嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

寒気2018 

2018-01-27 10:07:44 | うんちく・小ネタ

ガーン、タイトルは「さむけ」ではなく、「かんき」とお読みください。「さむけ」はしっかりと別のところで「つねに」味わっておりますので、もう結構(爆)。

今朝の野辺山高原で21.7度。ただしマイナス(冷)!!この方面ではピカイチの北海道内陸部をさしおいて、全国一だったそうで、まったくスゲー。

ニュースで数年に一度の猛列な寒波である、ときかされてそうか〜、流石に2月だわーなどとのんびり構えておりましたら、本物のやつがやってきたのですた(爆)。

今回のこれは低温もそうですが、居座り続けておられるのが特徴。襲来から4日経ってもこれってのは、かなり珍しいと思われます。

つい今までのパターンだろう、ってんで警戒の手綱を3日もすれば無意識にゆるめてしまうのですが、4日目の朝、つまり今朝モーレツなのがやってきますた。なんと平地でも15度、ただしマイナスー(涙)。

ちなみに画像はNYマンハッタン。マダムはもうすぐこちらへと出向くそうですが、圧巻の寒さな由。

まあね、寒いのは生まれてこのかた、冬には当たり前のことでございますから、いい加減に慣れているのですが、長野県中部、標高700m前後の場所でも寒さの想定はマイナス10度程度まで。

じつに耐寒装備もそのレベルまでのことでして、今朝のように15度を下回った場合には地獄を見ます。

さすがに外壁部分に露出した配管類には電熱ヒーターが巻きついておられまして、20度、ただしマイナス(しつけーよ)程度でもどうってことわないのですが、そのさきの屋内部分、つまり壁面内部で凍結が起こります(!)。

こうなると手の施しようがない。寒気が抜けるのを待つしかない。

「理科」で習った通り、氷は水に比べて10パーセント程度体積が増しますから、凍結に気がつかずに気温が上がる昼前後まで放置いたしますと、めでたく壁面内で管破裂→水浸み出す→内装台無し、という信じられないような悪夢が訪れるのです(爆)。

推定復元費用、推して知るべし、でございますが、管が破裂した、などというイメージでゆきますと、一箇所からの漏れであると勘違いしそうになるけれど、現実はそう甘くはない。実にここがキモなのですが、壁面内で複数箇所から漏れる、というか滲み出している場合が多いのです。現在では樹脂製の管が主流ですけれど、昭和の頃

から無交換のものな場合も多々あって、その場合は鉄管。配管というのは当然、継ぎ目がございますので、その辺りから漏れる、というのがまず大多数です。最悪の場合、継ぎ目ごとにというのもまんざら珍しくはありません。

場合によっては腐食なども当然みられて、そういう弱った複数あるポイントから漏れてくるのです。破裂、というよりも、ヒビが入る、と表現すればお分かりいただけるでしょう。あな恐ろしや。つまり部分補修では対応不可能。全交換、という始末となって内装の復元を含めて、7桁の大台に乗った事例もないわけでわございません

(きつぱり)。え、なに?ずいぶん詳しいぢゃねえかっ、って?

そんなの経験したからに決まってるぢゃないっすかっ(涙)。

また、住まいがマンションやアパートだった場合(実話です)には下層にまで水が滴ったり、留守宅でこいつが起きたりする(これまた実話です)ことだってないわけぢゃない。こちらはさらに厄介で、最悪の場合、裁判にまで発展することすらあって、想像するだに恐ろしいことでございます。なーむー。

おまけに漏れ出す水も大抵の場合、「有料」なのでございます(完全意味明瞭)。ちなみにこれには救済措置があって、設備屋さんにお願いして、証明書を発行してもらい、そいつを持って水道局に出向きますと、漏れ出した「有料」水道代金の40パーセント程度までが返還される(自治体水道局による)場合があるそうです。

数百円ではなく、数十万円というケースもありますからご用心(さらに実話)。水道ってのはドバドバ漏るばかりではなく、じわじわ滲み出す、というパターンもあるんっすよ〜(経験済みですがなにか)。しかも大抵の場合、一度修理した後に使用水量の異常から、見つかる、とね。「ああ、ここも漏れてるわ」、というわけ。

つまり再手術!!そう、仕上がったばかりの内装を引っぺがして、おこなう再手術でございます(涙)。ここまでくればもう「天罰」レベル(完全意味明瞭)。

総じて、水道管破裂はものすごい高額についちゃう、と言うのを肝に命じましょう。

さあて、このようなことにならないよう、今夜は水のチョロ出しが欠かせないことでございます。まったくもう〜。

折しも、佐渡で1万世帯断水。自衛隊に災害派遣要請、というニュースが流れておりますが、本当に他人事ではございません。じつに上述のパターンが実際に起きて、そいつが広範囲に及んだ結果です。

水道は考えてみれば、キホン、一本の管にすぎない(爆)。佐渡のみなさまには1日も早い復旧をお祈りしております。

 

 

 


加齢なる遠足 ロンパリ2018−パリ変

2018-01-20 11:16:50 | 加齢なる遠足(爆)

さあて、ロンドン上陸の2日後、今度はユーロスターに乗り込んで、いよいよハナのおパリ突入でございます。決してロンドン滞在が単調であるとか、飽きた、とかそういうことでわなく、ひとり旅にメリハリをつけるため。甚だ贅沢ではございますが、まったくこれ以上の目的地がありましょうかっ!

