嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

履き道楽2024  パラブーツのお手入れ

2024-07-06 07:37:22 | 履き道楽

シューシャイン業界、ならびにヲタク界隈では有名なお手入れキットですw。お好きな方はすでに使用中かもしれません。デリケートクリームは水分主体の補給に使います。説明書に「靴を光らせたくない方に」と大書されているのが気に入って、ここ20年ほど愛用しております。

さよう、油分を含まない関係で革の質感を生かしたマットな仕上がりが得られるのでお気に入りなのです。

右のステインリムーバーはワックス落としですね。ふたつとも大量に使うのでプロ用の大容量バージョンを買ってあります。気がつけば5年で同時にカラになっておりました。なんとパラブーツでは、ゴムソールの汚れ落としにも有効。新品のようにチャキチャキに蘇るので、お試しあれw

リムーバーは頻繁に布にとる必要があるので、いちいちビンを持って傾けたりする必要がなく、容器の上部を布を巻きつけておいた指で押し込むと布に適量がとれるという工夫がされております。これ、一度使っちゃうとクセになりますよ〜w。

クリームは今度は倍以上の量の500mlを調達しました。ステインリムーバーの方はシャンプーみたいな詰め替え用パックがしっかり売られていて全く感心です。ほどよい性能がプロフェッショナルからも支持を得られている理由だと思われます。

パラブーツにはオリジナルのCuir Lis 、日本名リスワクシーレザーというオイルドレザーが使われており、モチモチした手触りが独特なのですが、個体によっては補給が必要な感じなので、手に入れた順にお手入れをかましております。

パラブーツのこのタイプを使用したモデルでは、表面が非常に柔らかく、すり傷が入りやすい印象がありますけれどこのキットを使えばそんなの一瞬。一拭きで見えなくなっちゃいます。

私の場合は2工程のみw。表面の油分を剥がして、水分を入れるだけ。デリケートクリームはほぼ3周くらいするうちに、これ以上靴の内部に浸透してゆかないか、くらいのレベルになりますから、それが終了の合図です。

数時間放置したのちにブラッシングしてやるとツヤを抑えた深みのある光沢を放つようになります。

こんな感じ。ピカピカしてないのがミソw。かといってベトつきも全くなく、ホコリや汚れも弾きます。サラサラな感じ。で、履くとしなやかなわけです。水分を補給するうちに革の地色というのでしょうか、そいつが出てきて底光するようになるのが特徴。

ジョンロブのミュージアムカーフでも同じやり方ですが、柔軟性が出る上に革の質感がわかる仕上がりになるのでお気に入りっす。たまにオイルを塗りたくって、別の味を楽しんでおりますが、長く楽しめるのはこちらのマット仕上げかもしれません。

そういった、気分次第でやるwオイルから水へのスイッチの際にも、このリムーバーは靴を傷めることなくおこなえるので気軽なのは秀逸です。どうりで詰め替えパックが売られているわけです。

 


履き道楽2024 パラブーツ道 絶賛展開中

2024-07-05 06:58:18 | 履き道楽

画像はパラブーツの広告。コートを着た紳士もいれば、警官、郵便配達人、エプロンかけてシャープナーを持ってるのが肉屋のオヤジw、カッパきてるのはamazonの配達員さんでしょうか(ちげーわ)?仔細に観察しますと、これだけでラインナップのキャラクターが窺い知れます。

カッパやコート、制服との相性が良いのがまずわかるw。てことはなんにでも合わせられる、という印象。ソールの存在感もずいぶん強調されてますね。床が湿ってるのにも注目。泥も混ざってますから、雨靴のほかに作業靴なのだというアピールともとれる。

シュッとしたパンツに合わせてるのはお国柄でしょうか?裾幅21cmかそれ以下と思われる、割と攻めたテーパードの具合から60年代のスタイルと思われます。肉屋のオヤジが履いてるのはどうやらランス。コートのオヤジはハズしで登山靴のアヴォリアーズでモンクなし。

品質に自信あり、と書かれているあたりかなりストレートな広告ですぜ。

パラ殿下が手元にやってきてからほぼひと月。屋内、屋外問わず履き倒しているのですが、個体によってはずいぶんと伸びて、素材自体の柔軟性も感じます。

日課のようにして続けているお目当てモデルの発掘は、困ったことに順調w。

モフモフのミンクバージョンのやはりデッドストックが出現してしまいましたので、早々に手を打ちましたw。今度はブラックです。ミンクファーはモフモフ部分の上面がグレー、根本がブラックなのでランス本体のレザーはブラウンやネイビーよりもブラックとしたほうが相性が良いと考えました。

しかし、あまりのモフモフぶりにローファー本体がほとんど見えず(爆)、ぬいぐるみが歩いているような印象w、なあたり狙い通りのお買い物となりました。

こんなセンスの靴は他ではゼッタイに手に入らない、いつか欲しいものだ、という長年の希望が叶いました(ミョーな希望だことw)。

そもそもこのモデルは、代表モデル ミカエルにアザラシの毛皮を貼り付けてリリースしたいというエルメスからの別注がオリジンといわれているそうです。

ここからは私の想像ですが、そのアイディアにインスパイヤされたパラブーツのデザイナーさんがこりゃええわ、といって勝手にリリースしたのがこのファー貼り付けバージョンなのでわないか。

でなければ、同時に作られたサンプルの中にあったアザラシに始まり、ウサギ、馬、ミンクなどなどのバリエーションがそのまま製品ラインナップになっちゃった、ということかもしれません。

今の空気では製造はおろか、こうして中古で買うことすら躊躇われるのが現実w。フェイクファー貼り付けの「周辺に配慮した」バージョンもリリースされていますけれど、そんなのいまさら〜、となるわけでw。

今回の個体「も」奇跡的にデッドストック。甲のベルト部分の締め付けが新品時のそれで、1時間も履いていると痛くなってくるほどで、ビーフロール部分のベルトがキチキチですが、クリームを塗って慣らしていますとほんの3日ほどで緩和されてまいりました。

この慣らし期間をひと月ほど続ければジャストフィットが得られるか、という感触です。新品のランス@ミンクファーの慣らしだなんて、非常に貴重な体験です。この先たぶん2度とないwこの感触は楽しんでおかなければ。

パラブーツ沼はまだまだ続きます。さらにつづくw

 

 


履き道楽2024 PARABOOT REIMS

2024-06-23 08:53:24 | 履き道楽

どーん、新たなるコレクション!ワシントン条約そこのけw、ビフォーコンプライやんす(爆)バージョン!

