画像は、友人から送られてきた、ポルシェ356の純正キーフォブの画像。日本流にいえばキーホルダー。当時はなんとレカロ製だったとのことで、こりゃスゲー、となりそうですが、あちこち調べてみたら、ちゃっかり復刻して、ものすごい高値で売っている店もありました(爆)。
フンイキだけは当時を偲ぶのに好適ですが、こいつにぶら下げる鍵のほうがじつは問題。
それこそ356の一台もガレージにあれば、これしかない、となるのですが、なわきゃない(爆)。
ナローポルシェの時代は存じませんけれど、80年代に入ってからの930と964ではキーヘッドに鍵穴を照らすためのライトが仕込まれた関係で、若干大型化いたしました。
なんと、当時のデッドストック(!)944品番で始まる、80年代当時の純正パーツのおでましだっ(爆)。ライトもついちゃうぜっ(のけぞる)。
これ、使っているうちに手の熱と、アブラで本体が溶けてテカテカしたあとに、ベトベトしてくるんですよね〜。画像の個体はマットなままの新品です。オークションに出したら恐ろしいお値段がつくことでしょうて(そうでもないか)。
当時は、私の仲間内でこのイエローの豆電球を白いLEDに換装するのが流行っておりました。
なつかしー。
ちなみにこのタイプのキーヘッドは空冷の最後、993まで引っ張られたのちに、
かように大型化してしまいました。イモビライザー自体は964からの装備ですが、鍵穴に挿して動作させるタイプのものが993まで続いて、水冷化と同時にリモコンキーを導入したというわけですね。それにしてもほぼ倍のサイズのキーヘッド。しかもカッコ悪いし(爆)。
ドイツのイモっぽさ全開。さすがポルシェ、というわけですw。じつは、このキーヘッド、ボタンの反応がかなり敏感なのと、ボタン自体が押しやすさを追求した結果、盛り上がっていてポケットなどにキーを入れてクルマの周囲をうろついているだけでもドアやトランクが開いちゃったりします。
ポケットなんかに入れるなよ、というメッセージかもしれませんけど、そりゃムリw。評価はイマイチっすね。それでもギリギリ、鍵の意匠を保っているあたり、時代を感じます。過渡期だった、という見方も現在では可能。
操作のしやすさを優先してあるのでしょうけれど、カギというよりも、スイッチという印象が優っているな、というバランス。
最新のポルシェの鍵はこのように完全にスイッチ化していて、金属にミゾを彫った鍵の要素はゼロになりましたから、まさにリモコン化です。テレビの進化、というか変化に似ているか?
それでも、このリモコンをダッシュボードに設けられたスリットにねじ込んで、ひねる、という鍵の動作だけは受け継がれているわけです。
申すまでもなく、これを左手でやって、ルマンスタートへのオマージュとしているわけです。ドラマチックっすね〜(爆)。営業さんはこのトークを殺し文句にしているとかいないとかw。
こうしてキー自体が大型化してしまうのは、オーナーにとりましては大事件です。なぜって、それまで使い込んでいた、キーホルダーが使用不能になるからです。
80年代半ばから90年代にかけてはキーホルダーはもちろん、キーポーチと呼びたい袋形状のものも散見されますた。
こいつが代表格。ポルシェ純正のものも手元に残してあるはずですが、どこかに仕舞い込んだまま(苦笑)。なぜって、キーを取り付けるストラップのレザーがやせ細って、千切れそうになってるからっす。さよう、フォブ本体の重みなんてほんの数十グラムのはずですけど、
長年の使用過程でGや各種振動を与え続けられた結果、金具と擦れてどんどんヒモが細ってしまったというわけです。
なんといってもこのポーチタイプは鍵の保護、という本来の目的にかなっていて、機能的にもアクセサリーとしても秀逸。なので、私もいまだにこだわっているというわけっすねw。
現行で一番シンプルなタイプの純正キーホルダーも事情はおなじ。このキーホルダーは新車はもちろん、認定中古車を買った場合にもサーヴィスしてもらえる場合があるみたいw。画像をよく見るとレザーがほつれてきているのがお分かりでしょうか?使用はほぼ10年。
これなんて、本体はほんの30gかそこらでしょうよ。新旧のポルシェオーナーと被りまくるので、あまり好みぢゃないっすけど、仕方ないw。
でも、油分、水分が切れないように、死ぬほど(爆)お手入れしていても、このザマです。経年劣化には違いありませんし、現行品なのでいつでも買えちゃうわけですから問題ありませんが、ここから学べるのは、重いキーホルダーは寿命も短い、ということだけではありません、じつはこの負担がキーを通してキー
が挿さっているキーシリンダーにも及んでいるという事実。詳細はこちらをご覧ください。
さて、お話をもどして、長く使えるキーホルダーの条件はカギと本体の付け根が丈夫なものが望ましいのは容易に理解できますから、
このタイプもアリ。長年のロングセラーです。これは英国のSMYTHON製。すでに30年ちかい使用歴ですが、新品のような状態を保っています。
