さて、「海の日」連休にシンクロするかのようにうまいこと梅雨明けがキタ、と思ったら、群馬県伊勢崎市で最高気温いきなり38度(抜腰)・・・が、まあ、夏らしくてよい。
この連休にもお客様には大勢いらしていただき、感謝に堪えません。そんななか、トクイチオート整備の個体のA3のオーナーがおみえになり、乗ってみなさい、と仰るでわありませんか(感涙にむせぶ)。
フツーのA3でしたら、ゴル5との比較で興味深いわけですが(爆)、A3-3・2、しかもトクイチオートのフルメニュウを施してある個体である、とのことですから、ここはいっちょ「その気で」気圧変化の禿げしいワインディングへと連れ出します。
前回ここを走ったのは偶然にも新車のS3・・・ゴル5シャーシに2リットルターボを積んだ最新型ですが、同じゴル5シャーシに、うちのTTにも積まれている3・2リットル狭角V6を搭載したバージョンとの比較は非常に興味深い・・・どころか滅多にできない体験である、と!
案の定、EBSから派生したアトムブリッジを組み込んであるこれは非常に静か。発進から6速にはいるまでのショックが皆無でDSGの洗練ぶりに舌を巻くことになるわけですが、なにこの味はうちのTTでもだせている。うちのわまったくの最初期型ですが、たぶん遜色はない。ただ、比較的初期型のDSGでこの3・2にあるフィールを手に入れているのはやはりトクイチの整備の成果である、といってよいでしょう。はっきりいって知らずに乗ればATそのものの洗練ぶり、っす。その後、生産数が増えるにしたがってどんどん洗練されていったDSG制御ですが、導入初期にはそれなりの苦労があったのです。
ご存じない方のために申し上げておきますと、初期のDSGなんてみーんな壊れまくった挙句、ミッションまるごと換装した、とか多分オイルレベルをお間違いになったのでせう、変速ショックの禿げしさからクルマごと換装(爆)、などなど悲しい逸話には事欠かなかった、や、本当です。
ワインディングでは登りも下りもコワいものなし(爆)。なんといってもトクイチオート整備のブレーキと徹底的にバランスされてあるシャーシがあれば「かっぱえびせん」がパンパンに膨れ上がるような状況(完全意味明瞭)でもタイア(ミシュランプライマシー純正サイズ)ははねることなく、徹底的にグリップしたまんま。登りで1回、下りでも1回だけ、それも最後の最後に仕方なくABSが作動したかな~?、というレベルに終始いたします。さらに、私のクルマとは世代違いのハルデックスカップリングの制御も素晴らしい。旋回の初期からすでに後輪トルクたっぷり。安定しているし、かといってアンダーだ、などということもなく、徹底したニュートラル、またわ弱アンダーのまま「どえりゃ~」イキオイでコーナーを抜けてしまうがね~(爆)。
ちなみにこちらのワインディングではフツーのディーラー車をそこそこに攻めてやりますと、まあ登りの段階から気圧の関係でフェードしまくる個体が多く、それだけでヤル気がなくなってしまうわけですが、この個体に関してはもういっちょ逝くか、となって、さらにトーゲを1本攻めたのは当然の結果と申せましょう(ばかともいう)。
なんせこれでもかと荒れた路面での旋回中、ABSまるだしで下りのコーナーに攻め込んでも車体の姿勢が「整っている」・・・おそるべしゴル5シャーシ。おそるべしトクイチオート。はっきり逝って素のS3レベルの20%増し程度には到達しているのでわないか、と真剣に思いますた。こうしてAを買ったオーナさんはSレベルに到達できる。Sを買ったオーナさんはRS級のポテンシャルを手に入れる、と。そうかんがえますとトクイチオートに通いあげる意味が理解できるというものでしょう(真面目な感想)。
R32のアウディ版ととらえてもあながちマチガイでわないですが、エンジンサウンドがアレとわ比べ物にならない素晴らしさ!おとなしい顔してケイマンちぎる、というのはかなりなカイカンとお見受けいたしました。なかなかツボな選択ですが、大切に育てていただきたいものです。Iさま、いらしていただき、誠にありがとうございました。次はフラット6でいらしてくださいね~(爆)。