イマドキの店頭では、気後れして手を出せないってか、すでに店頭在庫はとっくに枯渇。中古市場にしかほぼ存在しないバージョン。はっきりいってキワモノっすね。

今度はアザラシバージョン。じつはこちらもデッドストックでして、正直な出品者さんは購入当時の値札やレシートまでつけてくださいました。International Gallery Beamsコラボもので、画像ではブラックに見えておりますが、じつは明るめのネイビーブルーです。

購入価格を上回るお値段での取引となったのですが、ここは買う側の理解、というものです。プレ値というやつですがデッドストックでこのスペックとなればまあトーゼンというのが私の解釈っす。僕が売主だったとしたら、きっとそうするな、と考えたわけです。

本当はミンクのバージョンも欲しいのですが、市場には一足もございません。ので、今後もリサーチいたしましょう(ばか)。たぶん、ですがこれから冬に向けてかなりの確率で中古市場に出てくると睨んでおります。

サイズは表記で6.5。ミカエルが40でしたから、ほぼ同等サイズでケリがつきましたとさw。コラボもののサイジングはインラインのそれとは別物である、という説があるのですが、これに関しては通常サイズ選定でおけーでした。

適度な余裕がありながら、しっかり踵がついてきて、これだとコンビニどころぢゃねえわ、散歩にも行けちゃうし、と思い、しばらく歩いてみたのですが独特のラバーソールのしなりがクセになる履き心地が最高っすw。

風評通り、疲れにくそうなクッション性能ですぜ。

アザラシは水辺の生物ですから、撥水性を補いつつ、雨の日の靴といたしましょう。ううむ、なんともゼータクw。って、これ、どうみても冬靴。夏の靴とはいえないか(爆)。

ところで、前記事で話題にした履き口の広さ問題ですが、このREIMSは

現代的な大きさです。上の画像の右端は80年代のpolo ralph laurenのクロコダイル。つま革というのでしょうか甲にかぶさるアッパーの長さが真ん中のJM WESTONの半分程度なのに注目。

80年代にはこの長さが短かれば短いほどエレガントだと言われていたのです。ルームシューズの流れ、というかデザインがローファーに落とし込まれていて興味深いです。歩行ではなく移動用なわけっすね。足を小さく見せるデザインで、現代のコンセプトとは逆なのに注目。

そこで見るとREIMSは現代的な大きさで、甲のホールド性も比較的しっかり目に確保されているのがみて取れます。ゴツいビーフロール周辺の造りも見どころか?

というわけで、久々のクツネタでございました。去年の暮あたりから始まったパラブーツ祭りはこれにて一件落着w。

当ホテルは、実は忙しさのピーク。画像のテラスを新設したり、水回りの修理があったり、300万円超の駐車場の地盤工事やったり(脱力)。4月からここまで、私、1日もお休みがないんですよ。このまま9月まで突っ走らないとならない、という中でこのパラブーツの癒される履き心地は助かります。

ああ、どこか行きたいっす〜(心の叫び)。

 

 

 

 

 


履き道楽2024 ローファーのサイズ感

2024-06-22 08:43:46 | 履き道楽

靴の世界の魅力をローファーで知った、という方も多いのではないでしょうか?私もそうです。画像は、40年履いてるリーガル。当時、八重洲にあったリーガルの半端モノだけを取り扱う専門店で9800円で買った個体です。ガラスレザーのかわいがり甲斐のない仕上げだったのですが、

こいつにワックスを塗りたくってコードバンのように磨き上げてはw一張羅のネイビーブレザーなどに合わせて粋がっていたものです(赤面)。というか、服装の基本は今も変わってねえっすw。

コードバンのローファーも有名なオールデンのウイスキー色に始まり、各色、各コラボ、各ラスト全て試して、長年所有しましたけれど、取り扱いが難しく、カーフのように簡単にツヤ感が得にくかったり、経年変化でみにくいシワが目立つのが自分には合いませんでした。

5年も履けば、全体にくったりとしてしまって、やれた印象が漂います。30年経ってもシャキッとしているカーフとは異次元の素材です。

現在ではとんでもない価格で取引されているようですが、ゼータク品と割り切れば良いのでしょうか?

このリーガルはガラス塗装も割れてきているし、モカ割れと呼ぶ合わせ目が裂けてきちゃってるので靴としては限界なのですが、要補修箇所はなく、スタンバイ体制。GHバスのモロコピーだと揶揄されたモデルですけど、お気に入り。というわけで仕舞い込んであります。

私の自慢は靴を一足も捨てたことがないこと。そりゃスニーカーなどは2年に一度総入れ替えをして捨ててますけど、レザーシューズは馴染んじゃう関係で捨てられないですねえ。馴染む前に売り払ったのは数知れませんけど(爆)。

ガラスレザーもあれば、爬虫類系もある。よりドレッシーなルームシューズのコレクションも一時たまりかけたのですがw、置いておく場所もなくw、やめてしまいますたw。

これまでのグランドトータルでローファー系だけでも30足ほどは経験してきたのでわないでしょうか?そういえば、ドライビングシューズ系も数足あるのですが、いずれにも共通しているのは「歩行に向かない」という事実w。

さよう、ローファーを初めて買ってもらった頃、おそらく高校生あたりだったでしょうけれど、履き口が広いあまり、歩行のたびにパコパコして困った経験ありませんか?なので、小さめのやつに買い換えて、痛い思いをしたり厚手の靴下履いたりw。

