嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

嗚呼、旧旧壱への道 ドライビングスタイルを変えますた

2024-11-25 10:03:40 | 嗚呼、旧旧壱への道

みなさま、お元気でしょうか?わたくしもなんとかやっておりますw。今季初の寒波がやってきてあわてふためく毎日。画像は蓼科山と八ヶ岳界隈を望んでおりますけれど、うっすらと初冠雪のご様子です。

そう、こちら長野では冬じたくが肝心です。本格的なやつがくる前に、このあたりで慎重に備えておかないといざ寒くなってからでは困ることになるぞ、というやつ。

ブログの更新も滞りがちですが、なに本業以外の周辺の雑事にまみれて忙しいだけですw。

うちの旧ちゃんはリセット後、つまりトクイチオート整備からは2000kmほど走らせました。

オートマチックモードもさまざまなシーンで走らせるうちに違和感を感じるようになりました。特に街中。

低いギヤではほとんど引っ張ることなく、動き出した直後に2にいれて、60kmhまでには5速にはいっちゃう制御なのですが、トルクゾーンにほぼかからない回転域しか使いませんから全然楽しくないw。911に乗る意味がありません。

極低速の流れにも乗れず、肩透かしになっちゃうこと多数。

ここはMT流にシフトをおこなって、トルクをしっかり引き出してやりながらじんわり回転をあげてゆく、のようなことを繰り返しておりますと、じつは路上の流れにもマッチしていて望外に楽しいことに気がつきました。

クルマとの間に一体感のようなものも生まれてきます。

ただしこの変速操作をパドルでやったのではクラシックさに欠けます(爆)。ここはいっちょMT時代のお作法を思い出しながら現行モデルではなんと「廃止されちゃったw」いまや貴重なシフトノブをあやつるのはどうか?というあたりで検証中です。

964時代に乗ったのは2台ともにMTでしたから、当時の運転のお作法を思い出しながら馴染みのルートに連れ出してはご機嫌伺いをしているのですが、ステアリングとの兼ね合いや減速時の一定のリズムに乗りつつ、シフトアップやダウンをメカ任せでやっておりますとまったく楽しいことこの上ないです。

PDKがご披露くださるゲージツ的にうまいシフトダウンや、シフトアップごとに「ボフッ」というサウンドを伴うしつけもタマランチ会長w。

5000kmはラッピングのイメージで慣らし運転してみよ、との御託宣ですから、新車を買ったつもりでwせいぜい楽しんでおくといたしましょう。

 

 

 

 

 


嗚呼、旧旧壱への道 さらに走りこんでおく

2024-11-10 07:37:20 | 嗚呼、旧旧壱への道

画像は、秋晴れの日本海。そうです、またしても遠征w。とわいえ、午前中の仕事を終えてから3時間の空きを利用してのとんぼ返りドライブですから、あわただしい、っちゃそうですわね(汗)。

クルマ自体の変化を見極めるためです。ここわ集中的に乗り込んでおかないと10年後に後悔します。たぶんw。

街中での30kmh走行での旧ちゃんは、しなやかさに欠けております。19インチの巨大なホイールと薄っぺらいタイアが邪魔をしているのだと思われますが、まあ当然ですわね。

幹線国道の60kmh程度の流れではオープン、クローズドともに快適至極です。特にルーフを開け放ちますとボディのたわみがでて、乗り心地がさらに良くなります。2000rpmを下回ることのないようにエンジン回転に気を遣います。

100kmhの流れではDレンジのスポーツモードで2000rpmですから、眠っているのに等しいです。ギアは6速ですが、速度を少し上げてやると7速にも入ります。2000rpmあたりからのじんわりとしたトルクはCARRERAのみにある名物(トルクが細いともいいます)。

コーン、という後ろから聴こえてくる吸気音を聴きながら流しておりますと、間違ってもオーディオなんかいらないわ、となりますw。

画像にも写っている商品名「ウインドストップ」と呼ぶ防風ツールの効果はすさまじいくらい。

997までは有償の別体パーツ。991から標準装備になったこれは電動格納式なのが萌えポイントです。964時代にオプションとして販売されたのを買って長年使いましたが、機構的にはまったく同じものです。

おそらくネットのアミアミ具合やサイズなどに長年のノウハウが落とし込まれているのでしょう。簡易な構造になって、軽量化もできております。

当時はアルミのパイプに網を張った構造でしたけれど、樹脂とアミに変更されています。

964ではネジの締め方があまいと、超高速で「バタン」と倒れて、暴風に見舞われたこと数知れず(爆)。そのかわり、ボクスターにも装備されている樹脂製のプレートタイプに比較すると非常に効果が高く、風をほぼシャットアウトしてくださるのが特徴です。

991のこれは格納式ですから倒れる可能性もゼロです。スマートなのはボクスタータイプですが、911タイプはツール感満点で、いかにもドイツっぽい。無骨で道具感丸出しなのが萌えポイント(個人の印象です)。

生前の特大痔 徳大寺センセがおっしゃっていたのですが、ロードスターってのは屋根開きがデフォルト。カブリオレは屋根しめがデフォルトである、というのは今更ながらに感じます。

特にこの991世代になってからのカブリオレはホロのデザインが素晴らしく、場合によってはクーペよりもカッコ良いのではないか、と痺れることすうたび(個人の印象です)。

ロードスターとして、風じまいをあえて甘くしてあるのがボクスターだとすれば、この911カブリオレではこのように完全に遮断する方向でいけてるのがミゴトっす。

戻り道では馴染みの峠道を使えるルートをとって、上限の5000rpmまで回してみたのですが、カイカン(薬師丸ひろこフル)w。気をつけていないと一瞬で到達してしまいます。エンジンはこの先、ひたすら上の方まで回りたがっているのが感じられてキケンw。

