雨ばかりの九月が終り、緊急事態宣言も解除の10月も台風からの
スタートとなってしまいました。幸い秩父地方は急な雨が降るくらいで
さしたる被害もなく夜の町はやっと開業再開した飲食店に人が戻ってきました。
野にはコスモスや吾亦紅といった花々やすすきなども見られます。
そんな季節の今月のブレンドは『不流月』です。
最近では季節も激しく急でまさに『水急不流月』のここちで
臨みたいこの実りの秋です。月を愛でる九月はあまり月を見ることも
できませんでしたが、実は10月11月の方が月は大きく見えるのです。
田では刈り取られた稲の株と畝が現れ実りの秋を知る中、緊急事態宣言も解除と新そばの季節にもなりこれから秩父にも人が増えそうです。
今までなんでも自粛でしたが昨年中止だったお祭りやらイベントも
二年続けての中止は避けたいと感染対策をして開催というところが多い
ようです。
自民党総裁選で岸田首相が国会で選ばれればまた新しい経済対策とか
政治姿勢などが現れるでしょう。
そんな新たな動きの中、やはりそんな周りのことに目を奪われることなく
この激しくなる気候変動とコロナ禍でもしっかりと流れの中でも水面に映る
月は流れることなく輝いている『不流月』のように自分を保ちたいと思い
今月のブレンドにしました。それを思わせる自分の心に還るようなすっきりと
しゃっきとする味となつかしい香りに満ちたそんな珈琲です。
普段ですと前後の流れくらいであまりブレンドの味とか特長はこのブログには
書かないのですが、コロナ禍で滞在時間を短くということで味の説明とかブレンド由来とかはあまり語ることも少なくなりがちなのであえて書いておきます。
最近ではどんな豆を仕入れてどんな味にするのかという他店の探りのような
物も多く、あまり手の内は明かしたくないのですが、豆が高騰していく中、よい豆や品質は精査されることもなく商社や問屋に言われるままに入れているところも多く、コロナで精製が悪い産地なども現れているのにそれさえ知らない
ところもあるのを見かけると逆に気にかかってしまいます。
大手追随のような動きも見ます。今まではあまり顧みられていなかった産地を大手で扱いだしたりするとお客様にもどこどこのタンザニアがとか言いだすのを
受けて仕入れたりするのでしょうが私の場合その感想にいやそうじゃないんだけとと自分の豆を焼いてみるのとは違うところがあります。
コロナで試飲は自粛していますので、具体例に乏しいながら説明はしていますので
産地と豆の種類とかナチュラルとウオッシュドとか精製の違いとかさらに新豆と
熟成豆とかいろいろな味とここちとの関係はありますので気になる方は
お尋ねください。