嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

祝!梅雨明け2020 コロナ禍のなか、さらに攻めてみる(爆)

2020-07-31 17:03:58 | ブログ

みなさま、お元気でしょうか?コロナ、ジワジワ身近に迫っている感覚がいたします。ほんとうにコワい。ホテルにはGoToがらみの問い合わせも増えてきているし、お客様の宿泊も回復しつつあるなか、明らかに第2波と思われる感染急増ときて、対応が非常に難しい局面でございます。

同業者のなかには、完全休業に踏み切った宿もあるなか、当ホテルではすでに滞在中のお客様の手前、そんなわけにもゆかず、対応策を練りながら平常営業中でございます。そもそもが「密」となりにくい性格のお宿ではございますが、この状況では不安しかないです。

当ホテルでは感染防止策として、検温、消毒液はもとより、マスク装着の徹底、客室内の清掃、消毒などなど考え得る対策はすべておこなった上でお客様をお迎えしております。

そんななか、6月上旬締め切りに間に合わせて申請した、小規模事業者持続化補助金に採択していただきましたっ!!

ちなみにほぼ同時期に開始された、3者以上で申請をおこなってなんらかの事業を進める場合に上限300万円やるぞ、という長野県主催の補助金審査には見事不採択(脱力)。

必死こいて申請書を書き上げたのわ良いのですが、こちらは長野県初の試みで、審査の最中からなんどもお電話を頂戴して、ここをこうしてもらえれば採択するけどどうする、という補助金としては異例の対応をしていただきました。

採択に向けた丁寧な調整すら何度かあったのですが、ちょっとムリでございました。補助金の趣旨にこちらでおこなう事業の性格が合わない、というやつです。県としては対象事業がもう少しパブリックなものを想定していたようで、例えば300万円でキッチンカーを買って、キャンペーンやるとか、そういう「みん

なで力を合わせて」調のものに対して補助をしたい模様。なのに対して、こちらはそれぞれの宿がリフォームを行いながら非対面、非接触を実現する事業を行う、甚だプライベートな事業内容、というものでございましたから、じつは最初から噛み合わなかったのです。

残念でしたが、仕方ない。その代わり、国がおこなう補助金には必ずや採択していただかないと、といってイキ巻いていたのですが、よかった〜!

画像は、密を避ける、という意味でボクスターさま近影(意味ねーし)。乗るたびにマイルドでトルキーな感触が強くなって、味わい深い存在になりつつあります。まったくフシギな感触です。

こんかいのこの仕立てでは、距離を増すごとに帯電が解かれて、モデル本来の姿へと戻っていっている、ということですから、できる限り涼しい夕方にでもひんぱんに乗り出してミガいてゆくといたしましょう。

近所のワインディング、というか4速の100くらいで旋回するステージへと連れ出しますと最高。踏み方にもよるのですが、アクセルとブレーキの動きにDレンジがついてくるさまがミゴト。5→4はもとより、5→3や2(!)も頻繁に行われます。

こうなりますと、991のカブリオレあたり、どうなのかなあと夢想するわけですが、いろいろな意味で手を出しにくい領域。はっきりいってセレブの持ち物。タイアサイズひとつとっても、もはや別次元。手に負えるのかどうか、そんな高みにおられます。

手に入れるのは良いのですが、それにどう乗るか、となったときにいろいろと考えるべきことがありそうです。私は、このあたりの指標をタイア交換に置いています。

たとえば、ボクスターの場合でしたら、17インチの標準サイズで、だいたいがすべてをひっくるめて40万円前後。997の18インチあたりで50、19インチだったら60。991とくれば、まあざっと60〜70というレベルになるはずで、それが1万キロないしは5年に一度、ということですから推して知

るべし。

え?近所のタイア屋ぢゃ、そんなにしてねえよ、とお考えの方もいらっしゃるでしょうが、あまい認識です。タイアを安く買った、といって喜ぶのはマチガイ。「つかまされた」という理解が正しいと思います(一部意味明瞭)。