レザーシューズが窮屈である、というイメージはここで作られます。ローファーを歩行用と捉えて、タイトなサイズ選びを行なった結果です。

この辺りでレザーシューの硬さや扱いに辟易してスニーカーに走ってしまうと、良し悪しではありませんが、そこが分岐点となります。制服にスニーカーを合わせる習慣ですね。

私、ここで踏ん張りまして、父が履き古した3アイレットのイタリア製プレーントゥをもらい受けて、そいつを履いて登校しておりました。バーガンディの型押しレザーでしたっけ。

毎朝の靴磨きも日課w。毎日履いたので、踵だけ換えても5年ほどで履けなくなってしまいました。当時、オールソールのお金がなかったんですよねえ〜。

当時16歳でしたけど、この頃にレザーシューズの楽しみ方を知った気がいたします。この頃に靴ミガキなんかしてないで、もっとベンキョーしておけば、きっと違う人生がひらけたでしょうに、ねえ〜w。

ローファーの基本はこれです。スリッパと同様な「室内ばき」であると理解すればサイズ、モデルその他の選定が見えてきます。これに気がついたのがつい数年前(爆)。ローファーを歩行用と考えなくなった時点ですばらしい履き物であると納得がいったのです。

歩行用ではありませんから、ギリギリに攻めたフィッティングではダメで、可能ならばドライビングシューズのようなイメージのサイズ選定が理想です。ブカブカってんでは論外ですが。

歩いても室内やご近所がせいぜい。庭先かパーキングエリア内、コンビニまでの移動、くらいのものでしたらどんなサイズでも許容範囲であるということができます。踵さえホールドされていればよい、のでしたら気が楽でしょう?

というわけで、パラブーツランスです。

ものすごく堅牢な造りなのが、一見しただけで伝わってきます。甲に渡してあるベルトの付け根部分のステッチ(ビーフロールと呼ばれます)部分に余裕が持たせてあり、新品時はこいつがギチギチなのですが、履きこむにしたがって伸びて、柔軟性を与える仕組み。

ヒモの締め付けがないぶん、ミカエルよりもさらに難易度高し、となりそうですが、上記のようなコンセプトでサイズ選定を行えばよいのです。そもそもこの分厚くて硬いゴムソールで長距離歩行する自体がムリですってw。

というわけで詳細次号。

 

 


PARABOOT MICHAEL EDITION LIMITEE

2024-06-22 08:14:18 | 履き道楽

どーん!一足目w。ミンクのファー使いのエディションです。デッドストックでしたけど、手入れだけはされていた模様で、コンディションもよかった〜。デッドストックは事実だったようで、ゴムソールはパリパリですw。

なんとジョンロブの7D(!)や、ニューバランス、JMウエストンなどを愛用中の出品者様でして、そのあたりからコメント欄で盛り上がってしまい、もちろんサイズもドンズバ、おまけに多額の値引きまでしていただいたお買い物となったのでしたw。

靴のフィッティングというのは、たとえ今回のように同ラスト同一サイズを履いていたとしてもフィッティングに対しての好みというのがある関係で一概に断定はできないビミョーな世界ですが、靴に表記されているサイズってのはあくまで目安です。その目安としてこれ以上のケースがあるでしょうか?

ついでにパラブーツの他のモデルのサイズ感なども詳細に教えていただき、買い物以上の価値のある取り引きとなったのでした。メルカリの醍醐味ですね。

ううむ、素晴らしいです。

ミカエルとくればこれでしょう、といって長年アコガレていたので一晩枕元に置きました(うそ)。すれ違った瞬間に吹き出しそうになるユーモラスな外観が一番の特徴ですね。猫のコーヒーもクンクン匂い嗅いでますw。

履き心地は本当に独特。歩き方にちょっと工夫をすると靴全体が吸い付くように歩行についてきます。分厚いゴムソールがまったくしならないので、ソールに沿った歩行をするように工夫するとうまくゆきます。

これ、なんと4万円台で手に入れましたので、10万円近辺の予算を覚悟していた私としてはwもう一足いっとくことにいたしました(沼か)。

今回の出品者様からの情報によれば同じサイズ感でほぼいけるはず、というPARABOOT REIMSが次の標的です。いわゆるローファータイプなので、サイズ感もさらにシビアですが今回のMICHAELの笑っちゃうような素晴らしい履き心地とフィット感になぜか自信のようなものを感じてしまうのでした。

さらに次号へw。


履き道楽2024 パラブーツの門をたたく

2024-06-18 10:21:32 | 履き道楽

ところでみなさまw、ジョンロブのコスパはビミョーです(爆)。ここへきて究極のベーシックモデル=CITY2 でゆうに20万円越え。イヤーモデルは40をうかがう勢い。お値段面は置いといても、私のケースで年間の出動回数を勘案いたしますと、とてもぢゃないが辻褄が合いません。

ムリして履いたらいいぢゃないか、と思われるかもしれませんけれど、「ジョンロブはスーツに合わせる靴です」からまあ限定的っす。ていうか、スーツ着ないしw。コロナ以降は特にそう。ジャケパンでもモデルにもよるけどギリギリですし、ジーンズやチノパンなどはそもそもムリです。

もちろんモデル次第ですけれど、どちらかといえばシャープな印象の細身のパンツに合わせたい印象なのが多いです。主要木型の7000と8000ではシェイプとバランスがシャープ過ぎて靴のみが尖ってしまうんですよね。

だからと言ってコスパで買うブランドでもないので無問題ですし、持ってるだけで自己満全開(爆)。近年とみに顕著な、背後にエルメスありきの値付けには引きまくりですが、こうなるのを見越してここ10年のあいだに買いたいモデルはぜーんぶ買っちゃいました(爆)。

コロ助騒動以降、スーツやジャケットの出番が絶滅。服装のテイストもパンツを中心に変わりました〜。年中普段着で結構な感じ。ここらで普段ばきのラインナップを充実させたいところです。

地味ながら、服装ありきで選択したのが今回のコレです。脱ぎ履きを気にせずに使えるモデルで、履き心地よく疲れないモデル。シリーズ中もっともサイズ選びが難しいといわれるMICHAELとREIMSに焦点を絞ってここ半年の間、検索しまくりましたw。

