King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

マイナス金利終了

2024年03月20日 10時58分09秒 | 珈琲
昨日の夜いつもと違うコースをたどると木蓮が咲いてるのやら発見し、沈丁花の香りやら花の香りのなか走りことができました。
昨日からテレビのニュースやワイドショウは韓国でのメジャーリーグ開幕ゲームの話題ばかりです。昨日の昼、日銀のマイナス金利解除の報が速報で流れ歴史の流れの変わり目を印象付けましたが、日本のとってきた経済政策や政治的取り組み、戦略的財政投入とかに触れるものはなく、住宅ローンの相談で変動を選ぶか固定がいいか聞きに来たという全く国民の関心はその程度というようなあまりに馬鹿げた報道にあきれるばかりなのです。
ここのところの春闘の満額回答に至る物価高騰などは政府の半導体工場出資やオリンピックや万博、新幹線のインフラや需要創出の効果なのか誰もそれを検証し進んでいる道が正しいのかと問いただしもしないのです。
今までとってきたそういった政策の原資は大量発行の国債であり、それを可能にしていたのはゼロ金利だったからいくら発行しても痛みもないただ刷ればいいだけだったのです。まあそれでも日本の国債などほとんど国内の金融機関が持ってるだけだからまだ刷ればいい状況に変わりはなく、今までの土地とバブルのように象徴的に上がるものがないだけでバブル状況は変わらないのです。
そもそも資本主義や銀行の行っている信用創造こそバブルそのものであり預かった金を10倍まで貸し付け、また別の銀行が10倍まで貸し付けといくつもの銀行が同じことをしてこのバブルを増やしているのです。新しい需要を創出しつづければバブルもバブルと思われず膨らみ続けられるのです。誰かが危ないとか所詮泡だと騒がなければいいのです。
だから今まで緊縮政策や金本位制など財政規律を強く訴えた政治家は皆暗殺されてきた過去があります。そんな強欲な資本主義が容認されるのも一部の資産家に富が集中していても昔より生活水準は上がり暮らし向きも安定してると皆感じているからさしたる騒ぎにもならず本当の安心と豊さを忘れおばかなニュースと大谷などの活躍でとりあえずはOKなのです。
少しでも豊かな暮らしの裏付けとして日々飲む珈琲に真実の味をと安くて美味しいものを揃える努力を続けておりますが、豆をどう焼くかでこれが簡単に覆ることを人々は知りません。
まず入り口として新鮮な焼きたての豆からと思うのは当然ですが、実は焼きたてはまずいと言うことを大概の人は知りません。
確かに焼きたては香りが高く、豆に湯を注いで見るとふくふくと盛り上がりいかにも美味しそうな見た目です。
まあ、それだけだと知るようになるのは色々な焼きたての豆屋に出会い色々な豆のうまさを知り何に自分が心動かされているのかを知るところまで来ないとで千利休が茶の湯を道として型やら飾る軸から茶室に入るまでの手順まで決まりとして求めたことや毎年決まった茶屋がその年の葉をブレンドしていたことなどから要素を規格化すると現れるものがあったからだと思います。
そんな中世界的に豆の需要と供給はスペシャルティという今まで飲んだことの無いようなフルーティーで爽やかな飲み口のものを尊ぶようになり珈琲本来のうまさや甘さ、ナッティで爽やかでいて複雑な酸の変化を持つというタレーランの詩そのままのような味が頭に浮かぶものとは違う方向のようです。いえ違わないでその特質の中でさらに取り分けフルーティーでトロピカルドリンク的なものを特化しただけなのかもしれません。だから私が昔ながらのと騒ぐのもその特化する前の段階で十分美味しさに浸れるといっているに過ぎないのかもしれません。それだけ世界最高峰の珈琲は高くなり昔のブルーマウンテンのように手軽に楽しめるものと欠け離れてしまいました。だからこそ世界の状況からこぼれ落ちて安いのにうまいを世界の最先端の製法やこんな国のこんな味の珈琲と知らしめたい味を揃えて、日々の季節を感じその空気と自然に触れそれにマッチした焼き方を模索するそんな毎日です。

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