嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

FBM 2016

2016-11-01 08:39:34 | INITIAL P 五十路のドラテク道(

FBM 2016に、画像のクーペに同乗させていただいて、行ってまいりました。参加、というほどでもなく、軽く見て回った、という感じですけれど、相変わらずの盛況ぶりには、たまげるばかり。

画像は、蓼科界隈に、ポツンとある貯水池=女神湖畔ですが、ご覧のようなピークの紅葉と重なって、そこかしこに紅葉狩りのお客様がいらっしゃいました。

こいう山間の湖、というかただの貯水池はまばらで誰もいないのこそが本当である、と考えているので、こんなところに人がたくさん歩いているのを眺めるのは違和感たっぷりです。

すくなくとも、おとなりの白樺湖のようなしょーもない開発のされかたはしていないので、楽しめます。

PEUGEOT 406 Coupeは、カッコだけではなく、中身も上品な仕立て。

一番のウリはカロッツェリア ピニンファリーナ製になる、この流麗なボディですけれど、どっこい中身にもそれに釣り合うだけの仕上げが施されておりました。

V6 3リッターのトルクは伊達ではなく、標高1000m〜2200m弱のところを中心に、この日は200km近くも走り回ってしまったのですが、荒れ放題の路面に顎を出すこともなく、非常に上品に「滑走する」さまは、気持ち良い、の一言でございました。

2000rpmも回っていれば、十分なトルクが湧き出していて、キックダウンなしに速度を上げ下げするさまは、ドイツものにはない、また違った境地というものでございます。

こんなのを、秋の蓼科で転がしていたら、いくら私でもヲトナの気分でございますよ(爆)。ジェントルに流すうちに、出発からほんの40分ほどで、FBM会場になだれ込みます。

例年、ドイツ車に乗って、アウェー感満点で「お邪魔していた」このイヴェントですが、今回は別(爆)。

入場した直後から、いや山を登っている間から感じていたのですが、視線をそこかしこから頂戴して、悪くない。ううむ、もうちょいとオサレしてくりゃよかったか、と(自意識過剰でた)。クルマを止めて、降りようとしていると、ふうん、といった視線、それも温かいほうのやつを感じるのはまことにうれしいものでございます(爆)。

昨今では、クルマ好きへの視線なんて、冷たいやつばっかりですからね〜。

現地の天候は、雲多めながら、晴れ。気温も日差しのおかげで急上昇してしまい、快適至極。

ミニカーを求めて、マーケットをぶらつくのもよいし、そこはかとなく集まっておられる同一車種のオフ会と思しきみなさまのクルマ談義に耳を傾けたり、旧車と呼ばれるカテゴリーに入れられてしまった、懐かしいモデルなどを、「あったよね〜」とか言いながら眺めるのもまたよし。

蓼科界隈は、このようなまばらなワインディングの連続。

キモチよく流すためには、前車との車間距離が鍵なのですが、そのあたりを押さえながら走れる、406のような穏やかで安定志向な性格は、こういうルートに向いております。

スポーティというよりもラグジャリー。パワーでなく、穏やかに湧き出すトルク、と。

それでいて、直進も旋回も速い速い。

並みのスポーツカーを出し抜くのなんて朝飯前ですし、旋回もお疲れ気味のアシを気遣ったハンドリングを行なってやれば、なんてえことはございません。

どうです!背景は、白樺の原生林。標高はちょうど2000m。一発、寒波がやってくれば、即冬季閉鎖となってしまうルートでございますが、こんな機会がないとなかなか。

秋の一日。こんなのに乗って、好きなペースで思うさまドライブ、なんてのはまさに愉悦、というやつですなあ〜。国籍を問わず(爆)。

ARさん、お世話になり、まことにありがとうございました。お似合いですよ〜。

私も見習って、いつの日か夢を叶えるべく、精進して参る所存でございます(ほんとかよ)。

 

 

 

 

 

 


山口温泉まで

2016-10-14 18:36:06 | INITIAL P 五十路のドラテク道(

10月も半ば。秋めくと同時に、日によっては、冬の気配が漂ってまいりました。

そんな中、少しでも時間があいたら、リフレッシュに、といってすぐに出かけるようにしております(笑)。ニンゲン、そんなに働いてばかりはいられませんて。

山口温泉は、甲府の街中もよいところ。風情もなにもない、ふつーの住宅街にある、名泉(きつぱり)!

大分の長湯温泉に、ラムネ温泉という、全国的に有名で、お客さんがあつまる場所があるのですが、身体への泡つきをはじめ、総合的なポテンシャルでは、山口温泉の圧勝。

しかもこちらの山口温泉は不人気で(爆)、ぎゅーぎゅー詰めになって入る、ラムネ温泉と違って、内湯、露天風呂ともに、ほぼ貸切のまばらさを楽しむことができるのです。

しかも家から2時間。ドライブを楽しみつつ、というわけで、極上のリフレッシュでございます。ううむ、人気の度合いは、必ずしも泉質とは関係がないようで。

 

 

 

 


アルミテープブームがやってくるぞ(爆)!!

2016-09-30 07:16:44 | INITIAL P 五十路のドラテク道(

画像は、トヨタのアレ。クルマ好きの復活はなってるのかも(爆)。購買層はもともと好きだったおじさんしかいないんですから、まさに復活といってよい。

最近、めでたくマイナーチェンジなさったご様子で、ご同慶の至りですが、MAZDAのロードスターの楽しみに比較して、埋もれやすい性格は否めない。

イマドキ、クーぺ、ってんですからそれだけで購買層限定もよいところ!

走りがどうの、といってもクラウンコンフォート以外のFRシャーシだったのがいまどき珍しいだけで、弱いし、ネーミングから連想されるイメージは一切備わっておらず、ただの4座FRクーぺ、という印象なのも弱い。デートカーとしても地味。走りピカイチなのかといえば、それもノー。カッコ良いかといえば、ミニバン由来の

造形がのしていて、まことにビミョ〜。

コミック由来で企画されたのと、当時、グループ加入がなったスバルのノウハウが入っている、というあたりだけが特異で、あとはべつに、という一台ですけれど、それでも発売直後から社会現象と言っても良いキョーレツなムーブメントだけは、想定外ユーザーだったオッサンたちによって作ってこられた、なにかと話題の多いクルマです。売れそうもないクルマをトヨタがノリノリで売っちゃった、というのがじつは一番の話題ではないでしょうか?

