12/1(金)、千葉劇場にて。監督・脚本・美術はカルロス・サウラ。
邦題の『J:ビヨンド・フラメンコ』は、英題の『J:Beyond Flamenco』をそのまま使ったようだ。直訳すれば「フラメンコを超えて」とでもなろうか。原題は『Jota(ホタ)』で、邦題および英題の最初の「J:」は、原題の頭文字をとったらしい。
わたしの乏しい知識では、フラメンコはスペイン南部のアンダルシア地方の音楽で、北部カタルーニャなどは趣が異なるスペイン民謡などがある、程度だった。この映画は、カタルーニャ州の隣で内陸部側に位置するアラゴン州に伝わる民族舞踊音楽「ホタ」をテーマにしている。そしてそこは、カルロス・サウラ監督の生まれ故郷でもあるという。
映画自体は、踊り手や音楽家たちを追っているが、これは厳密には「ドキュメンタリー」ではない。あくまで、監督が光とアングルを決めて制作された優れた映像作品だ。まるで、出演者が自由にパフォーマンスしているようにも見えるし、スペイン内戦時代の映像を組み込むなど、歴史的な映像を入れ込むこともなされている。そこが、この監督の非凡なところと言えるのだろう。ただ、その非凡さゆえにか、効果過剰というか、技術の使い過ぎ、とも思える場面も多かった。もう少し、踊り手や音楽家たちの裏側というか、汗している姿を見せてくれた方が自然であったようにも感じた。
邦題の『J:ビヨンド・フラメンコ』は、英題の『J:Beyond Flamenco』をそのまま使ったようだ。直訳すれば「フラメンコを超えて」とでもなろうか。原題は『Jota(ホタ)』で、邦題および英題の最初の「J:」は、原題の頭文字をとったらしい。
わたしの乏しい知識では、フラメンコはスペイン南部のアンダルシア地方の音楽で、北部カタルーニャなどは趣が異なるスペイン民謡などがある、程度だった。この映画は、カタルーニャ州の隣で内陸部側に位置するアラゴン州に伝わる民族舞踊音楽「ホタ」をテーマにしている。そしてそこは、カルロス・サウラ監督の生まれ故郷でもあるという。
映画自体は、踊り手や音楽家たちを追っているが、これは厳密には「ドキュメンタリー」ではない。あくまで、監督が光とアングルを決めて制作された優れた映像作品だ。まるで、出演者が自由にパフォーマンスしているようにも見えるし、スペイン内戦時代の映像を組み込むなど、歴史的な映像を入れ込むこともなされている。そこが、この監督の非凡なところと言えるのだろう。ただ、その非凡さゆえにか、効果過剰というか、技術の使い過ぎ、とも思える場面も多かった。もう少し、踊り手や音楽家たちの裏側というか、汗している姿を見せてくれた方が自然であったようにも感じた。