King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

この時季のお楽しみの豆

2016年12月12日 19時59分14秒 | 珈琲
なかなか寒くならないと思っていましたら、ここ数日は
かなりの冷え込みです。

マイナス5度くらいと関東でも最も低い地となりました。

この寒さの時期になるとどうしても焼きたい豆が出てきます。

この寒さでこそ深煎りで油が回ったような大粒の豆が良い味に
なるのです。

油でてかてかになり、豆と豆がくっつくような豆でもこの時季なら
酸化することもなく深く甘い珈琲が味わえるのです。

特に寒くなると甘さが強くなるようです。

これは野菜と同じです。

野菜を雪の中に埋めておく今の時期、乾燥もせず野菜も甘みを
増していくのです。

まだ秩父地方に雪はありませんが、今月の下旬には降るでしょう。

一度降るとなかなかその雪が消えない寒い地なのでそうなると
珈琲も寒さが沁みて味を増すといつも冬の時期は特別だと感じます。

いつもお祭りにレッドマウンテンを焼いていましたが、今年は
そこまで寒く無く焼けませんでした。

ところがここのところの厳しい寒さにこれはついに来たかという
思いを致すようになり、よいよ冬豆を焼く時期になったと時の到来を
ひりひりと感じるのでした。

窯に大量の豆を入れて村氏の後は一気に最大火力で豆に油を出すような
大胆な焼き方で芯からじっくり大粒の豆をさらにいっぱいに膨らまして
てかてかに焼きます。

そんな焼き方でもスカスカにならないレッドマウンテンならではの
焼き上がりのきれいさと味の豊かさが毎年この時期にと決めている
理由です。

夏場ではなかなかできない贅沢な、そして存分に豆の味を楽しめる
冬の楽しみです。それも一夜一夜に甘みが増して味もよくなるという
秩父の自然の加味があるというのもあまり寒さなど自慢にならないけれど
秩父で味わう冬の味覚としてこれから野菜や吊るし柿、干し芋とともに
広めていきたいものです。
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