早割の運賃からゆくと、ちょうど東京と長野の往復程度の運賃でパリとの往復ができてしまうのはまったく夢のよう。ジェイソンボーンみたく、思いつきで乗ると(爆)、片道3〜4万円にもなるというコワイ路線でもありますw

ロンドンのホテルは連泊で抑えると大幅な割引が引き出せますから(今回は6泊で20%引き)、そのままにして、パリは日帰りといたしました。ロンドンの部屋は一晩留守にして、パリのオサレなところへ、というのもまたいいんですけれど、まあひとり旅ですしねえ〜。

Parisでのユーロスターの発着は Gare du Nord 。いわゆる北駅というやつです。つまりセーヌ右岸。作戦としては、去年同様一気にセーヌ川左岸(=サンジェルマン)に渡って、美食三昧ののち北駅にむけて買い物しながら、駅に帰着(って、それだけかよっ)というごくシンプルなものっす。

ルーブルをはじめとするミュゼめぐり(ロンドンと違って、パリのそれは有料だというのもあって=中華、当たり前ですけどね)やその他観光は例によって一切なし(爆)。割り切り、というか興味あることだけしかしない、というわけです。だって年1のお休みですもん。

左岸のサンジェルマン界隈には、それこそ宝石を散りばめたようなスイーツとファッション関連の名店がひしめいています。ブランドの旗艦店というのではなく、パリらしい小さいけれども、シャレたヤツ。ですからたとえばLVのお店でもこじんまりとして、小洒落ているのです。この界隈は靴と甘味好きにはまさに天国。

去年はこれら名店がぜーんぶまとまって、右岸のギャラリーラファイエット(パリのイセタン)というデパートに集合しているところに突入して、15分で買い物を終えてしまったわけですが、そんなの、じつはトーキョーでもできちゃう。今回はサンジェルマンのそこらじゅうに散らばっている店をいちいち訪ねたついでにお散歩し

ゃおうというわけっす。デタラメに近いフラ語も使いまくりで、それなりに(寛容に)きいてもらえたのは嬉しかったっす!

Gare du Nordからメトロの4でOdeon下車。目の前がサンジェルマン通りですが、どちらかというと裏通りの方が高密度なのがこのエリア。

パリの路地は非常に複雑で、直角交差がまずない。角に向かって、多いところでは6本から8本もの通りが合流しているのが普通で、そのそれぞれに名前がついているのです。ちょっとした裏路地でも斜めに交差していて、そこを通り越した瞬間に違う名前の通りに化けている、なんてのが当たり前ですから困ります。

ですからこんな時にはまずi phoneとGoogle Mapナビなわけですが、そこは私(爆)。個人的にはそんなデバイス頼みで街歩きするのなんて大嫌い。予備知識なしに乗り込んできたみたいで、カッコ悪いぢゃないですか!

というわけでひと月も前から、ストリートビューでルートをたどって、暗唱しておりますから無敵(そんなことして楽しいのかい)!

案の定、すれ違うツーリストさんたちは「全員」口半開きにして、スマホとにらめっこしながら看板に激突したりしてますぜ(爆)。フン、ザマミロ。そんなものがないと歩けないかい、とね(どっちもどっちだな)。

Pierre Herme のイスパハンと呼ばれる名作。これは中サイズのマカロンですけれど、ライチーとバラの風味を組み合わせたゲージツ作品です。苦労してロンドンに持ち帰って、買ったその日の晩に食べてみましたけれど、そりゃあうまい。バラの香りがまず口中に広がったのちに、ライチーというかライチー風味のリキュールを効かせ

たクリームがやってきて、赤ワインピタピタ。数年前にホテルニューオータニのガーデンラウンジ向かいにあるサツキというカフェレストランで1700円で売られているのをみて腰を抜かしましたが、パリでは900円程度です。観光値段なのには違いありませんけれど、今やエルメもブランド。許容範囲っす。

赤ワインもマドレーヌのLAVINIAというヨーロッパいちの品揃えであると豪語する店ですすめてもらったメドックの有名どころ。熟成を終えたメドックをお願いします、といって店員さんにお願いしたら、ちょっとダンナ、熟れたメドックならこの店に9000本以上ありますぜ、と言われてしまいますた(爆)。

あっ、これわ申し訳ない。というので、CP重視で選びたいんですけど(pas trop cher)といって、お願いしましたら、出るわ出るわ(狂喜乱舞)。候補が13くらい並んでしまうのがこの店です。

選び出したのはMoulisのこれ。お値段は2500円前後でしたけれど、ものすごいCPっす。このお店では、同じ銘柄でもヴィンテージごとの熟成度合いで値段が違えてあって、レベルが違うなと思いました。

これがエルメのマカロンの通常サイズ。一個400円弱の超高級マカロンですけど、それぞれに趣向が凝らしてあって、納得のお値段、というかむしろ安く感じます。お菓子という名のゲージツですな。

左から2番目がやはりイスパハン。エルメさんは、数年前からブレークしていて、今やANAの機内食にも登場したりするパティシエの王様のような青年(というかおじさん)ですけれど、マドレーヌのフォション出身なのだそうで。うまいことニッポンの商社にひっかかって、世界リリースののちブレーク。日本人がパリ好きだったのも

