中央電気倶楽部を満喫した後、友人と北浜界隈の近代建築巡りをし、ついでにイトーキ資料館やくすりの道修町資料館などにも立ち寄りつつ、ランチと建物内部見学を兼ねて堺筋倶楽部アンブロシアへやってきた。
ほぼ予約時間ぴったりの12時に到着し、我ながら時間配分の完璧さに驚いた・・
昭和6年に矢部又吉設計により銀行として建てられた建物を生かし平成13年にフレンチ・イタリアンレストランとして改装された。
内部へ足を踏み入れると見事な吹き抜けの空間が広がっていた。
予約時に内部見学もお願いしていたのでまずは建物を案内していただくことに。
吹き抜けは10mもあるそう。
天井の造りも美しく豪華・・
建設当初から象徴的存在だったというメイン金庫室は今も健在で現在はワイン庫となっている。
すごくぶ厚い扉は2tもあるとか。建物が丸焼けになってもこの金庫室は残るようになっているそうだ。
ワインははとてもデリケートなので室温が一定に保てる金庫室は保存に最適だそう。
金庫室内につけられた棚や朱塗りの金庫は当時のままで棚の扉を外した状態でイタリアワイン、フランスワインがずらりと並べられていた。
それぞれの棚の高さもぴったりでまるで最初からワイン庫として造られたかのようだった。
金庫側から見た出入り口。
床に張られたモザイクタイル。
昔の建物の為、エレベーターはないので階段で4階まで上がる。
当時は従業員だけが使っていたという階段だが、手摺にも味わいがある。
4階のバンケットルーム。
カーテンや照明などは新しいものだが、部屋の雰囲気を損ねないように調度品がしっくりと納まっている。
オーナーの方が世界各国から買い付けてきたという照明器具は部屋それぞれ違ったデザインになっていて素敵。
巻貝風のこのシャンデリアは天井に映る影も美しい~
2階、3階は金庫室や電話交換室が改装され、フレンチの個室になっていた。
この電話交換室のお部屋はテーブル席で料理を食べた後、こちらのソファへ移動してお茶などを楽しめるようになっている。
なんと優雅な~
大正7年当時の本店の様子。
右の建物が今のこの建物で、左の建物はもう残されていない。
隣にこの建物よりもっと立派な建物があったんだ・・
金庫室の個室。
飾り気のない金庫室に音楽と明かり採りの為に開けられた窓がぽっかりと。
一通りお部屋を案内していただいて、ランチに。
私たちはイタリアンのランチコース1570円を。
この前菜にパスタ、デザート、飲み物がついていた。