2月のパターンオーダーでのベースになった靴は画像の、シェトランドフォックス・ケンジントン。英国の地名をモデル名に冠するのはジョンロブ、エドワードグリーンにも共通する伝統ですが、シェトランドフォックスのココロザシの高さを示すものでしょうか?日本でいうと、ギンザとかオオイタ、フナバシ、フジミダイ(爆)といったところでしょうか?・・・ダッセー(違うから)。
ちなみに通常のリーガルの定番靴のパターンオーダーはリーガル各店舗で常時受け付けている由。が、このリーガルベースの場合にはキホンの靴のスタイルがイマイチで、これをどういぢってもカッコよいフィニッシュとはならない、というのが個人的な意見。そこへゆくと英国靴などよりもよほどスタイリッシュで仕上げもよろしいシェトランドフォックスベースのパターンオーダーはまさにチャンスというものでした。そこはかとないロングノーズな木型なのですが、極端ではないし、バランス最高。モダンな雰囲気プンプン。エドワードグリーンにマルヴァーンというフルブローグがあるのですが、パターンはそれとそっくりながら、コチラのケンジントンははるかにスタイリッシュなのが特徴。加えて、お値段3分の1とくればCP云々以前に比較対象にすらならない。
このどちらかといえばビジネスルックなフルブローグと呼ばれるケンジントンをベースに甲革、トゥ、ヒール、内装、ソールなどなどをすべていぢれる、というのが今回の企画だったわけで、行きの関越自動車道で考え抜いたアイディアを(その程度かい)、そのまんまお店で小一時間お伝えして、待つこと5ヶ 月・・・
ドカーン!いかがです?このスポーティルック(爆)?トゥとヒールに貼ったのはイルチアというイタリヤの会社のラディカというムラ染めのカーフでございます。ムラを引き立てるためにライトブラウンとしたほかに、トゥにつきもののメダリオン(穴飾り)をあえて「無し」として、造形を際立たせたのも成功か!欲を言いますと、このトゥとヒールに型押しでもよいからリザードを張りたかったぞ、と(爆)。が、実はこれもリーガルトーキョーでは可能!ただし、その場合にはフルオーダーとなって、50万円がところの請求がくる、とそんな仕組みでございますよ~。
甲のつま革にはライトブラウンが反復されてアクセントとなっている(英国靴には見られないセンスです)ほかにパターンオーダーだと可能になるソールをレッドに染めてあります(狂喜)!なんちゅうかロッソ・コルサみたいなハデーなレッドなのですが、普段は見えないのがまことにアレですねえ(←ばか)。ソールはチャンネルと呼ばれる、2トーン仕上げも可能で、マニヤをくすぐる仕掛け怠りなく。
たしかにビジネスにはアレですが、紺のストライプスーツにはもちろん、スポーティなジャケパンスタイル(C:メンズEX)にもオッケイ。裾幅30cmを超える私のパンツスタイルですとあんまり目立たないぞ (爆)、と。クラシックな面を強調するのに開襟シャツなどとのコンビネーションも言う事なし、というものでしょう(本当か)。普段着との相性も実はよいです>コレスポンデントシューズー=コンセプト・オトナのスニーカー・・・いかがです?
さて、もうひとつ。店内にはシューレース(靴紐のことっす)が平紐、丸紐ともに6色ほど揃っていて、たとえばオレンジやベージュ、ホワイトはもちろん、グリーンやピンク、パープルなんてのもありました。店頭で長さを計ったのちに加工してくれる、というからタマランチ会長(ひさびさ)。
こりゃまた、この夏は銀座往復がふえるのか(←真鴨)。お友達のみなさま、その折には遊んでくださいね~。