King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

お彼岸に飲む珈琲

2020年03月17日 13時47分54秒 | 珈琲

三月に入り寒暖の激しい毎日ですが、今日はもうすでに17日でお彼岸の入りです。

 

というのも昨日来店されたお客様が、明日は彼岸だから今日来たという人がいて

ああそうなんだと知った次第です。

 

彼岸というと村上春樹の『騎士団長殺し』を思い出します。アトリエの石室から胎内くぐりのような

地下通路に出て三途の渡しのような川番に出会う一連の移動と空間は私の夢の中でも出てきたシーンで

いくつもの夢のシーンとつながっています。これは何のメタファーなのかと常々考えていたところ

この物語に出会い、深い共鳴を感じ不思議な偶然も感じました。

 

もう彼岸も過ぎれば春本番ということで今日外に出ると桜の木も結構咲いている木を見つけこうも

早いものかとびっくりしました。

 

それなのに今朝は庭がすごい霜柱で相変わらず風は冷たく、周りの山々は白く雪景色でまだ冬が

去っていない風情です。

 

明日からその寒さも遠のき温かくなると伝えていますが、世界では相変わらずコロナウィルスの

脅威にさらされていて、今日のニュースでは収束は秋になるともう春になれば暖かくなりウィルス

騒ぎもなくなると高を括る我々に冷水を浴びせます。

 

それでも彼岸を過ぎたらそんなのもいつしか忘れている気がすると勝手に思い、彼岸に飲む珈琲を

焼いています。冬の間の大粒豆からニュークロップのグアテマラウエウエティナンゴです。

これは今までのマンデリンやレッドマウンテンからしたら見劣りする小粒豆ですが、生の豆のときから

フルーティーな香りが登る新豆です。

 

グアテマラの最高峰SHBで小さくても標高の高い産地で取れた豆がこの国では重要なのです。

 

あとはエチオピアのシャキッソとそれぞれ春を感じる豆をそろえています。それらにどんな

春を感じるかは試飲の際にお話しします。

 

 


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