嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

トクイチオートをかんがえる B子さんにのって増富ラジウム温泉へ向かってみる

2015-04-13 10:24:11 | INITIAL P 五十路のドラテク道(

うちのB子さんは、距離15000km。入手からは16ヶ月ほどですが、このところマフラーの焼け方がすばらしい。

トクイチオートで新車整備、といっても6000kmほど経過した中古の状態だったものを入手。リセットの意味で電気、ガス、水道ぢゃなかった、タイア、その他もろもろの整備を済ませたうえで、本格的に乗り出してからこちら、ほぼ10000kmを走破してまいりました。

使用環境はそれこそ過酷。お客様の送迎はもちろん、1km程度のおつかいに駆り出されること日に数回。エンジンが暖まるまもなく、放置、の繰り返しで、クルマにとっては最悪の環境下でしごかれます。

ところが、そんななかでもだんだん調子が整ってきたようで、ここへきてマフラーが真っ白に焼けてきています。

さすがに距離数千キロの頃はマフラー全体にススがくっついて、まあしゃーない、この使われようぢゃね、と諦めていたのですが、これは非常に嬉しいっす。

別段、意識してエンジンを回しているわけではなく、使い方そのものはDレンジに入れっぱなしなのですが、マイスターによれば、デンキの流れる道が確保されて、末端の各パーツにきっちり流れるようになった結果、クルマの機能レベルが本来のものになって、ぜんたいの調子が上がり、その一環で燃焼も正常化。使用環境は最悪ながら、そんななかでも使い方に合わせてクルマが成長してきたのでしょう、ということでした。

ううむ、深い。ネンピそのものは、普段意識しておりませんが、15km/lレベル。過酷な使い方とその割にステキなパフォーマンスからすれば、良くも悪くもない感じ。60kmhと100kmhまでの加速はそれこそエコを忘れさせてくれるレベル(ばか)。

そこで今日は、久々にスス払いをばしてやるか、というので県境を越えて、山梨県北杜市にある増富ラジウム温泉へと走らせてまいりました。距離はぜんぶで150kmほどですが、そのほとんど全てが画像のようなまばらな酷道。うち8割がワインディングだという狂喜乱舞ルートでございます。

超高速から低速まで、ぞんぶんに味わえるまったく稀有なルートですが、この辺りでは特にめずらしくはありません。

行きは、野辺山経由で、たっぷりと八ヶ岳の春を感じつつ、有名な横断道路でワインディング三昧。週末にもかかわらず、非常にまばらでしたので、楽しめました。周辺の景色はまだ冬のそれですしね。

今日は、公共の日帰り施設、増富の湯というのに浸かってまいりましたが、キホン鉱泉なので源泉温度30度程度の湧き水にすぎないやつが、空気にふれて茶色くなっているところへ身を沈めるというのがこちら。そのままつかったのでは、ゴーモンに近い(爆)。

ので、まずは25度から42度まである各浴槽で感触を確かめます。

ラジウム鉱石がそこかしこに沈められている浴槽にはなぜかお湯が半分ほどしか溜められておらず、おそらく燃料代高騰の影響なのでしょうけれど、なんか寂しい印象です。

動かされていない打たせ湯や、半分しか湯がないジャグジーなどを見るにつけ、温泉キブンがどんどん萎えてゆきます。おまけに山梨の公共日帰りに特有の料金設定がここでも導入されていて、北杜市民以外ですと、楽しむのにはハードル高し(涙)。

けれど、この増富温泉は世界有数のラジウム温泉。なんの予備知識もなく訪問してしまったのですが、戻ってから調べてみてびっくりいたしました。

山梨の日帰り温泉に親しんでおられるみなさまには、毎度おなじみ田中収教授の温泉紹介文も、探すまでもなく浴室内に大書されているのですが、ワンセンテンスが異様に長く、テクニカルターム満載の文章はいつまでたってもなれるということがない(爆)。いずれのセンテンスも、名湯である。で結ばれているあたり、読み応えあり、なのですが、なんども行ったり来たりしながら読んでいるうちに湯あたりする仕組みとなっていて、まことにヨイ(脱力)。 

さて、気を取り直して、復路にはR141を使わずに、山岳ルートをとって、信州峠経由で県境を越えます。

野辺山まではほんの30分の道のりですが、すれ違ったのは地元のKとRVが2台ほど。あとはほとんど貸切の雄大なワインディングを楽しむことができました。

B子さんの1.2ターボエンジンでは、1300rpm程度からトルクの湧出が起きている様子なので、じつは上りでのSモードは意味がありません。うなってるだけ(爆)。Sでは2500rpm~レッドまでを使う感じの道ですが、トルクは台地カーブのままですから回しても美味しくないわけです。いわゆる、黄昏れのトルク、というやつで、使っても美味しくないやつなわけ。トクイチの車で味わうべきなのは、「日の出」のトルクですから(一部意味不明)、Dレンジ縛りが正解。