タイトなワインディングでは登り、下りともに荷重を意識していろいろとやってみるのですが、RRの挙動ってなんかすごい。というか、わかりやすい気が一瞬いたしました。詳細次号w。

 

 

 


嗚呼、旧旧壱への道 911はウォームアップにも愉しみがある模様

2024-11-06 22:04:47 | 嗚呼、旧旧壱への道

911は、じつに演出の効いたクルマだと思います。技術的には、エンジン始動からもっとずっと静かな感じでスムーズに暖気終了まで推移させられるはずなのに、わざと初っ端からハデな演出と不安定さでもって暖気終了までを演出しているのが強く感じられます。

勘違いかもしれないんですけど、おそらく演出。オーナーとしてはすごくうれしい部分です。

リッタ−100hpを超えるハイチューンエンジンなんだから、そんな不安定なのは当たり前ぢゃ、というのもそうなのかと思うのですが、どうなんでしょう?どなたかおせーてください。

で、始動直後からアイドリングが落ち着くまでにほぼ50秒程度。その後はすぐに走り出しますけれど、ここからのタイアの暖気具合いのインフォメーションがまたすさまじい。

ゴロゴロいってたのがシャーン、という音に変わって、やがてシューンと変化してゆく頃に油温、水温ともに上がってくるころにクルマ全体が整ってきます。そういうプロセスがたとえばゴルフの4倍くらいの情報量でもって伝わってくる。これが911です。

このプロセスが如実に伝わってくるあたり、ボクスターにはなかった「濃さ」のようなものが伝わってきて非常に楽しいわけです。911に乗っているんだなあ、と実感する瞬間です。

この暖気のプロセスを味わうだけでも911に乗る価値があると考えるのは、すでにビョーキの証ですね(爆)。

 

 


嗚呼、旧旧壱への道 ペピータってなによw

2024-11-06 21:26:52 | 嗚呼、旧旧壱への道

画像は、KSYさんから、わざわざ送っていただいた私への納車祝いでございます。いやはや、まったく恐縮至極でございます。ほんとうにありがとうございます。

欲しかったものがドンズバで手に入ってしまい、おかげさまで一晩枕もとに置いて寝ますた(爆)。

な、なんとポルシェデザインのドライビンググローブとキーポーチが並んでおります!それもペピータ柄と呼ばれるクラシックパターンを使った純正品でございます。キーポーチは、SZKさんからのこれも納車のお祝い!

ペピータは356時代から純正採用されているパターンなのだそうで、ここへきておもに911のスポーツクラシックと呼ばれる限定モデルに純正採用されたことから騒がれている柄のひとつです。ブリティッシュでいうハウンドトゥースという古典柄のアレンジですね。

何年か前にカタログやwebで見かけてからいいなあ、とぼんやり考えておりましたんですが、このブログを読まれたSZKさんから画像右側のキーポーチをお祝いにいただいてしまいますた。そいつがここへきてKSYさんからのドライビンググローブとともにセットになってしまいますた。

いやあ、感謝しかございません。

このパターンは想像通り、悪目立ちしないし、かなり上品。なにより純正キーポーチのサイズ感ドンズバ。使い心地が最上で、ホレボレしているところです。

ポルシェデザイン純正グローブは複合素材の組み合わせで成り立っていて、機能を優先しながらもさりげなく凝りまくっている設計が見事な出来です。

ううむ、中古車買っただけw、とはいえ、QOL爆あがり!

驚きとともに感動しきりです。お二方、ほんとうにありがとうございます。


嗚呼、旧旧壱への道 学びの季節?

2024-11-06 07:19:35 | 嗚呼、旧旧壱への道

さて、ほぼひと月にわたってお騒がせしてまいりました「911まつり」ですが、ようやくクルマが手元にやってきてひと段落。

こちらのブログもあれだけ頻繁に更新していたのがウソのように鎮まりかえりましたけれど(爆)、なに出かけるのに忙しいだけです。

週末にはお客様が押し寄せておられますから、ウイークデイの昼下がりに繰り出すわけですが、周辺にイヤというほどあるなじみのワインディングに出かけてはみても、なんというかあっという間にドライブが終了しちゃうんですよw。

ううむ、キホン、快適性があげられているのもあるんですが、夢中になって運転しているせいなのか、気がつくとノンストップで150kmくらいは走っちゃってるw。

それも、ただ走るだけで目的地などなく、クルマに乗るのが目的。どこかに寄ったり、お風呂入ったり、あれ食べたり、これ買ったりとかいうのがない。さらに途中、クルマを降りて眺めてみたり、オーディオに手を伸ばしてみたり、というのすらないわけで。

もっと落ち着いて味わっておけば、とチラリ考えるのですが、これはこれでよい。911を存分に味わえている気がする昨今(ヘンタイですわね)。

ボクスターのtiptronicで習得したDレンジシバリドライブですと、かなり早い段階から高いギアへとシフトされてしまいますから、たとえsportsモードでもつまらない。ここは当然、MTモードの出番です。

マニュアルを詳細に読んでみるのですが、オートマチックモードとマニュアルモードのどちらかを優先にせよといったニュアンスはなく、必要に応じて両方使えば、程度。どう捉えたものかと思案しております。

オプションのスポーツステアリングに備わっているアルミ製のシフトパドルなんですが、ストロークが1cmほどもあろうかというアナログチックなレバーなのも前時代的。

アウディTT3.2やゴルフのようなクリック式の方がリズムがとりやすくてクルマの性格に合っているのではないか、と思う瞬間もあります(個人の感想です)。

エンジンのフィーリングや音、ボディサイズも手に負えない感じがなく、身近な感じですから運転中も違和感なく接することができるのですが、タイア周りだけは別です。違和感のカタマリ。

エアボリュームがギリギリな印象を走行中、つねに抱きます。ドライバーには関係ない見た目やデカくないと効かないカーボンブレーキ由来の流行にすぎず、ある意味進化の結果とも思うのですが慣れが必要な領域です。

