文化逍遥。

良質な文化の紹介。

カラオケ詐欺

2012年12月23日 | 音楽
いやー、おどろきましたよ・・・昨日12/22の朝日新聞夕刊の小さな記事。
要約すると、大阪岸和田市の男性音楽家が自分の曲を自らセットしたカラオケ末端装置で再生しつづけ著作権協会から2年半の間に約1700万円の著作権料を受け取っていた、というもの。

かつて、音楽で人びとの意識変革が出来ると信じられた時代もあった。
アーチストに豊かな人間性を求められた時代。過ぎ去った日々をいとおしんでも無意味だが、このところのモラルの低下は目を覆いたくなる。
裏を返せば、かつての社会がそれだけ余裕を持っていた、とも言えるのかもしれない。売れる・売れないは別にして、良いと思った作品は出せるだけの余力が音楽関連企業や文化を担うべき会社にもあったのだろう。今は、そんな余裕は何処にもない。おしなべてアーチストは不器用な人が多いので、アルバイトを探すことにも苦労しているようだ。生活に困窮するアーチストも少なくはないだろう・・・分からなくは無いのだが・・・それでも最低限の矜持は持ち続けてもらいたいものだ。


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