いよいよ関東甲信越、梅雨明け。と思ったら、まだらしいっすね。というか、今度は、20度を割り込むような、低温傾向がやってきてしまい、まったく着るものに迷う昨今。でも、こんな時には朝夕にリネンのニットなどが着られるので、非常にゼータクな気分に浸れるのでした。
ま、短い夏もあと3週間あまり。お盆過ぎには秋風が吹いちゃうんですから、いまのうちに夏の風情をせいぜい楽しんでおくといたしましょう。
さて、個人的に話題のRL Cooper Bag。
じつは、10年ほど前の真冬に客もまばらだった軽井沢のRLアウトレットにならんでいた、このモデルの色違いを偶然、目撃したのが、このカバンとの出会いです。
その個体はブラウンレザーになぜかオレンジのファブリック(起毛のフランネル)使いで、??な組み合わせでしたから、買う気になりはしませんでしたけれど、大きさといい、革の質といい、世の中にはも
のすごいカバンがあるなあ、と驚いたのを思い出します。おもにサイズ感にやられたんだと思います。
上の画像は、もろに私(爆)。まったくブランドびたりも、ほどほどにせーよ、と自分に言い聞かせちゃあいるんすけどねえ〜。⚪️⚪️は死ななきゃ治らない、ときたもんだ。
ボストンバッグのような、小旅行向けのカバンというのは、大まかに言って、横幅が50cm近辺が手持ちで考えた場合の最大サイズでしょう。これ以上でかいのは、持ち運びに難がでます。自分で荷物を持たないセレブの持ち物、という前提。
で、問題なのは高さ。ここをひくめに抑えてやると、扱いやすい、モダンなカバンになります。その分クラシックな印象は薄れる。
それを40cm以上にあげてやると、存在感のある、したがって、じゃまっけな(爆)バッグができあがるわけっすね。
じゃまっけ、といえばこれ(爆)!
LOUIS VUITTON SAC de Steam。大分を中心に温泉行脚をしていた頃に、大分の店で信じられないくらいな安価で売られていた中古品を入手してからはや10年。現在もしっかり愛用中です。このモデルでは、高さはゆうに60cmを超えていますから、じつは邪魔だなんてえもんぢゃない。が、それも画像のように手に持って歩くからそう感じるだけ。
サフィールのデリケートクリームを定期的に塗り込んでいるおかげで、扱いが非常に厄介である、といわれるLouis Vuittonのヌメ革も極上の状態を保っていて、はやくも耐久性の高さを感じさせてくださいます。テカリがいっさい出ていないのも、密かなジマン。
現在でも新品調達が可能ですが、ここへきてなぜか60万円超のプライスタッグを下げておられ、トップエンドクラスへの仲間入りを果たしておられます。
私の旅のスタイルは、それこそクルマ中心。トランクに鎮座させて、そいつを運ぶ、というスタイルですから自分で持つのはほんのわずか。サイズやカバンそのものの重量云々は、モンク言わない、というのが原則です。そういう、存在感大、つまり目立つバッグ、ただし上品に、というターゲットにもろにはまるのがこのモデルなわけです。
このCooperは、じつに高さも50cm弱。ここまでゆくとクラシックな感じは絶大。
それこそ、ここ10年、おもにネット徘徊でずうっと探し続けていたのですが、そもそもが数売れる性格のものではないし、現代の旅のスタイルにはもはや合わないバッグです。厄介な開閉システムを見れば一目瞭然。開けて、閉めるのに慣れても2分はかかる(爆)。
さらに非常(ひっじょーに、とお読みください)に高価、ということもあって、出会いがあっても、到底、手を出せずにおりました。もちろん新品を含め、中古でもなんでも、なんとかなるものなら、と言ってそこらじゅうを徘徊しておりました。
他のRLのバッグに走った折に、このような画像を見るにつけ、心動かされたものでございます(ばか)。ちなみにこちらのクロコダイルVer.は、ざっとアウディA5一台分ときた。
また、最新型のCooper Bagは、
このように、タテ方向に、若干小型化されてしまっていて、見事なモダナイズてえのはわかるんですけれども、あまりにもフツー。
オリジナルにあった、物々しさ、というか、仰々しさ、つまりクラシックな印象がずいぶんと薄れています。
おまけにショルダーストラップなんかが着いちゃっている時点で、オリジナルのCooperとは別のモデルとして考えたほうがよさそうです。
想像いたしますに、オリジナルがよほど売れなかったんだろうなあ、と。
RLのイメージ戦略が先行しすぎて、客がついて行けないわけです。
あえて扱いにくい大型でクラシックな感じがこのモデルのイノチだったのだ、と現行モデルがこうして、売れ線に様変わりしているのを眺めて初めて気がつくわけ。
というわけで、もはや生産終了品。欲しくても新品は入手不可能。こいつぁ〜買うしかねえ。となるわけですが、
以下次号