端的にいってわっかがデカすぎるので手なづけにくいのです。昭和のドライバーにはオーバーパフォーマンスとしか映らないわけでw。

このあたりトクイチオート名物のテクノフィットで改善されるのかどうか、期待して待ちましょうw。

ああ〜、どこか遠くへいきたいものですのう〜、ひと月くらいw。


嗚呼、旧旧壱への道 ゼッコーチョー911まつり オーナーがやれること

2024-10-26 20:10:12 | 嗚呼、旧旧壱への道

画像は富山湾全景。たったの2日前のことですし、その気になれば2時間で着ける街なんですけど、もうすでに思い出深いですw。

おかげさまでなんとか無事に旧ちゃんをうちのガレージに運ぶことができました。それにしても、リセット後一発目からキョーレツな路上体験の連続で、まったく信じがたいほどw。走行距離は800kmほどです。

それも、ヒジョーに濃い整備プロセスを経たうえでのことでしたから、いろいろと学んだりしながらの体験となって楽しいことこの上ない出来事でございました。

画像ですと横幅がデカく見えておりますけれど、991のボディ幅は車検証上で1810。前型の997とまったく同サイズを守っております。フェンダーの造形を変更することでライトを外に追いやった結果、幅広に見せているのか?

横幅1800とくれば、なんとまあうちのVW B子さんや、先輩の僕さまと同寸なので、お手のもの。B子さんには毎日乗って、狭い路地でもどこでもさまざまに鍛錬を積んでおりますから(アホか)車両感覚には自信があります。センチ単位で寄せることもできる(なんのために)。

たまにゴムのポールに擦り付けたりしているくらいで(ダメじゃーん)。

さて、旧ちゃんの外観の状態は絶妙です。外装はおそらくプロのコーティング済みでシロートを寄せ付けない雰囲気。水滴の飛び具合をみていてもギンギンですから、しばらくは放置プレー。

手を入れたいのはインテリアですが、こちらもシート以外はどうやら12年落ちには見えないコンディションです。

大分の販売店さんの仕事なのかな、とも考えたのですが、それだけでもなさそう。12年落ちでも20000km乗ってあるのですから、その都度のあつかいがよほど丁寧だったのがうかがわれます。

ステアリングの状態を拡大鏡で観察しても極上w。おそらくドライビンググローブを使っていたり、ジーンズ履いて乗ったりしなかったんだろうな、という想像です。

シートには若干のテカリが部分的にありますので、例によってクイックブライトを使った水洗いをかまします。一度だけっす。

クルマの革の扱いは、塗装面を相手にしているのだということを忘れない限り、どうってことはないのですが、クルマのシートには重量が一部にかかり続けるのが特徴です。座面は当然として、乗り降りに際してかならず引っかかるサイドサポート部分のみにヤレがきます。

が、この個体ではそのあたりも最小限の使用感。余程、注意深く扱われていたらしい。感謝しかないですw。

ここまで見事な状態がキープされているのですから、私もそれに倣います。乗り降りに際してはイメトレが肝心。焦らず、両手をフリーに保って、ステアリングやコンソールで支えながらカラダをシートに落とし込むイメージですかねw。

コスレはほぼなく、テカリのみがサイドサポートに若干あるかどうかという感じでしたので、クイックブライトの一度洗いで済ませて、洗って使えるペーパータオルで拭きあげたのち、乾燥を待ちますと

こんな感じ。感触はよくわからないかもしれませんけれど、新車時のマットな風合いが戻っております。ご存知の通り、新車に特有のアブラとホコリがついていない状態です。

大分のクルマ屋さんで初見のときにシートの状態を見て以来、これがやりたくてやりたくて(爆)。おかげさまで、気になっていた手アブラ染みや小さなテカリなどはぜーんぶ落ちて良い感じに仕上がっております。

座面のクッションは距離なりですけれど、しゃーないw。というか、水を吸わせてレザーの張りを戻してやりました。レザーって濡らして乾かすとパンと張るんです。

ステアリングも同様。ここだけは擦れが激しいはずなので、特に丁寧に扱って、色ハゲが起きないように施工いたしました。完全にマットな仕上がりが戻ります。

クルマの到着を待つ間に、ワークマンで人工スエードの作業用手袋を発見。滑り止めもついているし、タッチパネルにも反応おけー。780円ですたw。色合いがビミョーでなかなかっす。

991のインテリアにはこれでもかとアルミや、従来のポルシェにはなかったほどよい質感のプラパーツが使われています。このあたりは安っぽいと揶揄されまくった先代997の反省でカイゼンした部分でしょう。

アルミインテリアは高額なオプションらしいですが、中古で買った私には無関係w。いい感じに仕上がっております。

最初はプラなのかと思ったのですが、触ってみると冷たいのでリアルアルミみたい。そいつが白色のLED照明にバエておりますw。

なので室内全般に

いま話題のブードゥーライド ディテイラーを使います。ホイールからボディ、内装までクルマほぼ全般に使える。ガラスとファブリック以外すべておけー。

テカテカしたり、ギラギラしたりがなく、素材の質感のみが際立つ。という売り文句は本当です。

この分野ではプレクサスが万能性、性能ともにピカイチで長年愛用してきたのですが、ここへきてなぜか入手不可になっちゃいました。困っていたのですが、ブードゥーがあれば互換可能でしょう。

これまで内装関連ではいろいろと薬剤を試し尽くしてきているアホの私(爆)のオススメですから、機会があれば一度どうぞ、とおススメしておきますw。

コロナ中は、入手困難でプレ値がついてたんですよw。

というわけで、991が手元にやって参りました!

嗚呼、旧旧壱への道は、この先多方面に展開しつつ、まだまだ続きますが、どうなりますやらw。

期待してお待ちください。

 


嗚呼、旧旧壱への道 911まつり絶賛開催中!

