文化逍遥。

良質な文化の紹介。

聞きとれない歌詞

2012年07月15日 | 音楽
いやー、久々に文書情報管理の仕事をしたら緊張した。自分のペースを取り戻すのに時間がかかった。
何年やっても未熟なものであります。

それにしても、九州の豪雨はすさまじい。
広域に避難指示が今も出ているというが、我が家のように寝たきりの者がいる家庭はさぞ御苦労されていることだろうと思う。
救急車で病院に搬送する位しか方法が思い浮かばないが、そんな時に救急や病院は多少の無理をしてでも受け入れてくれるのだろうか。けっして他人ごとではない。東京はもちろん、都市部は集中豪雨に弱い。

さて、昨夜のこと。
何とはなしにラジオのスウィッチを入れたら、FM放送から国籍不明のポップスが流れていた。
しばらく聞いても、歌詞が聞き取れず、最初は韓国語かと思った。さらにしばらく聞いていると、なんとか二~三の単語が聞き取れてきた。なんだ日本語ではないか。それでも、何を言わんとしているのか、その内容までは理解できない。
まあ、能や浄瑠璃なども理解できない部分が多いが、それは古い単語の意味が理解できないだけなので、単語の意味を理解出来れば事足りる。

しかし、最近の歌い方は、発音が理解できない。

1980年代から、すでにロックなどでラリルレロの発音が英語のR音になっているということはあった。それも嫌味な感じがして好きではなかったが、それでも言わんとしている事が理解できないようなことは無かった。
テレビの音楽番組なども、最近は必ずと言っていいほど歌詞が画面に出るが、それも聴き取り難さと関係があるのだろうか。

伝えようとすることが希薄で、流れゆくだけでいい音楽は、演奏する人間もまた希薄になるような気がするが、杞憂だろうか。
去年あたりから、由紀さおり氏が古い日本のポピュラーをアメリカのジャズバンドと共にカヴァーして世界的にヒットしているという。それは、メロディに日本語がきれいに載っている曲を、きれいな発音で歌われていることが大きな要因だと思われる。
言葉を大切に出来ない音楽は、いずれ人を豊かさから遠ざける。


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