だいたい、コミックで語られたハチロクってのは、時代遅れのドン臭いマシーンが、最新のウエポンを相手に地元のコースで勝って勝って、勝ちまくる、とそういうストーリーだったわけですから、そのドンくささがうまく表現されていなければ、

って、確かにドンくせーわ(爆)!

スポーツカーなんて、マイナー中のマイナーあつかいな昨今、こうして各種イヴェントを始め、BSの番組など、カルチャーといってよい話題を振りまき続ける、なんてえのは、スポーツカー好きで、実際に他のモデルを乗り回しているおじさんからしたら、実に羨ましい限りでございます。

ただ、BSの番組なんか眺めてみても、なんにもインスパイヤされませんでしたけどね〜。

そのハチロクに、アルミテープを使った、チューニングが、天下のトヨタ純正で施されている〜!!という好きモノにはたまらない話題が沸騰中だ!

すでに20年以上前に大騒ぎとなった、アーシングを彷彿とさせる話題沸騰ぶりですけれど、じつは他の地味なモデルに搭載しておいて、ある程度の実績を得てから、この86に搭載して、わかりやすい形で騒いでくださるみなさま(完全意味明瞭)に、ご開示申し上げて流れを作ってやるか、というトヨタの狙いがみえます。

トヨタは特許取得済みである、と言って大イバリで、そいつをきいたシロートジャーナリストのみなさまが、理解できないのをおいといて、聞きかじったままを大騒ぎ。

確かにクルマのフィールがちがう、と言って書き立てるさまはまさにアーシングの再来だっ!

願わくば、貼りすぎにご注意、と(爆)。

ボディ全面に張り巡らせた「オフ会スペシャル」もまんざら冗談ではなさそうなイキオイですけれど、うけるわ〜

 

 

 


疲れたときにはコレ!!もはや年中行事?

2016-09-26 09:12:52 | INITIAL P 五十路のドラテク道(

お彼岸すぎた、と思ったら秋雨前線襲来。ここ2週間ほど、日差しを拝んでおりませんが、と思っておりましたら、いきなりの晴れ。ちょうど夕方まで時間がありましたので、例によって(爆)、新潟県境を越えて松之山温泉まで往復してまいりました(よくいくねえ)。

だいたい、この季節の短時間のお出かけ、となった場合にはこのエリアに出向いてしまうのはまったくもっておかしいくらいですが、ニンゲンなんてそうは変われないものでございます。

毎年、季節に応じて、そのときどきに自分が知っているキモチのよい場所へと出かけては、息抜きを行うわけです。アナタもそうでしょう?

気がつけばうちの僕ちゃんを何十日も動かしていなかったわけで、大丈夫なのかな、と不安になりつつではございましたけれど、万事おっけい(爆)。が、そろそろタイアの具合が。

暖気が終わるまでのあいだ、結構なノイズに見舞われるようになってまいりますた。2kmほどで、音振動共になくなって、暖気終了となるのですが、どうだろう、ギリギリのところでしょうか?

来春には交換するのが吉、という印象です。

タイアやダンパーがお亡くなりになった状態でも、もちろんクルマは動きますけれど、その状態が長く続くのはやはりアレ。

ただの移動や、おつかいに使うわけではなくて、キモチよく転がすために所有しているのですから、がんばって早めの交換が吉か、というのがヲトナの判断。

なにに乗るか、よりも、どう乗るか!ここ数ヶ月考え始めていることです。

それにしても、久々の日差しはありがたかった〜。気温はむしろ暑いくらいでしたけれど、ようやく空気も乾いた感じのものに入れ替わったので、約300kmを、入浴時間もふくめて4時間程度でやっつけてしまいますた(爆)。戻ってもまだ夕方ぢゃん。

ううむ、早すぎて、なんか物足りねえ(ばか)。

というわけで、あと半月少々はこのまま突っ走るといたしましょう。

画像は、いつ行っても心洗われるニイガタの風景。植生もずいぶん違うので、なんだか遠くへ来たもんだ、という気持ちになれるのも効くのです!

 


鹿山まで

2016-09-07 07:07:53 | INITIAL P 五十路のドラテク道(

クルマギョーカイで活躍中の30年来の友人が、ひさびさに訪ねてくれたのですが、台風が連れてきちゃった、湿気たっぷりの不快な空気に支配されてしまって、午前中からなにかがおかしい。ナガノなのに、沖縄にいるみたい。厨房にいても疲れまくるので、今日はやーめた(いいのかよ)と。

標高700mで、これはないだろう、というわけで辛抱たまらずB子さんを駆り出して、八ヶ岳、蓼科界隈を巡ってまいりました。

せっかくなので、冷たい空気を吸って満足して帰っていただこう、というわけですよ。

予想通り、下界32度に対して、画像の地点では15度。

文字通りの雲上ドライブでしたけれど、平日のこのエリアでは、時間帯にもよるのですが、通行量はほぼなく、完全貸し切りにちかい。

勝手知ったるワインディング、のつもりでぶっ飛ばしておりましたら、コーナーごとに鹿が出没して、あわや衝突、大破、というシーンに何度となく遭遇いたします。というよりも私たちがジャマしに行ってるだけですけどね〜。アンタたち、平日の夕方からなにやってんだい、との鹿のみなさまからの冷たい視線を浴びつつ、現場を後にしたのでした。

登りはまだ良いのですが、下りでこれ、ってのはほんとうに心臓に良くない。もちろん、想定だけはしておりますが、全長40km以上、標高差1200mを超える日本有数のワインディングですからして、集中力が維持できません。

ペースも自然に落ちてしまうのですが、完全に暗くなってしまいますと、それこそ徐行を余儀なくされてしまうくらいに、鹿の天下(完全意味明瞭)となってしまいますから、ある程度急がなければなりません。

住所を見れば、茅野市鹿山(のけぞる)!