2024-10-26 12:43:15 | 嗚呼、旧旧壱への道

てなわけで、無事に各務原のトクイチオートに帰還。厚く、御礼を申し上げてまいりました。クルマ自体は完成形までは程遠い、まだまだ発展途上であるから、ちょーしこいて回転をあげ過ぎないように、とのご託宣でございますw。

なんだかこう、今後の成長も十分に予感させる仕上がりで、最高です。イニシャルDの新エンジン搭載のあとみたい(爆)。

911のインテリアに身を置きながらくぐり抜けた日本一の山岳ルートで味わったこの運転体験は私のドライブの中でも出色です。きっと今後、いくども思い出すんだろうなあ、というくらいなコワイ降り方ですた。タイアの役割を思い知らされた気がする昨今。

じつは前輪、後輪ともに巨大なため、エアソリューションまでは可能だったものの、肝心要のテクノフィットはまだ施されておらず、次回タイア交換以降になってしまうのですが、次の階段として楽しみにしておきなさいよ、とのことです。

ところで、同行のARさんのBMW330eですが「リニアリティに欠ける気がする」 とのことで、一晩だけお預けしたのですが、どうやらバッテリー端子の締め付けトルクが規定値を満たしておらず、そこが原因だった模様。

端子の締め付け不足とまではゆかない、規定トルクに足りない状態での使用に際して、端子の腐食などさまざまな問題が生じて、そこからコントロール部分に影響がおよび、リニアリティの遅れとなってクルマに跳ね返ってきていたとのことです。

電子コントロールの塊といって良い現代のクルマならではのトラブルなのかもしれませんけれど、一般ディーラーではこういうのは放っておかれるのでしょうか?。知っててやってるのだとしたら極めて巧妙。だって、買い替えにつながるもん。ディーラーさんも商売ですしね。

知らないでやってた場合には無知+低レベル整備なわけですが未確認です。とにかく改善されてよかったです。

ルンルンなARさんとはここでお別れして、いよいよソロで家路につきます。

ほぼドライ路面で、先ほどまでの恐怖がウソのよう。高速道路と一般道が絶妙に入り混じるルートをとるうちに長野に向けて標高がどんどん上がります。

この道は30年も通い慣れたいつものルート。ですが、991でははじめて辿る道でございます。これまでの歴代の相棒たちとの違いもまた面白いほど感じられて、疲れてるヒマなんざございやせんw。そういえば今日は700km近く運転しているのかw。

エンジンが3.4リットルもあるのですから、基本トルクは十分。長野への道は登り基調となるわけですからキモチがよい道理です。トルクの出し入れ、というやつですが高い自動車税を払うだけのことはありますってw。

深夜に通りかかったいつものワインディングでは「どおりゃ〜」とかいってがんばってみるのですが、なんにもおきない感じ。コーナーからの脱出時のトラクションがすごいのはわかるんですが、旋回にはコツがいります。

とてもぢゃないけど使いきれなそうなものすごい安定感と不安感(爆)、度外れたタイアのグリップにも戸惑うしかない。修行が必要とみましたw。

荷重移動ってなんだっけ?とか混乱したまま通り抜けてしまったとさ...以下次号


嗚呼、旧旧壱への道 911まつり最高潮 変化の兆し

2024-10-26 09:20:19 | 嗚呼、旧旧壱への道

画像は富山の郊外、滑川近辺の日本海岸です。エンジンを暖めながら、ほんの数キロのドライブなのですがこれがまた気持ちよい。

低速でのいなしはもちろんキツめなのですが、911名物、低めのギアの唸りとワーゲンに似たエンジン音を聴きながら進むうちに各部分の暖まり具合がしっかり伝わってくるのにびっくり。

ボクスターでもここは十分にあったのですが、その情報量が911では段違いに濃密です。特にタイヤからのインフォメーションがすごい。音も振動もでかいのはタイアサイズなりですが、なんというか表面のゴムの様子まで伝わってきます。暖気終了の信号が明らかです。

911はこの情報量の多さがシゲキにつながっているんですね。ひとこと、濃いw。

画像は富山湾全体を眺めておりますが、正面に見えているのはおそらく能登半島。少しでも早い復興をお祈りしつつ、現地をあとにいたしますた。

北陸道から海を背にして、またしても日本一の山岳地帯へと向かいます。

このあたりですでにエンジン音に変化が感じられます。爆発が気筒ごとに均等な感じに(個人の印象です)そろった場合には静かに感じられるものだ、とすればまさにそれ。

991名物の吸気音も第一章の大分からのドライブの時と比較すると「まったくの別もの」に変化して、耳障りな感じが失せ、静かーになっちゃってます。コーン、という感じ。

さて、今日のお天気「も」大荒れでございます。朝は湿気も控えめで気持ちよく、青空も拝めたのですが、東海北陸道を進むうちに湿気が立ちこめてきて、予報通りに待ち構えていた降水帯につっこみましたw。

こんなときに一番影響が大きいのがタイアの状態です。

画像をご覧ください。旧ちゃんのタイア。刻印1522、つまり2022年第15週生産...比較的あたらし目のセットが組み込まれていたのはなんといってもラッキーです。距離も2000kmいってないはずです。

結果、ワイパー最速でも全く追いつかない、周囲のクルマが全員ハザード焚いて徐行するくらいの条件でもリアタイアの巨大な岩のような安定感に助けられて不安定な感じは皆無でした。こんな条件下でも安定感を感じられたのはまたとないよい経験だと思います。

軽めのフロントも分厚い水膜に突入した際には泳ぐのか、と覚悟するのですが、ここもしっかりと食いついてビミョーなステアリングコントロールを受けつけます。大したもんだ。