そう、すべての基本なはずのタイアがちびた状態で、こわごわポルシェなんかに乗ってみたところでそんなの意味ないわけ。あと、911の場合、リアタイアは極端な重量バランスの関係で5000kmあたりで交換が必須です(きつぱり)。

そこをまだ7部山ほど残っている前輪もセットで4本とも交換できる財布、またわ銀行口座を持っているかどうか、そういうことです(完全意味明瞭)。

ここ、補助申請してみるか、と(あほか)。

ちなみに、今回採択された補助事業は、客室のモダナイズでございます。早速、なじみの大工さんと話し合いをして作業にとりかかります。コロナ禍の影響はまだまだ続きます。すっきりと旅ができる日がくることを信じて、施設の改良に専念いたします。

お客様、ご予約お待ちしております(そうくるか)。

 

 


トクイチオートをかんがえる ボクスターは新たなフェイズに入った(コロナかっ)?

2020-07-17 09:19:48 | トクイチオートを考える

コロナ蔓延+梅雨前線停滞=絶望的な閉塞感、というのはまんざらジョーダンではございません。2年とも3年とも、いや現時点では収束時期など全く予測不能、ともいわれるこの大災厄。どう立ち向かうのか、などと考え始めるとキリがありませんから(爆)

トクイチオートへと出向いて、整備なったうちの僕ちゃんを引き取ってまいりました(それかーい)。

クルマぜんたいがさらに軽く、ボトムエンドのトルクがひと回り増強されて、フツーに乗っても1速発進なのか2速なのかはほぼ不明。

こうなりますと、乗り初めから降りるまで、Dレンジに入れっぱなしで用が足りるようになります。燃焼の状態が変わったせいでしょうか、アクセルとブレーキの操作でDレンジのままミッションがすばやく反応するように変化しています。

特に減速時。コーナーや交差点に向けてアクセルオフ、あるいは軽いブレーキング、などという時にガコーンガコーンと、律儀に落としてくださる様は、ドンくさいマジメな感じで(爆)お気に入りポイントっす。ドイツっぽさ全開。

最近ぢゃ、トルコンATでも中ブカシが入るのがあたりまえとなりましたが、これはそれ以前のお仕立て。ショックを伴いながら、ってのわご愛嬌か(涙)。

ううむ、オーナーにとりましては大きな変化、というか進化です。Dレンジに入れたままエレガントに速い、とそんな感じ(完全意味不明)。中速トルクに乗って流しているだけでキモチよくて、結果速いクルマ、お好きでしょう(爆)?

こういう乗り方もできるのか、といって感心するわけですが、実際、これがボクスターのようなモデルでも2速発進を採用する理由なのかも。スポーツカー としてはアレだけど、ツアラーとしてみてみるとたしかに好ましいっす。

気がつけば入手からは9年。さすがにこれだけ乗り続けていたら、もしかしてそうなのか、と気がつきかけてはいたのですが、そう、このボクスターはスポーツカーなどではありません。

そりゃあ、シリーズには末期にリリースされるスパイダーさまや、911のエンジンをミッドに載せているSも存在するわけですが、ベーシックな2.7ATの性格づけは少なくともそう。ついでに申しますと、歴代911も同様です。カレラやカレラSをもってきて

スポーツカー か、といわれれば完全にノーです。水冷でも空冷でもおんなじ。ツアラーとしてとらえておかないと、大きなギャップを味わうことになるでしょう。これはツアラーがダメでスポーツカー だったらオッケーとか、そういうお話でわありません(爆)。

うちの僕ちゃんは、クルーザー、というにはゴーカさが足りませんから(爆)、意のままになる時間貸しボート(爆)。イキんで走ったところで、日本の路上では意味ないし、アオリにもつながっちゃって、いまや社会悪あつかい。