その後も100kmh→0kmhのフルブレーキングを余儀なくされつつも、なんとか無事に温泉にたどり着きますた。

小斎の湯でございます。

その筋には有名な温泉施設だったようですが去年発見。蓼科の有名な温泉宿が集まる一角にあるのですが、そもそもがお宿だった建物と敷地をリストラののち、日帰り施設として営業、ということはキャパが有り余っており、ゆったりと過ごすことができます。

平日の夕方ですから、全浴室完全貸し切り(いいんかい)。ここは山ひとつがすべて温泉。斜面をうまく利用して、眺望を確保しつつ、男女別にいくつもの露天風呂をレイアウトして、蓼科の名泉をドバドバ注ぎ込んで客を楽しませる、というなんともたまらない施設です。

が、戻りの「鹿山」での路面のことを考えますと、長湯などしてはいられません。おまけに晩のお仕事もしっかりあります(涙)。

というわけで、再訪を誓いつつ、ふたたび日本有数のワインディングに挑むのですが、B子さんの調子が良いなんてもんぢゃない。

タイアを鳴かさないまま、どえらい勢いでブレーキング→旋回→加速、を繰り返すのですが、なんともキモチがよい。

sモードの2、3、4速を使って、標高1200mから2100m付近まで一気に登りつめてしまいます。

路面は冬季通行止になる、ということもあって非常に荒れているのですが、B子さんのいなしは只者ではありません。マイルドなトントン、という軽い振動を味わいつつ、ほどよいトルクで標高を稼ぐさまは美しいのひとこと。

まったくよい回春剤ですが、やはり、鹿さまの群れがうようよいて、後半は気を抜けない山下りとなったのでした。それにしてもトクイチのブレーキはすごい!!とくに安定感ですね。

 

 

 

 


ドライビングは修行の連続だった(爆)

2016-09-01 18:44:09 | INITIAL P 五十路のドラテク道(

画像は、いつまでたっても買えない997カレラS(爆)。

そんなに欲しけりゃ、うじうじいってないで、買えばいいのに、とお考えになるでしょうが、911はじつにセレブの持ち物(そりゃそうだ)。それでもここへきて、あれやこれやとモンダイがあってキケンだといわれる前期型だと500強。安全な完成形であるといわれる後期型でも600程度から狙えるようにはなりました。

昨今では、フツーのクルマ好きが簡単に手を出したりしていますけれど、買ったはいいが、どう乗られているのかは未知数です。

カネの問題もそうなのですが、僕が躊躇してしまうのは、ニッポンのこの路上環境っす。

重い車重と、燃費データにしかプライオリティのないエコカーに、徐行K虎。お菓子の空き缶みたいな車間詰めヤンママKワゴン。

さらにわ、せんべいの空き缶(見なくなりましたね)みたいなペコペコの箱にオプションでつけた茶の間装備(一部意味不明)、「あたたかい」東南アジア製超ロープロファイルタイアに大径社外アルミで武装した(w 追い越し車線占有「マイルドヤンキー」ミニバンがあふれるこの路上。

そういうところへ、趣味のクルマと自分のドライビングスタイルなどを大イバリで持ち込んでみたところで、じつは傍目にイタイだけです。

それぞれが勝手に振舞いたいのをガマンしつつ、マナーを守って流さなければならないのが路上、という「社会」なのです(今日はいったいどうしちゃったの)。

現実には、それぞれことなった思惑をいだいておられるみなさまにまじって低速走行を余儀なくされるだけで、アクセルも開けられずに流すしかない。ボクスターだってパフォーマンスの5分の1も使えてないのではないでしょうか?

そりゃあ、時間帯とルートを工夫すれば、それなりのペースを作ることはできるでしょうけれど、やはり限られる。ほとんど瞬間芸でしかない。

パフォーマンスの解放=ドライビングプレヂャーなのだ、というふうに考えていたのでは、到底、成り立ちやしません。

トクイチオートの整備、というのは実にこのあたりにスポットが当てられており、速度に関係なくプレジャーを提供してくるのがミソ。

こういった不満も、じつは路上のクルマはすべて、一緒なのだ。エンジンにタイアが4つ。そこへボディがかぶさって、というイメージでとらえることさえできれば、パフォーマンスの違いこそあれ、違う地平が見えて参ります。

良し悪しではなく、これは事実なので、路上のこんなことを不満タラタラで、言ってみてもアレなのですが、現実には「なにに乗るか」というのも当然大事なのですが、「どう乗るか」のほうが大きい。

このあたりは、何台と乗り換える中で、トクイチオートの整備を施していただくうちに気がついたことです。

毎回意識はするんだけど、整理するのに時間がかかってる、というね。ようはアタマ悪いんす(汗)>自分。

低速に対応しうる、というか低速で流しても楽しめるクルマ、と、そういうのを選ぶべきである、というのがここ数年、ボクスターやポロ、B子さんなどを所有していて、徐々に気がついたことです。

同じ加速を得るのに、「アクセルがより開いていると楽しい」、というのはおそらく本当。その度合いというか、バランスがボクスターやB子さんではたまたま「いい具合に」で備わっていたわけ。

傑作と言われるのには、こういう理由があったわけで、このあたりクルマのコンセプトに大きく作用してくる要素だ、と見た。

路上の速度は、じつは一様で、ボクスターでも911でもまったく変わらない。おまけに、シートから見えるフェンダーの眺めも一緒(!)、ときているので僕としてはつねに997を意識するのですが、997では、エンジンが3.6リットルより、ですから自ずとアクセルに対する姿勢が変わる。

ボクスターでは、つねに「開ける」方向なのに対して、997では「ガマンする」方向なのです。ここが肝。

B子さんだと、アクセルオンでも、ゴルフGTIだと半分も踏めない、というのが現実なわけ。

フツーですとボクスター→911という階段を上がる、というのが世間一般の「道」ということになっておりますから、アクセル開度とドライビングプレジャーの関係には気がつきにくいわけです。階段登るとわかりづらくて、降りると理解できる。

911に乗り換えた時点で、、こりゃはやいわ!、すごいわ、さすが高いだけあるわ、となるのはドライバーの常。

ところが果たしてそいつが楽しいドライビングなのか、というあたりが気がつきにくい要素なわけ。かならずしもパワー=プレジャーではない、というあたりが深い。

楽しいクルマってなに?とぼんやり考えるのですが、現実に走らせて楽しめる、ということを考えると、「ある」落としどころがみえてくるような、こないような、まことに難しくも楽しいテーマですけれど、アクセル開度と気持ちよさの観点からはとりあえずボクスターってものすごいバリューなのでわないか。とそんなお話。

屋根あき、というのもものすごく効いているはずなのですが、このあたりはまた後日。

 

 

 

 

 


夏の恒例行事 夏のドライブに日本海岸まででかけてみる

2016-08-01 18:45:48 | INITIAL P 五十路のドラテク道(

さて、気がつけば8月。

もうね、毎日よく眠れて仕方がない(爆)。

と申しますのも、年内一番ではないか、と思われる肉体労働のおかげ。お客様の出入りが激しく、非常に慌ただしいのがこの季節の特徴なのですが、そんなときにはぽっかりと時間が空くこともございます。とはいえ、夕方までのほんの数時間(汗)。