よく、スポーツカーの軽さは正義だ、と言われてはおりますけれど、そんなこと赤ん坊にだってわかりますぜ(わかんねーし)、けどねクルマってのは晴れた路面ばかりを走るわけぢゃないわけでw、こんな時の車両重量が安定感に直結するのは中学生だとわかるw。

この場合の情報量の多さは非常に助かります。安全にも結びついているんだなあ、と。

おそらく各所で線状降水帯に近い分厚い降水帯が形成されてタイヘンな騒ぎ。SAについても周囲のクルマは降りるのをみんな躊躇してました、そんな降り方です。テストドライブとしてはこれ以上ないか、という条件。

トンネル内だとか、雨が小降りになったタイミングでアクセルを開けてw。この危険なくせに有料の一本道をやり過ごします。周囲のクルマも同じように新鮮なタイアを履いてる保証はないし、視界がこれでもかと悪い。

よりにもよってこの悪天候のなか、日本一の山岳地帯のど真ん中を越えてゆこうってんですから、場所によってはみたこともないような濃霧も立ちこめて、完全な(雨版)ホワイトアウト。リアフォグまで焚く始末です。

この日本でリアフォグを必要に迫られてちゃんと使えるなんて、もしかして空前絶後?

このぶんだとなにかあったら深夜まで通せんぼを喰らうパターンです。おお、こわー。

と大騒ぎしながら各務原まで戻ってまいりました。信じられないことに無事w。他では決して得られないよい経験ができました。怖かったけどw。

高速道路を降りてホッと一息。一般道路の信号停止でハタと気がついたのですが、エンジン音がまるで違います。というか、背後からコロコロいってるだけでエンジンそのものの音がよく聴こえない?

ううむ、どうやらエンジンはじめ各所に変化の兆しがあらわれ始めているようで...詳細次号。

 

 

 


嗚呼、旧旧壱への道 911まつり最高潮 山岳地帯にて

2024-10-24 15:27:47 | 嗚呼、旧旧壱への道

トクイチオートのマイスターからはひとこと、「911になるまでちょっと待っとってちょーよ(一部脚色を含みます)」とのことでした。

レブは5000rpmがリミット。まあ、6速でそこまで回せば...以下自粛。

行きに乗った最新型のBMW3のあとでは分が悪いってもんですけれど、静粛性ってなに?のエンジンの主張がすごい。情報量も4倍くらいはあるし、音、振動、路面の様子などなどがドバドバ伝わってくるあたり911なんだなあ、と感涙にむせびます。

リセットの一時限目を終えた、とはいえクルマがいきなり変わるはずもないか、と思いきやまずブレーキが違います。60kmh程度で信号が黄色に変わり、停車に向けて少し慌て気味に踏む、なんてえときに目標を1mはオーバーしていたのが50cm手前で止まっております(!)。

911の運転で大切なのは油圧を落とさないこと。空冷時代にはこれが必須だったのですが水冷ではどうなのかな?

ボクスターの時は気にも留めなかったのですが、エンジンの主張がこれだけ強いと2000rpmを下回らないように、という空冷時代の不文律を思い出しながら転がすようになります。Dレンジだとスポーツモードが好適です。

なんといっても正面に並ぶ5連メーターにも油圧計、油温計があるあたり、これまたウレシーときております。

マルチディスプレイのほかにアブラ関連のメーターが2個装備されているのですから推して知るべし!なんかキンチョー感が漂いますぜ、このコクピット。渋滞気味の低速走行では96°とかを示したか、と思えば順調に流すと84°とか結構リニアに振れております。なんかうれしい(またか)。

じつに20年ぶりに911のコクピットに戻ってきたのです!空冷時代からはずいぶんと時間も経ったことだし、設えにはずいぶんと違いがあるのか、と覚悟していたのですがまちがいでした。911は911のまま。

アルミが随所に飾られていたり、センターコンソールがカレラGTみたいだったり、ドリンクホルダーついたり(爆)してますけれど、背後で唸ってるのはあのフラット6です。シャリーン、という1速の音がまた懐かしいっす!

これでしたら、わざわざ履いてきたCAR SHOEも甲斐があったてなもんです。スポーツモードではアクセルレスポンスも気持ち良い方向へと振られており、軽く老けて 吹けてくれる印象。

登り坂の登坂車線などでは期待以上に軽く吹け上がるので、そのまま踏んでいると全車の前に出ちゃいます(爆)。そんなつもりないんすけどw。

登りはリアのトラクションましましなもので、カタパルトのように出ちゃうわけですね〜(狂喜乱舞)。

というわけで、飛騨清見ICから国道41へと抜ける山岳路にはいります。ここは山ひとつ登坂車線つきの雄大なワインディングがいくつもある日本一のコースですw。

おりからの荒れた天候でだあれもいやしないのをよいことにマイスターの伝言どおり5000rpmを守りながら急な下りを振り回している(つもり)なのですが、リアタイアが巨大すぎて、私ごときでは、そんな簡単に思うようにはゆきません(爆)。

ヘタレがちょいと攻めたくらいでわ、岩のようなグリップのリアタイアが動かない。ヘアピンでもなんでもオンザレール気味の旋回しかできないわけでw。

ここでのPDKがまたすごくて、Dレンジのままで4→2→1なんてえことまでご披露くださるのです。

Dレンジのスポーツモードのまま、ドライバーはフルブレーキングしているだけでドンドンドーン、と鮮やかに決めてくださるのに感銘。急な下りの旋回中のブレーキングでもリアエンジンってのが効いてます。

さらに雨の中、横断歩道の手前で咄嗟の急ブレーキ踏んだら1に落ちました!車両姿勢がつんのめるのではなく、全体に沈み込むような動きとなるのが特徴的です。911の特技ですね。ブレーキ、完全に戻ってるしw。