キックダウンさせないように、慎重にアクセルワークを行って、なぜか鳴かないタイアのグリップを意識して旋回しているうちにドライバーズハイ(一部意味不明)の状態が訪れるのでした。

終始Dレンジのまま、おもうさまアクセルを開けてやれるこの快感、と(運転はマナーを守って安全に)。

増富温泉には、ラジウム温泉郷という名前で、綺麗な渓流沿いにお宿が点在しており、こちらのほうはバリューがたかそうなので、ぜひ再訪してみたいものでございます。これから行かれる方々も、公共のほうはアレなので、お宿の日帰り入浴をオススメしておきます、はい。この辺り、どうにも気になるので、今週あたりもう一度(ヒマなのかっ)。

 


シーズンに向けてBarbour も買い換えておく(爆)

2015-04-05 08:28:51 | コスメ・ファッション

いやはや、春とくに年度始めは忙しい(爆)、といいつつ、深夜にはネットを徘徊しまくっては、いろいろと服飾計画を思い巡らす昨今(懲りない人ですね~)。ネットの世界も気温上昇にともなって春めいてまいりました。冬向けの重衣料が、セールになっているほかに、ウキウキするような春夏ものがいよいよ並び始めています。

かねてよりの懸案、

Barbour Beacon Heritage X TOKITO シリーズの最高傑作(個人的にそう思うだけですけど)=Motorbike Shirt。

たしか去年の今頃。英国内のオークションに出品されていたものをお安く入手した上で、ニッポンには送らない、という出品者さんをムリヤリ説得。

本体をdisvalueのうえ(爆)、個人間の贈り物として発送していただいたうえで入手した因縁付きの一着なのですが(汗)、襟部分に格納されているはずのフードがミゴトにハサミで(ショック!)切りとられている、という個体でした。もちろんコンディションはよく説明されていて、納得ずくのお買い物でしたから、それなりに満足して愛用しておりました。

どころか、襟部分がむしろスッキリして、着心地に効いているわけで、これはこれでよかった。思いますに、前オーナーさんは、全体に身体に沿ってぴったりとミゴトにフィットする、このスマートな一着の中で、ゆいいつ襟部分がぷっくりと膨れ上がるのが許せなかったのだと思います。確かにフードがあると丸っこく膨らんでしまい、防風性能面では少しだけ劣る。

フードはどうせ使わないだろうし、と自分で納得のうえで、羽織ること数十回。koshinya師匠が大騒ぎするだけあって(爆)たしかに計算された立体裁断が素晴らしく、身体に絶妙にフィットするほかに、そこかしこ装備された、ベンチレーション用のファスナーや、その名の通りシャツを模した、ロングテールの造形などなど、着れば着るほど愛着がわくモデルです。ファスナーやホックにもソリッドブラス(真鍮)が使われていて、それを経年劣化でブラックに変色させておいて、ボディと一体化させる、という凝ったワザまでが落とし込まれているのだ、と気がつくにつれ、愛着が増す仕組み。

で、そんななか例によって、ネット徘徊をしておりましたら、こいつの同モデル、同サイズ、ただしフード付き(ここポイント)、ワンオーナー、値段からいって程度極上、というのが某オークションに出品されているのを発見!ううむ~、非常に気になる(爆)。見なけりゃよかったか、と(完全意味明瞭)後悔してもあとのまつり。このあたり、A型の厄介なところですねえ~。

だいぶ高めのスタート価格でしたが、英国内の相場との比較などすれば、ごくフツーの値付けに思えちゃうのが私の生来のビョーキ(爆)。レートがイマイチなんだから、そんなの当たり前なのにね(わかっちゃいるけどやめられない)。

発見翌日の深夜が終了時刻でしたので、あまり迷わずに落札して、無事に手元にやってまいりました(祝)。

新品時のタグもついているし、あまり着られた形跡のない美品でした。

ほんとうによかった。お望みのフードもやはり私にはないよりはあったほうが、という存在で、そこはかとなく、どころかTOKITOに特有のディテール満載!!キョーレツな個性を放っております。梅雨時の散歩にはもってこい。リプルーフは敢えて行わず、ドライブにも着ていくかな、と妄想果てしなく。

ぷっくり膨れるのにはしっかり理由があった、というわけです。

その一方で、1年あまりお世話になった、画像の一着も、お買い上げの直前に、「ぬかりなく」同カテゴリー出品させていただき、異様な安値でビッダー様たちの興味を引いておくのも忘れてはなりません(ここ作戦)。こういうのは、タイミングが重要で、ウォッチリストの数にテキメンに効いてまいります!

