嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

コルビジェジャケットに手をだす

2024-04-23 18:54:02 | 今日の逸品

気がつけば4月も後半。桜も散って、ようやく落ち着いたかと思うまもなく、当ホテルはプチラッシュ。

とわいっても単に人手が足りないだけw。とうちゃんかあちゃんで回している宿なのでひと組でもお客様がいらっしゃれば、一日中そこに集中して業務をこなす毎日なだけです。

毎年恒例のGWラッシュを前に、エアポケットのように予約簿が空白になるこの時期ですが、この時期ってのは大量の冬物衣料がが中古市場に出回る時期でもあります(カンケーねーし)。私も売っては買い、を毎年繰り返して参りましたw。

一昨年のシーズン初めあたりからレザーウェアにフォーカスして、知ってるキーワード総動員しながら日夜検索を繰り返しているのですが、なかなかコレってのにはめぐり合いません。というか、単に知識が足りないだけ。

キホンレザーウェアは独り歩きしがち。どんなタイプを羽織っても、レザーそのもののキャラが立ちすぎている関係で私の場合は「着られている」パターンがほとんどです。

なので20代前半の頃からフライトジャケットを中心に過去のアーカイブにヒントを求めながら、なるべく地味めなのを中心に彷徨い続けてきたわけですが、ムズカシーっすw。素材からくるキャラクターが自分に合わない、というのがキホンにあるか、とw。

そんななか

ご存知、建築の巨匠、コルビジェ先生がお気に入りだった、という官給品のレザーコートがヒットいたしましたw。先生の作品群は現在でも世界中で稼働中で「礎を築き上げた」といえる偉大な存在だと思われます(よく知らないのでこれくらいにw)。

それよりもこの極端なオーバーサイズに、特徴的な眼鏡。神経質そうな眼差し、フレンチの匂いぷんぷんのレザーコートの造りなど、電流が走るのには十分です(爆)。ダブルブレストですよ、これ。

オリジナルはこのような起毛ウールの襟付きなんですが、流通しているほとんどの個体はレザー襟。オリジナルは一格上の値付けになっていて、個体数も少なく、シーズン終わりのメリットを享受しにくいのですが、レザー襟の個体はこの時期だと1万円台から探せます。さすが官給品w。

状態良さげで、サイズがアイそうなのに狙いをつけて買おうとしているところですけど、決め手に欠けております。それでも今や天下のメルカリ、毎日結構な数の出品があって、チェックに忙しいわけです。

デッドストックだ、なんてえのもあるにはあるのですがお値段もそれなり。ここはいっちょ試着に出向きたいところなんですが、ねえ〜w。

というわけで今年のシーズンまでになんとか出会いがあれば、という気長なお話でした。でもいいよね〜コルビジェジャケットw。なんというかハードすぎないし、特にバイクの匂いがしてこないのが秀逸。オーバーサイズ気味なのも今の空気でみればごく普通の着こなしに思えるのがフシギ。

このジャケットが支給されたのは電力会社が中心だったらしいですが、そんな地味で骨太なキャラが非常に好ましい印象っす。電力会社は国営企業ですから、公務員コートといってもよいか(違)?

それにしてもセンセの個体の年季の入りぶりが凄まじい。ここまでの外観にするってことは、よっぽどのお気に入りだったと見えますけれど、印象深いです。

パリ、寒いからね〜w。現場の事務所にたまたま置いてあった誰かのをそのまんま着こんでたんだろうな、と(爆)。

画像1枚目は、センセが設計したというおかあさんのお家。センセの作品に共通の特徴的なディテールがそこかしこにあって和みます。