前回紹介した石飛先生と長尾先生の本をもっと読みたくなって、最近出たものを2冊買って読んだ。
内容は、先の2冊と重複しているところも多く、どちらかを読めばよいと思われる。
こちらは、長尾和弘医師の『「平穏死」という親孝行』2013/2、アース・スター・エンターテイメント。
この2冊に強調されていることを要約すると、「親の穏やかな死を阻害しているのは、多く子供や親類である」ということになる。言葉を換えれば、死が避けられない以上自然に任せることが最善の選択になる時が来る、ということだろう。しかし、身近な人の死期が近づいた時、それを受け入れられないのが人情というものかもしれないし、その気持ちはよくわかる。
一方で、石飛先生や長尾先生のような「看取りの専門医」とも言える人は、現状ではほとんどいない。その時を見極めるのは、医療関係者ではない家族にはとても難しい。つまりは、延命治療が死をむかえるまで必要と思い込んでいる医療関係者には治療をやめる選択はできないのであり、現状では家族がその時を判断して「もう止めてください、あとは緩和ケアだけお願いします」と言わなければならい。
医師がまだ治療を続けているのに、中止してくれ、とはなかなか言えない。たとえ言えたとしても、医師の方針と合わない選択をすれば、家族は心を残してしまうものなのだ。
誰もが死を免れない。いつかは必ず自分の事になる。
延命治療をいつ止めるべきなのかを的確に判断できて患者の家族としっかり話し合える、そんな専門家が増えることを願ってやまない。
内容は、先の2冊と重複しているところも多く、どちらかを読めばよいと思われる。
こちらは、長尾和弘医師の『「平穏死」という親孝行』2013/2、アース・スター・エンターテイメント。
この2冊に強調されていることを要約すると、「親の穏やかな死を阻害しているのは、多く子供や親類である」ということになる。言葉を換えれば、死が避けられない以上自然に任せることが最善の選択になる時が来る、ということだろう。しかし、身近な人の死期が近づいた時、それを受け入れられないのが人情というものかもしれないし、その気持ちはよくわかる。
一方で、石飛先生や長尾先生のような「看取りの専門医」とも言える人は、現状ではほとんどいない。その時を見極めるのは、医療関係者ではない家族にはとても難しい。つまりは、延命治療が死をむかえるまで必要と思い込んでいる医療関係者には治療をやめる選択はできないのであり、現状では家族がその時を判断して「もう止めてください、あとは緩和ケアだけお願いします」と言わなければならい。
医師がまだ治療を続けているのに、中止してくれ、とはなかなか言えない。たとえ言えたとしても、医師の方針と合わない選択をすれば、家族は心を残してしまうものなのだ。
誰もが死を免れない。いつかは必ず自分の事になる。
延命治療をいつ止めるべきなのかを的確に判断できて患者の家族としっかり話し合える、そんな専門家が増えることを願ってやまない。