この記事は今頃書いてますけど、これがだいたい今年の1月ごろに始まったお話なんです。ミカエルは

これね。どこかできっと見たことがあるでしょう?チロリアンと呼ばれるアレっす。たったの2アイレットの締め付けで分厚いゴム底を曲げて歩かなきゃならない関係で、靴としてそもそもバランスが悪い。

のっけからアレですけど、フィットしない足形もあるし、フィットには甲の高さがシビアに関係してきます。

踵部分の高さも絶妙に高くて、足入れの瞬間から当たって痛い人は必ずいます。さらに登山靴由来ですから、全体に大きめに作られているとくれば、排他的なハードルの高さですぜw。ヒールカップが動いて靴づれが起きちゃうのが容易に想像できますね〜w。

人気があって、アイコニックなモデルなだけに、飛びつきやすいのですが、このようにレーセイに分析しますと、試着以前にすでに履く人を選んでおられる高貴なモデルといえるでしょうw。見た目と裏腹っすねw。

しかもこのモデル、他のモデルのサイズが全て英国表記なくせに、これだけヨーロッパ表記。日本市場だけの特徴ですが、もう一段ハードルが高い印象っすw。

靴自体は15年前に買う気満々で試着してあるので、上記のここまでのハードルはすべてクリア。15年前のサイズそのままで調べ上げるのですが、私が欲しいのはスタンダードモデルではなく、例によってスペシャルモデル(キタ)。

2000年代初頭のワシントン条約で制限されたアザラシやミンクなどのファーを使ったモデルですよ!ということわ、ビームスやユナイテッドアローズコラボのアレです。当時、雑誌によく載ってましたっけw?

予想通り、市場からは個体は絶滅気味。

あっても法外な高値、と思いきや、メルカリってのはプライス面、それなりにシビアでして全体的には個人出品ベースなので若干高めなのは否めないとしても、高いままだといつまで経っても売れ残るし、買い手からの値引き要請も必ず来るのでそれなりの相場がモデルごとに形成されているのが特徴です。

長年、自分のモノを売ったり買ったり、眺めているとそのあたりがつかめて参りますw。さまざまな検索条件を設定しておいてアミにかかるのを待つこと6ヶ月(ヒマか)。

ほぼ毎週、新着もあるのですが、そのたびサイズ違いだったり、色違いだったり、廃棄向けだったりwで6ヶ月。条約発効から20年。こりゃすでに遅かったか、と諦めそうになった頃、ようやく出て参りました!!デッドストックがぁ〜

詳細次号。

 

 


履き道楽2024 まちにまったPARABOOTの門をひらく

2024-06-17 21:09:41 | 履き道楽

みなさま、お元気でお過ごしのことと存じますw。私も元気、ですが公私共にお疲れ気味でしたのでwここらで心機一転、あたらしい履き物の世界を開拓してやろうぢゃないか、というわけでフランスのパラブーツの門を叩いてみました(それかい)。

パラブーツはいまさらではございますがw創業100年を越える老舗。一貫してゴム底の作業靴を中心に作り続けてきたブランドですけれど、いわゆるドレス靴とは一線を画しており、どちらかといえば気取らない普段使いのフツーな靴ブランドです。

私もこれまで店頭で見かけるたびに試着だけはしてまいりましたけれど、何故かご縁がなく、レザーシューズではもっぱらジョンロブを中心に買い漁ってまいりました(あほ)。おもに木型との出合いが作用したものです。

パラブーツはこれまでに何度となく古着屋の店頭で見かけたり、パリのサンジェルマンの店にもお邪魔して試着したりもいたしましたが、ふうん、とおもいはするものの、分厚いゴムソールやノルヴェジアンと呼ぶ製法からくる全体にゴツくて重い印象の一足にはいまひとつピンと来なかったのは事実です。

おもにファッションとの兼ね合いだったと思いますが、そのファッションがコロナ以降、劇的に変化してきたのを機にだんだん気になってきたのがパラブーツさまですw。おもにパンツのシルエットの影響です。

ここ10年くらいはひたすら細身よりのテイパードだったものがここへきてズドンと男らしくストレート寄りのテイパード化されて、手元に残っていた80年代からの膨大なストックがリバイバル可能になったのは大きいです。

ボリュームのあるパンツにはスマートな靴よりもボリュームのある無骨系がやはりバランスが良いのでは、となるのでその辺りの兼ね合いでパラブーツのようなキャラがアリなのかも、となるわけ。

タダーシ、恐れながらもサイトをのぞいてみますと、正規店小売定価は各モデルともにいつの間にやら10万円弱(!!)。僕がセレクト屋やデパートで試着していた頃には高いものでも4万円がせいぜいでしたから、ウッソーってなもんですw。

というわけで、こんなときにはやはり⭕️ルカリですねw。

自社製、が自慢の各種ソールです。ゴムのブレンドから行なってこのバリエーション。諸先輩方によれば歩きやすさと減りにくさでは世界一ではないか、という意見もあり、数年後が楽しみですが、過去に何度か試着してあるとはいえ、そんなの今は昔。15年も前の話です。

サイズ感をあらためて確認しておくためには店に出向かないと、と考えてスケジュールを見てみるのですが、5月のGW明けから9月末までwびっしりと予定が組まれています(涙)。このベストシーズンに1日もお休みがないというのは、気が遠くなりそうになりますが、考えてみれば例年通りですw。

好きでやってるので無問題か、と。

メルカリでは、個人出品者のこれまでの出品リストを「忍耐強く」眺めているとファッションの傾向はもちろん、大まかなサイズ感も知ることができます。モデルごとに買い増したり売り払ったりしているパラブーツの出品者とくれば、それらはさらに限定的wで確度の高いものになります。

高確率でスニーカーや英国靴の木型などが私の知ってるそれらとバッティングするケースがあって非常に便利。そういう中からパラブーツの各モデルのサイズ感や出品者さんの足のクセwを調べ上げてゆく作業は、とてつもなく時間がかかるものの、ヒジョーに楽しい作業です。

