最近楽しみにしているテレビ番組など無くなっているのですが、
つい見てしまうというものの中にローカル路線バスの旅のシリーズが
あります。
現在、ローカル路線バスの旅Zというシリーズと復活した蛭子能収と太川陽介の
コンビのものがあり、二年ぶりに復活という大宣伝の元昨日放送があったのですが、
それにつれその放送前に過去の蛭子と太川のバス旅を昼の時間に再放送しており
それもなんとなく見てしまうという事になって色々思うことがあり書いておこうと
思います。
というのはまず昨日放送されたのは旅バラという毎週放送そうされている田川と蛭子の
旅番組の中でバス旅が復活したもので、二人の旅番組としては少し数字が落ちてきたため
この満を持してのバス旅の復活でテコ入れを図ったことは想像に難くなく、抜かりなく
再放送で盛り立てるという復習放送までしているということでそれもみてしまったのですが、
思ったのはとにかく再放送された回は8、9、10というのは京都から出雲大社、出雲大社から
枕崎、四国大周遊というまさに一大大作であり、一番シリーズ中でも見どころ満載のよいところ
ばかりのシリーズを再放送していることから抜かりはないなあという事と当時のバス旅といま
Zになって何かと本家と比べられる彼らの何がまずくて何が良いのかもつくづく解る結果と
なったのです。
まず、再放送を見て思ったのは時代の変化です。蛭子がふっくらしていてバスの時間調べにもコース
に対しても積極的に調べて走って様子を見に行ったりとフットワークも良かったこと、とにかく食事や
バスの会話に面白みがあり、旅にドラマが感じられること、それぞれタレントのさりげない演出など
わざとらしくなく絵作りをしているのは感じられるもののそれら魅力となっている数々が実はZでは
全くないものになっているという事が改めて感じられたのです。
その後、時代が進み、9回などは地震前の熊本城が映っていたりと時代を感じられる場面も多々あり、
このあたりの回ではとにかく食事がうどん350円かつ丼500円と物価がやたらと安いのです。今週の
バス旅で特別ルールで一万円までタクシーを使っていいというルールになったり、成功するとご褒美が
あったりと何かと即物的になってしまい今後が危ぶまれるような要素も感じられました。
その即物的な要素は毎週放送の二人の電車旅でのルールで途中下車する駅ごとに賞金がでてそれで
その駅の名物や魅力を紹介するという使命があるというゲーム性を強くしたために現れた現象で
段々回を追う度に視聴率が下がったのもこのルールが面白さをそいだのではと予想され昔のドラマ性
とかふれあいとかが本来の魅力として認知されているのは制作側も知っていて今回の再放送なのだと
感じました。
その後、回を重ねるごとにバス旅が歩くことが多くなり、ミッション成否にこだわる難しいものになり
ドラマ性やつかの間に観光する珍しい旅番組の要素が少なくなり、滅多に現地の名物とか名所が映らない
物に変化しました。特にZではないとなるとあまり情報収集してコミュニティバスなどを探すより直ぐに
10K程度は歩いてしまい、その大変さがあまり画面から伝わらず、高齢の蛭子が歩くのを嫌がり、マドンナ
がへたったりという構成もとにかく体力が問題にされるような画面となってくると共感性やおもしろさが
損なわれ旅なんかどうでもよかったんだという事が改めて際立ったのです。
というわけで視聴率を上げたいという制作側と蛭子と太川でなくちゃという視聴者の欲求が合致して復活した
という昨日の放送は、一泊二日というサイズと変速マドンナの起用とか過去にこだわり最終回の地からの再出発など
ドラマ性と太川のバス旅能力の高さなどを再認識させてファン心理をくすぐるものになってはいたものの、これを
毎週やるとなるとみる方もやる方も何か無理があるようにも感じるのでした。
放送予定をざっと見ると次の週は蛭子だけの電車旅で次はバス旅が続くようです。
果たして数字は戻るのか何よりバス旅を毎週というのは続けられるのかファンとしてはこのシリーズをもっと大事に
持続可能なものとして取り扱ってほしかったなあという気分が今は強いです。
今週の感想としては田沢湖周辺というのは今年の冬スキーに行こうと計画していた地だけにその果たせなかった
思い入れで乳頭温泉だとか雫石とか関東からの距離感を改めて感じて画面を見入ったのでした。
次のシーズンに田沢湖に行けるのかそれとも夏に八幡平を歩くのかいずれにしろまだ見ぬ景色を今度は初めての地を
踏むことに重点化して今後の行動とともに考えるのでした。
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