小雨の中、そんなことやってるうちに着いたのがこちら

高山本線 猪谷駅。80年代の山田太一ドラマ「ながらえば」のロケ地となった山深い駅です。笠智衆、宇野重吉ほか豪華出演者でなんとも味わい深いドラマなんです。

40年以上前にTVで観たのをいまだに覚えている私も私ですが、なにもこんな時に行かなくてもと思いつつ、もしかしたらこんな日本一山深い場所、2度と通りかからないかもしれないぢゃないか、と思い直して同行の友人にワガママいってよってみますた。

期待通りの鄙びまくった駅で、感動。ドラマは現在YOU TUBEで観ることができますw。味わい深い、ちょっとほろ苦くもこころに残る名作です。

ううむ、似合わないねえー(爆)。

以下、次号。

 

 

 


絶賛更新中w 嗚呼、旧旧壱への道 おまつり最高潮 いよいよ引き取りの旅へ

2024-10-24 07:27:16 | 嗚呼、旧旧壱への道

画像は、夕暮れの立科、八ヶ岳界隈。いよいよ明日は岐阜県各務原にあるトクイチオートに出向いて初期リセットをお願いしてあったうちの991カブリオレを引き取りに行ってまいります。

地元のお馴染みの神社で「良い旅になりますように」といってお願いしたところでございますw。

今回は長年のお友達と一緒に出かけます。クルマはBMWの330e。ハイブリッドの個体ですが、運転そのものがアシストのかたまりで、ドライバーの役割がよくわからなくなってくるという今風なモデルです。自動運転の要素が徐々にクルマに入りこんできている過渡期のモデル。

僕も運転させていただいたのですが、苦もなくものすごい速度域まで連れていってくれるスーパーマシン。911の対極にあるようなロボタイズドマシンです。

トクイチオートに整備を依頼するのが目的でございますが、これにつきましては別記事でw。

旧ちゃんとカンドーのご対面ののち、試運転をするのですが、8月15日の晩にボクスターの行き先が決まってからはや70日。ここまでずいぶん待った気がいたします。

思い起こせば、さまざまな不安を振り切って、キヨミズジャンプでかけた一発目の問い合わせ電話から、迷走台風に阻まれ続けた挙句の大分へのフライトにはじまり、のぞみ号での陸路の超高速移動と大分の温泉群に後ろ髪引かれまくりのなんとも皮肉な入浴なし温泉県ツアー。

九四フェリーで渡った涙の佐賀関...私なりに思い出に残るずいぶんと「長くて遠いたび」だった気がしております(しみじみ)。

始動一発目の「ドシャーン」も軽く決まります!どちらかというと軽い。うるさい感じが失せて、完全に霊感始動 もとい冷感始動だったのですがアイドリングが落ち着くとどうやらエンジン音がだいぶ静かに変化した気がいたします。

とはいえ、まだまだ成長してゆくのはこれからだ、ということでこの911で富山までドライブがてら出向いて、明日またトクイチオートへと戻るお約束となりました(なぜ)。

できるだけさまざまな条件下で長距離を一気に走り込むことで刻一刻、クルマの変化を見定めてやろう、という作戦です。こんな機会、おそらく2度とないはず。

お天気は例によって前線にむかって東シナ海から吹き込んでくる湿気が加わるあのパターン。未曾有の荒れた天候になっちゃうらしいんですが、もう「おなじみ」。

というわけで、岐阜県から日本一の山岳地帯へと更に旅立つのでしたw。

画像は、手入れを終えたブレーキ。ジマンのモノブロックキャリパーにドリルドディスクが光ります。911シリーズの中でもピンからキリまでブレーキのグレードがありますけれど、こいつはそのベーシックw。

赤や黄色のキャリパーつきのセットも、そりゃあすごいんでしょうけれど、ちゃんと磨き続けた基本の個体がどこまですごいのか。期待はいやが上にも高まります。

果たしてポルシェのブレーキは蘇ったのでしょうか?

詳細次号w。


嗚呼、旧旧壱への道 中古車QOLwさらに?

2024-10-20 06:39:10 | 嗚呼、旧旧壱への道

画像は、秋晴れの立科と八ヶ岳遠望。このところ、秋晴れが続いてサワヤカなのか、と思いきや、またもや南方由来の妙な湿気が立ち込めたりして不安定な空模様がやってきたりしております。

そんな中、いよいよトクイチオートから連絡があって、リセットの第一段階終了とのこと。

ううむ、一刻も早く引き取りに向かいたいのは山々なのですが(できれば泊まり込みで見学したいくらいです)、秋の行楽シーズンとやらでまたしても足止めを喰らっておりますw。

その間、たしかボクスター納車のおりにも手に取ったキヲクがある

こんなのとか、

こんなのにも手を出して楽しんでおります。kindle unlimited をぼんやり検索しておりますと、無数に出てくる911本がまたいけない(あほです、ハイ)。

手当たり次第にダウンロードしては読み漁る始末ですが、しまいには既読と未読がごちゃ混ぜになるカオスw。これQOL?

というか、911の歴史、というか経緯は当然のこと、年式ごとのスペックまでもうぜーんぶ暗記しちゃってるのでw、この手のガイド本がいかに浅薄なものかを確認するだけに終わっております。

さらに

新しく、とわいえメルカリですけど(爆)、こちらの新品未使用の個体を見つけてしまってソクガイ(爆)。

このCAR SHOEというドライビングシューズに特化したブランドは、80年代の終わりからずいぶんと目立っておりました。それまではドライビングシューズといえばレーシングシューズのことで、ソリッドな板のようなソールと編み上げのシューレースがお約束。

歩行はまず不可能なものだったところへ、スタイリッシュなモカシンやデッキシューズ由来と思えるティテールをもつローファースタイルにドライビングに特化したイボイボソールを組み合わせることで新しいジャンルを築いた嚆矢。

近年PRADAグループに買収されてしまってからはブランドカラーが変わってしまって、機能を果たさないモデルばかりで辟易していたのですが、これはPRADA買収以前のものです。未使用の個体はいまや本当に貴重。

