キタコレ!!ジョンロブのダブルモンク、モデル名「チャペル」。なぜにチャペルなのかはまったくの謎ですが(爆)、いまのところジョンロブでは一番人気の木型8000番に、きいて驚けの一枚革、それもミュージアムカーフと呼ばれる専売特許の着色を施したまだら模様の革をかぶせて仕立てた逸品。
ナナメに切り込まれたダブルのストラップがいうまでもないこの靴のハイライトですが、靴先に対して角度をつけたこの切り込みはロングノーズを強調する効果が高く、印象的です。並行に並んでいるストラップに比べるとスポーティな感じすらでてきて秀逸。
ウリはなんといっても一枚革をつぎはぎなしに贅沢に使ってある点でこれは履き心地にも寄与しています。それにしてもとんでもない企画だ。カッティングの段階で恐ろしいくらいの無駄が出るのは承知の上。もちろんそれはお値段に反映されるわけですが、そこはそれ。コワいものなしのジョンロブのプレステージラインの最新作(爆)。上限30マソまでは許されている(完全意味明瞭)。数年前、サンジェルマンで泊まったホテルのロビーにジョンロブパリのショウケースがあって(驚)、そのなかにヴィンテージモデルが飾られていたのですが、それがミョーに場の雰囲気に似合っていたのを思い出します。どこに出しても遜色など一切ないのがプレステージラインの存在感というものでしょう。
さて、ジョンロブのダブルモンクときた日には、いわゆる元祖。オリジナル。ブルックスブラザーズの牡丹ダウン(爆)と一緒で、この店のこれ、といわれる逸品です。1940年代に英国国王エドワード8世・・・愛に生きて(一部意味明瞭)すぐにデュークオブウィンザーに降格(爆)となりましたが(一部意味明瞭)、彼がジョンロブに「気軽な靴」ということで注文を出して出来上がったのがそもそものモンクシューズの起源なので、ジョンロブのモンク、となったときには他社のモンクとはそもそも意味合いが違う。いわゆる本家ですね。モンクなし、と(極寒)。
いまだに当初からのモデルも健在で、実際に店頭販売されておりますが(モデル名ウィリアム)、古さを感じないばかりか、チャペルのような最新型と並べてみてもけして遜色などない。どころかむしろ存在感では勝っている。このようなものづくりのスタイルはやはり英国ならではでしょう。本家ジョンロブはそのダブルモンクを磨き上げ続けてこのモデルでなんと10代目、というから驚くでわありませんか。ウィリアムが存在感抜群の完成されたスタイル、とするならこのチャペルは8000番のキャラを前面に押し出したシャープでモダンな一足。この先もロブのダブルモンクは進化を続けるでしょうが、たぶん20年後にも色褪せないと思われる一足でございます。ぬは~(ためいき)、って支払いどうするんだろう>自分(おおばか)