12/14(木)、千葉劇場にて。
監督・脚本は、マルタン・プロヴォ。原題は『Sage femme(助産婦)』。この映画には、主だったストーリーはない。ただ、二人の女性と、それらを取り巻く人々や自然が、ひたすら丁寧に描かれている。佳作、と言って良い。
助産婦として地道に働きながら一人息子を育てるクレール(カトリーヌ・フロ)。時に、危険な出産や死産に立ち会い、休日にはセーヌ川の河川敷で野菜や花を無農薬で栽培する日々を送っている。そんな中、亡き父のかつての連れ合いベアトリス(カトリーヌ・ドヌーブ)が30年の時を経て連絡してくる。彼女は癌を患い、人生最後の時を迎えようとしていたのだった。当初は、父を苦しめたベアトリスを拒否するクレールだったが・・・。
映画の最後に近く、クレールが勤めていた産院が閉鎖される前日、28年前に彼女が取り上げ、自ら献血して救った赤子だった女性が急な出産で助けを求めてやってくる。繋がってゆく命の美しさを、出産や農作業を通して映像化する、心にくいばかりだ。2009年に神保町の岩波ホールで同監督の『セラフィーヌの庭』という作品を観たことがある。やはり、佳作と言ってよい作品だった。こういう作品を若い人に観てもらいたい、と感じた。
監督・脚本は、マルタン・プロヴォ。原題は『Sage femme(助産婦)』。この映画には、主だったストーリーはない。ただ、二人の女性と、それらを取り巻く人々や自然が、ひたすら丁寧に描かれている。佳作、と言って良い。
助産婦として地道に働きながら一人息子を育てるクレール(カトリーヌ・フロ)。時に、危険な出産や死産に立ち会い、休日にはセーヌ川の河川敷で野菜や花を無農薬で栽培する日々を送っている。そんな中、亡き父のかつての連れ合いベアトリス(カトリーヌ・ドヌーブ)が30年の時を経て連絡してくる。彼女は癌を患い、人生最後の時を迎えようとしていたのだった。当初は、父を苦しめたベアトリスを拒否するクレールだったが・・・。
映画の最後に近く、クレールが勤めていた産院が閉鎖される前日、28年前に彼女が取り上げ、自ら献血して救った赤子だった女性が急な出産で助けを求めてやってくる。繋がってゆく命の美しさを、出産や農作業を通して映像化する、心にくいばかりだ。2009年に神保町の岩波ホールで同監督の『セラフィーヌの庭』という作品を観たことがある。やはり、佳作と言ってよい作品だった。こういう作品を若い人に観てもらいたい、と感じた。