新緑が一斉に芽吹き出し山全体が笑っていると評される
今時の野山は絶好の行楽日和です。
珍しく今週末は晴れるらしく当地の秩父も人であふれることになるの
でしょう。
それに比べ昨日長野からの帰りの高速道は大型トラックが行きかう以外
普通車の交通量は極端に少なく、走りやすいドライブでした。
これはゴールデンウィーク前の静けさなのか色々と疑問は残り、
疑念も生じる作今のニュースにつながります。
財務省の人間がセクハラ発言で辞任というのもマスコミにより
その年入省の官僚がことごとく能力が低く辞任したり政治家に
なっているという報道にはあまりに真実とかけ離れたもので
何にかにつなげようとする意図があるようで違和感を禁じ得ません。
同様に最近みたNHKの番組にも自分がどんな状況に置かれているのか
考えずにはおられないものがあり、あれは何だったのかと常に考え
ているのでした。
ひとつは朝なぜか15分ごとの細切れにされて再放送されている
グレートトラバース日本百名山一筆書きというもので、いつもスキー場
から眺める山の名前が出ていたことからたまたまみたら最近は極近所の
山が出てきてアルプスの山では人に全く出会わなかったのが、ファンの
人まで最近はでてきて応援しているというのです。まあこれは2014年の
再放送でBSでやった番組だから世間的にはあまり知られていないにもかかわらず
登頂にやってくる田中陽希を待ち構えていたり好物のポテトチップスを差し入れたり
する場面が出てきます。色々と違和感があるものの特に最初に思ったのは
番組最初のナレーションで交通機関を一切使わず自分の足だけで100名山を
踏破するという前人未到の偉業と前触れするのですが、立山で黒部湖を渡るのに
トラバースせずに渡船を使ってしまったのは自らの足でという偉業とする行為に
そもそも違反したのではないかという疑問です。それに最初の屋久島とか
海を渡る時には当然船で渡ったのであろうし、交通機関を一切使わずというのは
不可能もしくは限定的なことになりそもそもの意味も怪しいものだということです。
昔日経新聞で誰かの履歴書で百名山の全山踏破を目指した話がでてきてそんな有名な山
なのにある山においては初回は失敗して専門のガイドを雇い踏破したというのを読み
登山道さえ整備されていないものなのだと思ったのがそもそもの知識で、もともと
深田久弥が勝手に名付けて自分で発表したものに登山にはまった中高年が必ず
目指す聖地のような扱いにいつの間にかなってしまったという迷惑な存在で
今でも毎年これを目指すがゆえに遭難者や事故が起きています。
それをこの様に意味もなくただ全部自分の足で歩くなんて言いつつ実は交通機関も
使いながらコースタイムを無視した登山を見た人たちが簡単に山に行く気になり
また事故が増えるような違和感を感じるのです。それだけ番組ではアルプスの
山々や一時は登頂不可能とされていた山などが実に軽々と登られていきどの山も
実に簡単に行けるものだという印象を与えかねない絵の作りなのです。
そしてネットで見ると現在田中陽希さんはさらに三百名山を目指し移動中なんだとか。
昔からなんで山に登るのかというのは繰り返されてきたことではありますが、
色々と考えてしまいます。さて、もう一つ強烈な印象と自分は何をされているのかと
考えてしまったのはsongsのユーミンです。これは最近今更ユーミンにも書いたので
繰り返しませんが、微動だにせず歌う姿をみてこれは何をされているんだろうかと
まず映像の意味と放送の意味と評価の前にいくつもの哲学的命題を解かないといけない
複雑な作業になるので詳しくは書けません。
ということで省くのですが、この二つの事は今週ずっと何かにつけて頭に浮かんで
くるのでした。
久しぶりにまとまって降った一昨日の雨からまた春らしい晴天に恵まれて思わず
どこかに出かけて野に吹き抜ける風を花咲く丘で受けてみたいという誰もが
思うことを頭に浮かべ、コロンビアの甘味と極上のマンデリンの風味に
また気持ちもリセットして落ち着くのでした。