金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

116:浅田次郎『闇の花道―天切り松 闇がたり〈1巻〉』

2008-11-26 09:06:20 | 08 本の感想
闇の花道―天切り松 闇がたり〈第1巻)』(集英社文庫)
★★★★★

留置所にやってきた老人・天切り松の語る
義賊「目細の安吉」一家の物語。
大正の昔、父に連れられて松蔵は
「抜け弁天の親分」安吉のもとを訪れる。
博打打ちの父のせいで、母が病死したのち姉は売られ、
松蔵もまた安吉のもとに預けられることになった。
翌年、安吉の親分にあたる仕立屋銀次が釈放されることになり、
検事が安吉のもとを訪れるが……

****************************************

蔵書整理のため再読。
個人的に、このシリーズの1・2巻が浅田次郎の作品の中で
いちばん過不足が無く、バランスが取れていて美しいと思う。
「槍の小輔」「百万石の甍」が特に良い。
以前にテレビドラマ化されたときのキャストは、

松蔵:中村勘九郎
安吉:渡辺謙
栄治:椎名桔平
寅弥:六平直政
さよ:井川遥

で、イメージにぴったりだった記憶あり。
おこん姐さんと書生常が完全に脇役扱いだったのは
残念でした。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする