King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

夜と昼の顔

2016年08月16日 12時24分18秒 | 珈琲
オリンピックのこととか小池都知事のこととか、
色々といいたいことがあますが、まずは珈琲のことに
触れておきます。

台風が関東地方を直撃しようとしている今。

まだ何の前触れもなく曇り空が広がっていますが、気圧の
変化か色々なにおいが激しく変わり香っています。

今までは陽だまりの草むらの香りと土埃の匂いでしたが、
苔の香りや湿り気を持った風が、南国の低気圧が近くに
迫っている気配を伝えます。

さて、暑さの中に飲む珈琲はとにかくすっきり感が重要と
カロシトラジャを勧めていました。

これは一言でいえば夏の夜空のようなすっきり感があるのです。

でも夏の夜空と聞いてどんな空を思い浮かべられるか、これは
その人の歩んだ人生に直結する話題で最近のスマホばかりを
眺めている人たちに話をしても糠に釘状態なのです。

まあ哀れな人生を歩んでいるものよと嘆じるよりもまあこの珈琲を
飲んでみてと差し出すカロシトラジャのうまさは万人納得の味です。

カロシトラジャは夜空と形容するように夜のイメージの上る
珈琲です。

一方同じインドネシアのクィーンスマトラは圧倒的な明るさの
イメージがあり、昼のイメージがあります。

明るいまぶしいきらめきをまとった女性のイメージでこれは陽性
に感覚を染めていきます。

終わりを感じさせる夏の風情も、この明るい珈琲で彩ってほしいと
カロシトラジャからクイーンスマトラに切り替えました。

そしてブラジルもブルボンアマレロを用意しています。

ブラジルのすばらしさはなんといっても基本となる突出していない
という味の出しゃばらない平均性で、頼りないとか、面白くないとか
力強さと核となるものがないようなことをいう通人ぶった人も
いますが、中庸の味を知ることこそ珈琲の味を極めることにも
なるのです。

それにはサントスNO2のおいしいと思わせるものを知ることから
始まるのですが、これがなかなか手に入らないと来ているので
問題を複雑にしています。

そこらへんは詳しい話はぜひ来店の折にするとして、黄色い
ブルボンでブラジルにもこういう味があるということを知って
見てください。
コメント
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