内田樹『下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち』(講談社)
★★★★★
珍しく、仕事とは関係なしに論説系。
いやいやーおもしろかった!!
「学びからの逃走・労働からの逃走」をテーマにした
講演の内容をまとめたもの。
教育を受ける権利を放棄する子どもたちやニートが
生まれた社会的・心理的な背景について、
苅谷剛彦、諏訪哲二、山田昌弘らの著作からの引用を交えて
説明している。
私立中・高生と公立中・高生の学びに対するモチベーションの差が
何に起因するか、という説明には目からウロコ。
久しぶりにおもしろい論説を読んだなー。
以下、自分用に引用メモ。↓
・教育の逆説は、教育から受益する人間は、自分がどのような利益を得ているかを、教育がある程度進行するまで、場合によっては教育過程が終了するまで、言うことができないということにあります。(p.46)
・子どもたちは消費者マインドで学校教育に対峙しているのです。(p.50)
「自分探しの旅」のほんとうの目的は「出会う」ことにはなく、むしろ私についてのこれまでの外部評価をリセットすることにあるのではないかと思います。(p.71)
・リスク社会とは、そこがリスク社会であると認める人々だけがリスクを引き受け、あたかもそれがリスク社会ではないかのようにふるまう人々は巧みにリスクをヘッジすることができるのです。(P.84)
★★★★★
珍しく、仕事とは関係なしに論説系。
いやいやーおもしろかった!!
「学びからの逃走・労働からの逃走」をテーマにした
講演の内容をまとめたもの。
教育を受ける権利を放棄する子どもたちやニートが
生まれた社会的・心理的な背景について、
苅谷剛彦、諏訪哲二、山田昌弘らの著作からの引用を交えて
説明している。
私立中・高生と公立中・高生の学びに対するモチベーションの差が
何に起因するか、という説明には目からウロコ。
久しぶりにおもしろい論説を読んだなー。
以下、自分用に引用メモ。↓
・教育の逆説は、教育から受益する人間は、自分がどのような利益を得ているかを、教育がある程度進行するまで、場合によっては教育過程が終了するまで、言うことができないということにあります。(p.46)
・子どもたちは消費者マインドで学校教育に対峙しているのです。(p.50)
「自分探しの旅」のほんとうの目的は「出会う」ことにはなく、むしろ私についてのこれまでの外部評価をリセットすることにあるのではないかと思います。(p.71)
・リスク社会とは、そこがリスク社会であると認める人々だけがリスクを引き受け、あたかもそれがリスク社会ではないかのようにふるまう人々は巧みにリスクをヘッジすることができるのです。(P.84)