それでも、チャーンスとばかりに、ボクスター様でお出かけでございますよ。

これは、もちろんキブン転換の意味もありますけれど、製造からそろそろ4年経過か、というボクスターのタイアのコンディションを確かめるためでもあるのです。

実は、タイア、ってえのは動かしていないとどんどん劣化するものです。

温度を上げて、パワーを加えて回転させて、力をさまざまに加えてやってナンボ。乗らずに置いておくだけでは、日々劣化してしまって、山を残したままあっというまにお亡くなりになります。

この期限が、まあざっと3年。それ以降の「病んだタイヤ」は、分類上「わっか」の扱いとなってしまいます。

これ本当。

ホイールの大径化からくる、タイアのロープロファイル化は、ことロードカーにあっては百害あってなんとやら。もうちょっと路面の現実を見たほうが良いと思うんですがねえ。ちなみに17インチの55、50をはいたうちのボクスターで30万。現行のボクスターでは40万円以上。これが、911クラスではゆうに50を超えると

いうから簡単にヤレてもらっても困る(爆)。

え?17インチのパイロットスポーツ2がそんなに高いはずはない、って?

はい、高いですよね。

が、安いタイアってのはその名前の通り、クヲリティも安いタイアなんですよ(きつぱり)。同一プロダクトでも、流通ルートのほうにこだわらないと、かえって高いものにつく、というね(一部謎)。

とにかく、タイアだけは「安く」買ってはなりません、これ絶対。

タイアの賞味期限は「製造から」3年まで!けして、「装着から」ではないことを、お互いに肝に銘じませう(w

というわけで、タイアがきっちり劣化しつつある(汗)うちの僕ちゃんに乗って、おおよそ500kmのドライブに出かけてまいりました。それも、朝夕に仕事を控えてのことですから、ノンビリというわけにわゆかないのが自営業のツライところっす。

タイアの劣化ってなによ、と訊かれれば、冷間時の感触がなかなか、温感時の感触になってゆかない、という症状で看て取ることができます。ダメではないんですが、美味しいところが終わっている、とね。

痛感できるのは雨の日の水たまりなど。ステアリングやお尻を通して、泳ぐような感触が出るようになって、それと知れます。

長野県北部の県境、飯田までは高速道路。そこからは日本海岸に向けて、いくつかの山岳道路があるのですが、新潟県の道路の仕立てはゼータクです。除雪を意識している関係で、道幅が非常に広いあたりも効いているのでしょう。

雪国なので、路面が傷んでいるのではないか、というのは走ったことのないシロートの推測でして、じっさいには長野県などとは比較にならないほどの良い路面状態の、極上ワインディングがあまたあります。

交通量が絶無にちかい、というのも素晴らしい。

わたし程度の速度域では、ほぼDレンジのまま登り下りともに対応可能で、こちとらTIP-Sのペダル操作はできているつもりなのですが、ブレーキングなんてまだまだ。アクセルワークだって奥が深い。2ペダル、とはいっても、それなりに加減があってヒジョーに面白いものです。

このTIP-Sの仕上がりも、一昔前のただのトルコンATとしては例外的にスポーティ。

たしか90年の964カレラ2(私、まさにこのモデルのカブリオレMTに乗っていました)に搭載されてから、この08年のボクスター、997まで使われたATミッションですが、さすがにその制御ロジックは凄まじく、踏み方次第でいかようにも、というのはいつかお話しいたしましょう(爆)。

私ごときのウデですと、シフトのたびに反省を繰り返さなければならないMT(爆)とちがい、非常に満足度が高いです。

美味しいコーナーが連続する区間ではノブを左側に倒す、MTモウドを駆使しますけれど、新潟県特有のRがでかいワインディングでは下りの4速縛りを課して転がしますと、本当に快感。

あっというまに日本海岸に抜けてしまうので、また違うルートで山中に分け入り、さらにまた同じことを繰り返すありさま。それくらい、気持ちがよい。

ううむ、おそるべしボクスターのポテンシャル。

こんなことを書きますと、さぞかしランボーなドライビングをしているのだろうな、と想像されるかもしれませんが、決してそうではありません。速度はほぼ制限速度近辺のまま、道なりに流しているだけ。

ボクスターの楽しみは、適度に重い車重に対する、ほどほどのパワーとトルクのバランスにつきます。

これらからくる大きめのアクセル開度。つまり遅いわけ。

さらに、つねに屋根あきなのにくわえて、絶妙の排気音とエンジン音がきこえて来るうえに、程よくしなる(アルミ使いとは違って跳ねない)ボディの組み合わせからくる露天風呂をイメージさせてくださるようなのどかさがウリ。

けして、速いとか鋭いとかそういうことではない。この速すぎず、遅すぎず、てのをポルシェで、ていうのがまた良いわけです。

意外なほどフレンドリーな印象、てのはこういうところからきているのだと思われます。このあたり、じつにNDロードスターのコンセプトとかなりかぶるわけで、中古の981ボクスターと、新車のNDの比較などという、信じられないような記事を見かけましたけれど、お値段だけはバッティングしてくるんですよね〜。

んま、NDも981ボクスターも日本のこの路上で楽しむのにはおそらくベストチョイス。

私としましても、当然ながら高価で速すぎる911などには、いつまでたってもゆけないわけで(実弾不足とも言います)


B子さんの車検終了。God Lives at Parking Speed

2016-06-04 09:01:11 | INITIAL P 五十路のドラテク道(

ハタ、と気がつけば6月。

年明け早々から気になっていたホテル旅館組合の総会も無事に終了。事前の根回しに3ヶ月かかりますた(ばか)。

GW、常連さんのご滞在ときて、私の5月は一瞬で終わりました(爆)。

そんななか、一服の清涼剤(いまでいうフリスクか(w )のような出来事がこれ!

