クルマ好きにもいろいろいて、それこそ千差万別。オーナーの数だけ、クルマのかわいがり方のスタイルがあると申せましょう。そりゃそうだ。
洗車もそう。まあ世間イパーンの傾向としましては、「新しいクルマほど、こまめに洗車されまくって、コキズがそこら中につきまくるのが納車から3年目まで。
新車の塗装肌を維持したい、というのはすべてのドライバーの望みですが、これを維持したいと願うジョーネツがモーロ、裏目にでるわけっすw。
それ以降は慣れもあって、洗車の頻度は徐々に減るものの、今度は洗車そのものもおざなりとなって5年、色々とやれと飽き(爆)が見えてくる7年と経るうちにいっさい洗ったりせず、気がつけば売却という始末(爆)。まったく皮肉な現状ですが、そんなところでしょう?
また、ここで忘れてならないのわ、洗車だミガキだ、といってクルマをいぢくればいぢくっただけクルマにはダメージが入っているというイメージを持つことも大切ですw。
いやあ、やってる本人の実感なんですから、ホンモノ(爆)。事実です。
かようにカナシー末路をたどるのがクルマの使われかたの常道。FBや、ブログなどに「洗車しました〜」だなんて、よく書かれていますけれど、他人から見るとこれほどつまらないトピックもそうわございません(爆)。この記事もそうっすよね(爆死)。
や、こんなの良し悪しではございません。世間一般の、これがスタンダード。まあ、みなさま通る道w。
私の場合はもうちょいしつこくて(爆)、ひと月に一度はインテリアもフキあげておりますし、ホイールやタイアも、たとえ乗らなくとも水拭きで「お清め」しているくらい(基地外)。ボディ洗いだけは水をかけると一瞬で凍っちゃう関係でムリ。ふりかえれば去年の10月くらいから洗っちゃあおりません。
クルマのお手入れ、といったときにはおもにボディのことを連想しますが、2の次。じつは、窓のクリアさがもっとも重要なポイントでして、フロントグラスとサイドウインドウさえスッキリしていれば、ボディがドロドロに汚れていても、クルマの印象は基本、キレイだ、ということになるのです。
ボディなんか、乗ったら見えませんから〜w。
乗車前後のウインドウスクリーンの「お清め」は乗る前と後のルーティーンワーク。これには「窓フクピカ」オンリーで対処しております。カインズオリジナルや、他社製の同様プロダクツも試しましたけれど、ふきあとが残らない一点で、これしかないと思います。
ステアリングやシート、操作部分のテカリもゼッタイに許さないことにしておりまして、それこそドライビンググローブの装着は当然として、乗り降りの際に負担のかかりやすいシートバックのサイドサポート部分に触れずに乗降するワザは、寝入り端などに訓練する始末(ヘンタイ)。
市販の薬剤を使ってしまうと、ミョーなテカリの原因となってしまいますから、インテリアに関してはクイックブライトのみ許可(!)として、2.5クオート入りをもっぱらご愛用でございます。この巨大なやつがだいたい2年でなくなります(驚愕)。
テカリの原因はホコリとアブラ。手や、服についたものが長年の使用でこびりついたり、体温で擦り込まれたりしてしまうのですが、徐々にこうなるので気がつきにくいものです。
それも5年目経過以降にひどくなるので、まあ新車のジョーネツがさめた頃合い(爆)にぴったりマッチ。放置プレーの結果、テカテカのピカピカなシートやステアリング全開で中古車屋に並んでいることも多いです。
幌の保守も欠かせませんけれど、この辺りはやりすぎるとタイヘンなツケが回りますから(爆)、あまり触れないようにしております(汗)。911カブリオレ時代には、スコッチガードという防水スプレーをぶっかけていたものです(爆)。
ボクスターは屋外駐車ではなく、ガレージにとめて、その上から純正シートカバーをかけて保護してあるので、今のところ劣化はほぼなし。とわいえ、こちらも消耗パーツでしょう。ですが、乗るたびに「かならず」開け放ってしまうので、見えない。
そもそも走行のコンディションには関係ない部分ではあります。
エンジンの直上に格納されることになっておりますから、開放時に熱的にはつらく、内部のさまざまなパーツも熱害でゴムを中心にヤレが進んでいることと思われます。ただ、走っている限り、フロントウインドウを越えて巻き込もうとする風にさらされる位置関係なので、
ひどい熱害、というほどでもないはず。
ちなみに、ポルシェのカブリオレ、ならびにロードスターが美しいのはほとんど奇跡であるともいわれています。
いうまでもなく、ミッドないしはリアにはエンジンが搭載されていて、その直上に幌が位置しているからです。そこへ水平対抗エンジンを可能な限り低く搭載することで、この高さ(低さか)がギリギリで実現されているのが奇跡である、と。
