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わたしのレコード棚ーブルース129 Willie Guy Rainey

2021年04月19日 | わたしのレコード棚
 ウィリー・ガイ・レイニー(Willie Guy Rainey)は、1901年にアラバマ州Calhounで生まれ、1983年8月23日にジョージア州College Parkで亡くなっている。この人に関しては、資料が少ないので、あまり詳しい事は分からない。若い頃はアトランタ近郊の町のストリートやパーティーで演奏することもあったらしいが、70歳を過ぎた頃からブルースフェスティヴァルなどに出て、音楽で収入を得られるようになったと言われている。



 SOUTHLANDレーベルのLP、SLP7。1978年頃に録音されたと思われる11曲を収録。
 ヴォーカルのほか、エレキギターやアコースティックギター、さらにピアノなども弾きこなしている。そのスタイルは結構多様で、イーストコースト・ブルースの他にも、ミシシッピー・シークスの曲などもアレンジして自分のものにしている。歌は、あまりうまいとは言えないが、独特の味わいも感じられる。もっとも、この時77歳になっているので、それを想えばむしろ立派な演奏と言えるだろう。あやかりたいものだ。さらに、この内の2曲はバンド編成で、ハーモニカ、ベース、ドラムスが加わって、なかなかご機嫌なサウンドになっている。


 同LP裏面。ライナーの解説は、ジョージ・ミッチェル。それによると、本人はマ・レイニーの親戚(Third cousin)と主張していた、という。が、マ・レイニーの「レイニー」は結婚相手の名前だし、これは、にわかには信じがたい。

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