金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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156:光原百合 『時計を忘れて森へいこう』

2006-07-29 14:14:26 | 06 本の感想
光原百合『時計を忘れて森へいこう』(東京創元社)
★★★☆☆

女子高生・翠は、自然の中に生きるレンジャーの護さんに出会い、
同級生のトラブルにまつわる謎を解き明かしてもらったのをきっかけに
森へ通うようになる。
翠の視点で語られる三話を収録。
ミステリーというよりは、自然や人間ドラマに比重が置かれている。
評判はいいみたいなのだけど、わたしにはどうもいまいち。

自然と心通わせる優しい男なんていやだ!!

……という超個人的な嗜好からすべては始まっているような気がする。
自然がどうこうというのにも食傷気味だしね。
主人公と探偵役のキャラクターが薄かったり、文章が合わなかったりで
読み飛ばしてしまったところが多かったのだけど、
第三話は人物造形・ストーリーともに好きでした。
『十八の夏』はずいぶん文章がすっきりしてよみやすかったので、
次は最近のものを読むことにする。


コメント
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