King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

懐かしき香り

2016年01月15日 12時29分46秒 | 珈琲
ここのところの自宅で飲む珈琲は

コロンビアのカフェインレスだったり、グアテマラブルーレイク
だったり、マンデリンでした。

そして感じたのが、ああ懐かしいという感慨。

昔喫茶店で嗅いだあの香り、あの味。

いつものあの香りで昔の記憶が遠くよみがえります。

ところが最近のコーヒーの香りはどうでしょうか。

ホテルにしろレストランにしろ何とも人工的な画一的な香りが
します。

あの懐かしさを呼び起こす郷愁の香りがないのです。

悲しいかな味とか熟成により生み出されるものとかうまみに
対する思いも違うことが原因で、コーヒーとして出せば普通の
ソフトドリンクより高くとれるという飲食界の慣例によって
この味と価格はなっているようです。

反対にいくらコストをかけても水とお茶はただというのが日本の
飲食店の慣例で、味とかそれに掛ける情熱とかも結局評価はされず
というむなしい現実があります。

それでも多くの人がこの懐かしい感慨は持っているはずで、
今のコーヒーに不満も募っているはずなのです。

そんな見えないものに情熱を注ぎ、なつかしさと味という
形として残らないものに心血を寄せるこんな繰り返しに
何を力んでいるのだろうと思うこともあります。

しかし、やはり味というのはここにこの味というのはあり、
譲れないものとして残るのです。

今日もそんなもののために豆を焼きます。

試飲にいらっしゃる方は三時までにお願いします。

コメント
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