King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

陽だまり感覚としっかり深煎りと

2017年02月19日 23時59分05秒 | 珈琲
昨日は雪が降り一時車や土のところにはうっすらと
積雪もありました。

それなのに昼間はかなり暖かい日もありとなんとも
その差が激しいこの頃です。

こんな厳しい寒暖の差がある時期には大粒豆を深煎りにした
豆が良いと思います。

とにかく大粒豆が持つ豊かな懐に加え、どっしりと響く厚みの
ある味が深く気持ちを落ち着かせ、温かみがじんわりと心と
体を温めてくれます。

珈琲豆の甘みを語るときにどうしても聞き手に怪訝な表情が
浮かびます。

それも無理ないことで、珈琲について甘みを感じたことがない
人がほとんどなのです。

しかし、実に豊かな甘みがあるのみならず、苦みという刺激と
それがまるでない珈琲まであるのです。

昔からマイルド珈琲という表記はありますが、甘みのある珈琲と
取る人は誰もいず、珈琲といえば苦いだけの黒い飲み物という
誤った認識を植え付けたまま、訂正される機会はないのです。

これだけの多様な国の特性と味を持つ豆を輸入しているのに
その差を楽しんでいる人がまるで少ないというのも不思議なことです。

日本の文化とか日本を訪れる人が増えて注目も集まるのに
満足な味の珈琲が少ないという事実を知ったら先進国の
人たちはどう日本文化を評価するでしょうか。

日本食というのが年々注目されその味の繊細さと盛り付けの
美しさを褒めたたえられていますが、こと珈琲について
残念な味と街角に立つ無数の自動販売機などをみたらどう
日本食を評価するか、私はこのままでいいのかといつも
思います。

よく外国人の評価をテレビ番組にしていますが、日本人の知らない
日本の魅力とか実力というときに昔ながらの喫茶店の力とか
ハンドドリップの力も加えてもらいたいものです。
コメント
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