この人、甲高なのにこのモデル売り払って、こっち買ったけどすぐ売り払ってるわ、とかねw。余計な発見もあって、必要もないものを買う羽目になったりもいたしますが(あほか)そいつもまた楽しからずやw。

また、パラブーツ各モデルのフィッティングは非常に難易度が高く、モデルの木型と購入者の足型の組み合わせ次第では買わない方が吉、というケースすらあります。そこをネタにしたYouTubeも無数にあって退屈いたしませんw。

私の場合は大まかなサイズ感とモデルごとのフィッティングはおぼろげながらわかっているし、本当に欲しいモデルは3つか4つw。あとはモデルごとに無数に存在するバリエーションによる違いに気をつければ、不見転でもなんとかいけるのではないか、考えております。

この場合、ショップ別注などというやつが厄介で、このような限定モデルのほとんどは木型が一緒で同一サイズであってもフィッティングがビミョーに違うケースがあるとのこと。メルカリ狙いだとここだけはギャンブルなわけねw。

出品者さんとのコミュニケーション頼み、ということもできます。

ううむ、楽しみです。って試着したいよう〜

詳細次号。

 

 


履き道楽2024 ミョーなCITYがやってきた

2024-06-03 07:19:21 | 履き道楽

どーん、久々のジョンロブねたでございますw。とはいえ、私のコレクションではございません。センパイのAさんからの依頼で、履きおろすにあたって、お手入れを頼みたい、ということで手元にやってきた個体です。

このタグを見て、ピーんときた方はかなりなマニヤですねw。そう、ラストの番号が8695となっております。つまり現行モデルのCITY2ではなく、CITY1のオマージュ。再制作されたバイリクエストか、という想像は正しいです。

正確には三越別注モデル(!)。どうりで

ストイックなはずのCITYが、愛嬌たっぷりな仕立てになってるぢゃありませんかw。ソールに着色してある個体は私もはじめて見ました。ベルルッティぢゃあるまいしw。

おまけにネイビーミュージアムカーフで作られておりまして、全体に洒落のめした、洒脱な雰囲気が漂っております。ラスト8695は現行CITYに使われている7000に比べると若干ボリューミーで抑揚が強く、印象に残る木型です。7000はひたすらスマートで都会的な印象。クールといって良いか。

7000が登場する以前はジョドファーにも使われていましたけれど、やはりぽってりとした印象でした。ポールスミスコラボにも使われた木型でしたっけ?

ネイビーカラーのミュージアムカーフはご覧のように屋内ではブラックにしか見えず、これを礼装用として使うアイディアですが、そこも秀逸。ハイライトが当たった瞬間にミュージアムカーフに特有のムラ感が浮き出る様はなんともいえない色気が漂います。

さて、履きおろす前にお手入れするだなんてミョーだ、と思われる方も多いかと思いますが、靴の身になって考えてみますと必要な理由がよくわかります。

例外はあるものの、店頭で売られている革靴というのは、製造からは少なくとも3ヶ月、ものによっては2、30年経っているものもあります。そのかん水分、油分の補給がされていたかどうかは未知数。

原則、箱の中やショーケースの中にいて、革そのものはカチカチの板みたいな状態になっているのが普通です。

そいつをいきなり履いて歩いたのでは当然ダメージが大きく、場合によっては割れたり、裂けたりというのが現実に起きます。そうならないよう、油分と水分をあらかじめ補っておくのがこの工程です。今ではプレメンテだなどという言葉がありますけど、こんなのジョーシキ。

私、40年前からやってますけどw。トクイチオートでいう新車整備っすねw(わかんねーし)。

今回のこの個体も表面に艶出しのワックスは塗ってあったものの、靴の内装や外側は触るとカチカチ。やはり保管期間が長かった様子でしたので、見栄えだけのワックスを落としたのちに、指で大量のオイルを含ませるやり方で攻めておきました。

大まかにいって1週間。一度塗ったら、完全に乾くまで放置、というのがオイル塗りの原則ですから、トータルで6回程度塗り込んだでしょうか、そのかん随分と靴が柔らかくしなるように変化してきています。

使ったウエポンはこれ。ブートブラック、リッチモイスチャーw。洗面台に置いとくと、顔に塗りそうになるくらいな上質オイルですがw、こいつを新品のCITYに塗り込むのは、靴好きにとりましては至福のひとときというものです(爆)。

というわけで、間違いのない仕上がり。ワックスは一切使わずにオイルのみでCITYのミゴトな造形が際立つようなツヤとしました。モーニングでもいけるし、ダーク系スーツでもブレザーでもおけー。

ううむ、虎屋のおもかげというものっす(またいってら)。


履き道楽2023 top sider の40年ものをレストアするw

2023-07-12 16:38:28 | 履き道楽

ドーン、靴部屋(爆)の奥から発掘されたトップサイダーのデッキシューズのソール部分でございます。じつに43年もの。

学生時代にアメリカ東部への旅行に出向いた先で、なけなしの100ドルはたいて必死で買ったものですw。当時の日本国内での店頭小売価格が20000円だったのをしっかり覚えております。

43年ものとくればさすがにゴム部分は硬化してしまって、加水分解も始まっておりますけれどw、ほつれなど一切なくコンストラクションはしっかりしてます。まだ履ける感じ。

お手入れはここ数年サボっていて持ち前の厚手のレザーはカラカラに乾いてるのですが、それでもかかとを踏んづけて履いたりしないので、キレーなままです。

特に暑く感じる今年はいっちょ活躍させてやるか、と思い立ちましたので、早速引っ張り出して手持ちのお道具一式でよみがえらせてやることにいたしました。

ソールはこんな感じで使い尽くした感満点です。たぶん、本体に接着されているだけだと思われるので中心部分はべこべこしちゃってるし。

それでも不変のこのスタイルはこの季節には最高。変わりようがない王道スタイルはいまだに楽しめる感じ。なにより履き心地が素晴らしいのです。調べると純正のスペリーソールは入荷がないらしく、ほぼ全ての修理屋でビブラムソールのデッキシューズ用を