納車からは2年と少しですが、大々的なリフレッシュがうちのB子さんに施されたのでございます。

登録からは最初の車検、というわけですが、まあね、車検だからといって特にはなにも起きていない。が、待っているあいだに済ませてもらえる整備とはちがって、数日間お預けして、先を見据えて施していただく整備とはまた違います。

今回は各種フィルターに、ベルト数本といったところですが、細部に入念な調整がなされているのか、またしても進化しておりました。

トルク感がほどよく、リニアな加速感が非常にキモチよい。

先日、塩尻のI 君のゴルフ7に乗って、ゴルフとビートルの狭間にレキゼンとある差に落ち込みそうになっていたのですが、今回の整備でそのあたりはリカバーできている気がいたします(気のせいか)。おもにフロア剛性というかカネのかけ方の違い、だろうと思うのですが、南米と欧州の違いが感じられる部分です。

ビートルも決して悪くはないんだが、比べるとアレで~、ってやつでしてね。どこまでいっても分が悪い。

このあたりポロ時代にゴルフとの比較をしたときに痛切に感じた部分ですけれど、近年ポロも大幅にクヲリティアップを果たしているおかげで感じにくくなっている。

現行ゴルフのすごさを、あえてビートルでまた味わわされてしまう、というわけです。だからといって、ゴルフ買ってもまったくつまらないわけです。

ロレックスの定番を買っても、満足はするものの、他に目が行かなくなってしまってつまらない、というのと似ています(ゼータクなお話です)。

素直にゴルフ買っておけばよさそうなものなのに、滑稽なことです。

今日はお天気も最高。5月~6月にたまにある五月晴れというやつです。帰路には、少々迷ったのですが、東海北陸道を選択。

格段に静かになったエンジンを味わいながら、飛騨高山経由で松本を目指します。

このルートは、夕方からは非常にまばらなのが最高です。

中央道経由ですと満遍なく交通量があって、それなりのペースになってしまいますが、こちらは一山に2、3台しかいない(完全意味明瞭)状態ですから、交通環境は抜群によい。

加えて、おいしい山道が、登りくだりともに、てんこ盛りときているので、エアソリューション+低速トルク+低速リニアリティで、全方位にぬかりのないB子さんでのドライブは楽しいなんてえもんぢゃない。あの外観ですけど、なんかバトルスーツ着ているみたい(個人的な感想に過ぎません)

一般道での運転というのは、申すまでもございませんが、周囲のクルマにまみれた状態で、いかに楽しむか。

ペースが合わないし、低速なのはつまらない、なんてのはいうだけムダ。現実見ましょうよ、というわけですよ。

そうではなく、低速でどこをどうすれば楽しめるクルマができるか、トクイチのクルマはそういう仕立てです。

リニアリティに優れる個体では、裏路地の交差点ひとつでも、フィールがキモチよいわけで、そういったことの積み重ねがドライバビリティ総体として感じられるのだと思います。

20インチのタイアに600hpのエンジンがあっても、交差点を曲がるときにはエコカーやKと同じに曲がらなきゃならないわけで、そこをどうしつけるか、どういなすのか、その辺りが追求されたクルマこそが楽しい、というわけですがね(ここ岐阜弁 マイスターの受け売りご容赦)。ちなみにこのしつけ、まずはタイアの適正なフィッティングあったればこそ。そこからの出発がないと到達しない世界です。

 

 


しまいこんであったTOM FORD TF5116 を引っ張り出しておく

2016-05-10 22:17:37 | INITIAL P 五十路のドラテク道(

ひさびさの眼鏡道ねた、ご容赦。

トムフォードのTF5116は、とっくに廃盤になったモデル。

気がつけば購入からは12年ほどが経ってしまいますた。

ここへきておりからのウエリントンばやりで、トムフォードの数あるウエリントンの中でも、なぜかこの5116だけニンキが急上昇している模様(狂喜乱舞する)。廃盤モデルだからかな?

ごくまれにオークションなどに出品されますと、ものすごい高値がついて、オーナーとしてもびっくりなのですが、トムフォードの人気が伺われます。オークションをよく見れば、中華の偽物も登場してきちゃってますよ(爆)。

おそらく、トムフォード眼鏡のラインナップ中のウエリントンタイプでは、トムフォード監督映画にミゴトご出演の5178や、5040のような、大型で今風なモデルが主流になってしまい、このモデルのような小さめのやつが、このところリリースされていないせいだと思われます。

個人的には、表面仕上げの見事さと、服に合わせやすい点と、もちろんデザインそのもの。あとは小ぶりのウエリントンタイプが好みなので、もうハマりまくりです。

あるうちに買っておけ~、というわけで関係各方面から直輸入を行ったのが、つい昨日のことのように思い出されます。

ウエリントンは、眼鏡のかけ始めから、ここまでずうっとこのてのやつを探し続けていますけれど、似たようなのがありそうにみえて、唯一無二。

今回は、秘蔵のグレーストライプ。

温存モードで未使用のまましまいこんであった3本目をいよいよおろしますた。画像手前のグレーのモデルにごく薄いブルーを入れたレンズを作って、晴れた日の眼鏡に、というわけっす!

ううむ、オサレ~(自画自賛ご容赦)。

キズがつきまくりだった、ブラックとブラウンの2本は、住友ハード2(仕上げ用極細コンパウンド)を使って、鏡面仕上げとしてあります。今回のグレーでは、ノーズパッドをバネ式のもので試してみたのですが、これが大当たり。

フィット感が向上して、非常に疲れにくいかけ心地になりました。このように、輸入フレームでは、買ったのをそのままかけてベストフィット、というパターンはほぼなく、ある程度手を入れてやらないと思うようにならない、というのが普通です。クルマに似てますね。

だったので、ブラウンとブラックもこのパッドに仕様変更する予定っす。

ううむ、どんだけ気に入ってんだ?と。

この5116には、できればリバイバルして欲しいところですけれど、トムフォードさまは明らかにトレンドを創り出す立場のデザイナーさんですから、ないでしょうなあ~。

 


さらに忙中閑あり(爆)? クイックブライトでレザーシート丸洗いっ!

2016-05-10 11:19:06 | INITIAL P 五十路のドラテク道(

さて、先日のARさん、ご来訪の折に、プジョー406クーペのフルレザーインテリアをクイックブライト(以下、QB)を、チョー忙しい中、周囲に呆れられつつ「洗い上げた」わけですが、その余韻さめやらぬうちに、というわけで(ばか)、入手からはたしか1度しか行っていなかった、ボクスターのインテリア丸洗いに挑みましたのでご報告。

アンタ、忙しい忙しい、いってたぢゃん、とのツッコミはオッケイでございます(爆)。

ニンゲン、忙しいときほど息抜きが肝心。ほんの数十分の空き時間を利用して(サボりといいます)、非常に簡潔にまとめられたこの空間に身を置くのは、最上のキブン転換というものでございます!