たしかマダムのロンドンみやげだったかw。画像のような平たい鍵の収納には良いのですが、厚みがある場合にはもっこりしちゃってイマイチ。それでも持った感触とか、耐久性などは申し分ないっす。
革の質感は最上級。レザー部分に鍵の重みからくる負担がかからないように細心の注意が払われています。でも、重量がネックですね。
さらに
お得意のJOHN LOBB製(持ってたのかよ)。こいつも分厚いレザーでリングを止めてあるタイプで、使用期間はそろそろ30年に届くか、という感じ。耐久性は抜群です。カッコ悪いけどねw。タッセルがご愛嬌か。軽量なので、カーキーにも向くか。
おなじみコーチ製ですが、こんなのもご愛用ですw。銀行のネットバンキング用のパスワード生成機などをくくりつけております。このタイプは各ブランドからリリースされていて、お値段もサイズもさまざま。
LVからも大ぶりでカッコいいのが出ていますけれど、コーチあたりは耐久性と価格のバランスがベストなのでわないでしょうか?だいたい10年も使うと、飽きが来るのとヤレが来るので、このあたりがクルマの乗り換えともシンクロして、ちょうどよいところっすw。
さらに
このふたつもキーポーチっす。左はダイソーで500円。右は土屋鞄の限定でした。土屋鞄製はクルマには重すぎか、と考えて、放ってありますw。ビミョーなサイズでポケットにも入りにくいし、バッグの中でもビミョー。パイピングの色もビミョーで、どうしてこうなるかな、とw。
ダイソーはほんの2シーズンも使えば、やれてダメになる造り。それでも冬の雰囲気を持っているので、これはこれで重宝っすw。
これはシマムラだったか(爆)。それでも300円くらいだったと思います。このように、キーポーチを見かけると、つい買ってしまう私の習性がバレバレですが(爆)、ローテーションを組んで定期的に使い回していると、あっという間に30年くらいはもってしまいます。
これはイギリスのデザイナーで、BILL AMBERGという、ロケットバッグでヒットを飛ばしたおじさんのもの。ペナペナのやっすい革が使われていたので、気をつけていたのですが、先日引っ張り出してオイルを塗る前に水で洗ったら、ボロボロに割れて、朽ちてしまいました。
AUDI TTを買ったときに新調して、7年9万キロほど使ったものです。デザインと保護機能は秀逸ですが、耐久性がイマイチだったことになりますかねえ。ミョーなテカリも気になるところです。
そして、最後まで焦らしてしまいますたが、今回のお買い物はこれ
ドーン、製造からはおそらく40年近く経っているはずのものです。当時のポルシェのりのお約束。
タハハ、見つけたらソク買い、と書かれていますぜ(爆)。これ90年代のザッシ、CAR EXのカジュアルポルシェ特集の1ページ(画像はkoshinyaさん提供)。記事中でも、しっかりキーにつけられて911のダッシュボードにぶら下がっております。重そー(爆)。
これを読んでからわ、私もことあるごとに探してわいたのです。少し前まではそれこそ中古市場にはゴロゴロあったのですが、結構傷んだ個体も多くてねえ。手を出せなかった。そう、自重のせいで、付け根のレザーが減ってしまっている個体が大半なんです。
それも数年前からはぱったり出品が無くなって、市場からは姿を消しておりました。現実にクルマのキーホルダーとして使われた場合には、横Gの影響もあって、寿命は2年程度ではないでしょうか?
御本尊はこれです。ううむ、BEAN BAGという愛称ですから、中身は大豆でも入ってるのかな、と思ったのですが、それにしちゃあ重すぎ(計ったら170gありました)。それに豆だと腐っちゃいそう。お手玉みたいなイメージなのかなw。
ミョーなたたみじわのようなクセがついていたので、少量のクイックブライトと水でお手入れを行って、リカバリーしておきました。ただし、前述の理由で、クルマには使えねえわなあ、と考えていたのですが、ちょっと待った。
そうか、現行のクルマではすでに鍵はスマートキー化しているでわありませんかっ!つまり、キーホールに挿すのではなく、持っているだけでよい。
だったらこの重いキーホルダーでも使えることになるでわありませんか?
というわけで、つぎのクルマを買うまで、このコーチの名品は温存されることになったのでした(爆)。いやはや、40年の時を経て、また使えるようになる日が来るとは。ってまだ先かw。ていうか、その頃にはスマホがキーにとって変わっている予感がいたします。
ちなみに、今回はヤフーオークションで、当時の新品定価での御落札となりましたとさ。オリジナルの箱。保存袋が揃った、超レア品。ううむ、30年前に、欠品だから見つけたら買っておけ、といわれたプロダクツが1ポチリで手に入ってしまうとわ。恐るべし、ネットのチカラ。
かようにクルマの鍵の役割はすごいスピードで変わりつつあります。良し悪しではないけれど、テキトーに歩調を合わせてゆくといたしましょう。このコーチは、はやく使わないとw。
ちなみに冒頭のレカロ製キーホルダーの画像を送ってくださった方から、純正のクラシックキーフォブが再販されているぞ、との情報をつい昨夜頂戴してしまい、見事ポッチリしてしまったというね(真鴨)。