手伝ったか。今後は、ルイヴィトンに押し寄せておられる中華系に売り込んでゆくのでしょうねえ〜。エルメの月餅とか出るんぢゃね(爆)。

さらに

すでに撤退してしまった銀座のPrintemps(ポントン 爆)にもはいっていたアンジェリーナのモンブラン。銀座では2サイズあって、小さい方がたしか400円くらいで売られていましたね。

これはソフトボール大で巨大なのですが、中に詰まっている生クリームが別物で、一人でペロリ。普段、甘いものなど食べつけないこの私がですよ。800円。エルメのサンジェルマン店はごった返していました(といっても4組程度)けれど、店員も6名程度はいるので無問題。大小様々なゲージツ作品が並んでおりました。

これもまたイスパハン。ただしクロワッサンです。中にクリームが少量注入されていますが、それよりもエルメのクロワッサンというあたりがブランド好きには響く。たしか、エルメのフツーのクロワッサンはクロワッサンのコンクールで世界一になっているはず。やはりニューオータニで食えます。禅、というクラブフロアの朝食に

供されているので、1泊朝食付きで40000円ですが、ぜひW

バターが別物で、これまたスルリといきます。近所のスーパーで買ってきたKrispy Kremeの砂糖グレーズになまらされた舌がシャキッといたします(爆)。

地下鉄を降りてからエルメの店まではほんの10分ですが、僕は色々と見学しながらでしたので、小一時間かかりますた。お店によっては靴やスーツを褒めてもらったりして、結構キブン良かったっす(社交辞令ですけどね)。ここから靴屋通りとも呼ばれるRue Grennelleに進みますと

ユニクロとのコラボに走った(爆)

こちらにはイネス御本尊もいることが多いらしいです。

Aubercyのお店も靴屋通りからはすぐ。大門未知子さまご愛用のクリスチャンルブタンなどもあって、本当に賑やか、というか華やか。かといって歩く人はまばらです。みんなショーファードリブンの黒塗りのドイツ車で乗りつけているんっすよ(脱力)。エスと8、あとわタクシー限定ですね。

そして

おめあてのJohn Lobb Paris St.Germainっ!おおっ、看板がアップデートされていますぜっ!

店内もこの通り

そっけないままです(爆)。去年イエローだった部分がグレーに張り替えられていますね。でもなんだかフツー。

コレクションもどこといって変わったところはなく、昨日ロンドン店に寄ったばかりなので、これといって目新しい話題もございませんが、やはりテンチョーとの話は楽しいっす。靴を取りに来るためだけにパリに来たのかよ(あんたアホか)、といってぶったまげられました。

歓談ののち、Jodhpur1の注文を振ってみたのですが、あえなく撃沈。ううむ、やはりマボロシなのでしょうか?それにしてもplumのjodhpurってかっこよすぎ!ミュージアムカーフのまだら加減は一足づつ違うので、本当に味わい深い。1の一枚革はやはりリッチな印象。

待つことしばしで、ようやく登場でございますっ(ここファンファーレ)!

ガーン!John Lobb 2010 Deep Blue Misty Calfご降臨。このような光線下ではほぼブラックに見えていますね。

Dワイズ7000番の造形が際立ちます。端的にいってかなり細身な印象。すべてが一枚の皮で作られております。磨いてないのに、すでにこのツヤっすよっ!

ミスティカーフの質感も際立っていて、やはりこのモデルはブラック系でないと、という判断が正しかったと思う瞬間です。ううむ、シューツリーつきなので、持って帰るの重そう(そこかよ)。定番のミュージアムよりも一格上のツヤを誇ります。

detaxeの書類によれば、購入価格のちょうど10%程度が返金されるようで、実質日本国内の正規店でCity2を買うよりも安く入手できたことになります。

じつはこのJL2010。歴代イヤーモデルの中でも比較的高価なモデルでした。一枚革を超絶技巧でもって、どうにかこうにか一足の靴にまとめあげていますけれど、皮の選定から始まって、これを仕上げられる職人も限られているはず。日本国内正規販売店、店頭小売価格24万円の一足でございますが(脱力)そこからは9万円前後

安く買えたことになりました。というわけで、今回のロンパリの滞在費はすべてチャラ。あ、これは得したとか損したとかそういうお話ではございません。おもひではプライスレス、っとな。為念。

パリで買った靴でも、物品税の払い戻しはヒースローでOKです。イギリスがEUを離脱するまでの期限つきですがね。

さて、JL2010のあまりの仕上がりぶりにコーフンしてしまい、次の一足など頭に浮かばないところではございますが(本当かよ)、一応Hastingについて伺ってみました。

ああ、あれね〜、といってテンチョーはいろいろ語ってくだるのですが、プレステージでゆくとLuffieldあたりが同程度の洒落っ気を持っているけど、アナタ持ってるもんねーと仰るではありませんかっ?