流してナンボのこの存在感は、こんな時代の今になってさらに大きくなったな、と感じます。

乗り味はマイルドだが、シリーズ共通の、ロードスターとしては抜群に強固なんだけど、絶妙にたわむボディに、車重に対してアンダーパワー気味なエンジンw。

ただしこれでもかの低重心と地球の引力に逆らわずに回るスムーズネスを誇るポルシェ謹製のヘリテージ入りフラット6をリアミッドに搭載、つまり縦置きのミッドシップというだけですでに素性の良さが保証されているのです。

FFのパワープラント流用の「似非」ミッドとは訳が違うわけで(ジマンご容赦)。

そこへ量産車では世界初採用のモノブロックキャリパー装備のチョーオーバースペックブレーキシステムときて、倒産して撤退間近といわれるブルックスブラザーズのブレザーのような抜かりない外観と屋根あきまでついてきちゃう、と(多少違)。

9年目にしてクルマの性格を大きく変えるようなチューンナップがこの、スペックでは(そこそこね)非の打ちどころのないクルマにもたらされたのです。しかも、入手からここまで、「常に」コンディションが上がり続けている、というね。

まったく信じがたいことですが、事実。新車から5000kmそこそこで手放しちゃった前オーナー様が、万一このクルマを運転したらどういう反応をするのかな、とモーソー果てしなく。戻り道は、このボトムエンドトルクを味わいたくて、高速降りて遠回りをしましたとさ(あほ)

そうなのです。ボトムエンドトルクを味わいたくなるボクスターだなんて、そもそもあり得ない。理解に苦しみますぜフツー(爆)。

戻りのワインディングは標高600m近辺から1500m程度までを山1ダースくらいでやっつける急坂の連続するダイナミックなやつがいくつもあるんですが、その全てをDレンジ、ペダル操作のみで駆け抜けてまいりました。ワイパー最速の土砂降りの中でしたけどね〜(汗)。

トクイチのみなさま、本当にすごい結果です!クルマはもっと楽しくなる、を実感した夕暮れのドライブでございました。

新車がすべての基準で、そこからは距離を経るにしたがってやれてゆく、というのがクルマの使用過程の一般常識というものでしょうが、トクイチの世界ではむしろ逆。

距離と年月を経るごとにどんどん磨かれていって、「新車を超えて」モデル本来の姿に戻っていっているのだ、とのマイスターのコメントが思い出されることでございます。おもに帯電を解くコントロールのおかげな由。

お問い合わせはトクイチオートまでどうぞ。058−370−4848

 


JOHN LOBB Archerすでに値上げ JOHN LOBB LONDON In Store SALE

2020-07-16 08:14:38 | 履き道楽

7月15日からジョンロブ ロンドン店でセール開催だそうです。ふうん、と思い、ページを覗いてみますと、クラシックラインの中に知らないモデルがチラホラ並んでいます。

ガーン、話題のArcherさま、すでに値上げ済みっ!!

前回の調べでは(爆)たしかGBP1065でしたから、おおよそ200ポンドもの値上げでございやす。ううむ、仕方ないのか。で、今回のセールでそいつがGBP1036まで下げられております。

ただし、店頭陳列はEワイズが標準ですから、念のため。

 

仕方がないけれど、値上げ一本槍でございますね。手仕事の比率が高いプレステージラインはこのままですとGBP1500近辺をめざして一直線だとみました。そろそろ手のとどかない領域、つまり「アチラがわ」にいってしまわれるとみました。うーん。

 


ボクスター、トクイチオートで夏休みかっ

2020-07-13 19:10:12 | トクイチオートを考える

うちのボクスター、通称僕ちゃんは2008年モデル。すでに2世代前の旧型です。オーソドックスな構成とコンセプトは、最新型にも継承されている関係で、走らせるぶんにはあまり古さを感じません。

