今年はどこも小雪でいまだにオープンできないスキー場も多いという異常事態で、私の
スキーシーズンも引越しやらの混乱とごたごたの末、いつ果たせるやらという気持ちと
とにかく温泉に癒されたいという欲求はいや増し、募る思いをあざ笑うかのようにどこも
小雪というコンデションで結局、なぜかこの時期はいつも行く草津に宿をとったのでした。
日銀の毎度繰り返しの同じコメントを聞くたび、この人たちは世の中の物価の動きとか
景気判断を町の生の声とか実勢の価格調査とかしているのかと思うのでした。というのは
景気は緩やかに上昇し、個人消費は強いという判断と物価上昇を目標の2%から1%にすると
いう発表を聞き、全然実態と違うと思うのでした。
ホテルなどは増税分をしっかり価格転嫁しており、昨年よりもたかくなっています。
サービスエリアのいつも食べる天ぷらうどんなども600円と値上げされており、2%以上の
値上げがされているのに、いまだに物価上昇目標が未達などといっているのでしょうか。
いつも泊まるヴィレッジに宿をとりましたが、ここも今までなら一万以下で泊まれたのが
今回は10450円と高くなったのです。
スキー場で飲むコーヒーも10円値上げされていました。
リフト券は同じ4000円でしたが、宿泊割引とか各種割引やクーポンなども少なく、
なんとなく強気な感じです。ところが、途中の道路でもスキー場の駐車場でも車は
少なく、さらに滑っている人なども実に少ないのです。
そんな寒々しい様子とは裏腹にスキー場はこの時期なら当然風が強く、雪交じりで
寒い風にさらされながら滑るのが、なんともぽかぽかと少し滑ると汗ばむような温かい
日で、ゲレンデもぐしゃぐしゃと丸で三月頃の春スキーの感じです。
ブッシュはいたるところで出ており、よーくコース取りに気を付けないと板が傷つくという
斜面ばかりです。
この時期、二泊三日ででかけても満足に三日滑れることはなく、風が強くてロープウェイが
運休していて天狗山だけというようなことがあるのが草津です。そして今ではそのロープウェイが
なくお気に入りの斜面も滑れないのにやはり出かけてしまったのは温泉と宿の心地よさです。
昨年の福島にしろ斑尾にしろ良いツアーの印象が続いていたので、さらに心地よいところと
考えたら極上のパウダー斜面はないものの温泉に癒され宿に癒されたいなら草津だろうと
やってきたわけです。
それだけトータルで見て少ない投資で一番の受益を感じられるというのが草津のよさで、
今まで経験して宿の質や料理などの満足度など単に値段と距離と面白い斜面などと並べて
みても裏切られないのは草津だろうと決定したのです。なのにこの暖かさとぐしゃぐしゃ斜面と
やはり一筋縄ではいかないとあきらめに似た感情も湧き上がるのでした。
そんな中一日目はどんどん時間が過ぎて、汗ばむほどの運動量をこなして、それでも
夢中になって滑り楽しい気分にまでは至らないというなんとなく欲求不満な感じで
宿に向かいました。スキー場はがらがらで滑っているのは外国人ばかりという感じな
中、宿にはスキーとは全く関係ない団体が3つも,4つも到着してすごい混雑していました。
これは今までなかった現象で、今の時期ならスキー団体の若いスキー旅行の人たちが
大挙して押し寄せるのがこのホテルです。ところが外国人団体も含め我々個人旅行より
団体のお年寄りの方が多い印象でロビーでもどこでも大勢で占拠して大迷惑です。
今までなら団体がいても行動がかぶらず居心地には影響を受けなかったのに、今回は
食事会場などもいつもは二つ開いていてどちらか選べるのに、はじめからひとつづつしか
開けてないらしく、初日が白根で二日目はパティオと指定されていました。当然、一番混む
7時頃など人が押し寄せ料理など一斉になくなり、なんともせわしない落ち着かないムード
になっていました。
それでも料理の質と味はいつも感心するレベルでこの価格でこのクオリティという満足感は
ありました。
大勢で食事すると何かと競争のようにせかされているようでついつい食べ過ぎてしまい、
ステーキなどは焼いて切り分けているスタッフが常駐するなど以前より力の入りが感じられ
前の成形肉とは違い満足のいくものでした。
それと浅漬けの自家製キャベツの漬物が秀逸の味でしたが、一回しか出てこなくて残念でした。
群馬なのにきりたんぽ鍋や山形玉こんにゃくとか稲庭うどんなど東北食材がたくさんあったり
鍋料理がいくつもならんだりとどうゆう方向性なのかと考えるような内容なところもありました。
そしてなりよりスキーの後温泉に入るともうあとは何もする気になれず、温泉街にでかけるとか
外出もせず、あとはひたすら寝るのでした。
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