ソール部分の作り込みが現行品とは段違いに凝っていて、耐久性もあるのが特徴です。PRADA以降はただの接着式のプレートのようなソールになってしまっていて、手の込んだ造りがどこかへいっちゃったw。

申すまでもなく、コストダウンでしょうなあ。職人さんも嫌気がさして辞めていったことでしょう(涙)。

画像は20年履いてるアフターPRADAの個体です。ハラコと呼ぶ、希少な素材をふんだんに使ったゼータクな一足ですが、ソールに貼られたプレートが踵まで回り込んでいないのに注目。

これですと長時間のドライビングでいちばん負担がかかる踵部分の圧力分散がうまくゆかず、ドライビングシューズとしては機能がイマイチなことがわかります。

コストダウンの弊害ですね。というか、元祖CAR SHOEが編み出して、守ってきたコアが失われているわけ。

もちろん履き心地にもひびいてまして、良心的な作り手がまたひとついなくなったかという印象。知らなきゃそれでいいんすけどw。なので、ビフォーPRADAの個体は本当に貴重です。

踵部分のC A R の刻印に注目でございます。

売主さんからは外装ブラックということだったのですが、日光の下では実質ダークネイビーです。旧ちゃんのインテリアには、さらによし!!

素材のすばらしさは買収されても(たぶん)極上で、やわやわな革にみせておいて吸い付くような履き心地をみせるのは相変わらずです。イタリヤモノに特有の使い心地ですね。

90年代当時、6万円に迫った定価を知る身としましては、目を疑うような安価で転がっておりましたので、思わず手を出してしまいますた(汗)。もちろん911に乗るときのための一足です。車内に置いておくか、とw。

クルマの引き取りまであと2日です。余計な買い物しないようにしないと(おわかりでしょうw)。

肝心のうちの旧ちゃんなのですが、なんでもブレーキキャリパーに蜘蛛がタマゴを産みつけていたんだそうな(爆)...次号へ

 


嗚呼、旧旧壱への道 マイスターからの電話(戦慄)

2024-10-12 10:51:21 | 嗚呼、旧旧壱への道

秋晴がつづいているなか、連休が重なって、当ホテルも大賑わいでございます。

とはいえ、ギチギチに予約を入れていたのでは体力が保ちませんから限定的にお仕事をいただきながらこなす毎日。おかげさまで、年内は地元企業様の長期研修の拠点としてお使いいただけることになりました。

WEBからの予約は現在、ブロックしておりますが悪しからず、ご了解いただきますよう、お願い申し上げます。

さて、そんななかディナーの調理の真っ最中、ちょうど極上カルビを網焼きにしているときに電話が鳴り、なんとトクイチオートのマイスターからの電話だというではありませんかっ(驚愕ののち抜腰w)。

極上カルビの網焼きは火加減、それぞれのスライス具合、ときどきの網の状態などなどを勘案して焼き上げる、私なりに集中力のいる作業ですw。画像の繊細なアブラの状態をご覧ください。今夜は特に地元産の松茸(通称、まっつあん)も添えられております。

「な、なんだとう〜、マイスターからの電話だってえ〜」

といって、一瞬で気もそぞろ(爆)。すぐ掛け直しますので、ということで電話を切ったのですが、動揺のあまり思わず焼き損じてしまったのは宜なるかな(ダメぢゃねえか)。

うは〜、どうしよう!まさか隠れていたトラブルなのか、こんな911、ウチではみられんからこのまま返品してこいとかいう話ぢゃ...といってビビりまくりますw。

デザートまで出し終えて落ち着いたところで、深呼吸してから電話をいたしますと、マイスター曰く、うちの旧ちゃんはどうやらものすごく大事に扱われすぎていろいろありそうだ、というお話です。

つまり点検ごとの距離が短距離しかこなさないクルマに特有のもので、カレンダーのみに頼ったオイル交換やら、保管状態などなどのリセットに時間がかかりそうだ、という印象を語っていただきました。

どこかが悪い、というわけでもなさそうで、ただ本来の姿に戻してやるためには独自の処方が必要である由。

というわけで、ホッとした秋の夜長なのでした。ああ、よかった〜w。さらに次号へ。


嗚呼、旧旧壱への道−2 車軸重がつれてくる現実

2024-10-06 11:06:08 | 嗚呼、旧旧壱への道

ご覧ください、このシルエットw。クーペと寸分違わぬ曲線をめざした、という流麗なシェイプの幌がこのクルマのハイライトです。

触ってみると分厚く、長年慣れ親しんだ987ボクスターあたりとは別物に進化しているのが感じ取れます。乗ってみると遮音性もすごい。眺めている分には非常にシンプルな構成に見えるのが進化というものでしょう。内張も同様です。

ところで911の車検証を眺めておりますと、前車軸重、後車軸重という項目があります。数値の合計がクルマの重さ、ということになります。

それによりますと、991カブではフロント560kg、リア940kgと表記されております。

上の画像からは想像もつきませんけど極端なリアヘビーが911というクルマの伝統。思い起こせば、ヒトラーにいわれてVWビートルのリアにエンジン積んだポルシェ博士が決めて以来の伝統がいまだに守られているあたり、ロマンですのう〜w。

ビートル由来のこの伝統はこのモデルでももちろん継承されて(しまって)います。

これがなにを意味しているのか?