まったく驚きました。アポどりした上で乗り込んだので、私の過去の履歴をきっと調べておいてくださったのだと思うのですが、それにしてもカンドー。

こんなところからもジョンロブ、ひいてはエルメスの姿勢を感じることができます!ロンドン店も少し見習って欲しいものなり(爆)。ちなみにテンチョーのアドレスは@hermesです。

Hastingはこちらでもi pad pro(店頭に導入されています)の画面上でしかやはり拝めませんですた。

このように、一部にリボンを使ってあったりするのがたまらないところです。Garnier2 などとも共通する意匠ですね。

ちなみにこの日のテンチョーの足元はJL2004(!)。

ソールを5回ほども張り替えてしまったので、原型からはずいぶん形が変わってしまいましたよ、と笑っておられましたが、すばらしい!!それとカッコよかった〜。履き込んだイヤーモデルとバリバリのフレンチトラッド。靴買うならこの店とこのテンチョーからだなっ、と改めて確信したことでございましたとさ(ビョーキだし)。

バイリクエストの折にはかならずお知らせしますよ、という店長に見送られて、固い握手のうえお店をあとにいたしますた。

ちなみに新たにコーポレートカラーとなったバーガンディのボックスは、相変わらずモデル名もなにも記載されていないただのハコ。必要ないので靴のみを引き取って、戻ってきたのはいうまでもございません。

いやあ、本当によかった!ものすごい仕上がりっす。端的にいってサイズが大きくなって、幅が細くなった(6.5E→7.0D)のですからスマートに見えるのはトーゼンとして、そのあたりがこの2010のデザインとミスティのまだら模様ありの革質で際立っているのが理解できます。

画像ではわかりませんが、昼光下ではやはり沈んだブルーです。ネイビーではなくブルーである、というのがワザ。なんかすごいわ、これ(自己満ご容赦)。どうしてJLがこれをネイビーと呼ばないのか、履いているものだけが理解できる仕組み。

さあて、思い切り荷物も増えて来たことだし、というわけでコーフン冷めやらぬまま、念願のブラッスリーに突入です。と、その前にこちら

そう、ユーメーなカバン屋さんでございますね。ただしポリエチレン製(爆)。がやはりそこはパリのブランド。色のバリエーションなんて、迷い始めたら決定に1日かかるほどの在庫量を誇りますから厄介。ピエールエルメの店を出て、右に進み、通りを渡った向こう側にあります。ほんの20mのところです。

幸い

最新コレクションの中にこのような大型トートがありましたので、買い込んでみました。パツキンの北欧系マダムのアドバイスで渋目の色合いを選び出しますた。来期にはない色目であるよし。

マチが大きく、私でしたら、今回の旅にこれひとつでも、というくらいな大容量っす。幅70cm超。え?なに100均で売ってるエコバッグみたいだって、ギャハハ〜。それをいっちゃあおしまいよっ(トラさん調)。

ここまで買ったチョコやらマカロン、靴などもすべて放り込んだ上にワイン2、3本を収納してもゼンゼン楽勝っす。

ちなみに今回の旅にもおなじみのリモワパイロットケースひとつで参りましたが、

このエルベのようなバッグは畳んでしまえるので、今回のように一時的に荷物が増えても、相変わらずバッグ1個で旅が続けられるというのは大きなメリットっす。ちなみにご愛用のリモワは今回またしても空港で大ダメージを食らって、ベコベコ(涙)。それでもだんだんかっこよくなってきました。入手からは15年経過。

さて、いよいよ

典型的なやつですよ〜。んが、どうってことわございません。入店すると、「コニチワー」とか言われて、かっくん、しそうになりそうになりますけれど(爆)ひたすらフラ語で頑張りますと、顔をしかめながらも付き合ってくださいます。そのうちに、こいつやる気だな、話したいんだな、というふうにわかってくれます。フラ語上達

のコツです(うそ)。

この日は

上はネット上からの画像ですが、タルタルのタルティーヌにしてみますた。ちょいと喉が渇いていたので、プロヴァンスのロゼをカラフェでもらって、極楽でございます。

ついさっき引き取ってきたJL2010を、ガマンできずに(爆)こっそり取り出して悦に入っておりましたら、スーツ着たテンチョーがおおっ、シブいの買ったね、というので、そこのジョンロブさ!

といったら、アンタビョーキかっと言われました。ふうん、そういう扱いなのね(爆)。ていうか、あんた知ってるんだ!握手してヨロコビを分かち合いたいところですが(爆)、満員の店内ですから、それもメーワクでしょうから、たしかにビョーキだがそれがどうしたい、と答えておきますた。

このタルティーヌに、ロゼのカラフェでざっと5000円。安くはないが、ここはパリのブラッスリーだもんね。こんなもんだ。

さて、いよいよ右岸。

メトロの12ですぐのマドレーヌ下車。ほんの30mのところにフォションの総本山がそびえておられます。入り口に「みやげ」と書かれていて、吹き出しそうになりますた(苦笑)。熱海かよ、とw

超有名なトリュフ専門店。3290ユーロ/kgのトリュフでも、とは微塵も考えずに、素通りいたしましたが、去年ラファイエットで買って食べたトリュフのタルティーヌはもういっぺん逝ってみたいところなり。