この一点でもポルシェのリリースするオープンカーには投資、ぢゃないわ(笑)、お金を払う価値があると思います(きつぱり)。
ペダルにもお手入れをかますのは常識(爆)。中古車やが一番、注意を払うのがここなのだそうです。クルマ全体の程度を如実に語るパーツです。
ボクはペダル直下に新聞紙を広げて、歯ブラシを使ったりしております(ご苦労さん)。
メーター類には極力手を触れないようにしておりますが、それでもこのクルマはロードスターです。放っておくとまあタイヘン。ほこりまみれになっているのを放置するわけにもまいりませんから、こちらはメーター全体をプレクサスでフキフキして、コーティングしてあります。
これを処理した場合には、ホコリそのものがつきにくくなって驚愕。帯電が防げるようで、アクリル板が貼ってあるだけのもろいメーターパネルにはオススメの処理です。アクリルレンズつきのヘッドライトにも有効。
プレクサスは、US AIR FORCE御用達。戦闘機のキャノピーのクリーニング、ならびにキズ消し、ミガキに用いられている、というわけでミルスペック取得済みという触れ込みですが、さすがにすごい性能です。アルミホイールやフロントウインドウに使う裏技もあって、楽しめますw。
987からは、メーターの背後にみえる部分にネットが貼られていて、スポーティなフンイキっす。スパイダーではこのメーター上のひさしがなく、軽量化をアピールしているのが笑えます。ほぼ、カンケーないと思うんだけどw。
こうしてインテリア全般なんか清めてみた(爆)ところで、クルマの価値はなにも変わらない、どころかそこかしこにキズつけちゃったりして、むしろ価値を落としているわけですが、なにオーナーがキモチよければそれでよいのです。
この領域はクルマを「愛でる」ということになってしまい、まさにヘンタイの世界(爆)。一部のみなさまにしか理解されない領域です(涙)。
ボクスターの萌えポイントのひとつ。立ち気味のリアスクリーン。986の初期型では、まだビニール製だったものが、今ではしっかりしたガラス製、さらに熱線まで仕込まれています。パンと貼った幌に立ち気味の小さなウインドウが映えて、クラシックな雰囲気を醸している、ってのがたまらないっす(ばか)。
ちょこんと屋根が乗っかっている感じね。ホロの後部にかぶさっている鉄板がホロカバーの役割を果たしているわけですが、デザインが明らかに破綻しているのがお分かりでしょうか。イタリヤ人だったらゼッタイ許さないレベル(爆)。
ドイツのイモっぽさが唯一露呈しているポイントでしょうかw。
964のカブリオレでは、幌の上部にさらに仰々しいカバーが被せられているわけですが、これはかえってカブリオレらしくてよい。幌馬車のイメージすらただようわけでw、クラシック。そもそもデザインの破綻などは考えなくてもよいレベルです。
せっかくいくつものモーターを動員して電動で屋根を開けられても、いったんクルマを降りて、このカバーをロックつきの念入りなボタン操作で装着してから走り始める、という儀式のようなことを乗るたびに行うわけです。
スイッチに手を伸ばして、幌をあけてからカバーをかけて、再び走り始めるのに5分弱。カブリオレの場合には常にオープンルーフとはなりにくいか、というノリでした。
そういう意味で、ロードスターは屋根あき前提。カブリオレはクローズド前提なのだ、という説もあります。
ちなみに私はこの964カブリオレに9万キロ少々、乗りましたけれど、末期には幌の内張がダラーんと垂れてきてしまい、難儀したものです。張り替えも早晩、必要となったことでしょう。100万円前後の予算が必要だ、とされています。
ショーモデルのボクスタープロトタイプでは、デザイン破綻が一切ございません。そう、ホロ自体が装備されていないから、破綻しようもない。市販型ボクスターのあのモッコリカバーがなく、非常にスッキリしていますね。ウインドウスクリーンにも穴がないので、ホロがないのがバレてます。
プロトタイプでは、トランクの存在もアヤシイもんですw。
それでも987の現車では、上の画像のモッコリ程度。このレベルに収めているのが、テクノロジーの勝利というものでしょう。このパーツは、この後の981ではさらに進化して、なんと廃止されてしまい、ルーフ自体がホロのカバーに転用される、という離れワザとなりました。
デザイン的にはさらに飛躍したわけですね。コストダウンと軽量化も同時に実現した、ものすごい進化です。気になる方は981の現車をご覧くださいませ。
画像は、塩尻のI君の愛車。スッキリとして、プロトタイプに一層近づいているのがわかりますが、ミョーなリアスポイラーの処理はギモンです(爆)。リアスクリーン自体も987よりも寝かされている?
