毎年この帳簿付けはいつも昨年の申告書のありかから探して始めるのですが、いつもまとめて一年の大事業で使うパソコンやUSBも固定されファイルのありかもどんな手順かも手がかりが残されていて領収書や請求書と付き合わせる作業の方が大変です。まあそういうのを経て一年が思い返され改善点やら問題点やら成果なども実感できるのです。昨年は年末でも安いと思えばためらわず買ったし、安物のカレントばかりでなく大口注文の一角にいれてもらい大手並み価格での仕入れができたり、最新のニュークロップも格安で買えたりと買えば買うほど良い品が集まりました。明らかに人気がないだけで味がいい豆など格安な豆はあり厳しい仕入れ環境ほど目利きが求められるのです。中には業者まかせで定期購入で特別安く買っているという人もいますが、人任せで味も見ないで良いものは揃えられません。豆屋さんを覗いて焼けている豆とどんな味か聞いて返ってくる答えでどんな仕入れをしているかも大体見当がつきます。どんな味ですかと聞くのもいいですが、どんなロットでどんだけ輸入されたもののうちのどんな場所のものか聞いてみるとどんな仕入れかわかります。また何件も豆屋を回られてるかたなら流行りの豆というのも知ってるでしょう。さらに自分の好きな豆を言ってその理由も明確に言えるかたなら相手の態度も変わります。ですが酸味が嫌いというのは当店でも最近あまり聞きません。ドリッパーも昨年入れた折り紙ドリッパーで業務用のリブのペーパーだとまた味がかわり、金属フィルターやネルとの差も調べます。それが狙って使い分けが可能になるし、折り紙ドリッパーはまた演出効果も出て使い道があります。豆の保管法方をよく聞かれますが、まめをどんな器具でいれたらいいか聞く人はいません。逆にどんな淹れ方をするか聞くとしどろもどろとされたりします。長年珈琲を淹れている人は蒸らしの時間から使っている器具まで明確です。逆にそんなかたには気分を変えて器具を変えると味が変わりますよとお伝えします。実はペーパーも今は進歩していて毎年質も性能も変化しています。カリタの三つ穴用は昔からの材質で一番吸いとりが激しいので淹れるのに技術が要ります。名人ドリッパーとかハリオのひとつ穴やカリタのリブ付きは素早く落ちます。だからといってどばどば注いではダメなのですが、ずん喫茶を見ているとどんな珈琲が出てくるか想像がつく淹れ方のところが多いのです。お店ですらそうなのですから個人の方がおいしく淹れようとどれだけ心血を注ぐかなんてことですが自信がない人ほど人に聞いたりおいしくするにはと聞いては来ないものです。酸味が嫌い等という人も実は淹れ方から変えればそんな酸っぱい味になることもなかったりします。珈琲の味を変えたいと思うならフレンチプレスを試してみるといいでしょう。これなら誰が淹れても同じ味になります。人により100度のお湯を入れるのに抵抗を感じる人もいるようですが心配いりませんやってみることです。最近は電気ポットの注ぎ口がカフェポット状になっていてさらに温度指定もできるようになっています。それだけ珈琲の理解が調理器具メーカーにも浸透しているのにいまだに酸味が嫌いとか酸っぱいコーヒー等という人がいるのが驚きです。
今年に入り寒さを感じる日も多くなりましたが、晴れの日が多く、日中はポカポカと暖かいと感じることもうちに引きこもっていると感じます。うちにいてもやることはたくさんあり、特に帳簿を片付けるのに今週は精力を使いました。まあ、これはこれで一年の成績というか履歴をたどることにもなり色々考えさせられました。ある程度かたをつけ安心して後はスキーと温泉に出掛けられるのですが、懸念はリフト券やホテルの値上げです。昨日帳簿の完成と時間の関係から外食しましたが、そこでも値上がりを感じていつものように楽しめないのでした。それでも昨年は一度もスキーに行ってないのでスキー費用は確保されてるはずです。そして昨日はいつもの車検の時期で予約してあった時間に出掛け支払いも済ませました。昨年のうちから予約して車検を促す電話や葉書が来ていて営業的に厳しいのかなと思って出掛けるも店にはお客がたくさんいてひっきりなしに来店者もあります。この車検屋さんはバイクや自動車販売の店でしたが全国展開の整備車検システムを取り入れ車を預からずに車検するシステムと値段も安くディーラ車検からこちらに変更しています。オプションでフィルターやらブレーキオイルやらワイパーやらの交換を勧めれますがそれら全てやっても安いのは間違いありません。法定の検査以外の整備は期待できませんが余計な費用を排除は間違いなくできます。節約というより払う必要のない支出の排除ですが、最近色々補助金やらポイントやらと複雑でお得感はなかなか得られません。いちいちネットでクーポンを探さなければいけないというのも煩わしいだけです。コロナで経営が厳しくなり閉店する事業もあれば新規の開店する店もたくさんあります。コロナ拡大が続いても円安で輸出企業は最高益といったところが多く経済の減速もとどまっています。原材料費やエネルギーの高騰で庶民生活は厳しくなっており今後の賃上げに景気が上がるのかという状況です。我々個人事業主は補助金によるポイント還元で消費が伸びるのをただ受けるだけでやれることはそうないのです。政府には労働市場に人が戻ってくるように更なる補助事業を望まれていますが、それもコロナ終結か更なる変異株の流行かまったくわからないのです。そんな中、今年の変化として気がついたことがあります。それはいつも冬になると警察署の信号や上野町の信号の上の電線にたくさんのセキレイが止まって身動きもせず連なっているのを見かけるのですが今年はそれがないのです。昼間何びきかで飛んでいるのは見かけます。これは今年流行している鳥インフルエンザと関係あるのかと思います。鳥インフルエンザがこれだけはやると当然人間にも変異してかかるので注意が必要です。さて昨年は新しい釜もいれ豆の魅力をさらに味わう観点やポイントを見いだせたように思います。今なら深煎りの豆により加わる甘味やらコクを強調し深煎りが利く豆を焼くという毎日でしたが、今年はそれだけではなくより鮮明な酸のおいしさを追求できるようになったと思います。ガツンと強い苦味の豆や大粒で甘味の強い豆、さらにスペシャルティのきれいな酸味とワインのような風味の豆と様々な特徴を味わっていただけると思います。どんな感じのどんなときに飲む珈琲かおっしゃっていただければ合うものをご用意できます。お楽しみください。