トリュフの乗った、ただのトースト一枚が今のレートでも4000円くらいはいっちゃうけどね。

この界隈には

すぐ上がココシャネルの自宅だというシャネル本店(総本山)。

で、サントノーレに出た途端に、

うへえ、スゲー。1930〜40年代の動態もいいところっすよ!フィルムノワールかいっ?それにしてもこのボディの美しさときたら。しまいこんでいない感じが秀逸。

あと、この界隈だと、それこそ玉石混交ですから、ク◉トヨタかなんかがゴンッとぶつかってくるんだよなあ〜(完全他人事)。レクサスのでかいやつなんかが並んでいたところで、こんなヘリテージの前ではただの鉄箱です。はっきりいって年季と品格が足りない。ヒョンデあたりにバンパーをガツガツやられるのがオチです。

この界隈では、すべてのブランドが旗艦店ばかり。

つまり、トムフォードの店があれば、トムフォードがそこにいるし、ベルルッティがあれば、マダムオルガベルルッティがそこにいる。シャネルでもココ様は死んぢゃったから最高経営責任者がいるし、サンローランの店もそう、そういう重みというものがあります。当たり前ですけどね。

今年は頑張って、ヴァンドームのシャルべにも寄って、

 

ネイビーのシルクニットタイを買いました。まあ、記念ですな(爆)。ロンドンのAnderson & Shepherd やDrake'sでもネイビーニットタイを検分してみたのですが、シャルべ様の色目の方が好みだったので買ってみますた。明るめの今年からの色合いだそうな。16000円。

ワイングラスの背後は、Gare du Nord Paris。1913発のLondon St.Pancras行きのユーロスター発車まであと50分。駅前のカフェ、Terminus Nordの路面席に座って、楽しかったパリに乾杯というわけでございます。ううむ、最高ぉ〜!!!

これから戻る先はロンドン。時差で1時間取り返して、午後8時過ぎの到着ですから、ホテルでシャワーの後、グルメバーガーにでも繰り出してやるか(またか)と考えながら、さっきまでのパリを振り返るだなんて、もうアータ(人間ダメになってますね〜)。

というわけで、長々と綴ってまいりましたロンパリ2018はこれにておしまい。

土台のところはさすがにヨーロッパ、両都市共に変わりませんが、IT方面での変化は凄まじく、スマホを持たされた個人のマナーの凋落ぶりはどこまでも落ちてゆきます。そのうちに極東の島国のように列車ホームからの転落が相次いで、ホームドア需要が伸びてくると見た(まじ)。

今後も加齢なる遠足ではしつこく出かけてこの辺りも含めて見聞したいものでございます。

加齢なる遠足は、このあと豪雪の新潟に出向いて雪国の真冬を味わう計画。それまで実務に邁進するといたしましょう!

画像は、ももちゃん近影。おみやげに差し上げた、英国産キャットフードの濃厚さがクセになったようで、あれはもうないのかい、といってせっつかれる毎日(爆)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


加齢なる遠足 ロンパリ2018−ロンドン変

2018-01-19 10:07:53 | 加齢なる遠足(爆)

ジャーン、みなさまご無沙汰いたしております。

2018年も明けて、ずいぶん経ちますが、本年もぜひよろしくお願い申しあげます。

いい加減になれて飽きがくる頃か、と思いきや、一向にそのようなことはなく、今回もまたひたすらロンドンを楽しんでまいりました。一度行けばもういいや、などという街はありません。そんなのはただのカンコー。お仕着せのパック旅行で訪ねた場所なんて、次から次へと忘れてしまうわけですが、そんな旅はそもそもがムダ。

掘り下げてこそである、というわけで4度目のロンドンなのですた。John Lobb Londonをはじめとした定点観測も含めて、今回もニク、靴、食料品、服飾に偏ったまんまのヲ気楽な旅でございました。

お天気はロンドンらしいそれ。一日のうちに全パターンの天気がやってくるといわれる不安定な気候は名物になるほどですが、さらに真冬のこの時期です。覚悟の上でしたけれど、案にたがわずでした。

が、傘が必要なシーンにはまったく遭遇せずにラッキー。暗めな画像、ご容赦。

画像はセントポール。王室の婚礼にも使われるほどの格式の高い教会ですが、入場はロンドンとしては珍しく有料なのでスルー(けち)。

街歩きも普段から鍛え上げているおかげで、疲れることなく地下鉄駅2つくらいは楽勝です。地名と大まかな位置関係がほぼ把握できている関係で、迷っても楽しい、ここ大事。

パブにもテキトーに寄りはするのですが、例によってひとり旅なので、イギリスに特有の泡立ちの悪いエールを飲んでもあまり盛り上がりません(爆)。というか、この寒いなか、(通称馬の○ょんべんというあだ名の)ぬるいエールてのもビミョーな選択っす。

ここは赤道ではなく、ドーバー海峡を渡って運ばれるフレンチワインをいただきます。パブでワインてのもミスマッチな気がいたしますが、みんな飲んでます。特に女性。

ロンドンでもイギリス産ワインが売られてはいますが、飲むとなればやはりフランスもの。パブでも比較的リーズナブルに売られています。

日本でも飲めるようなやつですけど、味は赤道越してないぶん格段に上。お代わりしたいところですけれど、もう一軒行くので(ああそうかい)。

行きの機内で観た映画 キングスマンは現在劇場公開中の最新作です。

そちらにも登場したSavile Rowの超有名店のHenry Poole様でございます。もちろん王室御用達(へへえ〜)!!