画像は、こんかいお世話になった相棒。

QBはもう10年ほど前に、お掃除のプロからプレゼントされた2.5クオート入り(2.37リットル)!10年使ってようやく5分の1減りました(爆)。

QBの横っちょに見えるのが、個人的秘密兵器「アクリルたわし」でございます。

QBを使った、インテリア洗いの元祖は、もちろん廃刊になって久しい「くるまにあ」終末期に寄稿しておられた、福野礼一郎センセの原稿ですが、QB洗いはよいとして、なにを使って洗い上げるか、という点ではこれといった絶対アイテムは語られずにおりました。

手元の「くるまにあ」2003年12月号「くるまにいいこと無駄なこと」の記事によれば、布切れやスコッチブライトと呼ぶ、食器洗い用のスポンジなどが推奨されているのですが、個人的に試行錯誤の結果、アクリルたわしが最高です(きつぱり)。

レザー、といってもうちのボクスターの場合には、手に触れる部分以外はおそらくビニールレザーなので、それほど神経質にならなくても、とは思うのですが、経年変化というのでしょうか、ほぼ100%屋根あきの状態で使っているこの個体では、汚れも当然ひどいもんです。

ダッシュボードやシート表面、ドア内張りなどには、きっちりとテカリも出てきているし、ステアリングやシフトノブにもハッキリとアブラがこびりついて、これまた醜くテカリはじめています。

水拭き程度のやつは、頻繁にやっていたのですが、入手からは5年、3万キロ超(私としてはヒジョーに少ないです)。まあフツーに汚れてる感じです。

もちろん放っておいても支障ないのですが、そこはそれ(にやり)。

クリーニング後の画像ですけれど、マットな感じが戻っているのがお分かりでしょうか?あっ、ビフォアの画像がないし、わかりゃあしないって(汗)?

コツはただひとつ!焦らないこと。

シートのサイドサポート、特にドライバー側は傷みやすい部分ですから、まあ10回程度に分けてマットな質感が戻ればよし、程度に考えて、やさしくQBを擦り込んで、ナデナデするイメージでよいと思います。

擦りますと、たとえアクリルたわし使用でもダメージになってしまう可能性大あり。

古いレザーなんか特にそう。

なんどとなくQB洗いとすすぎを繰り返しているうちに、バケツの水が信じられないくらい濁ってきて、汚れの凄まじさにたまげるのですが、まあ5年も放っておいたらこんなものでしょうなあ~(とほひめ)。

今回はさらに中古車屋さんに教えていただいた、ペダル周辺も歯ブラシを使って磨き上げたり、幌も軽くナデナデしておきました。

それにしても、987ボクスターの内外装の耐久性は、十分に思えます。

もちろん、ポルシェの車としては本当に安く売られた関係で、コストダウンの跡も散見されるわけですが、質感もけして忘れられてはいない。安っぽさでは世界有数と言われるポルシェのインテリアとしてもギリギリオッケイと思えるあたりはさすが第2世代の熟練というものです。

じつは997ポルシェのインテリアとの共有パーツも非常に多く、基本の造形もほぼ一緒ですから、1000万円超の車のインテリアをこの値段で楽しめるのだから、よしとしましょうや、といって納得することができます。

生産からは8年。これといった傷みは見られず、幌にこびりついていた、汚れもほぼ消えてしまったので、サボりながらの作業にしてはかなりな成果と言えるでしょう。

ここまで小刻みにやって、おおよそ3日(爆)。

そう、この小刻みにサボりながら仕上げる、ってのがまたいいんすよ(あほ)。

QB洗いでは、使ったアクリルたわしや、拭きあげに使ったタオル類などなどまでが、すすぐだけでものすごくきれいになってしまいます。自分の手も洗剤まみれだったはずなのに、一切荒れたりせずに全くフシギ。

天然成分だけで構成されているおかげでしょうか?

ちなみに、このQB洗いは、ホイールなどにも極めて有効です。キョーレツな洗浄力、というのではなく、優しく洗い上げる、というイメージなのがキモっす。

おまけはこちら。20年前にAさんから、アメリカ土産にいただいた、COACHのキーポーチ!

当時のポルシェ乗りのお約束っす。

こいつもお約束通りQB洗いをして差し上げたのはいうまでもありません(ほとんどビョーキだし)。

 

 

 

 


ロレックスGMT2 気がつけば20年!

2016-04-22 18:51:01 | INITIAL P 五十路のドラテク道(

画像はGMT2近影。というか、今日のお姿。毎日、苦楽を共にしている(爆)、もはや相棒というに相応しい~存在でございます。

気がつけば先輩のA さんから譲っていただいてからはすでに21年が経過。93年の最初期モデルですから、生産からは23年が経過したことになります。そのかん、OHも5回に及んだわけで、維持費も機械式腕時計として必要最小限ながら、購入価格の一本分はゆうにかけてまいりますた。

故障はもちろん、機械式にはつきまとう狂いもほぼなく、これと去年買ったばかりの、Date Just 2とのローテーションで、つねに稼働させているおかげでクオーツ並みの精度を誇っているのはひそかなジマン。

個人的には、実用腕時計ではまあ2本もあれば限界。

しまいこんでしまった時点で、持っていないのと一緒ですから(出典:「落合流お洒落術 落合正勝著)、まあこんなもんだ。

時計方面への興味がロレックスのみで完結しているのは、他に目的があるから(一部謎)。

画像をよく見ていただくとわかるのですが、これがそもそものオリジナル。ベゼルの上半分がブラックです。ちなみにこの赤黒はGMT2だけの特徴。はずしてあるアルミ製のベゼルを上から乗せた状態です。

で、こちらは購入からしばらくしてはずしてしまい、しまいこんでいた関係で、レッドの部分に褪色が起きておりません。

毎日使う青赤ベゼル(画像1)では、赤色がだいぶ褪せて、ピンクというかオレンジというか、地色のシルバーが透けて見え出しています。

いわゆるビンテージ感というやつがいよいよ私の個体にも看て取れるようになってきた、というわけなのですが、個人的にはどこかみすぼらしく映ってしまう。

このヤレ感がいいんぢゃないの、わかってないね~、とお考えになる方もいらっしゃるでしょうけれど、ことロレックスに関しては私の場合にはピカピカの新品ルックができれば望ましい。ぶつけまくっている関係で、アルミ製のベゼルやブレスには小傷もすごい(汗)。