が、まあそこは、天下のYオークション。そこへ超人気モデルのこのX TOKITOの出品なのですから、1円スタートでも全く問題ないです(そんな度胸ありませんけどね)。

終了前に、同一モデルからの買い替えである、と公言する必要はありませんから(汗)、その辺りには注意を払わなければなりません。「非常に良い」落札者です、だなんてえ評価が終了前についちゃってもアレですからね(汗)。

はたして、たったの5日間の陳列なのにウォッチリスト40(!)、トータルアクセス700(驚愕)ののち、素晴らしいお値段で売れて行きましたとさ。恐るべしYオークション、そしてX TOKITO Motorbike Shirt!

それにしても、まるまる1年間、探し続けてようやく手に入れることができた今回の一着ですから、そのレアぶりには驚くばかりです。そりゃあそうでしょうなあ(とほひめ)。

完璧なコンディションの個体が手に入りましたので、私のBarbour道もこれにて一件落着!カッパがわりに着倒して差し上げるといたしましょう。

ここまで、非常に長い道のりでしたけれど、決してムダではなかった、と個人的には思います(あくまでも個人的には、です)。服飾の世界は自己満がすべて(きつぱり)。今後も思い切り勝手気儘にやらせていただきます(ばかだわ~)。

 

 

 


履き道楽2015 シーズンに向けて準備を進めておく

2015-04-04 18:30:24 | 履き道楽

気がつけば、年度始め。

どうりで気温が高いわけです。朝夕は気温が5度程度まで下がるので、屋内では非常に寒く感じますが、屋外ではそれこそ春。そろそろいいだろう、ということで冬靴=ブーツをしまいこむ準備を行います。

まずは徹底的なお手入れ、なのですがじつわ今年からはしまいこむブーツは3足しかない(爆)。さよう、余計なものを全部処分してしまったおかげで、非常にスッキリしているわけです。

ロンドンに履いていって、徹底的にお世話になったjodhpur2も、引っ張り出して見てみますと雨染みや傷などが結構あり、このまま放置できない感じでしたので、しまいこむ前にリムーバーを使って、徹底的に脱脂を行って、様子をみてみることにいたします。

ちなみに画像は、脱脂後のマットな状態。履きジワも水に出会わせてやるとキレイになくなってしまい、親水性というか、革のダメージからの復元には水が欠かせないな、というのが私見ですが、どうやら事実。シミになるかどうかは、それこそ賭けですけどね(汗)。

内部に入り込んだ水分が、表面に出てこようとしてワックスで蓋をされてしまった関係でボコボコに膨らんでしまう、という深刻な症状でしたが、なんどか脱脂を繰り返すうちに

治りました!英国製だし、雨には強いはずだ、といって勝手に解釈して、放置していたのですが、気がついてよかった。雨水にさらしたところで、どうってことはないのが英国のクツですが、その後乾燥させる間もなく、数日間、履き続けたのが痛かったか(汗)。

 

おりしも、全世界でBy Request祭りが開催されている模様で、日本でもまさに真っ最中。各所からご案内が届くのにつられて、僕も一足、といきたいところですが、すでに現地買付けのバイヤーさん経由では、為替レート、関税もろもろの関係で、旨味ほぼゼロ。それよりも正規店に注文を入れて、リストに名前を載せておくほうがメリットが大きい、という判断ができます。

私のクツは仕事上、なくてはならない、というレンジではなく、あくまでも趣味のオサレ靴のカテゴリーなので、今後も思い切りシャレのめしたモデルに特化する予定。

ところで、さいきんのJohn Lobb  のサイトは、去年の暮れ辺りからずいぶん様変わりしていて、日本を除いて、国別に定価をはっきりと表示してありますし、最新ニュースのアップも怠りなく行われています。

最近では、通販の送料無料キャンペーンもあったりして、なかなか販売に積極的ないっぽう、従来とは一線を画する、ミョーなアウトドアむけラインも立ち上げていたりと、どうやらHermesからの販売目標への圧力がかかっているな、というのが見えてきます。

Northamptonの工場の稼働状態によっては、先日のような春節中華バイリクエストのような散発的な祭りもあったり、ロンドン店のバイリクエストが店頭以外でも受注可だったり、と、どちらかといえば買う側からすると緩い印象。価格は全体に上昇傾向なのに対して、特段のヒットが生まれていない、ここ数年の商品展開ですから、いざ注文するという顧客に対しては門戸をできるだけ広く開けておく、というのが方針と思われます。

今後は、チャンスがあればもう一足、と目論んでいるのですが、どこでそのチャンスがやってくるのか、全くたのしみな昨今(ばかともいいます)。

この点から、顧客リストに名前を載せておく、というのは効果大で、じつは僕の名前も青山に店があった頃にはちゃんと載っていたはずなのですが、丸の内に移転した時点で抹消されている様子だったのがクヤシイ~。が、ロンドンで返り咲いたからよしとしてやるか(爆)。