装備してくるみたいです。

ちなみに一人前の男子が裸足で履いてよい靴はこれとサンダルだけだと個人的に考えております。抵抗なく常に洗えるからです。そもそも洗えないローファーを裸足で履くなんてもってのほかw。石田さんだけにして〜、と(爆)。

近年のスタイルではくるぶし丈のソックスなどがユニクロでも売られていて、ローファーを裸足履きに見せかけておいて実はソックス履いてる、なんてえのも一般化してますけど見せかけてどうするの?ローファーは裸足で履いたら、その場で全損、と覚えておきましょう。

レストア費用はざっと15000円近辺。じつはこれですと、インドネシア製のトップサイダーが新品で買えちゃうのですが、そこはそれw。あえて40年もののこれを蘇らせてやろう、という試みです。長年の相棒ですからね。

今回はソールの他にレザー製のシューレース(靴紐)も新品にしてやろうかと画策中。

都内の修理屋さんに送ってもいいけど、久々に相談しながらお願いしたいなあ、と計画しているところです。

でも、大切に扱わなくとも、ルールだけ守ればこのテの靴も40年もっちゃうんですよねえ。海に出かけるのに履いていって海水に浸けるのも恒例行事w。だからといってびくともしない耐久性は、やはり虎屋のおもかげなのか(出たよ〜)。

気になって引っ張り出したバイブルにもしっかり掲載されております。

これ、いまだに愛読中でして(うそ〜!)。特にアイビー志向というわけではないですが、いまだに私のベースなのわ間違いありません。

アイビーは王道のスタイルのひとつには違いありませんから、買い物リストの参考にといまだに引っ張り出しては読み耽っております。実際、手元に残している品のお買い物は、この一冊がキッカケになった事例多数w。

なに、ただのミーハーだって?その通りっすw。

 

 


履き道楽2023 キングがご帰宅になるw

2023-04-13 09:28:24 | 履き道楽

みなさま、お久しぶりでございます。お元気でしょうか?

当ホテルは、全国旅行支援の受け入れ枠を使い切ったのを潮に、コロナ禍からのリカバリーの波にはあえて乗らず(爆)、客室稼働は一定数確保しつつもマイペースを保った流れの中で平常営業中でございますw。

おりからの年度末であまりにも雑事が多く、このままですとどちらも疎かになりそうな予感がしたもので、バランスを取りましたw。

ホテルの稼働はおかげさまで例年並みかそれ以上か、という「そこそこな」水準。自社サイトからの予約が中心となりつつあり、家内経営ということもあって大人数には対応しにくいことから、宿泊サイト経由の予約はそこそこに抑えておいたのもうまく行ってる感じです。

コミッション高いからねえ〜。

そんな中、販売元にお預けしたキングさまがご帰宅なさいました。

なんか新意匠。かかとの積み上げ(トップリフトと呼びます)にWをかたどったゴムが貼られておりますw。なるほど〜WESTONのイニシャルってわけかい。新品では確かここは一文字だった気がするので、新しいです。履くぶんには関係ないけど。

トゥにもこのような減りにくそうなゴム装備。届いたのちに早速、恒例のお散歩に出かけてみましたけれど(ヒマか)、グリップよし。ウエストン特有の硬めのゴムなので、3年はいけるか、とそんな印象。

コバにもプロの手でマットな塗装がされており、一見すると新品のようです。ヒール辺りのマット塗装などは文句なしのプロ技っす。

買ってからすぐに修理に預けてしまいましたので、これからキングとの生活が始まるんだ、という感じ。ううむ、ここからの経年変化が楽しみです。

あ、ちなみにこのJM WESTONの180ローファーですが、どうしてここまで不変のまま長く作られていて、いまだに超人気なのかとギモンに思う方も多いと思います。私もそうですが、それ自分で所有してみて、長年履くとわかりますw。

そのあたりはまた後日、考察してみるといたしましょう。3年後のオールソール交換に向けて、せいぜい履き込んでやるとしましょうw。こんなの履いて、「ギョーザ会議(一部意味明瞭)」に出ると楽しいんですよ〜(爆)。

信州は今がまさにベストシーズン。ウエストンでも履いて、お出かけくださいませ〜。


JOHN LOBB INNOVATION AT ITS CORE 2023 Montgomery

2023-03-11 09:03:48 | 履き道楽

ガーン、Facebookを眺めていたらJOHN LOBBのアカウントにLopezの新型、というか進化型が載っていました。montgomery。まさか、って感じw。

キャンペーン、INNOVATION AT ITS CORE では今回はエラストマーが主役で、裏地に巧妙に組み込むことでパフォーマンスを上げているが、外観上それとはわかりにくい、といういかにも英国流の進化がウリのようです。

パテントになっちゃってたら、アレですけどスニーカーの造形にも似た、パーツを細分化してゴムで貼り合わせるこの新発想には意気込みを感じます。もしかして流行るかもねw?

レーセイになって考えてみますと、今回のエラストマーテクノロジー、つまりパーツの細分化とは対極にある、一枚革で作るこんなテクもジョンロブの得意技。というか、通常ラインではあり得ない、超絶技巧そのもの!