ので、つぎのOHでは、いよいよ本体+ブレスレットミガキに、ベゼル交換を含めることになりそう。ううむ、2年先かぁ~(とほひめ)。


いよいよ春!シーズン到来とはあまり関係なくお手入れを行なっておく

2016-04-01 09:24:31 | INITIAL P 五十路のドラテク道(

うちのボクスター、通称僕ちゃんには手に入れた翌日からトクイチオートの調整が施されています。

距離を経るにしたがって、クルマ全体がラッピングされたように優しいフィールを醸すようになるのが特徴。そのくせ、直線的と表現したいトルクの立ち上がりと、極低速から超高速まで保証されるリニアリティとあいまって、お宝状態になるのがさらに大きな特徴です。

入手してからは3万キロほどを走ったところで、さらに各種アップデートが行われ、現在オソロシーほどのコンディション。

トクイチ入庫車のオーナーさんたちと話す機会が頻繁にあるのですが、まあ各車種大抵、自分のクルマが世界一コンディションである、と言ってはばからない(爆)。

まことに厄介な集まりとなるわけですが、事実そのものなのでしゃーない。

 

 

クルマってのはモデルごとの違いはもちろんあるにせよ、車輪が4つにエンジンで走る、という基本は同じ。

ある原理に基づいて調整されたものが車種や年式をこえて互いに似通ってくる、ってのはその原理が正しい証明にほかならない、というのがオーナー共通の認識です。

 

もちろんボクスターにはボクスターなりの特質もあって、そこがまた楽しいわけですが、「クルマ」として捉えたときのフィールはB子さんと共通のものを得るようになっている。

距離が増えるにしたがって、この印象がどんどん強くなるのも不思議なのですが、事実。

電気の通り道が確保されているおかげである、とマイスターはおっしゃるのですが、非常にキモチの良い世界です。

タイアのエアを調整時に、条件を揃えるために4本に同時に注入したり、オイルを抜くのにも多大な時間をかけて温度調節をはじめとする、作業のために必要な環境づくりが綿密に行われていたり。と、この工場に出向くと新しい発見がその都度あって、そのレベルの高さに腰を抜かします。

僕ちゃんもすでに新しいとはいえないクルマですけれど、そのあたりの手当てもされていて、昨今の燃料事情に合わせた対策が随時行われるのも安心感があります。

今回の整備では特に発進直後のトルクの立ち上がりがすごくて、2速発進のTIPTRONIC云々の常識が全てくつがえってしまいました。PDKよりもキモチの良いTIPは私のクルマに積まれています、とここに公言しておきましょう(きつぱり)。え、なにMT?論外っす(爆)。

おかげで、戻りの高速はもうタイヘンなイキオイ(一部謎)。

 

が、たまたまトイレ休憩で立ち寄ったPAの、本線を見下ろせる側の路側にマークエックス発見!!夕暮れのちょいと暗くなりかけた時間帯でしたけど、一番アブナイ時間ですね。おかげで10万円の価値を持ったおしっことなりました。ぶるぶるっ(きたないよ)。

暗がりで隠れて見張っているなんて、役人のくせに本当に姑息です。みなさま、PA通過の折にはリアビューミラーで、しっかりチェックね!

というわけで、折から満開の桜と、春の暮れ色、さらに「中速(爆)」レスポンスを楽しみつつ、250kmのドライブを楽しんでまいりますたとさ!

トクイチのみなさま、お世話になり、ほんとうにありがとうございます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Rolex Date Just 2 インプレッション

2015-09-16 19:06:53 | INITIAL P 五十路のドラテク道(

このてのフツー系ロレックスのインプレッション、というのはほとんど見かけませんから、記事にしてみましょう。

まずはロレゾールの印象。

ロレゾールというのはロレックスが造った造語。パテント取得済みのカタログ用語ですけれど、ステンレスとゴールドの組み合わせで構成されたトケイすべてに使われるスペックを表す用語です。これがステンレス+プラチナになるとロレジウムになるわけですが、これももちろん造語にすぎない。

けれど、世界的にメジャーなロレックスでは、もうすぐ辞書に掲載されるのではないか、というくらいに一般化した単語です。

新世代ロレックスでは製品型式をあらわす番号が6桁にされており、それと知れるのですが、長年の(それほどでもないが)ロレックスユーザーとしては、未開の領域。

実際にはケースサイズその他を大きめにして、周辺を違和感なくリデザインしてあるだけなのですが、そのあたりのまとまりというかトータルバランスは抜かりない。

ダイヤルをシルバーにした関係で、服装とのマッチングがよいのに、まずはたまげます。

41mmの大きめなサイズは、ウデふつー、かむしろ細めな私でもほとんど気にならず、絶妙。かえって存在感を主張してくださるので、このクラスの時計としてはまさにアリ!

フィッティングも、ケースの造形が計算され尽くしているのと、ブレスレットのフィットが抜群なのとで、モンク無し。

この6桁ロレックスから導入されているというパテント取得済みの、+5mmのエクステンションははっきりいって傑作です。見た目にはそれとしれない仕組みでもって、30分程度の散歩でも窮屈になる場合があるフィッティングに対応できるのは非常によい。

ロレゾールに特有のベゼルは、このDate Just 2では、1にくらべてさらに大きめで太いものが装着されているので、いわゆる「どや時計」の要素を孕んでおります。

べつに他人に見せびらかすわけでも無し。袖口からチラリとのぞく、これくらいのギラギラは良いではないか、と思うのですが、印象には個人差があります(爆)。

というわけで、最新のロレックスの印象は、すでに完成系なのではないか、の一言。

新型なのに、どこもかしこも見慣れている、けれど同じではない。と、ロングセラーのアップデート版に特有の安心感のような印象すらあって、なんかうれぴー(完全死語)。

まあね、それでこそのロレックスですが、おそらく今後は現行の最新型ヨットマスターに搭載されている、クロマライトと呼ぶブルーに発光する長時間対応型の夜光塗料がインデックスに塗られて、マイナーチェンジに対応するか、と可能性としてはそれくらいしか思い浮かばないレベルの完成度であると申し上げておきましょう。

 

 


恐るべしトクイチオート!ボクスターの車検あがり

2015-08-26 21:07:37 | INITIAL P 五十路のドラテク道(

今日はひさびさにお休みを頂戴して、岐阜県各務ヶ原市のトクイチオートへと出向き、ボクスターを引き取ってまいりました。

実は、こんかいの整備では事前にマイスターに懇願して長距離ドライブでの検証をしていただいたのですが、これが効いた!!

