King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

残暑にブルボンアマレロ

2016年08月13日 14時11分14秒 | 珈琲
毎日の猛暑も十日を過ぎた辺りからもはや
ピークは過ぎたという気配が出始めました。

なんとなく物悲しい夏の終わりの気配が出ているのです。

それは空の雲の位置だったり、なくセミの声だったり、
何より朝夕に吹く風の冷たさが増したことに確実な
終わりを感じるのです。

雪に埋もれた真っ白な景色を毎日夢想する私としては
これはとてもうれしいことのはずなのですが、夏も好きな
季節であり、毎日食べるスイカや夏の野菜の味も汗を
だらだら垂らして貪り食うという生と同様の行動その
ものであり、命のほど走りを感じるのです。

その躍動感そのままの夏の楽しみの行事が毎年行われる
バスケットの試合なのですが、これはまだ今年の日程が
届いてません。

今年は参加できるのか気を揉んでいます。

夏の気がかりはさておき、もう残り少なくなったという盛りを
過ぎた悲しみとは裏腹に世は盆休みという最大の休み期間を
迎え各地が大いににぎわっています。

秩父も朝から道が混んでいます。

そんな中先ほど吉田まで納品に行ってきました。

人出はあるものの農産物などもうたいしたものが残っていない
寂しい感じでした。

このいつも物がないかのような状況は昨年の改装以来展示台が
三段になりそんな印象を与えるです。

どこの農産物直売所でも平台の島型展示が標準ですが、二列
直列三段展示にしたことでより込み合う感じで買い物を楽しむ
空間からは外れてしまった感があります。

まあ、いろいろ問題はあります。

それにしても今日は道路の混雑に加え、暑さのせいなのか
変な運転やぼけたようなとろとろとした運転をする人が
たくさんいて危ない状況でした。

運転に不慣れな人もこの休みの期間はたくさん出ている
ようで注意が必要です。

さて、そんなもろもろの危うさを抜け午後のひと時に
味わうのが懐かしいブラジルのブルボンアマレロです。

イメージとしては安いマイルド珈琲という感じでしたが、
今ではれっきとした農園物のスペシャルティとして流通
しています。

ブラジルの不作が言われる今年は大きい豆を手に入れるのは
大変困難で、やっとモジアナ地区の大粒豆を手に入れ、その
豊かな味わいと厚い甘みの中に、ふとブルボンアマレロのことを
思い出したのです。

かつては苦くないブラジルということで、これを浅く焼いて
多めの豆を粗く挽いてあっさりと抽出して朝から晩まで何杯も
がぶがぶと飲んでいました。

それほど親しんだ豆ながら、真の良さとか味のイメージが
マイルド珈琲という苦くないというイメージしかなく当時は
安かったこともあり、バカにしていたようなイメージも刷り込まれ
真の味のイメージは持っていないという懸念もありました。

この不作のブラジルだからこそ、また、スペシャルティの希少性と
高値が極まった今だからこそ同じブルボンのブラジルを評価する
必要があると感じました。

そう思ってどの豆にするか色々調べてみると前にはなかった
色々な農園物が今はあり、小規模で手摘みで完熟で農薬も使わない
ブラジルながらのパルプドナチュラルで仕上げたものにしました。

味わってみるとよく熟した野菜の味わいがあり、ステーキに
付け合わせた味の良いポテトのようなほくほくして肉に合う
穏やかでありながらじっくりとにじむ甘みとじんわりと温まる
ようなイメージがありました。

真夏の午後に飲むには少し早すぎるようなイメージでもあり
ますが、これは今月お勧めしてきたインドネシアやアフリカの
豆と違うものであり、また、モカ系ともちがうし、多くある中米の
ブルボン系とも明らかに一線を画す味です。

ブラジルをモジアナのアララと普通のサントスとこのアマレロと
ダテーラ農園ヴィラと順繰り飲んでいくと面白いなあと思いました。
コメント
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