セール中だ、というので、せっかくスーツ着てるんだし〜、というわけで、おそるおそる寄ったのですが、グレーのチョークストライプをお召しの50代マネージャーさま曰く、お仕立てを20パーセントオフで承ります、と。

中華製スーツ着てるのを悟られないように(バレてるって)、お値段を訊けば3ピーススーツで1着30万円より(ハハァ〜っと脱力ののち抜腰)ここが入り口で、上は130程度まで!

ここがSaville Rowのうまいところで、たとえ30スタートだとはいっても、それですと15m先のSUITSUPPLY と変わらない奴ができあがっちゃう。生地をはじめ、縫製の具合で造り上げるショルダー、あとお好みでドレイプと呼ばれる「たるみ」の美を追求しているうちにまあだいたいが50から90程度はいっちゃうのがこの世

界。それの半額ですから、まあだいたいがところこの程度用意していただければ〜(ここ英国執事調)、とおっしゃるので、あっ、用事を思い出しましたので、といって緊急避難いたしましたとさ(完全意味明瞭)。

避難先はSavile Row入り口近くにある

こちらでございますよ〜(やっぱし)!ヘンリープールの80に対して、こちらは5(記事中の金額表示は1GBP=150円程度として円換算しております)!

そいつのセールとくれば、私には現実味を帯びていて非常に美味しいわけですが、UP TO 70%というのにひかれて入店しても、サイズ切れが多かったです。つまりそれだけロンドナーたちが買って行っちゃったわけね。

ちょうどSUITSUPPLY 製スーツを着ていたのでそれを話しますと、お客さん、トクな体型してますね〜、サイズ44で左の袖丈以外はどこも直すところがありやせんぜ。うん、完璧なフィットです。といわれますた。

つまり吊るしのスーツにぴったりのエコ体型だというわけです。

ちなみにSUITSUPPLYのほとんどのモデルの袖は本切羽と呼ばれる手間ひまのかかる仕立てで、お直し不可なのです。そう、あの袖口のボタンホールが本物のやつね。

ううむ、それってホメてるのかっ(爆)。そこのヘンリープールで130万だと言われてビビって逃げてきたところっすよ、と言って笑ったのですが、アチラと比べられてもねえ、と言って苦笑されてしまいますた(爆)。つうかそもそも較べてねえし!

日本にも実店舗進出の機会を窺っているところだが、店舗などなくともスタイルと品質からくるCPの評判だけでそれなりに倉庫の在庫ははけてしまう、とのことでした。まあ、そうでしょうなあ〜、だって、カッコいいもん。

あ、私も去年ロンドンで眺めたときに気に入ったので、ネット通販で入手いたしました。ここ、実は大事でして、実店舗に行った折に良さげなモデルにアタリをつけて試着まではしておいて、生地の質感やフィット感などを記憶しておきます。で、帰国後にネットで買う、と。今や海外ブランドのネットストアでは免税が当たり前ですか

ら、店頭で決済した上でリタックスを受けるのよりも金額上安いのです。持ち帰る手間も省けるし、じつは送料無料なのが多いからね。SUITSUPPLYはもろにこのパターンです。実店舗の役割もこうして変わってゆくのですね。

あと、こちらのスーツは画像のように、遊び着としてのスーツ、のような提案が多数あるので、ポイントが高い。靴の選択もそうですけれど、私の場合は仕事で、というのはほぼゼロ。全て遊び着としてのスーツで良いので、このようなスタイルはドンズバっす。

5分ほど歩いて、こちらにも寄らせていただきました。John Lobb London。1年ぶり。

バイリクエストでお世話になった店員に挨拶しようと考えたのですが、なんとまあ去年末で退職だと!

ちっ、またかよー、てなもんですけれど、困ったもんです。とはおくびに出さずに(爆)、出て着たスーツ姿のおじさんにあいさつして、名前を名乗ったうえで(ここ大事。店員は必ず会話の合間にスキを見て過去の注文履歴調べにディスプレイに走るのです。いうまでもなく客の好みと勧められそうなモデルをチョイスするためで

す)、新作や今後のバイリクエストの話などをいたしましたが、それなりにベンキョーなさっておられるようで、手応えありですが、この店員にしたって、いつまで残ってることやら(まじ)。

このあたり、ヒジョーに物足りないところっす。1足20万の靴を買おう(あ、買わないか)、ってんですから、ねえ。

 

Hasting(画像後日アップ予定)を考えているのですが、サイズに不安があるのでラスト(木型)1105について、知っていることを400字以内で簡潔に述べよ(うそ)、というと案の定しどろもどろ(いぢわる)。

注文は可能ですが、あいにくと店頭に現物がなくてねえ、ということでした。現物がないのはJohn Lobb Londonには非常に珍しいことですが、外羽根のプレーントゥなんてアーカイブに無数にあるわけで、なにも今更これぢゃなくても、ということになりそうです。

Hastingは、遊びゴコロたっぷりのチカラの抜けた一足。画像はミッドナイトスエードですね。本当にオサレ。趣味靴としてはオサレでよいかな、と思いまして、以前から目をつけておりました。

すでに私のコレクションは完成済み。つまり手持ちの服を見渡して、こんな一足があればよいな、というのがほぼ揃ってしまったということです。ロンドンに来たからといって、買わなきゃ、注文しなきゃ、というのは卒業というわけでございます。