距離50000kmまぢか。気がつけば車検整備からちょうど一年経過しているのですが、この一年の走行距離はなんと2000km程に終わりました(汗)。

非常に忙しかったのと、年明けからはコロナの影響で自粛モードだったせいでしょうが、普段の私の10分の1程度しか走らせていない、というのはある意味ショック。

ちょこまか動かしていたキヲクはあるのですが、その積み重ねの2000kmでしたから、コンディションも微妙に普段と違うのか。

というわけで、トクイチオートへと点検のために入庫させてみました。さて、どうなるのか。

というわけで、続報を待っておりましたら、さっそくご担当のメカニック様よりご連絡があり、なかなかよい状態である由。電荷のバランスを変えて、さらにキモチよさを前面に出すから、楽しみにしてな、ときた(感涙にむせぶ)。

ううむ、よかった〜!サワヤカなことが絶無な昨今、ひさびさに清々しいニュースでございやした。

このクルマを手に入れてからわ、もうすぐ10年になるのですが、どうやら長いおつきあいになりそうな予感。内燃機関の終焉を予感させるモデルが中途半端にリリースされるなか、このある意味、円熟期をなにに乗って楽しむか、運転好きなドライバーにとりましては大きなテーマですが、うちの僕ちゃんみたいな

程よい「頃合い」のモデルに乗って、この先数年、てのもなかなか楽しいのかも、と独りごちる昨今。

987と呼ばれるこのシリーズは、中古車市場では現在おそらく底値。クルマの性格から、極端なヤツは一瞬で判別がつくこともあって(完全意味明瞭)、真っ当な中古車が選びやすいのがモデルの特徴です。

終わってみないと評価はわからねえ、とまことしやかに囁かれる、ポルシェの各モデルですが、この987に関してはおおむね高評価。

歴代911はことごとくモンダイありで、保証の切れた中古に手を出すのはギャンブルでしかないと言われるのはあながちジョーダンでわありません。

987に関しては買い値に惑わされずに、定価を思い出して(爆)、乗りはじめにきっちりリセットさえおこなえれば、極上のモータリングが待っています。おおむね、200で買ったら、200かけないと楽しめませんけどね(きつぱり)。

もし987志向のお方がこの記事を読んでおられましたら、ぜひともご相談くださいませ。ちなみに世間には5ATのポルシェ謹製、TIPTRONICミッションを毛嫌いする風潮がございますが、大きなカンチガイである、とだけいっておきましょう(チョーシこいてろ)。

 


JOHN LOBB LONDON By Request Event

2020-07-07 16:15:40 | 履き道楽

前記事で、クツ方面で盛り上がっておりましたら、折よくジョンロブ ロンドンからメールを頂戴いたしました。7月いっぱいの期間、ロンドン店でバイリクエスト祭り開催だそうです。

コロナで店閉めてましたからね〜。この時期になったのだと思われます。

みなさまチャーンス。ゆし様、読んでますか〜w?

おそらくコロナ対策で、注文するにはメールの方が歓迎されることと思われます。ここもチャンスですぜ。普段は海外からのメール注文は受けてもらえないこともありますからね。

対ポンドレートも良好!!国内小売定価を考えますと、クラシックの予算でプレステージラインにいける、つまりCityの予算でPhillipが買える、という意味です!

え、私ですか?もうコレクションは完成済みなので、ピクリともきませんがなにか(爆)。


履き道楽2020 投稿ひさびさ(爆) ミュージアムカーフのお手入れ

2020-07-05 21:29:11 | 履き道楽

ブログをお読みいただいた方からご質問をいただきましたので、わたしのクツ磨きと、一部のモデルについてお話ししたいと思います。このところコロナで気持ちも沈みがち。

お出かけネタもありえないし、こんな前代未聞の長期ステイホーム状態は、クツミガキに絶好でございます(そうか)。コメントいただきましたゆし様、ご参考になりましたら幸いでございます。

画像はジョンロブ のプレステージクラス、Luffield君。入手からはもうすぐ7年になるところ。ヒールは一度交換している、今風にいうとヘビロテ(爆)の一足っす。

スクエアトゥにロングノーズで、すでに10年前の流行ですが、いまだに古びてはいない。特徴的な木型8000に載った、Vフロントと曲線と直線を絶妙に組み合わせた独特なカットをもつ2アイレットで、全体にモードな印象を持っています。

