れたりとかね(苦笑)。

サイズが合わなかった、デカすぎたとかいうコメントがユニクロサイトに散見されますが、そもそも実店舗店頭でも奪い合いの大混乱の中、試着すら実際には不可能だったはず。

実際に着てみた感じでは、好みにもよりますけど、商品名オーバーサイズなだけにワンサイズダウンが正解か。

普段ユニクロのMでドンズバな私では、Sサイズでジャストフィットしております。ジルサンダーのコンセプトにしたがった場合にはMか?オーバーサイズ全盛の昨今。めんどくセー、というかビミョーなところですw。

かんじんの防寒性能に関しましてはまた後日。