文化逍遥。

良質な文化の紹介。

千葉市都川

2021年04月26日 | まち歩き
 コロナ禍は続き、1都2府と兵庫県に三度目の緊急事態宣言。千葉県は「まんえん防止等緊急措置」を東京への通勤圏に限り発令している。ブルースセッションを開催しているライブハウス「ライト」も休業しており、いつになったら再開できるのか目途は立たない。

 まあ、あせっても仕方ないので、相変わらず自転車で密を避けてブラブラと走っている。下の写真は、千葉市を流れる「都川(みやこがわ)」。4/24(土)午後にスマホで撮影。


 写真左手奥に小高い丘があり、そこに鎌倉期に千葉氏の拠点だった千葉城がある。現在では、コンクリート造りの天守閣が建てられていて、博物館になっている。ちなみに、鎌倉期の城は平城だったと言われている。写真奥が下流方向で、遠くに見えるタワーマンションの辺りは繫華街になる。

 この川は昔から水運の中心で、川に沿って道があり家が立ち並んでいるのは、わたしの勝手な想像だが、この辺りで荷物の上げ下ろしなどが行われていた名残だろう。さらに縄文期まで時代をさかのぼれば、加曾利貝塚はじめこの川の上流に位置する多数の貝塚に貝を運んだ中心的ルートとも言える。そう考えると1万年以上、この川は人々の暮らしを支えていたことになる。ここに来ると、人々が汗して働いていた様子が見えてくるようで、わたしの好きな場所のひとつだ。

 往時をしのび想像力を働かせて、ゆっくり町を経めぐっていると、飽きることはない。

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