内容はクラシックなんだけど、木型ひとつで印象を変えている高齢好例です。

このパリブラウンと呼ぶ色と8000のスタイリッシュなシェイプでデザイナーものか、と思わせる仕上がり。トムフォードの定番ラインにあってもおかしくない感じ。

Luffield君は現在では廃盤となってしまい、購入不能となりました。バイリクエストのリストにあれば、注文が可能。

ロンドンの店頭では、このようにして売られています。画像は、Luffieldではなく、よく似た後継モデルさまです。Luffieldが廃盤になっているのを知っている人は、この光景を見ただけでコーフンするわけっすね(爆)。

おおっ、マボロシの一足があるぢゃねえかっ、というわけですよ。

Archerという名称で、おなじプレステージクラスです。外羽根のステッチがLuffieldとは微妙にちがっていて、ぜんたいの印象は別物。じつはLuffieldの一番特徴的な部分がいじられているのにお気づきでしょうか?

ハサミで太刀落としたようなダイタンなカッティングのLuffield の外羽根のステッチですが、Archer君ですと、ここまで印象が変わるのが靴の面白味でございますね。

同一モデルを長年作り続けるのはよいのですが、こうしていじった挙句にせっかくのパリデザインをドン臭くしてしまうあたりにイギリスの国民性が現れています(爆)。

本記事、冒頭にあるLuffieldのアップ部分のステッチをご覧ください。ま、Archerも悪くはないんですけど、Luffieldを知る人がArcher を買うのかどうか、ビミョーなところっすね。

それでも

このお値段ですよ!妥協できねえ、とおっしゃるお客様にはしっかりLuffieldをバイリクエストで承ります、ただーし、30%アップね〜。というのがジョンロブ の商法ですw。

プレステージといいつつ、色にもよるのですが、ジーンズやチノパンツなどとの相性がよく、普段履きに、つい履いてしまう、というのがこのルフィールド君の特徴といえるでしょうか。

さて、話題のクツ磨きですけれど、数えてみれば40年(爆)。高校生の頃からやってるわけで、そのかんそりゃあいろいろやりました。鏡面ミガキは当然として、着色性が高いワックスを複数使って、調色に挑んだり、スエードにワックスを塗りたくって、スムーズレザー化、なんてえのもごくフツー。

ブーツの色替えや、ビブラムソールをローファーに貼ったり、などなど色々と試して、楽しんでまいりました(あほ)

そういう事情で、遊びの要素が少ない黒靴が極端に少ないのも私のクツ履歴の特徴です。3年前に中古で買ったジョンロブ のガルニエ@ブラックミュージアムカーフが40年のクツ歴(爆)で事実上、最初の黒のオクスフォードだったのは自分でも驚きです。

この、既成靴としては世界でもナンバーワンレベルの一足に出会ったからには、ブラックのオックスフォード三昧が始まりそうなものですけれど、わたしの場合にはこの一足で打ち止めとなりました。完成度があまりにも高かったおかげです。

ブラックといいつつ、画像のようなパープリッシュグレイと呼びたい、ブラックミュージアムカーフにしか現れない、えも言われぬ色合いが唯一無二だと思わせてくださるのです。

ガルニエ2は事実上、プレーントゥの究極で、コアコレクションと呼ばれている、コンサバなジョンロブ のラインナップ中でも一番ではないかと思われる長年の定番でしたが、すでに廃盤モデルということも効いたか。

ストイックだといわれる黒靴カテゴリー、その中でもさらに一格上のプレーントゥで、この洒落っ気をもつのは出色です。

ガルニエ2ではもちろんこの他にマダラのないオクスフォードカーフや、ビミョーなマダラありのミスティカーフも選択可能ですが、中古屋の店頭、それもネットで出会った一足がミュージアムカーフ仕様だったことでここまで満足度が上がったのです。