別に急がないので、また相談しますよダンナ。ということになりました。

そう、こうやって特に珍しい注文をしておけば、あとからメールしてもきっと思い出してもらえるはず、という作戦。

それに明日はパリに渡って、St.Germainの店に行くわけだし、こちらはテンチョーにアポを取ってあるので間違いなく詳しいお話が聞けるはず。

さらにHastingの他にもうひとつ、Jodhpurというブーツがあるのですが、それのシリーズ1をラスト7000で製作できないか、というお伺いもしてみました。

これ、分かる人にはわかるんですけど、Jodhpur1は、現ラインではJodhpur2に進化してしまっており、廃盤。画像は、2の方ですね。非常にスマートぉー(ばか)。

2では画像のようにフロントがポーション若干小さめの革パーツ2枚で作られるところが、1では全体の造形はそのままにダイタンにフロントに一枚革を非常にゼータクに使って作られていたのです。

が、1は8695と呼ばれる、ポッテリした「ユーモラスな」木型に乗せられており、スタイリッシュさにかけるのです。以前所有していましたからマチガイない(爆)。それを超絶スマートな木型7000で再制作できないか、というスーパーヲタクオーダーっす。

以前、一度バイヤーさんに尋ねたところ、可能であるというご返事だったのですが、当時の為替レートもあって、あまりの高額にひいてしまったキヲクが蘇ります。

ちなみに木型8695はポールスミスとのコラボの折にでたoxfordのWestbourneというモデルで使われていました。ぽってりとした靴らしい木型。抑揚があって、インパクトが強い一足。靴紐までトータルにきてる特別色のミュージアムカーフが印象に残ります。が、パーツのクオリティがイマイチで、靴総体としてみるとまとまりに

かける印象なのが残念。7000のようなスタイリッシュさはまったくありません。空前絶後のコラボものですから、手元に残したかったのですが、Eワイズだったこともあって、はきこごちに難あり。やむなく売り払ってしまった今となっては懐かしいモデルっす。

案の定、店員はそんなオーダー聞いたことねえわ、といって慌てて電話して確認しておられましたが、おそらくNorthamptonの工場直通電話でしょう。ううむ、ここでオッケー出ちゃったら、さすがに後には引けねえわなあ、とソロバンを弾く私なのでした(とほひめ)。

バイリクエスト祭りでもないし、下手すると30行っちゃうんぢゃないか、支払いどうすんの〜、いや待て、それだったらヘンリープール、などと時差もあって気が遠くなりかけたところで(爆)店員が戻ってきて、めでたく注文却下(ホッとする)。ううむ、残念です(うそ)が仕方がないっす。

ただ、これ工場の誰に訊ねるかでビミョーに返事が違うような気がする。さらに言い出す時期もね。

工場長いるかい〜、といって電話に出たいのを我慢するのに苦労いたしますた(爆)。まあ、いいっす。パリでも訊いてみるし。この先もまだまだチャンスがある気がいたします。

最近の売れ筋はどれですか?と訊けばスニーカーだと(脱力)。ふうん、そんな時代だしそんな空気だねえ、といってこれといった収穫もなく戻ってまいりますた。やめちゃった店員のこともあって、まあ、盛り上がりにはかける訪問でございました。ただしスリル満点でしたけどね〜(爆)。

新リリースの革のポーションを小さくして、割安にした売り出し中のラインも眺めてきましたけれど、こんなのわざわざロンドンで買う意味がないっす(個人的な感想にすぎません)。安けりゃいい、ってんでしたらほかにいくらでも並んでますもん。

一枚革をなるべく多用した結果、はき心地と耐久性に優れ、なおかつ木型の美しさが際立つ、そのあたりがJLの真髄であると感じているところなので、パーツが多くて、ステッチばかりが目立つシリーズにはピクリともきません。

クラシックライン(入門ライン)のシティの例でゆきますと、20年前に10万円を切っていたものが、いまや17万円で売られているわけで、靴一足としては自ずと数売れない超高額レンジに入ってしまっており、ジョンロブとしてもクラシックの下にセカンドラインを設けないと工場の稼働に影響が出る、というところではないでし

ょうか?新デザイナーの起用も、ヒット作には恵まれていないし、そもそも目指すところがなんか違う気がする(これまた個人の感想にすぎません) 

本流のラインは完全に完成してしまっていて、例えばフィリップ2をいじるなんてもってのほか。

クラシックなラインのほぼすべてが王道の名作揃いなのが逆に作用しているのです。完成されたイメージは後からはどうやってもいじれないわけで、それが英国ブランド(実質フレンチですが)。私のようなスキモノ向けのバイリクエスト販売だけで成り立つわけもない。

○ロケットジョーンズ売れてるらしいし(爆)。とこんなところが現状ではないでしょうか?

ところで今回の足元は

去年から履いている Saunton君。インディゴスエードにオクトーバーソールというゴム底の組み合わせで、悪天候対策といたしました。

今回もまた、一日に最低でも10kmほどは歩いておりましたけれど、まったく疲れ知らずなのにわたまげます。

10万円越えの超絶スニーカーはそりゃオシャレかもしれませんけれど、どこか金余りのオッさんぽい(オメーもオっさんだろっ!)。こういうゴム靴のコンセプトもありだと思うんすけどねー。ちなみに当然ながら百均で買ったゴム紐に換装してありまして、緩みもしなければキツすぎもしない、という理想の締め付けがつねに得られ

るようにチューンナップしております(爆)。いわれないとわからないでしょ?

