King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『幸せのちから』鑑賞

2007年02月20日 23時52分31秒 | 映画
熊谷にて、映画を見て来ました。
予告編を見てみようと決めていたものです。
しかし、つまらなかった。
泣ける映画とか、アカデミー賞まちがいなしとかいう
宣伝文句とは裏腹に、アメリカって格差社会が行き着いた
形とはっきりと人を踏みつけにして成り立っているという国だと
解る内容でした。

日本もこんな国を目指しているのでしょうか。
確かにウィルスミス演じる主人公は実在して、成功しているので
しょうが、幸福の追求が周りから見ていてとても幸福に見えないし、
他の人を多く傷つけ、金を集めても結局幸福にはならないんじゃ
ないかと思わせます。
それに5歳の子供にバスケットは程ほどにしておけというアドバイスが
こんな親なら子供も夢は持たないだろうと予想させます。

ホームレスでも努力すれば、成功して報われるという映画なのか、
家庭も壊れ、家も追い出されて友人もいなくなっても、金と仕事を
がんばれば成功するという映画なのか、あまり話に深さがないように
感じました。一応物語りは、成功の一歩を踏み出すところだけを
描いており、成功するにはどんな努力と仕事が必要かということ
は重要じゃないようです。やはり底辺のところから這い上がる、
もしくは底辺やどん底からでもやり直せるという証明や実例を示し
たかっただけなのかもしれません。

苦労して成功した人にはこんな経験をした人が居て、懐かしいと
感じるところもあるようですが、その時に感じていたものが同じとは
限りません。この映画の幸福追求が、果たして人類全てのテーマ
なのか、そんな事を感じました。それに、彼が幸福追求を求めて
努力した事が、多くの人の感動に結びつくのか。まあそんな事を
考えました。
コメント
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