偶然とはいえ、ご縁を感じるひとときw。

内バネの黒靴にはスターが多く、各ブランドで銘靴がそろっています。複数揃えたいのは山々ではございますが、今やこのトップオブザレンジ(プレーントゥオクスフォード)はヘーキで一足30万円近辺のお値段がフツーとなりました。

え?なにジョンロブ 以外の他のブランドぢゃダメなんですかっ(蓮舫)って?、なことはないのですが、その場合には、お気に入りのラストとサイズ探しの旅に再びでないと(爆)ということになって、ムリ。もうそんな情熱ねえしw。

わたしのクツの手入れに使うのはこれだけです。有名なやつ。プロ向けの大瓶を使っていますけど、これで2年はもちます。浸透性がすごくて、塗るそばから乾燥がはじまり、5分も放置すればブラッシングに移れる感じ。

手持ちの獣毛ブラシ3種類で擦り上げておしまい、というわけで拍子抜けするくらいシンプルなプロセスですが、3年から5年で素材感が前面に出る、画像のような仕上がりとなります。

ツヤはほぼ目立たず、どちらかというとマットな感じを目指しているので、プロのミガキ屋さんなどがやってる鏡面仕上げなどとは対極にある仕上がりです。このプロセスを続けていると、靴全体がしっとりとして、柔らかくなるのも特徴。ぜんたいに水分をたたえた感じです。

履き心地にも効いて、こちらは「必ず」良くなります。柔軟性が増すので、当然っちゃ、当然。

ロウ分はゼロに近いので、耐水性はもちろんなく、ひどい雨にあてるとソクしみになりますけれど、問題ございません。

乾燥すればもと通りのマットな質感がもどります。実用性に欠けるのか、といわれると困りますが、そもそもレザーソールしか有り得ないジョンロブ のプレステージを大雨の朝、えらぶ人はそんなにいないでしょう(爆)?画像ではふつうに撥水してますね。

個人的にはワックスを厚塗りして仕上げた靴は最初の数歩でロウが割れてしまって、非常にみにくいので、とことん嫌っております。だいいち、高価なワックスがもったいないし。

よくザッシや動画などで鏡面を追求したワザが取り上げられておりますが、歩いた後の画像をチェックしてみてください。あれこそが実用性に欠けるミガキなのです。いわゆる鑑賞用で、美しいので、それはそれで良いと思いますけれど、履いて歩いた時の気分はどうでしょうか。

んま、つい厚塗りをかましてしまう私の未熟さ故であるとご理解くださいませ(爆)。

どうです?この味わい深いツヤ。皮の質感、全開!ミュージアムカーフに出会ってから、私も変わりました(爆)。ちなみにミュージアムカーフはもちろん同じものが違う商品名でジョンロブだけではなく、イタリアの製造会社から各メーカーに出荷されて靴やサイフに使われていますけれど、ことジョンロブ に限っ

ては店頭に並ぶプロダクツよりもバイリクエストで販売される靴の方が数段上の素材が使われている印象が強いです。

バイリクエストでは一枚の皮から各パーツが切り出される確率が上がるので、素材感が均質に近くなって靴ぜんたいの印象が上がるのです。

ホールカットと呼ばれる一枚革でできたモデルや、ジョンロブ でいえばチャペルや2010のようなモデルが他とは一線を隔す存在感をもつのはこういう理由からです。

このバイリクエスト格上説は、偶然にしては手元にやってきたバイリクエスト靴のすべてにいえるので多分、事実。このLuffieldくんも明らかに均質な革質で、迫力がありますね。

だからどう、ではないですけど、どうせならバイリクエストでお好みの色とモデルでチャージ払ってでも買う、というのは、必ずしも無駄なことでわございません。

これは私の経験から申しているのですが、バイリクエスト祭り期間外での注文には明らかにプレステージかそれ以上並みの格上の素材が用いられているのは明らか。

期間外に課せられる30%のチャージ分は、ダテでわない。きっちりとクツに反映されるのです。これもまた世界一といわれるジョンロブ の素材の味わい方のひとつだと思います(あほの戯言ご容赦)。