海外でもじつは靴の脱ぎ履きってないわけぢゃないんですよねー。ヒースロー空港やユーロスターでも警戒レベルによってはセキュリティチェックで速やかに靴を脱がなければならない場合も多々あって、このゴム紐は非常に便利です。

今回のホテルも、前回と同じBayswater 界隈のアパートメントタイプ。

ご覧のようにフルキッチンにオーブンレンジ、冷蔵庫、アイロン台まで付属しております。食器もフル装備。ワイングラスまであるし。

当然のように無料wifi完備。念のため(爆)FireStickTVも持参しましたけれど(アホか)、一日中放送されているファミリードラマが面白くて(そうです、あの笑い声が入るやつですw)、TVに釘付け。

窓からの眺めもこの通りで、ヒースローに着陸態勢に入った機体が2分ごとに視界に入ります。これだけ集中的に通っておりますと、いかなロンドンのような都会でもあくせくとカンコーしたりせずに、(知った気になって)暮らすように滞在することができます。

Bayswaterは、ハイドパークのすぐ北。お向かいのアパート、と言ってもご覧のような荘厳な建物ですが、その角を左に曲がるとすぐにTUBEの駅がふたつ。バス停まで2分。

その先にショッピングモールを含めた、大小のスーパーマーケットやファーストフードほぼすべて、各国料理レストランほぼ全世界ぶん(爆)が連なっていて、本当に賑やかです。

去年はなかったWaitroseというスーパーの高級版ができており、ハモンセラーノやベルーガのキャビア、プレステージクラスのシャンパン、ワインなどなどもカネさえ払えばいつでも入手可能ですw。

ちなみにどの店舗でも無人レジが常識。

今回も

グルメバーガー(爆)。大したことないサイズに見えますが、全高20cmを超えております。そのままでは顎が外れます。パティは当然ベリーレア。真ん中にオニオンリングが挟んであるのが特徴のTAXIDRIVER(どうして)という名前の名物バーガーです。こいつにreg.friesという呼び名のフライドポテトを添えてもらって、

ちょうど2000円(!)。バーガーのくせに、と一瞬思いましたけれど、これはTakeAway、つまり割安なお持ち帰りのお値段。さらにお店で食べるともうちょっと行きます。ですからこいつと一緒にビールやワインなどを飲んだとして、ざっと3000円コースなわけ。

ううむ、ものすごい物価レベルですね〜。

さて、ニクヤキストを自認する私のことですからして、ステーキも食べておかなければなりますまい、というわけで、評判の店に参上いたしました。

flat ironはロンドンでも評判のステーキ屋。フツーのステーキ屋はロンドンでは高額すぎて敷居が高いのですがここはグルメバーガー屋よりも安い、というので2店舗にそれぞれ違う日に行きました。あ、そんな必要はありませんけど、美味しかったのでリピートしただけです。

店名の由来はこれ、鉄板に乗せられた赤身肉。鉄板はオーブンではなく、ほんのりと温められているだけでほんの2、3分で冷めてしまうような低温です。200g前後のランプ肉はグラスフェッドの柔らかいやつ。火加減はお好みですが、基本柔らかいので、どの加減でも味わい深い。ソースも各種から選べますけれど、

マスタードが辛味の強いイングリッシュタイプでしたので、さらによし。グリーンリーフのサラダが添えられてGBP10はグルメバーガーのスペシャルよりも安いのが助かります。

これら飲食店に食事どきに行ってみますと、店内には大抵バイクライダーがヘルメットをかぶったまま3人から5人は待機しておられます。そう、デリバリーサーヴィス。

日本ではまだピザ屋くらいでしか聞きませんが、ロンドンではどの飲食店でも常識。この高額なメニューにさらにデリバリー代金がプラスされるのですから推して知るべし。

お国柄なのか、スーパーでは無人レジ、がら空きなのに、有人レジ長蛇の列だったのを頻繁に見かけたのですが、カードを持たない主義の人たちなのかな?

今回は、一応去年の訪問の時に残った10ポンド紙幣1枚だけ(大丈夫なのかよ)を持って乗り込んだのですが、パブを含めてどこの店でも現金は一切使わずに済んで、カード払いでした。パリでも事情は同じです。日本のセルフレジが遅れているのは、現金でもカードでも両方可能な非常に高額なタイプを目指すからではないでしょう

か?セルフはクレジットカード専用と割り切れば、イッキに普及が進むとみた。

空港で法外なレートと手数料を払って両替する時代は、目的地にもよりますけれど、終わったと思います。あと、どうしても現金というときには、デビットつきVISAでそこら中にあるCashDrawerから24時間引き出し可能です。手数料知れたもの。デビットだから金利なし。これからお出かけになられる方々、ご参考にどうぞ。

あっ、公衆トイレだけ現金で50pというのがパディントン駅でありましたけれど、持ち合わせがない(爆)からガマンしちゃった、というね(涙)。

後半へつづく〜(ちびまる子調)