そりゃコーナー脱出時の絶大な後輪トラクションですとか、急な下り坂での夢のようなブレーキングだとか、超高速からのブレーキング時にフラットな車両姿勢が保たれるとか、枚挙に暇がございませんけど、一番わかりやすいのは

「前輪タイアに対して、後輪タイアが2倍のスピードで減っちゃう」現実です(完全意味明瞭)。

30年前の90年式964カレラ2カブリオレの例で申しますと、当時の標準タイアサイズで後輪は225/50/16。今ぢゃ、ミニバンでも履かないようなサイズですがwこれがだいたい5000〜8000kmで交換がちらつくようになったのをよく覚えております。

んなバカな、って?いや、本当。自分の経験なのでウソいってもしゃーないし。

パフォーマンスが落ちる、というよりも単に5000kmも走れば「へっちゃう」んですよ。当時も今も変わらないリアヘビーが原因です。対してフロントタイアは205/55/16でしたっけが、10000km程度までは使える感触だったのも思い出します。

当時のポルシェ仲間たちはフツーにリア2本に対してフロント1本の割合で交換してました。当然ですが、そうやってタイアをケチってると雨の日にタイヘン悲惨なことになったりして借金かかえるハメになったりね(懐爆)

主な銘柄はピレリーP700ZやブリヂストンエクスペディアS001 、002。RE71などなど。パターンがかっこいいから、とかなんとなくよさげだから、とかそんな理由で選んでおりましたw。

当時の定価というか流通価格で4本交換にその他諸々の経費込み20万円程度が標準ライン。N認証だけは死守しておりましたのも思い出します。

今も同じですが、タイアの空気圧を指定通りに規定値まで入れちゃいますと、センター付近を中心に摩耗してしまうのもお約束です。これ、ポルシェに限りませんよ〜w。

タイア空気圧のメーカー指定値はズボラな人のためのもので、そこから0.2〜3は落とさないとダメです。

このシリーズの主役=991カブ、愛称「旧ちゃん(爆)」の「標準」タイアサイズは耳を疑うことに、F235/40/19  R285/35/19(のけぞる)。じつは私、こんな大口径のタイアやホイール、見たことすらないしw。って、またしても昭和のモノサシっすねw。

911って、こんな高みにいるんだ、とカンドーするひとときw。

さて、考えてみてください。重量配分は964も991もおそらく同様なはず。ということは摩耗のスピードも同じレベルでしょうから、ガマンしながら使って、8000kmにいちどはタイア交換が必要になるということ。

それはよいのですが、費用面おそらく70〜80万円程度と思われます(即死)。19インチでこの程度ですから、チョーシこいてオプションの21インチとかですと簡単に100オーバーなのが見えております。

加えて、みなさん、考えてみてください。911をリフトアップした画像や映像をご覧になったことがあるかもしれませんが、後輪のすぐおとなりにはなにがあるでしょう?

そう、熱源!エンジン+排気系が鎮座ましましておられます。そしてこれら熱源とリアショックの位置関係を思い出しましょう。これでもかと近接しているのです。

これがなにを意味するかって?油圧で動かされるリアダンパーに常に燃焼と排気の熱の影響がいくんですよ。

大まかに申しますと、フロントサスペンションに対して、リアサスには4倍のストレスがかかり続けます。

リアタイアにリアショックがフロントの4倍のスピードでやれていく、だってぇ〜?聞いてないよ〜(ダチョウ倶楽部)。

ああ、おなかいてえ〜(爆)。

これが911の現実なんです。以下次号

 


祝!!新シリーズ立ちあげ  嗚呼、旧旧壱への道−1 復活に向けて

2024-10-06 07:39:32 | 嗚呼、旧旧壱への道

アンタ、大丈夫かい?たっけえクルマをせっかく新しくしたのに、そんなにモンクばっかり言って。 だったら買わなけりゃいいぢゃねえか、って?

ごもっともでございます。が、このあたりは想定のうえで買ってるのでべつにモンクいってるのではなく、現状報告にすぎません(爆)。距離乗られてない中古車あるある、なお話、ということで聞き流していただければ幸甚でございます。

それにこのクルマ、なんといっても長い歴史をもつ911カブリオレの中でも歴代最高傑作だと思える991の第一世代、さらにこのキャララホワイト+ヨッティングブルー内装+幌ですよ、気に入らないわけないぢゃないですかw。

マリーンカラーともいえるこのカラーコンビネーションは、ボクスターでも全く同じ色合わせで、13年乗りましたけれど、一向に飽きがこず、乗るたびにサワヤカな気持ちになりますし、ネーミングの通り、ヨットを想起させる華やかさを持っていると思います。

さらにどこかトラッドな雰囲気なんすよねえ。トラッドな911ということで選ぶと、アークテックシルバーに黒幌、黒内装が王道なんですけど、カブリオレらしい華やかさには欠けるので、このコンビネーションがカタログ上では一番だと思います。お好みの問題ですけど。

加えて選ばれているオプションの少なさも最高です。残価設定のためにオプションてんこ盛りして、いやらしいリセール目的で買ったんだろうな〜、と思える内容の個体ばかりが目立つ最新911マーケットですけど、そういう中からよく見つけたなあ、といって自分をホメているところです。

加えて、この個体の歴代オーナー様のセンスのよさと、石ハネひとつ見当たらない、非常にていねいな扱いに対して、この場を借りて厚く(熱く)御礼申し上げます。よく残しておいてくださった、とw。

このクルマ、きっと3年のうちに世界一コンディションとすることをお約束いたします(大丈夫なのか)。

さて、コンディションは前記事までで大まかにお伝えいたしましたけれど、おおきいのは、この個体がベーシックグレードの「カレラ」なことです(きつぱり)。

上級モデルのエスやGTSなども普通に買える今、当然ながらカレラは簡素な内容ですし、エンジンも3.4リットル。ブレーキをはじめとする各装備も基本のものが備えられている関係で、歴代最高とされる991シリーズを味わうのにうってつけです。負け惜しみ、ともいうか(爆)。

とまあ、こんなのキレー事(爆)です。誰しも、上級グレードに乗って王様キブンを味わいたいのは山々なんです。がっ、ここで問題になるのが維持費ですよっ!

まあ、悪夢のような現実が突きつけられるのです、手元に911がある限りね(滝汗)。

詳細次号