ガーン!thom browne NY。
この画像ではあまり響いてきませんけれど、ギリギリ、コンサバな枠内にいながらも、すっ飛んだアピールで度胆を抜くブランドです。
こんな感じ(爆)。ここまで数々のコラボをこなすうちに、気がつけば極端な短丈のジャケットやくるぶし丈のアンクルパンツをいつの間にやら定着させているのは流石っす。ユニクロでもくるぶし丈パンツ売ってるし(爆)。
ご本尊いわく、学生時代のユニフォームが身体の成長につれて、みるみる寸足らずになったことにインスパイアされた(爆)といいますから、まったく物は考えよう。
昭和の感覚ですと、どちらかといえば負のイメージをもって語られたはずの短丈、寸足らずをブランドのコアにしてトレンドを作っちゃった、というのですから、世の中わからねえ。
「つんつるてん」だ、などといってたのも今は昔というわけです。そういう意味ではトム様も天才的なひらめきを持っておられるのでしょう。そういえば、「短ラン」に「ボンタン」なんてえのもありましたっけ(テーマ違)。
トラッド、ひいてはアイビー好きな私も、あのブルックスブラザーズがコラボに走った折にはわざわざお店に駆けつけて試着などしたものですが、ブルックスの通常ラインの300%超という、笑うしかないプライスタッグに、どうにも短かすぎてキュークツな上着とパンツの丈に引きまくり(爆)。
こんなの誰が着るんだよ、となりました。
コンサバのカタマリなはずのブルックスがよりにもよってトムブラウンとコラボ、ってんですからアイビーマニヤには事件です。これがブラックフリースというラインで数年続いたのはキヲクに新しいか。これにつられたのかどうかは知りませんけれど、ブルックスも本家本流のボタンダウンシャツをタイトな型紙に変更して
トレンドを追ってしまった、というのもまた事件でした。ファッションというのはこうして更新されてゆくのですね〜。
さすがにヒゲとスネ毛を生やした幼稚園児(爆)みたいなルックスをそのまま取り入れるわけにもゆかず(爆)、ユニクロマニヤ(安上がり)な私にはかんけーねーわ。というわけで無視していたのですが、あれから10年。
ここへきてシーズン終了間際に入手したモンクレールのあまりの高品質ぶりと着心地の良さにやられ(爆)、トムブラウンさまとモンクレールのコラボレーション=GAMME BLEUに手を出してしまいますた。
コラボとしては異例に長い10年近く続いたこのシリーズはとうとう去年のAWで終了してしまい、ほっとするやら(なぜ)、ショックやら、だったのですが、年数が経ってテキトーにやれた中古が買いやすくなってまいりますた。このあたり、クルマと一緒ですね。
じつは着てみたかったんだけど、プライスタッグのこともあって手が出せずにいた、というのがホントのところっす(汗)。
チョーゼツブランドの新品をお店で買ったりするのは、そりゃあアコガレですけど、このような超人気ブランドでわ、試着などが繰り返されたはずの微中古にすぎません(爆)。なんといってもタマがないのです。ここもクルマと一緒。
それに、ラテン系ブランドのスタイルなんて、そもそも売り手が意図的に廃れさせてナンボの世界ですから、同予算で古着を2着買ったほうが賢くねえか、というのが私の考えです(結局それか)。
中古でも高価な服ほど丁寧に扱われるのは普通の感覚ですから、そのあたりをある程度、信じて買うことにしております。今回のこれはほぼ新品。実物はテイラードジャケットの襟つけと袖つけがしっかりとハンドメイドでなされている関係で、素晴らしい仕立てです。
裏地に使われているシャツ生地に使われるブルーのオクスフォードがまたタマランチ会長。もろアイビー調。
そこへモンクレールのダウンが落とし込まれて、独特のプロダクツが完成している、というわけです。シャープなラインのトムブラウンにモコモコなダウンが挟まることでどこかチカラの抜けた感じが醸されているのがシリーズの特徴でしょうか。
thom browne NY名物の短丈とタイトなサイジングはさすがに健在ですが、トムブラウンだけだと、ギャル男かチャラ男になりそうで、どうにも引くところを(爆)、モンクレールのダウンが噛ませてあることでどこかフレンドリーな印象。という極上コラボを味わえる、ってえ
のがこのジャケットです。ジャージパンツにも合わせられる雰囲気は◎っす。
ちなみにガムブルーを着るのには、体型はYA限定。サイズ1で、イタリアンサイズ44。ドロップ8あたりか。間違ってもAや、ABは絶対に不可っす(きつぱり)。本当にミリ単位でタイト。
雲上ブランド同士のコラボである、というのも効いて、何年も続く名物コラボになったわけですが、終了と同時にさらにニンキ沸騰、は世の常というものです。
お値段が上昇傾向にあるな、というのが強く感じられたので、アチラがわにいってしまう前にケリをつけてしまいましたとさ。このように、シリーズが終了して、ネツがさめてから手を出す、ってのが私のやり方(定価ぢゃ買えない、と言いなさいよ)。あ、ジマンできないけどね。ポルシェなんかもそうですね〜(爆)。
画像では素材がツイーディなウールに見えておりますが、見事なナイロンプリントです。イタリア製となっているので、耐久性が心配、というかそのあたりは期待しないことにして、せいぜい丁寧に着るといたしましょう。
いつ会っても、全身ユニクロのくせにこんなの買ってうれしいのかい、と思われることでしょうが、ベーシック性能が非常に高いユニクロの柔軟性と性能は侮れませんぜ。このようなモードにも抜群の相性を示します。お試しあれ(爆)。
画像は、2016年1月のロンドン、Selfridgesの裏にあるウォーレスコレクションで見かけた紳士。外気温2度のロンドン中心部でこれですよ!こりゃガムブルー着て、ヌクヌクしてる場合ぢゃねえわ、と(爆)。