画像は私のJOHN LOBB 2010 deep blue ですが、ツインバックルの一枚革仕立てはchapelという名作以降、定番化した名物。代表作williamのパーツ構成だとエラストマーが使えるので、早晩実現するかもしれません。

どちらも実現可能というあたり、トップエンドにいるブランドの中でもさらに頭抜けた存在なのを感じる昨今。どうりで高いわけだわw。

渾身の力作に思える、コアコレクションにテコ入れを図った最新型には一度は足を入れてみたいところですが、前記事のmoorgateも、このmontgomeryもベースモデルよりも一格上の扱いな模様。

現行のLOPEZがほぼ24万円行っちゃってることを考えますと、30強の価格帯でしょうか?ううむw

 


JOHN LOBB MOORGATE 

2023-03-10 08:23:33 | 履き道楽

JOHN LOBBのラスト(木型)7000番は、不朽の名作(きつぱり)。ひとことでいって、バランスの極致であるというのが個人的な感想です。

美しいイタリアやフランスの靴にも通じるエレガンスもあれば、英国靴に特有のゆるぎないマナーも備える万能選手。

上の画像はジョンロブのCIty 2、レッドミュージアムカーフ、バイリクエストものですけれど、7000番の特徴がうまく出ていると思います。色はともかく、このカタチをご覧くださいませw。

City2は、この7000ラストに載せられるようになってから2にバージョンアップ。それ以前の8695から数えるとすでに30年オーバーにわたり作られ続けているロングセラー。

このモデルに関しては、ロングセラーに甘んじることなく毎年のように素材づかいを中心に新型がリリースされているのがまたすごい。

この内ばねの一文字飾り靴w、通称Captoe Oxfordはスーツスタイルの永世定番。ともすればこれ一足だけで用が足りちゃう、それくらいなスタンダードスタイルと言えるでしょう。

ロンドンのジャーミンストリートにあるJOHN LOBB LONDON の店員はまず間違いなく履いているしw、たまたま店内で出会った顧客と話していると必ずcityの話になって、訊いてみればcityだけで5、6足持ってるだなんてえのがフツー。それくらいのスタンダードですよ。

みなさまがそうそうプレステージラインのPHILIP閣下に手を出さないのは、端的にいってコスパが悪いからっす(爆)。はっきりいって、閣下は趣味の領域におられますw。バランスの観点からもある意味Cityの完成度が高すぎるんですね。まじ。

ラスト7000に載せられたキャップトゥオクスフォード、というスペックが揃った時点でcity2のファミリーに組み入れられるわけです。

そこへ

最新作、MOOREGATE様、ご降臨でございます。プレステージの最高峰、PHILIP閣下のさらに上位に位置づけられるというからタダゴトでわございませんw。

みれば、トゥと甲部分の切り替えにエラストマー(伸縮ラバー)が仕込んであって、スタイルを保ったまま履き心地を改善したというウルトラCぶりだ〜w。もちろんラスト7000。

しかも、ヒールカップはプレステージ特有のシームレス仕立てなので、ハイテクとクラシックの融合を図っている模様。cityともphilipとも違うけど、同じ血統です。

プレステージと呼ぶ高級ラインにこのような冒険的な試みを落とし込むのは英国ブランドとしてはなかなか珍しいことです。が、もっとすごいのはこのモデルのリリースでベーシックと呼ばれるCity2がさらに光っちゃってること(!)。

キャップトゥは本当に奥が深いっす。

相変わらず攻めてるジョンロブ。今後も進化から目が離せやせんw。ここにもとらやの「おもかげ」がw。

 


履き道楽2023 ベースを水から油にかえてみる

2023-03-08 10:30:37 | 履き道楽

ウエストンの180クロコダイルを手に入れてからというもの、手元のコレクションも引っ張り出して日夜靴のお手入れに余念のない私です(ヒマかっ)。

新しく一足買う、ってのはこんな副産物も産むわけで、私としてはまんざらでもございやせん(あほと呼んでください)。

2010年ごろから始まってしまった私のジョンロブDワイズキャンペーンですが、コレクションは3年前に完成。入手した靴はすべてデリケートクリームと呼ぶ水性のサラリと染み込むタイプのみ使って、ひたすら淡く、地味に仕上げてまいりました。

手元にある靴ではミュージアムカーフがほとんどなせいで、特有のムラ感を強調したかった、というのが目的ですが、10年経ってその目的はほぼ達せられました。

デリケートクリームの使用後、見方によっては白ボケのように見えることもあり、塗った直後はともかく1週間も経つと、なんとなく乾いた印象になるのが気になっておりました。色の方も明るめを追求しすぎてw、そろそろ補色したい感じ。

そこで、

ブートブラック リッチモイスチャーw。化粧品とみまごうばかりのリッパな瓶入りですけれど、使い心地や仕上がり、香りwなどモンクなし。ロウ分のおかげで色としなやかさが戻って、いかにも栄養分を補給したぜ、という印象なのが良いです。

色もだいぶ戻ります。

ネットの評判通りっすw。オイル分が欲しい場合にはそれ用のクリームも手元にあるのですが、固形ものばかり。ミョーなツヤが出ちゃったり、ギトギトするのもあるので、ローション状のものを試してみますた。お手入れグッズは、あれもこれもとなりがちですw。

画像のプラムのジョドファーは、つい先日オールソールを済ませて手元に戻ってきたばかり。入手からは7年ですけれど、良い味わいが出てきました。

聞けばもはやバイリクエストでも注文不可。すでに後継モデルがラインナップされており、クラシックなこのストラップづかいは特別感満点w。リアにストラップを通す留め具がないせいで、歩くたびにストラップが上下に動くのがミソ。オーナーは眺められませんけれど、密かな嗜みというやつですw。

去年あった伊勢丹のポップアップストアで8695と呼ぶ旧ラストに載せたモデルを黒と茶で受注したらしいけど、39万円でも瞬時に売り切れたそうです(脱力)。

個人的には7000に載せた、こちらのモデルがモダン。8695はクラシックです。

ムリして買ってよかった、の代表格。この冬も履き倒したので、リッチモイスチャー漬けにしてしばらくご静養いただきますw。


履き道楽2023 キングオブローファーに旅をしていただくw

2023-03-08 06:29:52 | 履き道楽

みなさま、お元気でしょうか?3月17日をもってマスク着用をしなくてもいいんだって?そろそろいいぢゃないか、頼むよ、といってコロ助との話し合いがあったのでしょう、きっと(爆)。

来年以降は、この日がコロ助の日ということで国民の祝日となるのではないでしょうかw。

さて、画像はJM WESTON Repair Service とのロゴもマブしい、ウエストンのオフィシャル修理に使う輸送キット。

ただの紙袋ですけど、HPによれば今後、ウエストンでの修理を本国供給の純正パーツで受けたい場合には、一度でも社外品を使ったことのある個体は受付不可、とのことですから軽い整備でもこのリペアサービスの台帳に名前を載せておく必要があります。

あれ?近所のミスターミニッツで十分だ、とかいってなかったっけ、って?

