履き道楽ネタの連発(爆)、ご容赦。ベルルッティのお手入れはお店の推奨する方法ですと缶入りのワックスのみでおこなう、ということになっておりますが、これでは革が必要とする水分が失われてしまい、ジマンのベネチアン・レザーのよさがなくなってしまいます。ベルルッティだろうがなんだろうがただの靴ですから、通常の革靴のお手入れとなんら変わるところはありません。ちなみにこの缶一個が4000円(驚愕ののち抜け腰)。原価はまあ40円くらいなものでしょうに、なんともオイシイ商売ですこと(汗)。
足の指の付け根に当たる部分・・・親指と小指を結んだ線をボールジョイントと呼びますが、これに沿って折れ曲がる部分を観察してみますと革の状態がよくわかります。折れ曲がった先からささくれ、ヒビワレ、ひどい場合には切断、となるわけですが、これらは水分の補給で防ぐことができます・・・え、なに水分だったらこのあいだ雨の中、1kも歩いたし、アブラアシなのでワックス補充もできてる、って?・・・ノーコメント(爆)
そこで水分補給に使うのがこれ!クリームっす!主成分はロウですが、こいつは所謂乳化性クリーム。靴に塗り込めば水分、栄養分の補給はオッケイです。ちなみに画像はレッドとイエロー(爆)。ここまでアザヤカなイエローは探してもなかなかないのですが、こういった珍しい色のシュークリームは見かけたときに買っておけ、というのが鉄則です。ミニカーに似ているのですが(一部意味明瞭)、そもそも生産量、販売量ともに限られているものなのでお値段にかかわらずゲットしておきましょう。私のようにこの道40年ちかく、ともなりますと各色これでもかと揃ってきますので、場合によっては調色、のようなこともごく簡単にできてしまいます(汗)。ちなみに画像の2色を合わせますとアザヤカなグリーンが出来上がってしまうわけですが、私のコレクションにはぴったりですね(爆)。このほかにブルーやグリーンもありますから、まあ自由自在に、と(ばかともいう)。
というわけでひさびさに引っ張り出してみたらささくれが目立ったベルルッティ(ダメぢゃないか)。酷使しておったのですが、そのたびにワックスでお手入れしていたところが、ロウのみが勝りすぎてしまい、水分が不足しているのが明らかだったので例によって完全脱脂ののちオリジナルのパープルのクリームを明るめに調合して塗りたくること3日(ヒマなのか)。画像のような仕上がりとなっております。しっとりとした質感が戻って履き心地も「大丈夫なのか?」と疑うくらいにしなやかで合格。照度が少なめなところではブラックにみせておいて、ハイライトが当たると下品一歩手前なパープルが主張する、という、誠に私好みの仕上がりとなっております(爆)。ピンクも入れようか、と思ったのですが、まあ、あんまりやりすぎても、ねえ(ばか)