曰く、通常の試運転とは違って、200kmを越すような距離を乗るうちに、クルマにたいしてドライバーとして慣れる部分が出てくるが、そういった状況下で、意識せずにさまざまな操作した場合に自分のイメージ通りの動きをクルマがしないことがあった。今回の整備はそのあたりのリニアリティを上げる、というか、修復することを主眼にしてある、というわけでございます。

なるほど!

が、この分野は毎日接しているドライバーとしては、はっきり言って意識外の領域。こと自分のクルマとなれば、無意識のうちに現状あるクルマの姿に合わせて同調させてしまうのが常なわけで、ここだけは、オーナー以外の人物、それもプロにしかわからねえ領域なわけです(完全意味明瞭)。

リニアリティという目に見えない性能が落ちてきた段階では、頻繁に接しているオーナーほど気がつきにくいわけ。

直してみて、あとから初めて体感できる、とそんなレベルのお話。

壊れているわけではなく、性能が落ちている、という非常にビミョーな現象にたいして、トクイチオートがどう対処するのか。どうです?非常に興味深いでしょう?

放置しますと、故障につながるが、ここで手を打てば、「修理」ではなく、「整備」でコトが済む。まことに悩ましいレベルのお話ですが、トラブルを未然に防ぐ、というトクイチオートの整備ではよく聞くお話です。

今回のソリューションは油脂類全般の状態を観察して、それぞれ必要に応じて交換。そうやってこの結果を出していただきました。

申すまでもなく、キカイ部分を守るフィルターあるいはクッションの役目をしている油脂類に手をいれることで、本来のレスポンスを取り戻してある、というわけです。

ちなみに油脂類といってすぐに思い当たるエンジンオイルにはこんかい手を入れておりません。

仕上がりはなんというか、すばらしいレベル(自己満ご容赦)。速いとか、鋭いとかそういうことではなく、クルマぜんたいがひたすら上質。

え、なに?新車並み?いえ、新車では残念ながら、このような姿になっておりません。距離を経る以前に、最適化を経た個体のみが実現することのできるクルマ本来のお姿、とでも申しましょうか。と、まあそんなところ(オカルトご容赦)。

ううむ、わからんでしょうなあ(爆)。

そりゃあそうです。この感触だけは、自分のクルマをトクイチオートへと運んで、時間と距離と費用(完全意味明瞭)を経ながら、ようやく垣間見ることのできるクルマの成長、という「ヲトナの」領域なのです。ルートを知った人のみが辿ることができるクルマ趣味の王道、とでも言えば近いか(まだまだ)?

もちろん、油脂類の交換だけではなく、電気、ガス、そして空気方面をトータルバランスさせた整備の相乗効果があってこその、この仕上がりなのですが、わたしにとっては別のクルマみたい(ほんとうです)。

と、ここまで書いて気がついたのですが、このボクスターにしてからが、トクイチオートに入庫させるたびにコンディションが上がっております(きつぱり)。こんな整備工場が他にあるでしょうか?

現在走行距離32000km弱。

まだまだこの先、どう育つのか楽しみでございます。

入手からははや4年。997がどうの、PDKがどうの、となりそうなものですが、とりあえず、現時点で最高のしあがり!今の自分にはぴったりなのではないか、と思える状態でございます。トクイチのみなさま、本当にありがとうございました!

引き続き宜しくお願い申し上げます。

ちなみに、戻りの東海北陸道で、オープンのまま、ワイパー最速でも追いつかないほどのゲリラ豪雨に遭遇いたしましたが、制限速度ですと、ずぶ濡れ(爆)。

危険だと思い、さらに減速いたしますと、雨粒が滝のようになってサイドウインドウからしたたり落ちてまいります。がっ、踏める上限まで速度を上げますと、ポタリともこなかったのはボクスターの設計とトクイチオートの整備の勝利というものでしょうか(完全謎)。

 


忙中閑あり お客様と一緒にワインディングドライブ?ってなんだよ

2015-05-18 07:10:38 | INITIAL P 五十路のドラテク道(

さて、気がつけば5月も半ば。忙しさのピークもあと半月ほどか、という昨今でございます。

先週末は、マセラーティ軍団を率いてお見えになったお客様からのご要望で、B子さんにのって近所のワインディングへとご案内することになりました。

ごくフツーな出来事なのですが、実はこのお客さま、現役の自動車教習所教官なのです(爆)!

その教官をとなりに乗せて、あろうことか山道を運転せよ、と。

ううむ、乗り込むところから採点される、例のアレですよ~(爆)。こりゃあ、フツーどころでわありません。教習所時代に経験した数々の悪夢がよみがえってまいります(とほひめ)。みなさまもヲボヘがあるでせう(爆)?

ミラーも調整して、「ほな、いこか~」となるのですが、な~んか落ち着かないぜ。しかも普段やりたい放題の(爆)近所のワインディングに行けってんですから、難易度高い、なんてえもんぢゃない。

しかも後席には、教習生仲間、というわけで(爆)、マセラーティのツインターボ、しかもスパイダーを転がすお方が同乗なさるってさ。このてのやりにくさももろに「卒検」そのものぢゃないっすか(汗)。

案の定、信号一発目で、無意識に踏んだ左足ブレーキに、「減点はせんけど、注意やね(にやり)」、との指摘が飛んで参ります。あうーん、いぢわる~(爆)。

ううむ、こいつあ、ヤッカイなことになった、といって一瞬、悩みそうになったのですが、どっこいワインディングに突入してしまえば減点対象などございません(大間違)。

Sレンジの2でのコーナーからの立ち上がりで、床まで踏んでもタイアが鳴きやしない安定感にも助けられて(アンダーパワーという意味です)、恐ろしい勢いで制限速度以上に速度も上昇するのですが、なぜかお咎めなし(爆)。こりゃええわ~、などと言って喜んでおられるわけで、教官のくせに予想外の反応をなさっておられます。どこまで踏んで良いものやら(完全意味明瞭)まったく対処に困るのですが、山を降りてくる頃には、おふたりとも満面の笑みを浮かべておられます(爆)。

おまけにドイツのエコカーってこんなに楽しいもんやったんや、などと呟いておられます。

ああ、よかった~。どうやら満足してもらえたみたい。

帰着後、教官に「でわ、採点お願いいたします」とお願いしましたら、「まあ、30点やね」と(号泣)。卒検ゴーカクの印鑑はいただけませんでしたとさ(涙)。まあね、おおむね予想どおりですが、3人乗車でもB子さんはとことん卒ない。難易度の高い山道を持ち前のトルクで平然とやっつけてしまいます。1.2リットルなんですよ、といったらふたりとものけぞっておられましたとさ。