ハイマウントストップランプをどうしても埋め込まなければならなかった、という事情もみて取れるわけですが、美しいはずのアルミトランクのすべてが台無しになってしまっているわけで、なんとかならなかったの、と。
フェンダーの峰が987では曲面だったものがエッジになって、印象がだいぶ変わっているのもわかりますね。こういう、コンサバな進化がポルシェ流。
どこからどうみてもボクスターなんだけど、じつは、というのが萌えポイントですね〜。
キズで曇りがちなビニールのリアスクリーンには964カブリオレに乗っている頃から悩まされてきましたので、ガラススクリーンのありがたみも骨身に染みて理解できるわけっす。
今でこそガラス製のリアスクリーンも当たり前の装備になりましたけれど、ここへ至るのにも苦難のプロセスを経て徐々に進化してきているわけで、そういうのを振り返るのもまたよし。
ビニールのウインドウはユーノスロードスターでも採用されていましたけれど、当時は珪藻土を使った、コンパウンドに似たミガキ材が高額で売られておりました。やりすぎてスクリーン自体が薄くなっちゃったりしてね(爆)。よい思い出ですw。
いまだに日焼けして風化しちゃった、当時のリアスクリーンをつけたまま走っているキタねーロードスターなどを見かけますが、安全上の理由から交換をお勧めしたいものですw。ガラスに換装も可能なんですってね。
有名な、左手で操作するルマンスタート由来のキーシリンダー周りやライトスイッチなどもフキフキして、完全なマット仕上げとしてあります(ヘンタイ)。
こういう頻繁に手が伸びるスイッチがベタベタだったりすると、イヤでしょう?
シートで一番ストレスがかかる部分です。ドライバー側のサイドサポート部分。クッションに塗られた塗料がバキバキに割れて、再塗装されたりしている個体が多いかと思いますが、うちのは新車以上のコンディションとなっております(なわけないから)。
クイックブライトで軽く何度かに分けて洗い、タオルでふきあげてやると、柔軟性もずいぶんと戻ってきて良い感触が戻ります。
クッションに施されているのはごく薄い塗装で、そこへ体重がかかったり、擦れたりするわけですから、中古車のこれまでの扱われ方を見るのにはうってつけなパーツです。
10年も使えば、まあ9割以上がヘナヘナに変形して、スポンジというかウレタンが落ちてブヨブヨしてしまっているのが普通。僕は、ささっと急いで乗り込まないで、足の置き場所に注意を払いながら、ステアリングやサイドブレーキノブにつかまったりして、ゆっくり時間をかけるようにしております(爆)。
お尻からねじ込んでしまうのも手か。あと、ジーンズを履いて乗らない、ってのもポイントっす。中古車買うときに、ここが異様にキレイな個体は樹脂で埋めて、うえから塗り直してある場合がほとんど。つまり、手入れの効かない「全損」という意味です。
ボクスターのサイドサポートはキツ目で良好。ベーシックモデル(いっちゃん安いやつ)で標準のアルカンターラの座面もヘタリとは無縁。表面の塗装に気を遣わないといけないレザーシートなどに比べて、耐久性では遥かに勝ります。
一旦、座ってしまえば、ポルシェが「世界一の座りごごちである」と豪語するゼツミョーなフィーリングが待っています。ランバーサポートの張り出しがいまいち弱目なままなのもポルシェの伝統。
930時代からクッションの面圧チューニングは現行でも変わっていません、多分。
有名なCOACH製キーホルダー。Aさんに懇願して、アメリカで買ってきてもらいました。当時の流行りで、90年台のポルシェ乗りの間ではポルシェにはこれしかねえ、と言われておりました。
現在のようなイパーン認知以前のCOACHでして、現在のようにコーチジャパンの路面店など存在せず、セレクトショップや百貨店のごく一部でしか展開されていないマイナーなブランドでした。
当時はキーケースなんて、国内はおろか、本国の生産地でもすでに激レア状態だったので、現在では完全に入手不可能でしょう。
もう30年も使っているものですが、こちらもクイックブライトでフキフキし続けてマットなままの仕上げです(爆)。水分補給だけでわヒビが入りそうな気もしますけれど、たっぷりとオイルを含んでいる様子で、柔軟性もあり、問題ないご模様。袋状になっていてキー本体を格納可能なのもミソっす。
ヲイヲヒ、念入りなのとアンタがヘンタイなのわさすがにわかった。でも、なことしてなにになるの?とお考えのそこのあなた。ごもっともでございますw。
でもね、私の場合これが効くんですよ。手入れの時間がキブン転換となる場合もありますけれど、入手から10年も経とうというのに、いまだにクルマの細部で新しい発見があったり、そういうことだったか、といって膝を打つ場合もあります。
ルームクリーニング(通称、ルークリ=なんでも略すなよ)で、プロに投げてもなにも残りませんし、自分で苦労して作業してないから、クルマのあつかいもぞんざいなまま。これはこれで良いのですが、つまらないw。
というわけで、寒さも緩んだ昨今、どこか遠くへ、とまいりたいところながらそれも叶わず。みなさま、もう少しの辛抱ですよね。お互いこらえましょう。