いやあ、神々しいまでのツヤを身近で眺めるにつけ、このクロコローファーだけは別格だわ、と考えるようになってしまい、パーツを自社一貫制作しているというので有名なウエストンのリソールを近い将来行うことを踏まえて、今回はかかととつま先の修理を依頼することにしました。

1枚目の革の先端部分があっという間に削れてしまうのは、このソールがまだ新品時の硬さを残していて返りが悪かったせいです。よく見るとすでにウエルトと呼ばれる構造部分に達しようかというところまで来ているので早急な修理が必要。

かかともついでに交換、というのが文法でしょうw。金属製のトゥスティールと呼ばれるパーツをお願いしたら、ソールが新品の状態でないと装着不可、とのことで次回のリソール時に依頼することにしました。

ウエストンの修理システムは結構うるさくて、どこかにひとつでも社外パーツが使用されていれば、その場で不合格。即刻、持ち主に返送してくるそうなw。社外パーツでは本来のポテンシャルを責任もって元の状態に復元できるかどうか危ういからだ、とのことです。

納期も街場の修理屋の倍だし、代金も内容によってはハンパない金額ですけれど、この点はコンディションや履歴を知る意味でもかえって楽しみw。戻ってきても他にいくらでも方法があるのが、靴ブームな昨今のニッポンでございやすw。

まずはこのまま無事に受け付けてもらえるのかどうか、なんだかコワいですが、そんなサービスがどんなものか、ものは経験。

せっかくのキングなのですから、王様なりの待遇を味わっていただくといたしましょうw。

 

 

 

 

 


更新矢継ぎ早w履き道楽2023 キングオブローファーへの道−3 王様がいよいよお出ましになるw

2023-02-20 16:50:31 | 履き道楽

どどーん、みなさま、すごいでしょう(ジマンご容赦)。到着直後のキング様です。

Mカリ掲載の画像の印象よりも、実際はよほど程度がよろしく、ソールもまだまだ柔らかい印象です。ツヤはイマイチな感じで、お手入れの余地がちゃんと残されておりますw。

ラッカーではなく、グレージングと呼ぶ仕上げなので、手持ちの専用クリームを使って育ててゆく愉しみがたっぷり残されております。

ミガキに入る前に、コバと呼ばれるソールのエッジ部分の色ハゲを補修します。ウエルトクリームという呼び名ですけれど、これやると靴の印象がシャキッとなります。

上が仕上がりの状態ですね。ズリッと指が滑ったりして、インキを本体に塗っちゃうとその時点で全損となりますから要注意w。

さらにソールを濡らしたペーパータオルで軽く洗ったのちに「靴底専用のクリーム」でお手入れします。この次元はプロでもやらないことでしょうw。

靴クリームなどの油脂類を含まない、私のお手入れキット。箱の上に乗ってるブラシと3種類の薬剤が今回つかう爬虫類専用クリームです。30年もやってるうちに3種類もため込んでしまいましたw。

山のように揃えちゃって、どんだけ手入れしてんだ、と思われるでしょうけれど、出動は年に数回のみっす(ほんとう)。こんかいのような中古靴を買った時にこそ真価を発揮する相棒でございますw。

WESTON180クロコダイルは、軽くブラッシングしただけなのにすでにここまで光っちゃってるしw。

中古靴のリセットをする場合では普通の表革、カーフなどで作られている靴でしたら、それこそ丸洗いにかけてすっぴんにするダイタンなやり方が使えるのですが、爬虫類はシミが怖いので不可能。

水辺に住む動物なのですから、水との相性は良いのではと思っていたのですが、仕上げ方法との兼ね合いで全損となるケースがありますから要注意です。

でも、今回の個体はそんなヘビーなクリーニングの必要は感じないレベルです。このままでも全然おっけい。足を入れてみますと、若干きつめに感じられます。

同サイズの紺の一足との比較でこう感じられる、ということは、ナラシが終了していない証拠です。比較的新しい個体なのもわかります。踵やソールもオリジナルのままですし、内装もキレイ。

靴がきつい、というときはソールの沈み込みを待てば良いのです。つまり、履いて歩くこと。靴の底面にはコルクが敷き詰めてあって、そいつが足の形に沈み込んでフィットにつなげるのです。

全体重をかけて歩くうちにそれこそ半サイズ程度は大きくなります。今回買ったこの一足は、ジャストフィットまでにおおまかに言ってあと1、2年かかるでしょうw。伸び代というわけですねw。この辺りにもまだ楽しみが残されていることになります。

私の靴ブラシはすべて獣毛。長年使い込んで、ロウをたっぷりまとっておりますから、クリーム塗るまえに軽くブラッシングするだけでツヤが出ちゃう、それくらいなもんです、いやほんと。

ロウと溶剤のブレンドで作られた爬虫類専用クリームを微量づつ「指で」塗り込みながら至福のひと時が過ぎてゆきますw。

3、4回くりかえすうちにパターンの間に入り込んだロウが掻き出されてきて、下から本来のパターンが浮き上がってきます。クロコ独特の、ものすごい迫力です。

このままずっと繰り返して塗り込みたいのは山々ですけれど、ムダ(爆)。光りまくるのは良いのですが、歩いた瞬間にヒビが入ってしまいますから、高価なクリームの無駄使いとなります。

鏡面ミガキも同様です。ワックスの無駄なので、やめておきましょう(個人の感想にすぎません)。

というわけで、プリンスも寝ちゃったし、そろそろ私も仕上げと参りましょう(爆)。ナラシ途上にある個体をお安く買えて、今回は本当にラッキーでした。出品者様、本当にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。大切にしますねw。

末長く付き合えそうな相棒が手元にやってきて本当にシヤワセなことでございます。