さて、私的に恒例となっている、年末のこの時期に出かける湯治に出かけてまいりました。今年も大分県の長湯温泉へと突入。
今年は思い切りよく、愛用のカメラを持たずにi padのみ持参で出かけたのですが、どうやら最新のi pad mini5 ではHEICと呼ばれる高効率規格で画像が記録されてしまう関係で、このブログには載せることが
できない模様。名画の数々(おおうそ)ばかりでしたのに、まことに残念ではございますが、画像は去年のものを使わせていただいております、あしからず。こういうの、実はヒジョーに大切な要素。スマホの中にこれでもかと画像をため込む昨今。早く対応しないと。みんな辞めちゃいますよ>goo blogさん。
去年と違ったのは、お天気。連日の晴天に恵まれて最高のドライブ日和の連続でございますた。おかげでレンタカーでお借りした、今をときめくニッサンのノート君の7日間のトータル走行距離も1000kmを超えてしまいますた(ばか)。でもたしか去年のフィットくんでは1400km超えていたような(ばか)。
ノート君は売れ筋だけのことはある。一連のスキャンダルのせいでモデルチェンジができず、商品力の低下が危惧されているニッサンですが、あれだけの不祥事、というか「使い込み」の挙句、会社があること自体がすごいと思います(そっちかい)。それにしても社員さんと株主は怒り心頭でしょうなあ〜。
アライアンス関係にあるルノーが見放さない、ってことわルノーの経営陣も「カネもらっちゃった」んだろうな、などとぼんやり考えながら運転していると大分、熊本方面の県道では非常にキケンなメに遭います。
ノートくんのレンタカーなどときた日には1.3のエンジンにcvtの組み合わせに過ぎません。んなの、たかが知れてんだろうと思いきや、とんでもございやせん。ロングホイールベースと、そこそこの重量からくるスタビリティに助けられるのと、発進停止の回数が圧倒的に少ない上に平均速度の高さがありますから、アンダーパワーはむしろ吉。思うさまアクセルを開けることができます。
大分、熊本県境あたりの山岳ワインディングではcvtの美味しいところばかりを味わうことができます。これ、はっきりいって快感。本州にはまずあり得ないペース。北海道、九州限定である、と個人的には思います。
大量クレームで泣いている顧客も多い、vw謹製のdsgもうちの個体のように徹底的にミガいてある個体に関してはカイカンの極みですが、cvtもこのような環境下では理想的な感じ。ようは使い方なのです(きつぱり)。
コツさえつかめば「理想のミッションである」、との製品解説が納得できる仕組みっす。
今回の旅の一番のヒットは長湯温泉クアパークでございます。今年の5月オープンの長湯温泉内では最新の施設。
長湯温泉の中心部からはほぼ1kmほど離れている、という絶妙(にはずれた)な立地に、もはや80年代に輸入されてニッポン各地に建設されたのちに紆余曲折を経たうえで、もはや旧態化して久しい(爆)ドイツ出自のクアハウスという形態を持ちこんぢゃった時点で話題沸騰なわけ。今でいうオワコン(終わったコンテンツ)。
そこへ全室離れのコテージタイプに天然木をこれでもかと使いまくったゼータクな宿泊棟を併設してある、というから興味深い。総工費10億円超(のけぞる)!
長湯温泉のスタイルは先人たちが縁あってドイツに学んだ影響を色濃く受けているのを汲んで、今回のクアハウス導入、ということになった、という流れは理解しやすいのですが、私も個人的にクアハウスの入浴スタイルが好きで、そこ彼処のクアハウスを軒並み試してまいりました。
プールと温泉のいいとこ取りのようなスタイルですから、未体験の方がいらしたらぜひ。ほんと、クアハウスのために旅に出たこともあるほど。
今でもたまに寄りはしますけれど、大抵、施設のどこかが壊れていたり、意味不明な置物(白雪姫と7人の小人w)などに迎えられてあとずさったり、などと違う意味でのサプライズがあって、これはこれでやめられまっしぇん(爆)。
とっくにブームも去り、忘れ去られたかに思えた2019年のここへきて、いまさらのクアハウスがあの長湯に計画中である、というニュースを聞いてから丸一年。こんかいの訪問を楽しみに待っておりました。
長野県内に限らず、全国各地で70年代の末から温泉地を中心に流行ったクアハウスの末路はそりゃ大変なものです。おもに多様な浴槽をそれぞれ独自に維持しなければならない関係で管理費が普通の温泉に比較するとオソロシーレベルになっちゃうのは自明。泉質に特徴があるところほど配管が傷みやすい、というのは中学生
レベルの温泉知識しか持たない私にもわかります(爆)。私設のところから徐々に閉店してゆきました。
ののち税金投入がされている公設の施設も、維持管理には四苦八苦なのは報道もされないほど。つまり周知の事実っす。そこをあえてクアハウススタイルできたか、と。
こちらは竹田市の経営。運営を地元の、入浴剤を作っている会社に委託したもの。おそらく市長さんが補助金を引っ張ってきて実現させたものでしょう。
ニッポンの温泉好きにも色々おりますが、そんな中でもマイノリティなのは否めないクアハウス=ドイツスタイル。大体、フロに入るのに、そんな真面目なコンセプトを持って通うひとなんてそうそういやしません(爆)。
大分空港から別府経由で長湯入りをいたしましたが、到着早々、いてもたってもいられず(うそ)初日から滞在中ずっと日参してしまったのですが、予想どおりのまばらさでございました。
6日間通いましたけれど、完全貸切が数日ございました(脱力)。利用する側にとってはヒジョーにゴージャスな状況です。グレートギャツビーのラストシーンみたい(レッドフォードのほうね)。
50mもの歩行浴ができるという通路がこのクアハウスのメインの浴槽ですが、そこへ「長湯の」あの笹濁りの炭酸泉がこれでもかとバッサバッサ投入されているのです。本当にハンパない量ですよっ!
投入口のあたりに陣取っていると炭酸ガスでむせかえるくらいに新鮮なやつが自分だけのために提供されているのか〜、といってちびりそうになるわけです(ちびるなよ〜、たのむから)。
そこへさらに阪 茂(ばんしげる)センセの建築が目を楽しませてくださる、というわけで、これ、わざわざこれのために旅をする価値がある=つまりミシュランでいう3つ星だと思いました(あくまでも個人の感想でございます)。
このゼータクさはもちろん12月の平日限定のことなのでしょうが、周知が徹底されてしまったら、混雑は必至。そうなる前に行っておけ、というのが私の意見でございます。温泉好きなみなさま、ぜひ!クアハウスのスタイルが嫌いな温泉マニヤの方にこそ試していただきたい。
ちなみに階上部分にはハダカで入るお風呂ももちろん完備。長湯随一のオサレなデザイナー浴槽がお待ちしております。ときて利用者さまのお支払額=グランドトータルはたったの500円ですよ。ううむ、いいのか〜!
どちらかというと長湯しにくい浴槽の多い長湯温泉のあの独特な泉質を心ゆくまで全身で愉しめるという一点でこちらは出色です。