画像は、2015年に手放した、土屋鞄Lファスナー。という名前のお財布っす。ヌメ革と呼ぶ、ベジタブルタンニンなめしの牛革でこしらえた小銭入れ。
毎日の仕入れに持ち歩く他に、ドライブにも連れ出すし、海外へもこれ一丁。小銭は一切入れずに、カードと紙幣若干のみ持ち歩く、という私のスタイルには見事にハマり、10年で3個使いました。
カタログ名チョコと呼ばれた茶色からはじめて、画像のWEB限定オレンジ、そして
クリスマス限定色のレッドにたどり着いたのが2016年。だいたい2年〜3年間隔で買い換えを考えるようになる、というか毎日使ううちに気分転換だとかいって(いつものやつね)新品を調達する、という流れです。
オメー、土屋鞄のエイジング性能を知らねえのかよ、と言いたい方がたくさんいらっしゃることでしょうが、このLファスナーって、2年も経つとエイジングと同時進行で、じつはみすぼらしくなるのもまた事実。
くったりした「あの感じ」がわからない私ではありませんが、このモデルで、でるところに出たときにイバれる限界は2年とみました(べつにイバんなくていいから)。
定価で5500円という、乗り換えやすいお値段だというのもあるのですが、これ驚いたことに、結構なお値段で某オークションで売れてゆくのです。2年間も毎日使った中古品が、ですよ(驚愕)。
そんな使い古し、オークションで売るなよ、というのはごもっともですけれど、使わないまま手元に置いてカビを生やしちゃうのよりは良いだろう、と。でもね、5500円で買ったやつが3000円超で売れちゃうんすよ。
ネットショップでも実店舗でも、新品がソク売り切れというのではなく、あくまでも「つねに品薄」なだけで、決して入手不能ではない(ここ土屋鞄のうまいところっすね)のにこの高値、ってのはどうして?と考えながらも、使って、味出しを楽しんだ後に売り、を繰り返してまいりますた。
おそらくは、ユーズドのジーンズなんかでエイジング(=ズタボロ)に価値を見出す場合があるように、年季の入った状態の個体に価値を見出すお方がいるのかも、と想像するのですが、私には理解不能です(苦笑)。
土屋鞄の製品は、じつはこれしか買っておりませんで(なんだよ)、Lファスナーがこれだけいいんだったら、超大型のトートバッグやら、ボストンやら、小物各種などなどを身辺に置いたら、さぞかし楽しそう、と思い、イロイロと物色だけはするのですが、どうもピンとこないのです(爆)。
ドンくさいというかねえ、デザインに遊びがなくて、真面目すぎるんですよ。企業姿勢の現れである、といえばそうなのですが、バッグのデザインはそれだけではないっす。
おそらく、デザイナーと職人サイドと、あとわ生産計画関連との兼ね合いでこうなっちゃってるんでしょうけれど、ヨーロッパ、特にイタリヤ界隈の仕事と比べた場合には、CPわるし。ユーザーのせいともいえるか。
買おうかどうしようか、迷っているうちにいつの間にやら廃盤、というのがじつは土屋鞄には多いっす。定番といえるLファスナーはむしろ例外でしょう。
画像は、迷うことなく、みた瞬間に買うことを決心したRL Cooper Bagさま!ちなみに決心から買うまでに15年を要した、というね(爆)。
Lファスナーの一番の特徴は使う楽しみがあること。手に取るたびにそこはかとない満足感と毎回ビミョーに雰囲気が異なる感じがあって、これはオーナーにしかわかりません。あとは、ヤレたところで、テキトーに新品に乗り換えて行ける点。
こんなのも同様に使う楽しみのカタマリのような存在っすね。
信頼感というのでしょうか、定番だけがそういえる、間違いのない存在。安定感すら感じるので、所有すること自体がうれしいというわけです。
実にこのLファスナーは、数ある土屋鞄プロダクツの中でも一番のご長寿モデル。発売からここまで一度も廃盤にされることなく展開してきたのだそうです。それだけ売れているのでしょう。道理で煮詰まっているわけです。
ちなみに他のツチヤプロダクツはひどいものだとその場限り。長くてもだいたい3年程度でどんどん廃盤にされてしまっているので、Lファスナーはむしろ例外的な存在といえるか。
お手入れの楽しみも当然ありまして(爆)、土屋鞄の取説によれば、水分禁止とありますが、なのは無視しておいて、クイックブライトで洗い上げては、マットな感じを心がけておりました。お財布なんて、じつは手アカまみれですからね(きつぱり)。
5500円でいつでも買える、というのが大きいのでしょうけれど、たとえジョンロブでもお値段はともかく、信頼感があって使うたのしみがあるのはデカイ。買い替えの楽しみも、リセールバリューをかんがえるとけして不可能ではない(爆)。
こんなのも過去には、手元にありましたっけ(とほひめ)。たったの一月でしたけど(爆)。
でも、これには信頼感を感じなかった(爆)のと、このレザー貼りにはエイジングの楽しみはないな、と感じました。つうか、汚れが気になって仕方ないし(爆)。案の定、ほんの数年で廃盤。さっさと旧型にされてしまい、入手不可となりました。ナームー(爆)。
いくらライカの限定希少価値モデルだ、といっても機能がイマイチというのでわ、意味をなさないのです。そういうのには信頼感てのは出てこないはず。
こちらには信頼感を強く感じます(爆)。RX100もいまや大定番ですよ!MK1〜6まで買い替えもきいちゃうし。所詮プラボディなので、エイジングの楽しみはありませんから、こうして画像のように着せ替えごっこで可愛がっております(ばか)。
現在、Lファスナーの次期モデルを物色中ですが、もちろん同じモデルを選ぶとして、色は現在、素材違いで各色選べるみたい。ここ、Lファスナーの歴史の中では珍しいっす。定番のヌメ革の他に、ブライドルや型押しも選べるらしい。
でも、色はなんといってもレッドの次にもってくる色ですからねえ、しばらくは迷いつつ、楽しむといたしましょう(あほ)。とかいってる間に完売しちゃうのがこのLファスナーなんすけどね。
ちなみに個人的に最高傑作だと思うLファスナーのレッドはスペアにもう一個持っているのでした(ばかだわ〜)。
今回はなにか革の質感を感じられそうな色目を選んでおいて、2年後、いや4年後あたりにまたレッドに返り咲いてやるか、とそんな計画っす(土屋鞄真鴨)。